結婚式をする意味とは?目的にあわせて場所や演出を考えよう

結婚式をする意味とは?目的にあわせて場所や演出を考えよう

「入籍をしたら結婚式!」と結婚式を楽しみにしている方も多いでしょう。結婚式の準備は楽しいことも多くありますが、一方で大変なこともたくさんあります。最近では、入籍はするものの、それぞれの事情で結婚式を行わない方もいます。そんななか、結婚式を行う意味はどこにあるのでしょうか。

今回は、結婚式をする意味やメリットなどを解説します。結婚式を行う際にゲストに対して感謝を伝えるための演出も紹介しているため、ぜひ参考にしてください。

目次

結婚式とは“愛を誓うための儀式”。披露宴との違いは?

結婚式は、結婚するおふたりが、神様や参列者の前で愛を誓うための儀式。現在は「挙式+披露宴」のことを総じて“結婚式”と呼ぶことが一般的になっているため、結婚式と挙式は同じ意味を持つ言葉とも言えます。

なお、この記事では「挙式+披露宴」のことを【結婚式】と表現していきます。まずは、挙式と披露宴の違いについて、まとめてみました。

挙式はおふたりの愛を誓いあう場

結婚式はふたりの誓いの場

挙式では、おふたりが聖壇の前に立ち、結婚の誓いを交わすことで結婚の意思を表明します。指輪の交換や誓いのキスは、おふたりが夫婦になるための大切な儀式です。

披露宴はゲストへのお披露目の場

披露宴はお披露目の場

披露宴とは、結婚式を行ったおふたりが結婚した事実を周囲にお披露目するためのパーティのことです。つまり、披露宴は新郎新婦が主催するパーティを指し、ご自身のパートナーを親族や友人、知人に紹介する場として用いられます。

披露宴では、新郎新婦がゲストに料理や飲物を振る舞い、さまざまな演出を凝らしてゲストをおもてなしします。

披露宴での演出の一例は、新郎新婦の会社上司などによるお祝いのスピーチや、友人によるお祝いの歌、催し物などです。一般的に披露宴は、結婚式を挙げたあとに続けて行われます。

挙式のみの結婚式もある

挙式のみの結婚式もある

現代では結婚式は、挙式と披露宴をあわせて行うものとして考えられていますが、披露宴を行わず、挙式のみの結婚式を選ぶ方もいます。

結婚式のスタイルは時代と共に多様化しており、たとえば、新郎新婦のおふたりだけで挙式するなど、新郎新婦や親の希望に沿ったセレモニーを実現できるようになりました。

新郎新婦によって理由はさまざま

感謝・けじめ・憧れ…なぜ結婚式をやるのかを考える

結婚式は、おふたりが結婚を誓うための儀式ですが、結婚式を行う目的はそれぞれの立場や希望などによって異なります。

たとえば、家族やお世話になった方へ感謝を伝えるために結婚式を挙げる方もいます。また、おふたりで新生活を始める前にけじめをつけるため、子どもの頃からの夢を叶えるために結婚式を執り行なう方もめずらしくありません。ここでは、結婚式をする意味について詳しく解説していきます。

親・家族に感謝を伝えたい

親・家族に感謝を伝える

結婚式は、父親や母親などの家族に対して、感謝の気持ちを伝えるのに効果的な場です。結婚式に招待された経験がある場合、新郎新婦が親に感謝の気持ちを伝える場面で、会場が感動に包まれたことを記憶されている方もいらっしゃるでしょう。

感謝を伝えるセレモニーを取り入れることで、感動的な結婚式になります。一生に一度の晴れ姿に身を包み、結婚式でこれまでの想いを伝える時間を取ることができるよう計画を立てておきましょう。

お世話になったゲストへ感謝を伝えたい

お世話になった方へ感謝を伝える

家族だけでなく、会社の上司や同僚、友人などへ感謝を伝えるために結婚式を挙げる方もいらっしゃいます。結婚するにあたって、これまでお世話になったゲスト一人ひとりに感謝の気持ちを伝えたいと思ったとき、社内で上司や先輩社員を呼び出したり、休日に時間を取ってもらったりするのが難しい場合もあるでしょう。

お世話になった方を結婚式に招待し、おもてなしをすれば、結婚の報告とあわせて感謝の気持ちを伝えることができます。

新たな人生の前にけじめをつけたい

これからの生活へのけじめをつける

これから始まる新生活に向けて、“けじめ”をつけるために結婚式を行う方もいます。結婚式では参列者の前で愛を誓い、結婚を宣言します。結婚という節目を機会に、これまでの人生にけじめをつけることができ、新たな気持ちで結婚生活をスタートさせられます。

また、ゲストからの祝福や励ましの言葉をもらうことで、おふたりが夫婦になった実感を得やすくなるでしょう。結婚式は、新郎新婦が人生を振り返るよい機会になります。

親にとっての子育て卒業式にしたい

新婦と涙を拭う新婦父

結婚式は、父親や母親にとって、我が子の保護者としての役割を卒業する儀式と捉えている方も少なくありません。新郎新婦は、親が手塩にかけて育てた大切な息子、娘です。

その我が子が結婚し、自分の家族を持つということは、本当の意味で子育ての終わりを示しています。そのため、結婚式は新郎新婦の晴れ舞台であると同時に、おふたりを育ててきた親の子育て卒業式とも言えます。

親が結婚式を希望される場合は、新郎新婦に加え、親が第三の主役と捉えて、夢を叶えてあげるのもよいかもしれませんね。

新郎新婦の夢や憧れを叶えたい

挙式会場での新婦

「ウェディングドレスを着てバージンロードを歩きたい」、「家族や友人、知人などの多くの人に結婚を祝福されたい」などといった、結婚式だからこそ実現できることがあり、その夢や憧れを叶えられる場でもあります。

結婚式は人生の節目でもあり、新郎新婦が主役として輝ける場です。ご自身やパートナーの夢・憧れを叶えたい場合は、結婚式を挙げることに大きな意味を持つでしょう。

両家の絆をより強いものにしたい

家族とのファーストミート

結婚式は、新郎新婦とそれぞれの家族との結びつきを深めてくれる儀式としての意味も持っています。もちろん、結婚式をしなければ両家の結びつきが浅いままというわけではありません。

ただ、我が子と我が子の愛を誓った相手の晴れ姿を祝福する瞬間を共有できることで、新郎側の家族、新婦側の家族、新郎新婦と3つの家族が繋がりを感じられる時間になるはずです。

結婚式をするメリット

結婚式を挙げることで、さまざまなメリットを得ることができます。想い出になったり、絆が深まったりと新郎新婦にとってはもちろん、両家の親族や友人、知人が一堂に集まることで、結婚後のおふたりをサポートしてくれる人たちとのより強いつながりも感じられることでしょう。

人生の棚卸しになる

赤ちゃんの時の写真ムービー

結婚式の準備中は、自身の人生を振り返るきっかけにもなります。新郎新婦の誕生から出会いまでの軌跡をまとめた動画を制作したり、招待するゲストを考えたり、感謝の手紙を書いたりする準備を通して、自身の人生を振り返り、おふたりの出会いや印象深い出来事、忘れていた感情などを思い出すこともあるでしょう。

このように、結婚式を機に人生を振り返ることで、人生の棚卸しをするきっかけになります。

離婚率が低くなる

結婚指輪

結婚式を挙げると、離婚の可能性が低くなると考えられています。アニヴェルセル総研が20~30代の婚姻歴のある男性・女性を対象に実施したアンケート調査によると、離婚歴を持つ方の8割以上が結婚式などのセレモニーは「何もしていない」と回答しています。

結婚式の準備がおふたりにとって大切な想い出になるとともに、結婚式で大勢の前で愛を誓うと、簡単に「別れよう」という結論には至らないのかもしれませんね。

おふたりの想い出になる

新郎新婦

結婚式を挙げると、おふたりの共通の想い出がひとつ増えることになります。先にも書いたように力を合わせて結婚式の準備をしたり、たくさんの方に祝福の言葉をもらったりする経験は、おふたりにとって特別な想い出になるでしょう。

夫婦としておふたりで人生を歩むなかで、いつでも幸せな想い出を振り返ることができます。そして、将来おふたりの間に子どもが生まれたときに結婚式のエピソードを話してあげられるため、おふたりの大切な想い出になるでしょう。

おふたりの絆が強くなる

新郎新婦の後ろ姿

結婚式の準備を通して、お互いの良い面・悪い面を知ることができたため、「絆が強くなった」という声も耳にします。

結婚式の準備では、大小さまざまなことをおふたりで決めていく必要があります。仕事をしながら結婚式の準備をする場合は多忙で、すれ違う時間が増えたり、お互いの意見がかみ合わなかったりすることもあるでしょう。大変なことをおふたりで乗り越える経験を通して絆を強めることができるのです。

新郎新婦のサポーターが増える

新婦とその家族

夫婦としての先輩も列席する結婚式は、おふたりを支援してくれるサポーターを増やす機会になるでしょう。

披露宴では、新郎新婦や親がゲストに対し、「未熟なふたりではありますが、今後ともよろしくお願いいたします」など、これからのサポートをお願いする挨拶をする場面があります。ゲストが「応援したい」「ふたりを支えてあげたい」と思えるような結婚式を行うことで、おふたりの人生を支えてくれるサポーターが増えるはずです。

両家や友人同士のつながりができる

新郎新婦とその両親

結婚式は、両家や新郎新婦の友人同士のつながりを作ることができます。結婚式に招待するゲストは、お互いに初対面の方ばかりで面識を持たない場合が多いでしょう。結婚式を挙げることで、お互いの親族や大切な友人、知人を紹介することも可能です。

ゲスト同士が実際に会って会話する機会を設けられるため、お互いの家族や友人などが交流する場になります。このように、結婚式は普段顔をあわせることがない両家や友人同士をつなげる手助けになるでしょう。

両親やゲストに結婚式で感謝を伝える演出

結婚式は新郎新婦が主役ではあるものの、ホストとしてゲストをもてなし、これまでの感謝を伝える場でもあります。結婚式でのおもてなしは、美味しい料理や飲物の用意、花嫁から親に宛てた手紙や贈り物、ゲストへの引出物などが挙げられます。ここでは、結婚式で感謝を伝えたいときにふさわしい演出をまとめてみました。

挙式での家族セレモニー

ベールダウン

挙式で行う演出を通して、新郎新婦から親に感謝の気持ちを伝えられます。たとえば、ベールダウンは、主に母親が花嫁のベールをおろす手伝いを行うこと。

そして、ジャケットセレモニーは、披露宴の会場で親がジャケットを着る花婿の手伝いをする演出で、どちらも親から子への“最後の身支度”ともいわれています。

確認の儀(挙式の演出)

また、アニヴェルセルでは、挙式前に新郎新婦がそれぞれの部屋で、親子だけの時間を過ごす「家族の時間」を用意しています。

挙式では「確認の儀」という演出もあり、新郎新婦と新婦の親の3名が聖壇の途中まで上がり、牧師が親に結婚を祝福するかどうかを問い、その後、親から新郎へと花嫁の手を託します。

結婚式場を選ぶ際、演出を通して親に感謝を伝えたいというおふたりは、どのような演出が叶うのかも確認するとよいでしょう。

料理・飲物

料理

披露宴で提供する料理や飲物は、忙しいなか結婚式場まで足を運んでくれたゲストに感謝の気持ちを伝えるおもてなしのひとつです。披露宴に参加されるゲストのなかには、料理を楽しみにしている方も少なくありません。

ゲストすべての希望を叶えることは難しいですが、できるだけゲストの年齢や好みなどに対応できるように配慮しましょう。たとえば、高齢のゲストも食べやすい料理を選択するなどの工夫も必要です。

受付やスピーチなどのお役目をお願いしたゲストや、当日誕生日の方へ、ウェディングケーキにメッセージプレートを添えて、特別な想いを伝えてもよいでしょう。

花嫁からの手紙

お父さん、お母さんへの手紙

花嫁から親に対する手紙の朗読も感謝を伝える演出のひとつ。大勢のゲストの前で親に宛てた手紙を読むのは「恥ずかしい」「絶対に泣いてしまう」と思う方もいますが、多くの花嫁がご自身の意思で結婚式の演出として取り入れています。

手紙を自分で読む以外にも、結婚式では手紙を渡すだけに留めておく、代読してもらう、家族との思い出の曲を楽器で演奏する、レターソングを歌うなどの演出もあります。

贈り物・引出物(プチギフト)

親御様への贈り物

親への贈り物や、ゲストへの引出物を用意することは、これまでの感謝と結婚の祝福に対し、お礼を伝えるうえで大切なおもてなしになります。

親に贈り物をするのであれば、家族だけの時間を作り、感謝の言葉と一緒に手渡すのがよいでしょう。花嫁の手紙のとき、手紙と一緒に贈り物をプレゼントする演出を入れるのもひとつの方法です。

ゲストへのプチギフトは披露宴の終了後、お見送りするときにひとりずつ手渡しするのが基本です。このとき、結婚式へ参加していただいたこととご祝儀をいただいたことへのお礼の気持ちを込めて「ありがとう」の想いを伝えましょう。

手書きのメッセージ

贈り物

ゲスト一人ひとりに向けた手書きのメッセージを添えることも、感謝を伝える演出としておすすめです。結婚式当日の新郎新婦のスケジュールは分刻みで忙しく、ゲスト一人ひとりと会話をゆっくりと楽しめる時間が取れないこともめずらしくありません。

たとえば、席札の裏のスペースを活用して、ゲスト一人ひとりにメッセージを残すというアイデアも。手書きのメッセージで、新郎新婦の感謝の気持ちをしっかりと伝えましょう。

おふたりのためでもありゲストへのためでもある結婚式

挙式

結婚式をする意味は、それぞれの立場によって変わってきます。新郎新婦にとって、親やゲストに感謝を伝える場であり、親にとっては子育ての卒業式の意味と捉える方もいらっしゃいます。

結婚式を挙げることは、おふたりや家族にとって想い出がひとつ増えるだけでなく、準備を通じて絆を強めるきっかけになるでしょう。

チャペルや披露宴会場の見学ができる体験フェアなども開催しているので、ぜひ気軽にお問い合わせください。

この記事を書いた人
ライター myway

ライター myway

ライフスタイルから保険・転職・法律などまで幅広いジャンルを執筆。未経験のジャンルにも積極的にチャレンジ中。一番の癒しは、仕事の合間に愛犬とじゃれ合う時間。

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