ウェディングドレスの種類と名前。それぞれのラインやシルエットに似合う体型や会場は?

ウェディングドレスの種類と名前。それぞれのラインやシルエットに似合う体型や会場は?

ウェディングドレスは、花嫁の印象を左右する大切なものです。いざハレの日にふさわしい1着を選ぼうと思っても、数々の素敵なドレスを目の前にすると「これも着てみたいけれど、こっちも捨てがたい」「自分に似合うデザインを選びたいけれど、どれがいいの?」と迷ってしまいますよね。自分に似合うドレスを探すには、ウェディングドレスについて知っておくことも大切です。この記事では、ウェディングドレスの種類について解説します。

目次

【ウェディングドレスの種類】形(ライン・シルエット)

ウェディングドレスのライン(シルエット)は、大きく分けると6種類あります。まずはそれぞれのタイプの特徴を解説しつつ、ドレスの印象や似合う体型・身長、さらに結婚式や披露宴を執り行う会場との相性についてご紹介します。

Aライン

Aライン

「Aライン」のウェディングドレスは、アルファベットの「A」の形のように上部が細めで、ウエストから裾にかけてのラインがなだらかに広がっているのが特徴です。スタンダードかつ正統派のスタイルで、上品で華やかな印象になります。

着る人の身長や体型にかかわらず着用できるデザインであり、シルエットが縦に長いことから脚を長く見せる効果が期待できるので、特に小柄な人にぴったりです。

Aラインのウェディングドレスは、長いバージンロードのあるチャペルや、クラシカルな雰囲気のある会場におすすめ。ドレスの持つ格調高い雰囲気が、その場をより神聖な雰囲気にしてくれるでしょう。品のよさの中に華やかさも兼ね備えたデザインです。

プリンセスライン

プリンセスライン

「プリンセスライン」は、ウエストの切り替え部分からボリュームのあるスカートが広がっているデザインのことです。Aラインと似ている部分もありますが、Aラインよりもスカートがふんわりとしているので、キュートかつ華やかな雰囲気になります。体型を選ばず、どんな人でもかわいく着こなせるのが魅力だといえるでしょう。

プリンセスラインのウェディングドレスはスカート部分がボリューミーなので、テーブルとテーブルの間のスペースに余裕のある広めの会場での着用がおすすめ。

また、明るい色を取り入れたかわいい雰囲気のテーブルコーディネートにもよく似合います。全員の集合写真を撮影する際も目を引く、まさにプリンセスという名のイメージにぴったりなドレスです。

▶関連記事:人気のウェディングドレス♡Aライン・プリンセスラインおすすめ10選【今週のスタスナ】

マーメイドライン

マーメイドライン

「マーメイドライン」は、バストからウエスト、ヒップにかけてのラインがボディに沿っている、名前の通り人魚のようにも見えるタイトなデザインのドレスです。

スカートの切り替え位置はさまざまで、裾のほうまでタイトなデザインもあれば、腿のあたりから裾にかけて広がっている着用しやすいデザインもあります。切り替え位置が高く、下半身に余裕を持たせたタイプは「ソフトマーメイド」とも呼ばれています。

マーメイドラインのウェディングドレスは、大人っぽくエレガント。特に、背の高い人や体型にメリハリがある人によく似合います。身長が足りるかどうか心配なときは、高めのヒールを履くことでカバーしましょう。ラグジュアリーな雰囲気の会場や、シックなレストランでのウェディングにぴったりです。

スレンダーライン

スレンダーライン

「スレンダーライン」のウェディングドレスは、スカートがAラインほど広がらず、マーメイドラインのようにタイトでもない、シンプルなデザインが特徴です。着用すると大人っぽくすっきりとした印象になり、どちらかといえば身長が高く細身の人に似合います。

スカート部分の広がりが控えめで小回りがきくので、レストランウェディングやコンパクトな会場、ガーデンパーティとの相性抜群。海外の映画に出てくるような、おしゃれで素朴なラスティックウェディングともよく合います。ナチュラルな雰囲気の結婚式を挙げたい人のほか、二次会用のドレスとしてもおすすめです。

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エンパイアライン

エンパイアライン

「エンパイアライン」のウェディングドレスは、ハイウエストのストンとしたデザインが特徴です。切り替えがバストのすぐ下にあるため、胴を短く、脚を長く見せることができ、着用するとスレンダーかつナチュラルな印象になります。

縦長のラインが映えるので、身長の高さにかかわらず着こなせるのもポイント。ウエスト部分を締めつけず、体型をカバーしてくれるので、マタニティウェディングやボディラインを強調したくない人にもおすすめです。

かしこまりすぎないエンパイアラインは、リゾートウェディングやガーデンウェディングに映えます。ゴージャスよりもシンプルにまとめたい人、カジュアルな雰囲気の式を挙げたいときなどにぴったりのデザインです。

ベルライン

「ベルライン」とは、キュッと引き締まったウエストからスカートがベル(鐘)のように広がっているデザインのことです。中世ヨーロッパの貴族が豪華絢爛な舞踏会で着用していたシルエットであり、童話に出てくるお姫様のようなロマンティックで華やかな印象になります。脚を長く見せる効果があり、着る人の身長を選びません。ロング丈なら上品に、ミニ丈なら可愛らしくカジュアルな印象になります。

ロング丈のベルラインは、本格的なチャペルやヨーロピアンスタイルの会場にぴったり。動きやすくキュートなミニ丈は、ガーデンウェディングや船上パーティで大活躍します。丈によってがらりと雰囲気が変わるので、選ぶ際は会場とのバランスも考えておきましょう。

【ウェディングドレスの種類】袖(スリーブ)

ウェディングドレスは、全体のシルエットだけでなくパーツによってもがらりと印象が変わります。まずは、視線が集まる顔に近く、体型カバーにも重要なポイントとなる袖(スリーブ)の種類をチェックしておきましょう。

ノースリーブ

ノースリーブ

「ノースリーブ」は袖そのものがなく、肩や腕を見せる開放的なスタイルです。

露出が増えることが気になるかもしれませんが、ドレス部分に目が行きやすくなるので、全体を細く見せるのに役立ちます。特に、肩幅のある人やいかり肩の人、二の腕が気になっている人は、あえて出すことですっきりとした印象になります。袖がないぶんシンプルに見えるので、デコルテ部分のデザインにこだわって選びましょう。

ロングスリーブ

ロングスリーブ

「ロングスリーブ」はいわゆる長袖のことで、腕の大部分を覆うデザインになっています。手首までしっかり覆うタイプのほか、七分袖、五分袖のタイプもあります。自分の体型や腕の長さにあわせて、似合う丈を選ぶようにしましょう。

肌の露出が減るロングスリーブは、上品でクラシカルな印象になります。レースなど透け感のある素材を選べば、軽やかさもプラスできますよ。

パフスリーブ

パフスリーブ

「パフスリーブ」は、袖の二の腕部分をふんわりと膨らませ、袖口を絞るデザインです。お姫様のドレスのような、華やかでキュートな印象になります。ただ、膨らんだ部分にどうしてもボリュームが出るため、デザインによっては肩や二の腕が強調されてしまうことも。肩の部分から膨らんでいるものは肩幅が広く見えるので、気になる場合は避けましょう。

フレンチスリーブ

フレンチスリーブ

「フレンチスリーブ」は身頃部分と袖部分の切り替えがない、肩先が隠れる程度の短い袖のことです。「キャップスリーブ」とも呼ばれています。袖部分が透けない素材だと上品に、透ける素材だと可愛らしい印象になります。袖の部分から肩が出てしまうと肩幅が強調されてしまうので、肩幅が狭く骨格が華奢な人と相性がいいデザインです。

パゴダスリーブ

パゴダスリーブ

「パゴダスリーブ」は、二の腕部分が細く、肘から袖の先に向かって広がっているデザインのことです。腕を動かすたびにひらひらと揺れる袖は、華やかでエレガント。何気ないしぐさを優雅に見せてくれます。腕がスラリと長い人の魅力をより引き立たせてくれるでしょう。パゴダとは仏塔のことで、上部が細く下部が太い形が似ていることが由来となっています。

アメリカンスリーブ

アメリカンスリーブ

「アメリカンスリーブ」は首のつけ根から脇にかけて大きく斜めにカットし、肩を露出させるデザインです。アメリカらしい開放感と、大人の女性にふさわしいセクシーさを兼ね備えた印象になります。デコルテが大きく露出しないぶん、デザインによっては首元が詰まって見えるので、首が長い人や背の高い人、また肩ががっちりとしている人に似合います。

【ウェディングドレスの種類】スカート

ウェディングドレスのスカート部分は、バージンロードを歩くときや全員での記念撮影の際に注目されるポイントです。ドレス全体の印象を左右するパーツでもあるので、しっかりチェックしておきましょう。

ティアードスカート

ティアードスカート

何枚もの生地が階段状に重なっているのが「ティアードスカート」です。長さの異なる裾が軽やかに揺れ、お姫様のようにフェミニンな印象になります。アレンジのバリエーションも豊富なので、好みの1枚を探してみましょう。

ラッフルスカート

ラッフルスカート

「ラッフルスカート」は布にひだを寄せて装飾をほどこすデザインです。ひだの幅が狭く、数が多いほどボリュームがアップします。装飾によって大きく雰囲気が変わり、上品にもゴージャスにもなります。

タッキングスカート

タッキングスカート

「タッキングスカート」は、生地をつまんだりたたんだりしてタックを寄せ、その部分を縫い留めたデザインのことです。スカートに空気感のある自然なふくらみが生まれ、より立体的になることでボリュームが出て、華麗な印象になります。

バルーンスカート

バルーンスカート

「バルーンスカート」は、ウエスト部分と裾部分を絞ることで風船のように丸みを持たせるデザインです。スカート部分がふんわりと丸く膨らんだシルエットになり、上半身をすっきりと見せ、可愛らしく華やかな印象になります。

オーバースカート

オーバースカート

ドレスのスカート部分に重ねて身につけるスカートのことを「オーバースカート」といいます。ボリュームを出したいときやニュアンスを変えたいときに活用しましょう。脱ぎ着することで2WAYの着こなしが可能になります。

トレーン

トレーン

「トレーン」とはドレスの引き裾(後ろに長く伸びた裾)のことです。長いトレーンはチャペルでの挙式や階段での写真撮影によく映えます。一方で狭い会場ではわずらわしいこともあるので、短めがおすすめ。トレーン部分が取り外せるドレスもあります。

ドレープ

ドレープ

「ドレープ」とは布を垂らしたときに生まれるたるみのことです。ドレープの入ったウェディングドレスを身にまとうと、西洋画に描かれる女神のような優美な印象になります。華やかで上品なドレスを探しているなら、ドレープの美しさにも注目してみましょう。

バッスルライン

「バッスルライン」とは、腰当てを使ってスカートの後ろ部分にボリュームを出すスタイルのことです。日本では、「鹿鳴館スタイル」として明治中期に流行した歴史があります。ウエストを細く見せることができ、クラシックかつエレガントな印象を与えます。

【ウェディングドレスの種類】デコルテ・ネックライン(胸元)・肩

披露宴会場で着席しているときに視線が集まるのは、上半身です。メインテーブル(高砂)でゲストと一緒に記念撮影をする機会も多いので、デコルテやネックライン、肩のデザインにも気を配りましょう。

ビスチェ

ビスチェ

「ビスチェ」は肩ひもがなく、デコルテや肩を露出するデザインのことです。ウェディングドレスの定番スタイルであり、ドレスの種類も豊富。デコルテを出すことで空間が生まれ、肩まわりやフェイスラインがすっきりして見えます。

デコルテ部分がまっすぐなタイプはストレートビスチェ、ハートの形にカットされたタイプはハートカットビスチェと呼ばれています。

オフショルダー

オフショルダー

「オフショルダー」は肩を見せつつ大きく開いた首回りの部分で二の腕を覆うデザインです。肩を細く見せられるので、肩幅が広くがっちりした体型の方におすすめ。二の腕部分にやわらかい生地が使われているものだと、ふんわりとした印象になります。

ロールカラー

ロールカラー

「ロールカラー」は、折り返したようなデザインの襟のことをといいます。肩から二の腕を包んでくれるため、大人っぽく、気品のある雰囲気になります。上品でクラシカルな印象にしたい方におすすめです。

Vネック

Vネック

「Vネック」は胸元がV字に切り込まれているデザインを指します。縦のラインが生まれるので、顔や首回りをすっきりと見せられるのが特徴です。Vの深さによっても印象が変わり、深いとセクシーで大人っぽい雰囲気になります。

ボートネック

ボートネック

「ボートネック」は、襟ぐりのラインがゆるやかな曲線またはほぼ直線のデザインのことです。デコルテの露出はかなり少なく、鎖骨がちらりと見える程度。ひかえめで上品、かつセクシーな印象になります。

ハイネック

ハイネック

首を襟で覆う「ハイネック」は、デコルテ部分の露出を大きく減らせるデザインです。本格的なキリスト教式や、格式が重視される式でも安心して着用できます。気品漂うクラシカルな印象になるので、旧邸宅や洋館ある歴史などの会場にもぴったりです。

ラウンドネック

ラウンドネック

「ラウンドネック」はネックラインが円形に開いたデザイン。全体的にやわらかな印象になり、女性らしさを演出できます。スタンダードでかしこまりすぎず、着る人を選びません。ネックラインの開きぐあいによっても印象が変わるので、選ぶときは深さと顔まわりのバランスにも注目しましょう。

スクエアネック

スクエアネック

「スクエアネック」はネックラインが四角くカットされたデザインのことです。顔まわりに直線部分が多くなり、シャープな印象になります。首を長く見せたいときや丸顔をすっきりと見せたい人、大人っぽく着こなしたい人にもおすすめです。

ワンショルダー

ワンショルダー

「ワンショルダー」は片方の肩だけにストラップがあるのが特徴で、イブニングドレスやカクテルドレスに多いデザインです。海外の授賞式やパーティで、セレブが身につけているのを見かけたことがある人も多いのではないでしょうか。肩を片側だけ大胆に出すことで、セクシーな雰囲気になります。

ホルターネック

ホルターネック

「ホルターネック」は前身頃から続く生地やストラップを首の後ろで留めるデザインです。背中側が大きく開いているので、バックスタイルが大人っぽくなり、すっきりした印象になります。

結婚式場や自分の体型に合ったウェディングドレスを選ぼう

結婚式場や自分の体型に合ったウェディングドレスを選ぼう

子どもの頃から結婚式で素敵なウェディングドレスを着るのが夢だった、という人も多いのではないでしょうか。ドレスにはたくさんの種類があり、全体のシルエットやパーツが少し違うだけでもがらりと印象が変わります。まずは今回ご紹介した情報を参考に、自分の体型に似合うドレスや「こんな花嫁になりたい」という理想像を思い浮かべてみましょう。

また、会場の構造や広さ、雰囲気とマッチするかどうかも大切なポイントです。会場に合ったドレスにすることで、特別感が高まりますよ。結婚式を一生忘れられない想い出にするためにも、ハレの日にふさわしい運命の1着を選びましょう。

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この記事を書いた人
ライター Ayako

ライター Ayako

専門誌編集を経て、制作会社で結婚式用オリジナルペーパーアイテムの制作サポート、お客様インタビューなどを担当。現在はフリーでエンタメやビジネスの記事を中心に執筆中。趣味はご朱印集め。

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