キリスト教式の挙式の流れを確認!優雅で美しい花嫁姿を見せよう
結婚式を挙げることが決まったら、まずは「どんなスタイルで挙げようかな」と悩みますよね。数あるスタイルの中でも一番多くのカップルが選んでいるのが、チャペルで執り行う「キリスト教式」です。
チャペルの厳かな雰囲気の中で純白の衣裳を身にまとい、神様に結婚を誓い合うことに憧れを抱いている人も多いのではないでしょうか。
この記事では、キリスト教式の挙式がどんなふうに執り行われるかをご紹介します。キリスト教式の結婚式を挙げるときに、ぜひ参考にしてください。
- 目次
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- チャペルで行うキリスト教式とは
- キリスト教式の魅力
- カトリックとプロテスタント
- キリスト教式の挙式の流れ
- 1.列席者入場
- 2.司式者入場
- 3.開式の辞
- 4.新郎入場
- 5.新婦入場
- 6.讃美歌斉唱
- 7.聖書の朗読・祈祷
- 8.誓約
- 9.指輪の交換
- 10.ベールアップ・誓いのキス
- 11.結婚証明書署名
- 12.結婚宣言
- 13.閉式の辞
- 14.新郎新婦の退場
- キリスト教式の演出の意味
- ベールダウン
- 指輪交換
- ウェディングキス
- フラワーシャワー
- 確認の儀
- 挙式前のリハーサルとは
- リハーサルを行うタイミング
- リハーサルで確認しておきたいポイント
- キリスト教式で意識したいこと
- 一つひとつの儀式をしっかりと行う
- 「おもてなし」の気持ちも忘れない
- まとめ
チャペルで行うキリスト教式とは
挙式にはさまざまなスタイルがありますが、日本で一般的なのは、「キリスト教式」「神前式(神道)」「仏前式(仏教)」「人前式(無宗教)」の4種類です。なかでもキリスト教式は、56.7%(2021年ゼクシィトレンド調査)と一番多く、キリスト教式を執り行うための荘厳なチャペルを備えている結婚式場が多く存在します。まずは多くのカップルが選択しているキリスト教式の魅力について探ってみましょう。
キリスト教式の魅力
キリスト教式を執り行うチャペルは収容人数が比較的多く、よりたくさんの人に結婚式を見守ってもらえるのが大きな魅力です。ベールダウンやフラワーシャワー、リングリレー、賛美歌斉唱など、家族や列席者が参加できる演出が多く、その場にいる人全員に感動をもたらします。荘厳な雰囲気が漂うチャペルにはウェディングドレスが美しく映え、写真にも想い出にも残る式になるでしょう。
カトリックとプロテスタント
ひとくちにキリスト教といっても、その中にはたくさんの宗派があります。日本のキリスト教式は、大きく分けて「カトリック」と「プロテスタント」のどちらかです。
一般的に結婚式場のチャペルで行うのは、16世紀にヨーロッパで起こった宗教革命によって設立した「プロテスタント」のしきたりにのっとったものです。当日はプロテスタントの牧師が式を執り行ってくれます。
一方で、伝統を重要視するカトリック教派では、ご新郎ご新婦の両者、あるいは一方が信者でなければ挙式することができません。さらに信者であってもなくても、前もって協会が実施する「結婚講座」を受ける必要があります。カトリックではバージンロードの色が赤または緑と決められているなど、プロテスタントよりもかなり厳格です。
キリスト教式の挙式の流れ
プロテスタントのキリスト教式は、基本的にここでご紹介する流れで執り行われます。キリスト教式の基礎知識として知っておきましょう。自分が挙式するときだけでなく、ゲストとして参列するときにも役立ちますよ。
1.列席者入場
まずチャペルに列席者が入場し、聖壇に向かって右にご新郎側、左にご新婦側のゲストが着席します。順番は前列から親御様、兄弟姉妹、親族と親戚、最後にご友人です。列席者が挙式中にカメラやフラッシュを使用していいかどうかは、事前に確認しておくことをおすすめします。
2.司式者入場
列席者が揃ったら、挙式を執り行う司式者である牧師が入場します。このとき列席者は起立しましょう。一般的に、起立や着席のタイミングは案内があるため、ゲストとして参列するときはそれに従っていれば問題ありません。
3.開式の辞
司式者である牧師が結婚式の開式を宣言します。いよいよ結婚式本番だという緊張感が漂うタイミングです。
4.新郎入場
キリスト教式の結婚式では、まずご新郎がチャペルに入場します。列席者一同は起立してご新郎を出迎えましょう。ご新郎は聖壇前まで進み出て、ご新婦の入場を待ちます。
5.新婦入場
ご新郎の入場が完了したら、ご新婦がお父様、もしくはおふたりが大切に思っている方と共に入場します。おふたりでバージンロードを歩き、聖壇前で待つご新郎の元へとゆっくり足を進めましょう。
聖壇前で待つ新郎の横へと来たら、ご新郎はご新婦と一緒に歩いてきた方から新婦の手を受け取り、ご新婦と並びます。
6.讃美歌斉唱
全員起立した状態で、賛美歌を斉唱します。このときの歌う曲は「312番(いつくしみ深き)」が一般的です。難しい歌ではありませんので、メロディーを覚えておくと自分が参列者になったときにも役立ちますよ。賛美歌斉唱が行われる結婚式では一般的に、事前に歌詞カードが配布されます。
7.聖書の朗読・祈祷
牧師が聖書をたずさえ、結婚にまつわるキリスト教の教えを読み上げます。神聖な気持ちで耳を傾けましょう。
8.誓約
牧師の問い掛けに対し、最初にご新郎、次にご新婦が「はい、誓います」と答え、神に結婚を誓います。結婚の誓約は、キリスト教式のクライマックスともいえるものです。牧師の問い掛けは文言こそ式によって少しずつ違いますが、内容は同じです。返答は「はい、誓います」だけで構いません。
9.指輪の交換
目に見える誓約の印として指輪を交換します。まずご新郎が指輪を手に取ってご新婦の左手薬指にはめ、次にご新婦がご新郎の左手薬指にはめます。指輪をはめてもらうときは、手の甲が上になるように差し出しましょう。ご新婦がウェディンググローブを身につけているときは交換前に外す必要がありますが、式場スタッフが手伝ってくれるので安心を。ブーケと一緒に式場スタッフに預けます。
10.ベールアップ・誓いのキス
婚姻の誓約を立てたことで、おふたりを隔てるものがなくなりました。このことを表すためにご新婦の顔を覆っているベールをご新郎が上げ、誓いのキスをします。
11.結婚証明書署名
まずはご新郎とご新婦、続いて証人もしくは牧師が結婚証明書に署名を行います。ただし、このときの結婚証明書に法的効力はありません。あくまでも結婚や挙式の記念となるアイテムと考えておきましょう。
12.結婚宣言
牧師が神様と列席者の前でおふたりが夫婦となったことを宣言します。ご新郎ご新婦にとっては、神の名のもとで夫婦となったことを実感するタイミングです。
13.閉式の辞
ご新郎とご新婦の結婚が無事成立したことを牧師が列席者へ報告し、滞りなく式が終わったことを伝えます。
14.新郎新婦の退場
ご新郎とご新婦は腕を組み、バージンロードをゆっくりと歩いてチャペルから退場します。参列者はあたたかい拍手で見送りましょう。ご新郎ご新婦ののちに牧師が退場したら列席者もその場を後にし、終了です。
キリスト教式の演出の意味
キリスト教式では、挙式の中でさまざまな演出が行われます。演出の意味を知っておくと、結婚式がより想いのこもったものになるに違いありません。「誓いのキスをする」「指輪を交換する」など、一つひとつの演出にどんな意味があるかを知っておきましょう。
ベールダウン
ベールダウンとは、挙式前にご新婦のベールをお母様がおろして送り出す演出のことです。バージンロードを歩く前に行われます。お母様が花嫁のために最後に行う身支度であり、このセレモニーには子育ての最後の役目という意味があるといわれています。
そもそも花嫁が被るベールは、「愛しい娘を悪いものや悪霊から守る」という魔除けの意味があるものです。親御様の愛情や加護の象徴というわけですね。ご新婦がご新郎のもとへとたどり着き、結婚の誓約をしたことでおふたりを隔てるものがなくなったとき、ご新郎がベールアップをします。これは、おふたりの新生活がスタートすることを意味しているのです。
指輪交換
円形の指輪は「永遠の愛」を表すアイテムです。指輪の交換には、結婚を誓約し、永遠の愛を誓い合った証という意味が込められています。左手の薬指にはめるのは、古代エジプトで「左薬指には心臓に直接つながる血管が通っている」と考えられていたことに由来します。古代エジプトでは、心臓には心や魂があるといわれていました。心臓に直接つながる左手薬指に指輪をすることは、心と心が永遠に結ばれることをイメージさせます。
ウェディングキス
キリスト教式でのキスには「たった今口にした誓いの言葉を封印する(約束する)」という意味があります。意味合いから考えれば、唇にキスをするのがふさわしいですが、恥ずかしければ頬や額でも構いません。
ウェディングキスをスマートにこなすポイントは、慌てたり急いだりしないことです。人前でキスをすることを恥ずかしく感じてしまうこともありますが、神聖な誓いの儀式だと考えて、厳かな気持ちで行いましょう。
フラワーシャワー
フラワーシャワーとは、チャペルから出てくるご新郎とご新婦に向かってゲストが花びらをまき、お祝いするセレモニーです。これには花の香りによってその場を浄化し、魔除けをするという意味があります。生花を使う場合もあれば造花で行う場合もあり、生花と造花を取り混ぜて使うこともあります。
確認の儀
アニヴェルセルの挙式では、ご新郎とご新婦おふたりの誓いの前に、家族への「確認の儀」を行います。これはおふたりとご新婦のお父様の3名で聖壇の途中まで上がり、牧師が新婦のお父様に対して「この結婚を心から祝福しますか?」と確認するセレモニーです。気持ちを言葉にすることで、新しい生活がスタートするこの瞬間がよりいっそう心に刻まれます。
挙式前のリハーサルとは
ほとんどの場合、挙式の本番前にはリハーサルが行われます。挙式本番では牧師や式場のスタッフがサポートしてくれるので、流れを完璧に覚えなくても問題ありません。ただ、結婚式の本番は思った以上に緊張するものです。できるだけ不安や緊張を取り除き、リラックスして本番に臨めるよう、リハーサルの時点である程度は式の流れを覚えておきましょう。分からないことは確認しておくのがおすすめです。
リハーサルを行うタイミング
リハーサルは挙式の当日、結婚式の本番前に行うことがほとんどです。ただ、スケジュールや段取りは式場によって異なりますので、事前に確認しておきましょう。
アニヴェルセルでは、当日のリハーサルのほかに、本番の2週間前に「ウェディングレッスン」も行います。事前に一連の流れを体験しておくことで、本番当日に慌てることなく、一つひとつの儀式の意味を理解したうえで挙式に臨めるのがメリットです。セレモニーを順番にこなしていく式とは違い、心から納得のいく結婚式を挙げられますよ。
リハーサルで確認しておきたいポイント
式のリハーサルで必ず確認しておきたいポイントはこちらです。
● 結婚式の流れ(セレモニーの順序)
● 入退場時の歩き方
● 歩く速度
● 宣誓の声を出すタイミング
● 誓いのキスの向きや長さ
● お辞儀の角度や長さ
ウェディングドレスを着ながらの歩行は慣れないかもしれませんが、歩き方や歩く速度などは、リハーサルで何度か実践しておくと本番でも緊張せずにこなせるようになります。ベールアップや指輪の交換なども、軽くで構いませんので動作を確認しておきましょう。本番でも慌てずにこなせるようになりますよ。
キリスト教式で意識したいこと
普段はキリスト教の信者ではないとしても、神の名のもとで結婚を誓う式は神聖なものです。一生の想い出に残る式にするために意識しておきたいことをご紹介します。
一つひとつの儀式をしっかりと行う
結婚式で執り行う一つひとつの儀式には、おふたりが夫婦となり新たな生活のスタートをさせる日にふさわしい意味が込められています。照れたり恥ずかしがったりせず、優雅かつ上品に行いましょう。なるべくせかせかせずにゆったりとした動作を心掛けるだけでも、雰囲気が引き締まりますよ。途中で間違えてしまったとしても慌てず、堂々と振る舞うことが大切です。
「おもてなし」の気持ちも忘れない
結婚式の主役がご新郎とご新婦だというのはいうまでもありません。ただ、ゲストをおもてなしする立場でもあることを忘れないようにしましょう。おもてなしとは、美味しいお料理やお酒を振る舞うだけのことではありません。おふたりの仲睦まじい姿や幸せそうな笑顔、美しい花嫁姿を見せることも、十分おもてなしになります。ゲストに「参列してよかった」と思ってもらえるような、素敵な結婚式を挙げてくださいね。
まとめ
結婚式で行うセレモニーの一つひとつには、ご新郎とご新婦が結婚を誓い、夫婦になることを象徴する意味があります。ただセレモニーを順番通りにこなすだけでなく、どんな意味が込められているのかを知っておくと、結婚式がより大切なものに感じられるに違いありません。
アニヴェルセルでは、挙式2週間前に「ウェディングレッスン」を実施し、万全の状態で本番当日に臨んでいただける工夫をしています。さらにオリジナルのセレモニーとして式中に「確認の儀」を取り入れ、新たな人生を歩み出す瞬間にもご家族の言葉を添えています。
また、挙式の流れはブライダルフェアの模擬挙式でも確認できますので、イメージを膨らませたい方はぜひ参加してみてくださいね。
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- この記事を書いた人
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ライター Ayako
専門誌編集を経て、制作会社で結婚式用オリジナルペーパーアイテムの制作サポート、お客様インタビューなどを担当。現在はフリーでエンタメやビジネスの記事を中心に執筆中。趣味はご朱印集め。