結婚前のマリッジブルーとは|原因や解消法を知って克服しよう

結婚前のマリッジブルーとは|原因や解消法を知って克服しよう

結婚前にマリッジブルーを感じると、このまま自分は結婚できるのかな、人に迷惑をかけることになったらどうしよう……などと不安に思うことも増えてしまいます。喜びにあふれていたはずの結婚について「しないほうがいいのかも」と考えるのはつらいことですよね。

しかし、マリッジブルーは、女性でも男性でも感じることのある、ごく自然な感情のひとつですので、過度に心配する必要はありません。今回はマリッジブルーの症状や原因、解消法をご紹介しますので、マリッジブルーについての理解を深めるきっかけにしてくださいね。

目次

マリッジブルーとは

マリッジブルーに見舞われると、これからのことがとても不安になります。何の対策も取らなければどんどん不安が大きくなってしまうこともあるため、できるだけ早めに解消しておきたいですね。

まずはマリッジブルーの意味や、頻度、マリッジブルーと男女の性別は関係しているのか?といったことについて確認してみましょう。

マリッジブルーの意味

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マリッジブルーとは、結婚前や結婚後に気分が落ち込んだり、不安に襲われたりする症状のことを意味する言葉です。

本人には何が原因なのかよくわからないことが多く、また相手にも何の問題もないように見えることが多いでしょう。したがって、マリッジブルーになった本人も「自分が悪いのではないか」などと自分を責めてしまい、余計に辛さが大きくなることもあります。

マリッジブルーは誰にでも起こり得る症状なので、防ぐことはできませんが、原因や症状を知っておくことはトラブルを防ぐためにも大切です。

マリッジブルーは珍しくない!花嫁あるある

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マリッジブルーは珍しい症状ではなく、だれにでも起こる可能性があります。男性、女性を問いませんが、結婚をすると女性のほうが大きな変化を強いられるケースが多いため、男性に比べて女性のほうがマリッジブルーを感じやすいと言えます。

たとえば、苗字が変わる、仕事の環境が変わるといった変化はマリッジブルーの原因になり得ます。またプロポーズを男性側から行った場合、男性側は結婚を自分のタイミングで決意しているのに対して、女性側は相手の受け身のまま結婚に進むため、マリッジブルーになりやすい原因と言われています。

マリッジブルーは男性にも起こる

マリッジブルーは女性だけでなく、男性にも起こるものです。

男性でマリッジブルーを感じるという場合、結婚後の生活を支えていく大黒柱としてのプレッシャーや、お金の不安が原因となることが多いようです。

また、男性だからこそ周囲に不安を相談することができず、ひとりで抱え込んでしまう人も多く見られます。マリッジブルーかも?と思ったら、自分は男だから……などと気負わず気心の知れた友人などに話してみるのもおすすめです。

マリッジブルーの症状

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マリッジブルーの症状はさまざまですが、主に4種類に分類することができます。どのような症状があるか知れば、相手への不信感なのか、マリッジブルーなのか見分けもつけやすく安心です。マリッジブルーの症状について確認してみましょう。

イライラする

マリッジブルーでよくある症状は「イライラ」です。

日常の生活すべてにイライラするということもありますが、何よりも相手や家族など、身近な人のなにげない言動についイラッとしてしまうので困ってしまいます。

また、本来大切な人のはずである結婚相手や家族にイライラしてしまうことで、そんな自分にもイライラが止まらなくなり、周囲に対して攻撃的になってしまうこともあるでしょう。

落ち込む・不安になる・憂鬱になる

普段の生活のなかで、落ち込んだり、不安に感じたり、憂鬱になってしまうことが増えます。さらに、落ち込む原因について考えても特に理由がないので、さらに不安が募るという悪循環も起こります。自分でも知らないうちに涙が出てしまうこともあるでしょう。

こんなことで結婚してうまくいくのだろうか……ということや、自分の結婚相手への想いが真剣ではないのではないか、ということまで疑い出すと、結婚をやめたほうがいいのかも?とどんどん不安が大きくなります。

不眠になる

不安から眠れなくなるのもマリッジブルーの症状のひとつです。完全に眠れなくなるほどではないにしても、眠りが浅い、熟睡できないといった形で睡眠に影響が出ることもあります。

不眠になる大きな原因は、やはり結婚という生活の変化に対する不安やストレスです。結婚に対してストレスがあると言うと、どうしても「自分は、結婚に対してネガティブに考えているんだ……」と捉えてしまう人が多いのですが、実はそうではありません。結婚は単に変化であり、変化は人にストレスを与えるので不安となってあらわれているのです。

食欲が落ちる

マリッジブルーの症状のなかには、食欲が落ちるというものもあります。結婚式当日のことを考えると、食が進まないというケースも考えられます。一方、ストレスがかかるために人によっては逆に食欲過多になってしまうこともあるでしょう。

食欲のコントロールは非常に難しいことです。ただ体調に影響が出ないよう、食べるのを我慢するというよりも、むしろストレスを解消することを重視したほうが良いかもしれません。

マリッジブルーの原因

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では次に、マリッジブルーの原因に目を向けてみましょう。ここまで大まかに「不安やストレス」としてご紹介してきたマリッジブルーの原因ですが、さらに細かく3つに分けることができます。それぞれについて解説します。

結婚後の生活への不安

結婚という大きなイベントを経て、生活が様変わりすることは明らかです。結婚によって起こる変化に対する不安は、マリッジブルーの大きな原因です。

仕事と結婚生活を両立できるか、相手への思いが一生変わらないかという不安に加え、男性の場合は将来に対するお金の不安や、家庭を支える責任の重さによる不安も大きいでしょう。これに対して女性の場合、子どもを産む、育てるといったことも不安の原因となり得ます。

パートナーへの不満

結婚が決まると実際に結婚や結婚式のための準備が始まります。結婚準備をするなかで、パートナーに対して「協力してくれない」「決断力がない」といった不満を感じることが増え、マリッジブルーの原因になることもあるでしょう。

結婚に先立って同棲を始めたというような場合は、相手との生活の違いによるストレスがかかってきます。いずれの場合も、理想の結婚像と現実の結婚にはズレが生じやすく、本当にこの相手で良いのだろうか、と悩んでしまうことがあります。

結婚式準備に追われるストレス

結婚式準備はやることが多く、手作りアイテムにこだわる場合などは準備に追われることもあります。そのような状況にも関わらずパートナーが、仕事が忙しいなどの理由で非協力的だった場合は、ストレスに加えて「私だって仕事が忙しいのに、私のことは考えてくれない」「こんな状態で結婚してうまくいくんだろうか」と、不安にさいなまれるでしょう。

とくに、結婚式に思い入れがあり、「完璧な結婚式にしたい!」と意気込んでいる場合や、「失礼のないようにおもてなししなければ」とプレッシャーを感じている場合は、忙しい準備の数々をひとりで背負ってしまい、ストレスが大きくなることもあります。

マリッジブルーになりやすい時期と期間

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マリッジブルーには、なりやすい時期や期間があります。この時期はなりやすい、と分かっていれば、相手との信頼関係が崩れているのか、単にマリッジブルーなのかという見分けもつけやすいでしょう。マリッジブルーになりやすい時期や期間を解説します。

時期|婚姻届提出前と結婚式準備をはじめるとき

マリッジブルーになりやすい時期は、婚姻届の提出前と、結婚式準備をはじめるときの2回が多いようです。

婚姻届の提出前は、今後の結婚準備や結婚生活について具体的に考えるようになる時期です。親御様への挨拶や新生活にかかる費用など、ぼんやりとした憧れであった結婚生活に現実味が帯びてくると、「本当に大丈夫だろうか」「正しい決断なのだろうか」と不安になりやすいでしょう。

また、結婚式の準備や新婚生活の準備には、パートナーとの共同作業や話し合いが必要です。そのなかで、パートナーと考えがあわなかったり、パートナーが協力してくれなかったりと、相手への不満がマリッジブルーとして現れやすくなります。

期間|数日~1ヶ月間

マリッジブルーになる期間は、人それぞれなため、一概には言えません。一般的には数日〜1ヶ月の期間が多いようですが、長ければ数ヶ月にも及ぶ可能性もあります。

また、波があることも珍しくありません。ひとつの不安が解消され、マリッジブルーがおさまったと思ったら、また他の不安からマリッジブルーになってしまった、というようなケースもあります。

マリッジブルーの対処法・乗り越え方

マリッジブルーにはいくつかの対処法があります。結婚のフェーズに進むということは、そもそもが不安をともなうもので、マリッジブルーになるのは仕方ないとも言えます。そんなときに役立つ対処法、乗り越え方について解説します。

パートナーや友人に相談する

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マリッジブルーになったときは、パートナーや友人に相談してみましょう。とりわけ結婚するパートナーに対して、今の自分の想いを伝えることはとても重要です。

結婚生活に対して抱いている不安も、ふたりで共有すれば解決方法が見えてきたり、相手がどのように考えているかが見えてきたりして安心できるかもしれません。

友人や家族など、第三者に話を聞いてもらうことですっきりすることもあります。いずれにしても一人で抱えこんでしまっては、不安はどんどん増大し、なかなか出口の見えないトンネルにはまってしまいます。不安を誰かと共有しながら言葉にすることで、自分の気持ちや考えを整理しましょう。

不安になる理由を整理する

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不安になる理由を整理し、何が原因で不安なのかを特定してみることも、効果的です。整理するためには、今、自分が不安に感じていることを紙に書き出したり、リストアップしてみたりしてみましょう。

自分がどんなことを不安に感じているのかが明確化されれば、一つひとつに対する解決法や責任の所在、「これは考えても仕方ない」といったようなことがわかってきます。書き出したなかから、パートナーに相談して共に解決すべきことも見えてくるでしょう。

漠然としたままの不安は膨大に見えますが、整理すれば数が限られてくるため対策も取れるようになります。

明るい結婚生活を想像する

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結婚に対してネガティブな気持ちが先行している状態ならば、結婚後の楽しい生活、やってみたいことを想像してみるのも有効な手段です。家族が増えたときのことをイメージしてみるのも良いでしょう。

あるいは、パートナーと過ごしてきた今までの時間のなかで、楽しかった出来事を思い返してみるのもおすすめです。付き合ったときの嬉しさや、初めてのデートの想い出などによって、相手への一途な想いを再確認することができるかもしれません。

気分転換をする

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結婚の準備から一旦離れて好きなことをするのも、おすすめの対処法です。

マリッジブルーの原因のひとつに、慣れない作業や初めての手続きで疲れてしまうことが挙げられます。ただでさえ多忙な日常生活や仕事のなかで結婚の準備を進めなければならないので、ストレスがかかるのは当然です。

こんなときはパートナーや友達、あるいは家族やひとりで、旅行に行くなどの気分転換をしてみましょう。旅先での思いがけない発見がマリッジブルー解消の糸口になるかもしれません。

あるいは体を動かすのもおすすめです。体を動かすと、さまざまな体内や神経のはたらきでストレス解消につながります。運動に集中し、結婚のことを忘れる時間を作ることで、また新たな気持ちで結婚に向き合えるでしょう。

結婚延期を検討する

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対策を講じてみたものの、なかなかマリッジブルーから抜け出せない場合は、思い切って結婚を考え直してみる、というのもひとつの手段です。

結婚のスケジュールを一旦リセットしてみて、自分がどのように感じるかを知ることも大切です。結婚延期はとても勇気のいることですが、もし不安が残ったまま婚姻届を出したり、結婚式をしたりしてしまうと、憂鬱な症状が結婚後さらに重くなってしまう場合もあります。

時間が解決してくれるのを待つ

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マリッジブルーになるのは特別なことではありません。無理に解決しようとせずに焦らずに待つ、というのも大切です。結婚式を終えてみたら不安が消えていたこともあります。

実際、結婚式の準備段階から結婚式のその日まで、過ぎる時間は思った以上に早いものです。また、結婚式まで時間があるうちはのんびりしていたパートナーも、直前や当日にはしっかりと対応してくれたり、頼りになる姿を見せてくれたりと、お相手を見直すこともあるでしょう。

時間が過ぎてみないことにはわからないことも多いはず。深刻になりすぎず焦らず、時間が解決してくれるのを待ってみましょう。

不安はお互いさま!マリッジブルーを乗り越えてよりよい関係に

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マリッジブルーは結婚について向き合い、ふたりの絆を深めるきっかけにもなります。その一歩は、自分が結婚について不安を抱えていること、具体的にどのようなことが不安なのかということなどを、共有するところから始まるのかもしれません。親御様、ご友人など周囲の力も借りながら、これから二人三脚で始める生活の第一歩と考えてみましょう。

結婚式に対して漠然とした不安を抱えていたり、パートナーが積極的でなかったりする場合は、ブライダルフェアに出かけてみるのもおすすめです。ブライダルフェアでは、結婚式でご新郎ご新婦がどのようなことをするのか、結婚式の流れなどを把握することができます。結婚式を実際に行った先輩たちの声も聞き、自分たちがどのような一歩を踏み出したいのかを話し合う良いきっかけになることでしょう。

結婚に進む不安はお互いさまです。手を取り合ってマリッジブルーを乗り越え、よりよい関係へと進めていきましょう。

この記事を書いた人
ライター あん茉莉安

ライター あん茉莉安

心理カウンセラー。多くの媒体に心理の動きを活かした恋愛・育児のノウハウや占いを提供する開運ライター。チャペル聖歌隊として1,000組を越えるカップルの幸せを見守ってきた経歴も。

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