婚約指輪をつけるタイミングは?婚約中や結婚後も毎日つける?

婚約指輪をつけるタイミングは?婚約中や結婚後も毎日つける?

目次

婚約指輪をつけるのにふさわしいタイミング

「婚約指輪」という名前から、「婚約指輪をつけるのは婚約中だけ」と考えてしまいがちですが、結婚後に身につけても問題ありません。参考のために、結婚情報誌「ゼクシィ」が2020年に実施した「結婚後、婚約指輪をどんな時に着けていますか?」というアンケートの結果をご紹介します。

結婚後、婚約指輪はどんな時に着けていますか?

1位:結婚式など特別なお出掛けのときに着けている 50.0%
2位:ほとんど着けていない 18.4%
3位:普段のお出掛けのときに着けている 14.6%
4位:毎日ではないが気が向いたときに着けている 9.2%
5位:ほぼ毎日、日常的に着けている 6.8%

(出典:ゼクシィ)

アンケートの回答者は、婚約指輪をもらった女性206人です。結婚式に出席するときなど、特別なお出掛けの際に身につけている人が半数にのぼることがわかりました。その一方で、日常的に身につけている人は6.8%と、かなり少数派です。また、ほとんどつけていない人は2割近くと、それなりの割合を占めています。

アンケートではこのような結果となっていますが、婚約指輪をいつつけるかに関する決まりはありませんので、好きなときに身につけておしゃれを楽しみましょう。とはいえ、マナーやつけるのにふさわしくないタイミングは気になりますよね。

そこでご参考までに、婚約指輪を身につけるのにふさわしいシーンや違和感のないシーンをピックアップしました。自分にとって使いやすいタイミングを見つけてみましょう。

■婚約指輪をつけるのにふさわしいタイミング

友人や知人の結婚式

友人や知人のハレの日には、思いきりおしゃれをして場を盛り上げ、お祝いする気持ちを伝えましょう。結婚式の華やかな装いには、婚約指輪がよく似合います。結婚指輪と重ねづけをしても素敵ですね。

結婚記念日のデートや夫婦ふたりきりでのディナー

ふたりの想い出が詰まった婚約指輪だからこそ、夫婦の記念日や特別な日に身につけたいもの。想い出話に花が咲き、婚約当時の気持ちを思い出せるのではないでしょうか。手元の輝きが気分を高めてくれます。

観劇やコンサート

ミュージカルや舞台の鑑賞、ホールでの音楽鑑賞といった機会には、おしゃれをしますよね。婚約指輪で手元を飾れば、楽しい気持ちをよりいっそう引き立たせてくれます。

子どもの入学式や卒業式

式典用のフォーマルなファッションにも婚約指輪はよく似合います。家族での記念写真を撮影するタイミングでもあるので、良き日の記念として残ります。ただ、あまりにもゴージャスなデザインだと厳粛な雰囲気にそぐわないこともあるので、気をつけましょう。

婚約指輪をつけるのに注意すべきタイミング

■婚約指輪をつけるのに注意すべきタイミング

想い出が詰まった婚約指輪をジュエリーボックスに眠らせておくのはもったいないですし、指輪は身につけてこそ輝くものです。婚約指輪は、結婚後も自由につけて問題ありません。もちろん日頃から身につけておいてもよいですし、気分を上げたいときや、お守りにしたいときに身につけるのもよいでしょう。ただし、つけていくのにふさわしくない場所やシーンもあるので、TPOにあわせて外すべきときには外すようにしましょう。婚約指輪をつけない方がいいタイミング、気をつけるタイミングについて紹介します。

弔事

弔事では、ダイヤモンドをはじめとするきらびやかな貴金属はNGです。婚約指輪を身につけて出席することは控えましょう。
また、指輪以外にも弔事の際のジュエリーマナーは大切ですので覚えておきましょう。弔事のときに身につけてもいいジュエリーは、一般的にホワイトパールやブラックパール、オニキス、あるいは地金だけのシンプルなものに限られます。ネックレスは2連、3連になっているものを避け、1連でシンプルなデザインのものを。バレッタやヘアピンなどの髪飾りも、ブラックで飾りのないもの、光らないものにします。ただし、ネックレスやイヤリングなどのジュエリーを身につけていいのは、洋装で出席する場合のみです。和装で出席する際は結婚指輪だけにしましょう。

結婚前の親へのあいさつ

お互いの親に結婚の承諾を得る前に婚約指輪をつけていると、親から「正式な婚約がまだなのに」と良く思われない可能性があります。初めてあいさつにうかがうときは、婚約指輪はつけないのが原則です。あいさつを済ませ、家族公認の婚約者になってから身につけましょう。
ただし、すでに何度も顔をあわせていたり、親が結婚に大賛成していたりする場合は、婚約指輪を身につけていくことで喜ばれることも多いでしょう。婚約していることが周知の事実なら、反対に婚約指輪をつけていないことを不思議に思われる可能性もあります。どのタイミングで身につけるべきかはそれぞれの関係性に大きく左右されるので、ふたりで相談して決めておくことが大切です。

結婚式当日

結婚式中の指輪交換は、結婚指輪(マリッジリング)をお互いの指にはめる儀式。そのため、婚約指輪はしないのが一般的ですが、挙式では結婚指輪の交換のみにとどめ、披露宴や二次会からつける人もいます。ただし結婚式の当日は何かとバタバタするものですので、持ち込む際は紛失しないよう気をつけましょう。

また、婚約指輪を式の演出として使う方法もあります。結婚指輪を交換したのちに、新郎が改めて婚約指輪を新婦の指につけて指輪を重ねづけする「エンゲージカバー」には、「幸せを封印する」「愛情にふたをする」という意味もあるため、人気の演出です。

育児

おむつの交換やミルクづくり、沐浴などで忙しい育児中は、水を使ったり手を洗ったりする機会が多いので、婚約指輪をしているとわずらわしいことがあります。手袋をしたりハンドクリームで手入れをしたりするときにも指輪があるとやりづらく、いちいち外さなくてはいけません。
また、赤ちゃんや幼児の皮膚は大人よりも薄く、刺激に弱いので、カドや突起のあるデザインが多い婚約指輪は傷をつけてしまう可能性があります。さらに指輪をしたままで家事や育児をすることで、皮膚と指輪の間に雑菌が繁殖してしまい、その状態で赤ちゃんに触れることで、かぶれや感染症を引き起こしてしまうことも。子どもが小さいうちは、必要に応じてジュエリーを外しましょう。

シーン別、婚約指輪をつける時のマナー

注意すべきタイミングを守れば、婚約指輪をいつどこで身につけるかは自由ですが、大人の女性としての基本的なマナーもあります。単なるファッションリングと違って愛情や深い意味が込められた大切なものですから、指輪をなくしたり変色させたりしない工夫も必要です。結婚後に婚約指輪をするシーン別に、気をつけたいポイントについて紹介します。

日常

・日常

婚約指輪は、日常的に身につけても問題ありません。ただ、料理や洗い物をするときやお風呂や温泉に入るとき、プールや海で泳ぐときなど、水に触れるタイミングでは外すことをおすすめします。

特にさまざまな成分が含まれている温泉では、指輪の金属部分が変色してしまうことがあるので注意が必要です。パールやオパールがあしらわれているものは、宝石部分も変質・変色してしまう可能性があります。とろりとした泉質の温泉だと、温泉につかっているうちに指輪が指からすっぽ抜けてしまう危険性も。お風呂や洗面所なら、うっかり外れてしまっても見つかる可能性がありますが、温泉や海、川などで紛失すると見つけ出すのは絶望的です。日常的に身につけるときは、大切な婚約指輪をなくさないよう気をつけましょう。

職場

・職場

会社や職場によっては、服装や身だしなみに関するルールが決められています。ジュエリーを身につけるときは、ルールを確認しておきましょう。医療系や飲食店、生鮮食品を扱う仕事、介護や保育の現場などは特に注意が必要です。接客サービス業や冠婚葬祭業などもルールがあるケースが少なくありません。
たとえ明確なルールが定められていないとしても、職場の雰囲気や周りの人の装いにあわせることも大切です。また、職場で身につけるときは、婚約したことや結婚をすることを報告してからのほうが余計な憶測を呼ばず、社会人としてきちんとしているという印象を持たれやすくなります。

結婚式やパーティなどのお呼ばれ

・結婚式やパーティなどのお呼ばれ

友人や知人の結婚式や二次会、祝賀会、創立記念パーティや受賞パーティといったお祝いの席は、婚約指輪をつけていくのにぴったりの場所です。華やかな婚約指輪は、ドレスアップ姿をさらに引き立ててくれるに違いありません。普段は婚約指輪をしまい込んでいる女性も、ぜひトライしてみてください。

ホームパーティの場合は、雰囲気がフォーマル寄りであればつけていっても問題ありませんが、カジュアル寄りの場合は浮いてしまうことも。規模や参加者の属性で判断しましょう。旧友に会う同窓会や、フォーマルスタイルでお出掛けするコンサートなども、婚約指輪をつけるのにおすすめのシチュエーションです。素敵な指輪を身につけることで気持ちが上がり、特別な日をより盛り上げてくれるでしょう。

子どもの入学式など

・子どもの入学式など

子どもの入学式や卒業式など節目の日は、婚約指輪を身につけることでよりフォーマルな印象に見えるので、着けていっても問題ありません。ただし、学校行事で求められるのは昼間のフォーマルスタイルであり、さらに主役は保護者ではなく子どもたちです。大粒の宝石がたくさんあしらわれているものなど、華やかでゴージャスな印象を与えるデザインの婚約指輪は、マナーとして控えましょう。

このほか、子どもの七五三や誕生日会、習いごとの発表会、写真館で記念撮影をするときに身につけるのもおすすめです。子ども関連の行事のほかに両親の還暦や古希のお祝いなどにも身につけて、おめでたいお祝いの席に華を添えましょう。

普段使いしやすい婚約指輪のデザイン

婚約指輪を日常的に使いたいなら、さまざまなシーンで使いやすいデザインを選ぶのがおすすめです。大きな宝石があしらわれた指輪やうっとりするような芸術性の高いデザインの指輪は素敵ですが、普段から使うとなると「何をするにも指輪が気になってしまう」「指輪が邪魔になってしまう」といった不都合を感じることが少なくありません。普段使いすることを前提としたときに重視したいデザインの特徴についてご紹介します。

出っ張りが少なくひっかかりにくい

・出っ張りが少なくひっかかりにくい

婚約指輪で一般的なデザインは、金属の爪でダイヤモンドを持ち上げる「立て爪」と呼ばれるものです。立て爪でもダイヤモンド部分の出っ張りが比較的少ないもの、爪が小さめなものを選ぶと服や髪に引っかかりにくく、使いやすさがアップします。特にニット製品は指輪の出っ張りにひっかかりやすいので、ニットが好きな人は要注意です。

また、日常的に車に乗る女性の場合、ストーンリングやカットリングのような出っ張りのある指輪を身につけることで、ボディやドアノブ部分にどうしても傷がつきやすくなります。ふとしたはずみでボディの目立つ部分をガリッと引っかいてしまい、後悔することも。せっかくの指輪にネガティブなイメージがついてしまうと悲しいですよね。心配であれば、宝石が埋め込んであるエタニティリングや、表面がゆるくカーブしている甲丸やフラットになっている平打ちなど、凹凸の少ない指輪がおすすめです。

自分のファッションに合う

・自分のファッションに合う

結婚指輪を普段から身につけるなら、普段の服装や好きなファッションスタイルに合うデザインを選びましょう。カジュアルスタイルが好きなのに指輪だけエレガントだったり、普段着がブラウスやワンピースばかりなのに指輪がハードなデザインだったりすると、ちぐはぐな印象になってしまいます。ほかの指輪やネックレスと一緒に身につけることも考え、手持ちのジュエリーと相性が良いデザイン、コーディネートを考えたときに統一感のあるデザインにしておくと使いやすく、おすすめです。

また、実際に身につけたときに手になじむデザインにすることも大切。指輪はどれも似たように見えても、幅や材質、宝石の大きさや種類、金属部分の色味など、ちょっとした違いで身につけたときにがらりと印象が変わるものです。どんな指輪が似合うかは、手の大きさや指の太さなどによって変わってくるので、自分の手を美しく見せてくれるものをじっくり選びましょう。

セットリング

・セットリング

婚約指輪と結婚指輪がセットになっているセットリングなら、気軽に重ねづけを楽しめます。「普段身につけるのは結婚指輪だけ」「ちょっとしたお出かけには婚約指輪」「家族の行事やお祝いには2本重ねてつける」など、3通りの身につけ方ができるのでおすすめです。重ねてつけるときのバランスや調和を気にする必要もありません。2本でひとつの指輪のようにも見せられるので、手元のゴージャス感がアップします。

男性が結婚指輪、女性が婚約指輪を身につけていても、セットリングならペアに見えやすいのもメリットです。選ぶ際にもあれこれ悩まずに済み、価格的にも別々に購入するよりお得になることがあります。シチュエーションにあわせて指輪のコーディネートを楽しみたい女性におすすめです。

マナーに気をつけて結婚後も婚約指輪を楽しもう

婚約指輪は、夫婦の大切な日や家族の行事、パーティやお祝いごとなど、好きなタイミングで身につけてよいものです。もちろん、日常的につけていてもまったく問題ありません。ただし、アクセサリーに関するルールが決められている職場や、華やかな装いがはばかられる弔事に身につけていくことは控えましょう。育児中も、できるだけジュエリーは外しておくことをおすすめします。

また、アウトドアや温泉などは、指輪がないほうが楽しめます。日常的に使いたいのであれば、紛失にも気をつけておきましょう。宝石部分が出っ張っているデザインだと、引っかけたり傷をつけてしまったりすることがあるので、普段使いすることを前提に選ぶのも良い方法です。思いが込められている婚約指輪は、気持ちを高めてくれるアイテム。身につければ、手元を美しく飾ってくれます。眠らせてしまっては、せっかくの輝きがもったいないですよね。結婚後もマナーを守りながら婚約指輪を楽しみましょう。

\プロポーズの後は式場見学♡/

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この記事を書いた人
ライター Ayako

ライター Ayako

専門誌編集を経て、制作会社で結婚式用オリジナルペーパーアイテムの制作サポート、お客様インタビューなどを担当。現在はフリーでエンタメやビジネスの記事を中心に執筆中。趣味はご朱印集め。

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