結婚式にかかる費用はいくら?自己負担額を想定しておこう

結婚式にかかる費用はいくら?自己負担額を想定しておこう

これから結婚式に向けて準備を始めるご新郎ご新婦にとって、【結婚式の費用】は気になることのひとつですよね。何かとお金がかかるイメージがありますが、結婚式前後の準備も含めると一体いくらかかるのか…と、見当がつかない新郎新婦もたくさんいらっしゃるのでは?

今回は、結婚式にかかる費用の内訳と相場を詳しく解説!ご祝儀や親からの援助の平均額、そして、費用を抑えるためのポイントについても紹介します。

結婚式の費用面でちょっぴり不安…というおふたりは、ぜひ参考に。

目次

結婚式にかかる費用の総額

パソコンを見るカップル

「ゼクシィ 結婚トレンド調査2023調べ」によると、結婚式(挙式・披露宴)の全国平均総額は327万1,000円、平均招待客数は49.1人です。単純計算で、1人あたり約6万7,000円かかっていることが分かります。

ただしこれは全国の平均値であり、平均総額は地域によって差があります。最も低い地域は北海道で203万1,000円、逆に最も高い地域は首都圏で356万3,000円です。

また、昨今の時勢により平均総額は減少傾向にあり、感染症流行以前である2019年の平均総額は354万9000円、平均招待客数は63.5人、一人当たりの単価は5万6,000円でした。

結婚式の費用は多くの場合、前払いで支払います。よって、結婚式を行うには、ある程度の貯蓄が必要となります。

平均総額平均招待客数一人当たりの単価
2023年調査327万1,000円49.1人6万7,000円
2019年調査354万9000円63.5人5万6,000円

自己負担金の計算方法

結婚式には多額の費用がかかるとはいえ、すべての費用を自分たちでまかなわなければならないわけではありません。ご祝儀、なかには、お互いの両親からの援助もあるため、実際は、総額からそれらを差し引いた金額を支払います

2023年と2019年のご祝儀の平均と自己負担額は以下のとおりです。

【2023年】ご祝儀197万8,000円⇒自己負担額129万3,000円※
【2019年】ご祝儀224万3,000円⇒自己負担額130万6,000円※

※「ゼクシィ結婚トレンド調査2023」調べによる、結婚式の平均総額からご祝儀の平均総額を引いた金額になります。

一般的に、招待客人数が多い方が、自己負担額が下がることが分かります。

結婚式費用の内訳&各項目の平均額

ここからは結婚式費用の内訳について、「ゼクシィ結婚トレンド調査2023」の全国平均データを基に、【会場やゲスト】・【衣裳や美容】・【記録や映像演出】に分けて紹介します。

なお、昨今の時勢により参加人数が変動しているため、2023年と2019年の平均費用を比較しながらチェックしてみましょう。

会場やゲストに関する費用/平均額

会場やゲストに関する費用には、挙式や食事、ギフト、装花、ペーパーアイテムなどがあります。それぞれにかかる費用をみていきましょう。

挙式料

チャペル

挙式料の全国平均…35万円

■相場
チャペル…15万円~30万円
神前(初穂料)…10万円~25万円
人前…10万円~25万円

挙式料は会場や挙式のタイプによって異なりますが、主に、司会や牧師、オルガン奏者、聖歌隊などの費用などが含まれています。バージンロードの歩き方といったウェディングレッスンやリハーサル・チャペル内フラワーやフラワーシャワー用の花びらが含まれているとなおよいでしょう。

料理・飲み物の費用

ハンバーグ

■平均総額
100万9,000円(2019年は121万7,000円)

ゲストをおもてなしする料理や飲み物は、結婚式のこだわりポイントのひとつ。初回の見積りから上がることが多く、その理由として「料理を追加、またはランクアップした」という回答が一番多いようです。

料理にかかる費用は「単価×人数分」で計算されるため、人数が増えれば、その分高くなります。

多くの場合、デザートビュッフェやお子様プレートはオプション料金に設定されています。また飲み物は、ビール・ワイン・ソフトドリンクなどが含まれたフリードリンク制が一般的です。乾杯用のスパークリングワインなどは、式場やプランによっては別料金としているようです。

また、ウェディングケーキはケーキの段数やデザインによって、金額が異なります。

ギフト(引出物・引菓子・プチギフト)

タオル

■平均総額
22万4,000円(2019年は30万1,000円)

■1名当たりの平均費用
引出物…6,000円
引菓子…1,400円
プチギフト…300円

ギフトの費用も食事同様「単価×人数分」で計算されるため、総額は人数によって変わります。

一般的に引出物とは、ご祝儀に対するお礼として贈る品です。しかし、現在はライフスタイルの多様化に伴って引出物の在り方も変化しており、カタログギフトや引出物カード、引出物宅配などにも人気が集まっています。

また、地域によっては、昆布や梅干し、鰹節などの縁起物(しきたり品)を必要とする場合もあります。

会場装花(フラワー)

会場装花

■平均総額
18万7,000円

■相場
メインテーブル(高砂)の装花…5万円~15万円
ゲストテーブルの装花…1卓あたり5,000円~1.5万円
ケーキ台の装花…約2万円~3万円

装花サービスの場合、花の種類やボリューム、種類によって金額が変わります。

また、披露宴会場だけではなく、ウェルカムスペースや乾杯用のグラスなどを花で彩る場合は、追加で料金がかかります。総額の予想が付かない場合は、式場の写真やフェアで見た装花の金額を参考にすると良いでしょう。

ペーパーアイテム

緑のペーパーアイテム

■1部当たりの平均費用
招待状…353円
席次表…340円
席札…179円
プロフィールパンフレット…273円

席次表とプロフィールパンフレットは兼ねていることが多いようです。

ペーパーアイテムの作成は式場に依頼することができますが、ご新郎ご新婦で手作りしたり、外部の業者に依頼したりと自由にプロデュースできるため、平均金額にも幅があります。

また、招待状の作成から配布、出欠受付、ご祝儀の支払いをすべてWeb上で済ませられるシステムもあり、若い世代を中心に利用されているようです。

衣裳や美容に関する費用/平均額

続いて、ご新郎ご新婦の衣裳やブーケ、エステについてそれぞれの平均総額をみていきましょう。

これらの中で最も高額なのはご新婦の衣裳代です。ご新婦の場合はお色直しをし、さらに衣裳だけでなく小物も必要となるので、ご新郎の倍以上の衣裳代がかかる傾向にあります。

新婦衣裳

新婦

ご新婦の衣裳代の平均総額…51万円

■平均費用
ウェディングドレス…28万8,000円
カラードレス(お色直し)…26万7,000円
白無垢(挙式)…18万9,000円
色打掛(披露宴)…28万8,000円

ご新婦の衣裳代も料理同様、初回の見積りから上がりやすい傾向にあります。

ご新婦にとって衣裳は最もこだわりたいポイント。プラン内でレンタルできる衣裳よりも、別途料金がかかるトレンドの衣裳をあとから選ぶご新婦が多いため、上がりやすくなるようです。

またご新婦の衣裳代は、お色直しの回数によっても大きく変わります。加えて、シューズやアクセサリー、インナーなども必要となる点に留意しておきましょう。

新郎衣裳

新郎

ご新郎の衣裳代の平均総額…16万9,000円

■平均費用
タキシード…13万円6,000円
フロックコート(披露宴)…12万3,000円
紋服…10万7,000円

新郎はお色直しをしないことが多いため、費用は新婦よりも安くなります。その代わり、ベストやネクタイのみを変えるベストチェンジをすることがあります。

ブーケ・ブートニア

ブーケ

■平均総額
4万6,000円

ブーケは基本的に、ブートニアとセットです。ブーケの場合、花の種類やボリューム、形などによって金額が異なります。また、ドレスのお色直しに合わせてブーケを変えるとさらに追加料金がかかります。

ブライダルエステ

エステ

■平均総額
9万5,000円

ブライダルエステとは、より美しくドレスを着こなすために行うボディケアです。フェイシャルをはじめ、ドレスから露出しやすいデコルテや肩、二の腕の肌ケアやムダ毛の処理などを行います。

サービス内容や費用はエステサロンによって異なります。美しくしたいパーツは多いと思いますが、あれもこれもとなると時間と費用がかかってしまうので、どこを重点的にケアしたいか決めて行いましょう。

記録や映像演出に関する費用/平均額

最後は、記録や映像演出に関する費用の平均です。式場専属のカメラマンが撮影し、データやディスクで納品されます。披露宴で映すプロフィールムービーやオープニングムービーは、ご新郎ご新婦で用意されることも多いようです。

当日の撮影

乾杯

■平均費用
スナップ撮影…20万6,000円
ビデオ撮影…20万円8,000円

結婚式におけるスナップ写真とは、ヘアメイクをしているところから、挙式、披露宴など、結婚式当日のいろいろな場面を収めた写真のことです。

また、結婚式当日の様子を、エンドロールムービーとして流す「撮って出しエンドロール」は、どの場面までを含めるかによって金額が異なります。

前撮り

和装の新郎新婦

■平均額
スタジオ撮影…20万8,000円
ロケーション撮影…21万3,000円

結婚式に先立ち、ウェディングドレスや白無垢・色打掛姿で記念写真を撮る「前撮り」。

前撮りにかかる費用は、衣裳の数やロケーションによって異なり、撮影場所によっては使用料や入場料が発生します。

また、ロケーション撮影の場合はご新郎ご新婦だけでなく、撮影スタッフの交通費が出張料などの名目で前撮り料金にプラスされることがあります。

結婚式でもらえるお金の相場

ご祝儀袋

結婚式を行うことでもらえる主なお金には、ご祝儀や親御様・ご親族様からの援助があります。ただし、援助をもらえるタイミングは異なるので、結婚式費用に充てようと考えている際は念のため事前に確認しておきましょう。

ご祝儀の平均総額

ご祝儀の平均総額は、197万8,000円。また、ゲストとの関係性によって、以下のように変わります。

ご祝儀の平均総額…平均197万8,000円(2019年は224万3,000円)

■平均額
親族…7万9,000円
上司…4万5,000円
恩師…4万2,000円
友人・同僚…3万円

一般的に、ご新郎ご新婦との付き合いが深い、もしくはご新郎ご新婦よりも地位や年齢が上である場合は、多めに包まれます。あらかじめ試算しておくと、気持ちにも余裕を持つことができるでしょう。

親・親族からの援助

結婚式を行うにあたり、親から何かしらの金銭的援助があった人の割合は78.7%に及びます。受け取った平均額はご新郎ご新婦合わせて、181万1,000円です。

親からの援助はありがたく受け取り、結婚式の資金など有意義に使わせてもらいましょう。また、もらえるタイミングもあらかじめ確認しておくことで、ご新郎ご新婦の大まかな負担額をあらかじめ把握できます。

親・親族からの援助があった割合…78.7%
親・親族からの援助総額…181万円1,000円(2019年は187万8,000円)

結婚式費用を安く抑えるには?ポイントは2つ

ご祝儀や親からの援助を結婚資金に充当できるとはいえ、ご新郎ご新婦の負担額は決して安くはありません。しかし、こだわりが強くないポイントをうまく使ったり、手作りのアイテムを増やしたりすることで、結婚式の費用を抑えることができます。

①日にちや時間にこだわらない

カレンダー

結婚式の費用は、比較的人気が集中しにくい日程や時間帯を選ぶことで節約ができます。一般的に結婚式の日取りにおいて、平日や仏滅、真夏や真冬などの季節、夜は人気が集中しにくいことが多いため、通常よりも安めに設定されている場合があります。

日取りや季節、時間帯にこだわりのない場合は、あえてそういった日程から選び、結婚式の日程を予約してみることもおすすめです。

②持込料無料のアイテムを持ち込む

新郎新婦のプロフィール

招待状や席次表、プロフィールパンフレットなどのペーパーアイテムや、ご新郎ご新婦の紹介ムービー、衣裳小物、ブーケなどを自作したり持ち込んだりすることで、式場や外部の業者へ発注するより、費用を大幅に抑えることができます。手作りすれば、より心のこもったアイテムになり、想い出にも残るでしょう。

ただし、アイテムを持ち込む場合は「持込料」が発生する式場もあるので、最初の打合せで「持ち込み料金がかからないもの」を確認しておきましょう。

具体的な費用はブライダルフェアで無料相談!

相談するカップル

結婚式にかかる費用の主な内訳は、会場、料理や飲み物、ギフト、衣裳、写真・動画、花嫁美容などがあります。

全額をご新郎ご新婦で負担しなければならないわけではなく、ご祝儀や親からの援助で一部をまかなうことができ、人気が集中しない日取りや時間帯を選んだり、手作りのアイテムを増やしたりすることで、費用を節約することもできます。

ブライダルフェアに行くと見積りを出してくれるので、それぞれにかかる費用を確認し、抑えられる点があるか聞いてみましょう。

お互いのこだわりポイントを優先してバランスをとりながら、予算内に収まるように計画を立て、想い出に残る最高の結婚式を叶えませんか?

\費用相談はブライダルフェア

※記事内容を最新情報に更新しました(2024.4.5)

この記事を書いた人
ライター 瀬上友里恵

ライター 瀬上友里恵

地方在住のフリーライター。詩人として創作活動も嗜む。2児の母として子育て奮闘中。

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