種類や本数、色にも意味がある?薔薇など定番の花束を紹介♡

種類や本数、色にも意味がある?薔薇など定番の花束を紹介♡

華やかで美しく、見る人の心を癒やしてくれる花束は、贈り物の定番です。大切な人のお誕生日や記念日に贈れば喜ばれますし、結婚式にはウェディングブーケが欠かせません。

花にはそれぞれ、種類や色ごとに「花言葉」があるのは多くの人が知っていることですが、花束にするときは本数にも注目してみましょう。

花束は本数によってそこに込められた意味が変わるとされ、よりロマンティックに思いを伝えられます。今回は、プレゼントする花束におすすめの花や、花束の本数に込められた意味についてご紹介します。

目次

定番の花束10選

花束を誰かに贈るときは、どんな花を選ぶべきなのか迷いますよね。受け取る人が好きなお花を贈れば間違いなく喜んでもらえますが、好きな花がこれといってない人に贈るときや、好きな花が分からないときは 、手に入りやすく親しみやすさと可憐さを合わせ持つ定番の花がおすすめです。まずは、プレゼントからプロポーズと一緒に手渡したいときまで幅広く使える、ベーシックな花を10種類ご紹介します。

ひまわり

ひまわり

夏の花として知られる「ひまわり」の花言葉は、「あなただけを見つめる」「情熱」などです。太陽に向かって生き生きと咲くその姿は、一途な気持ちを表現するのにぴったりですよね。花そのものが大ぶりで見栄えもよく、情熱的なプロポーズをしたい人におすすめ。鮮やかなイエローからも元気をもらえること間違いなしです。ただし寒い季節には手に入りにくくなるので、夏以外の時期に贈りたいときは、事前にフラワーショップへ問い合わせておきましょう。

チューリップ

チューリップ

赤・白・黄色と色とりどりに咲く「チューリップ」は、豊富なカラーとかわいい丸い形が魅力の花です。チューリップ全般には「思いやり」という花言葉があり、プレゼントだけでなくお礼やお見舞いなど、幅広いシチュエーションで活躍します。また、色ごとにも花言葉があり、赤は「愛の告白」「永遠の愛」「真実の愛」、紫は「不滅の愛」、ピンクは「誠実な愛」となっています。一方で白は「失われた愛」、黄色は「望みのない恋」とややネガティブなイメージがあるため、気になるのであれば避けましょう。

かすみ草

かすみ草

小さな白い花をたくさんつける「かすみ草」は、英名で「Baby’s breath(赤ちゃんの吐息)」といいます。花束を作るときに添えられる一方で、可愛らしくやわらかな雰囲気を持つかすみ草だけのシンプルな花束も好まれています。花言葉は「無垢の愛」「感謝」「幸福」。日持ちがよく、小ぶりな花とも相性抜群です。いくつか品種があり、一般的に販売されているのは小さめの花がたくさん咲く「アルタイル」と、花が大きめの「ベールスター」です。また、染料を吸わせて色をつけたカラフルなものも人気があります。

カーネーション

カーネーション

「カーネーション」といえば、母の日に贈る花としてよく知られています。幾重にも重なった花びらは可憐な印象を与え、なおかつ花持ちもいいので、母の日に限らず贈り物の花束としても最適です。花言葉は、カーネーション全体が「純粋な愛」「無垢な愛」。色別では、赤が「熱烈な愛」「母への愛」、ピンクが「感謝」「気品」「温かい心」、オレンジが「あなたを愛します」「純粋な愛」などです。

ユリ

ユリ

大ぶりで気品と繊細さを兼ね備えた「ユリ」には「純粋」「無垢」といった花言葉があります。花嫁のイメージにぴったりなことから、ウェディングブーケや会場の装花に使われることも少なくありません。色別でみてみると、白いユリには「威厳」「高貴」、オレンジのユリには「華麗」といった花言葉があります。上品な雰囲気があるので、「花束を贈りたいけれど薔薇では華美すぎるかも」というときにもおすすめです。

ガーベラ

ガーベラ

ポップで明るい色とかわいい雰囲気が魅力的な「ガーベラ」は、1年を通して手に入れやすく、日持ちもいい花です。シンプルな一重咲きやゴージャスな八重咲き、花弁が細いスパイダー咲きなどさまざまな品種があり、カラーもピンク・赤・黄色・白・オレンジと豊富。花言葉は「前向き」「前進」「希望」とポジティブなものが並びます。誕生日や記念日のほか、会社の送別会やお子様の発表会、お見舞いなど、幅広いシーンで活躍する花です。

マーガレット

マーガレット

園芸品種としても人気の「マーガレット」は、白やピンク、黄色にオレンジなどの小ぶりの花を咲かせます。マーガレットを使った花束は、外国映画に出てくるかのようなナチュラルな雰囲気があり、野の花のような可愛らしさが似合う人への贈り物におすすめ。その素朴な味わいは気取らないプレゼントにぴったりで、洗練された美しさとはひと味もふた味も違う魅力があります。花言葉はマーガレット全体では「真実の愛」や「信頼」で、花びらを1枚ずつちぎって好きか嫌いかを占うのに使われることから「恋占い」という意味も持っています。

コスモス

コスモス

秋の花としてよく知られる「コスモス」は、ピンクのイメージが強い花ですが、オレンジや黒っぽい色をした種類も存在します。均整の取れた形が美しく、「乙女の純真」「調和」「謙虚」といった花言葉が付けられています。秋になれば一面に咲くコスモス畑が全国各地で見られるほか、花束にするとかわいくまとまるので、贈り物にもおすすめ。可憐でありながらボタニカルな雰囲気もあり、さまざまなシーンで活躍します。ただし、黒っぽいコスモスは「恋の終わり」という花言葉があるので、贈る相手には気をつけましょう。

【和花の花言葉】キキョウ

キキョウ

凜としたたたずまいが美しい「キキョウ」は古くから日本人に愛され続けてきた花です。色は紫が主流ですが、ピンクや白の品種も存在し、花言葉は「気品」「誠実」「永遠の愛」などです。花束にキキョウを使うことで和の雰囲気になるので、人と違う花束を贈りたいときにおすすめ。ちなみに名前が似ていて花束によく使われる「トルコキキョウ」はまったく別の花で、キキョウはキキョウ科、トルコキキョウはリンドウ科に分類されます。

【和花の花言葉】シオン

シオン

秋に咲く「シオン」は、平安時代から栽培されてきた歴史を持つ花です。花言葉の「追憶」「君を忘れない」は、「今昔物語集」にある「兄弟二人、萱草(カンゾウ)と紫苑(シオン)を植うる語」が元になっています。清らかな雰囲気をまとう花で、花束にするとひかえめな美しさを楽しめるのが魅力。ほかの花と組み合わせて使われることもよくあります。

花束といえば薔薇(バラ)

花束の王道中の王道ともいえるのが、「花の女王」とも呼ばれる「薔薇」です。幾重にも重なった花弁が存在感と華やかさを生み出し、鮮やかな色も人の心をつかんで離しません。恋人や伴侶へ愛情を込めてプレゼントするのであれば、多くの人がゴージャスで気品のある薔薇の花束を第一候補にあげるでしょう。ここでは、薔薇の花言葉や本数に込められた意味について解説します。

色で異なるバラの花言葉

バラ

色とりどりに咲き誇る薔薇には、色ごとに花言葉が付けられています。よく見かける色の花言葉を知っておきましょう。

赤:あなたを愛する/情熱/愛情/美
ピンク:かわいい人/上品/しとやか/幸福
オレンジ:絆/信頼/無邪気
白:清純/純潔/深い尊敬/私はあなたにふさわしい
黄色:友情/平和/愛の告白

愛の告白やプロポーズで用いられる「赤い薔薇」は、花言葉も情熱的。さらに赤の中でも細分化されていて、濃紅色は「内気」「恥ずかしさ」、緋色は「灼熱の恋」という花言葉があります。プロポーズ用の花束であれば、「白い薔薇」も選択肢に入ってくるでしょう。赤い薔薇が情熱的なのに対し、白い薔薇は華やかさと奥ゆかしさがあり、結婚式にも使われます。

花束の本数に込められた意味

薔薇の花束は、本数によっても意味が異なります。

1本:あなたしかいない
2本:この世界は二人だけ
4本:生涯気持ちは変わりません
5本:あなたに出会えて心から嬉しい
6本:お互いに敬愛し、分かち合いましょう
8本:感謝しています
9本:いつまでも一緒にいてください
10本:あなたは完璧
11本:一番愛おしい人
12本:私と付き合ってください
100本:100%の愛情
101本:これ以上なく愛しています
108本:結婚してください(プロポーズ)
365本:あなたが毎日恋しい
999本:生まれ変わってもあなたを愛する

このほか、「年齢と同じ本数」や「誕生日や記念日の日付にちなんだ本数」を贈るのも素敵ですね。贈りたい相手にまつわる数字を探してみましょう。

ダーズンローズは結婚式にも最適

結婚式

「ダーズンローズ」とは、12本(1ダース)で作られた薔薇の花束のことです。12本の薔薇には「私と付き合ってください」という意味がありますが、これは19世紀のヨーロッパで男性が野の花を摘んで作った花束を渡してプロポーズし、女性が承諾の意味でその中から1輪を抜き去って男性の胸元に挿したことに由来します。

このエピソードを元にしたのが、ご新郎が12本の薔薇の花で作られた花束をご新婦に差し出してプロポーズをし、ご新婦がブーケから1輪抜いてご新郎の胸に挿す、「ブーケ・ブートニア」のセレモニーです。公開プロポーズともいえるもので、結婚式や披露宴の演出のひとつとして人気を集めています。

12本の薔薇にはそれぞれ、「感謝」「誠実」「幸福」「信頼」「希望」「愛情」「情熱」「真実」「尊敬」「栄光」「努力」「永遠」という意味が込められています。抜き取った1本にどんな意味を込めるかを考えてみると、より感動が深まるのではないでしょうか。

こんな花束もおすすめ

大切な人に花を贈るときは花言葉や本数の持つ意味が気になるものですが、選ぶ基準はそれだけではありません。花選びで困ったときのヒントになるよう、おすすめの花についてご紹介します。

誕生花

誕生花

1年366日には、1日ごとに「誕生花」が当てはめられています。誕生日のお祝いだけでなく、愛しい人が生まれてきてくれた日を記念して、誕生花の花束を贈ってみましょう。中には切り花が簡単に手に入らない花もありますが、誕生花も複数の説があり、たとえば1月7日だけみても「梅」「ヒヤシンス」「スノードロップ」「ベンジャミン」と多彩です。それぞれの花言葉を調べてみて、一番喜ばれそうなお花を選ぶのも楽しいですね。

メッセージローズ・ブーケ

メッセージローズ

薔薇の花びらに「I LOVE YOU」や「WILL YOU MARRY ME?」「愛しています」などの言葉をプリントした「メッセージローズ・ブーケ」は、プロポーズにぴったりです。好きなメッセージをプリントしてもらえるので、名前や日付を入れることで世界にひとつだけの贈り物になります。口ベタでプロポーズに自信がない男性も、薔薇の花束と言葉の力を借りることで想いを伝えられるはず。誕生日や結婚記念日にも活用できます。

胡蝶蘭などの鉢植え

胡蝶蘭

花を長く飾ってもらいたいときは、鉢植えやリース、フラワーボックス、プリザーブドフラワーといったフラワーギフトもおすすめです。中でもあでやかで上品な胡蝶蘭の鉢植えは、「幸福が飛んでくる」という花言葉を持ち、フォーマルなお祝いや大切な日の記念の品として支持されています。植物を育てるのが好きな人には、切り花の花束ではなく鉢植えを贈って喜んでもらいましょう。

花言葉を知って花束やブーケを楽しんで

ブーケ

花には種類や色ごとにロマンティックな花言葉があります。大切な人へ花束を贈る際は、花言葉や花の本数が持つ意味にも目を向けてみましょう。何となく選ぶよりも、ぐっと気持ちが伝わるはずです。

花言葉のルーツは17世紀のオスマン帝国にさかのぼるといわれています。そんな昔から花に象徴的な意味を見いだし、大切な人へ思いを伝えていたと考えると、花選びが楽しくなりますよね。「感謝」「愛情」「思いやり」など、気持ちを込めた花束やブーケで、結婚式というハレの日や日常のひとときを色鮮やかに彩りましょう。

\プロポーズの後は結婚式場見学へ/

この記事を書いた人
ライター Ayako

ライター Ayako

専門誌編集を経て、制作会社で結婚式用オリジナルペーパーアイテムの制作サポート、お客様インタビューなどを担当。現在はフリーでエンタメやビジネスの記事を中心に執筆中。趣味はご朱印集め。

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