同棲のための物件探し コツや選び方。お部屋探しの注意点も確認しよう
同棲が決まったら、次にやることといえばおふたりで住むための物件探しです。ひとり暮らしとは勝手が違うことも多いため、「何を基準に選べばいいの?」「ふたりで快適に暮らすのにはどんな設備が必要?」と悩んでしまうこともあるのではないでしょうか。
この記事では、同棲のための物件探しをするときに注意しておきたいことや選び方のコツなどを一挙に解説します。おふたりの新しい生活をスタートさせるときに参考にしてください。
- 目次
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- 同棲に最適な部屋探し コツ
- 理想的な生活をイメージして話し合う
- 家賃目安と分担方法を確認
- 部屋探しはふたりで協力して行う
- 同棲の物件探し 時期は?
- 同棲に最適な物件 選び方
- 同棲に最適な立地
- 同棲にあったらいい設備
- 同棲のお部屋探し 注意点
- 同棲時の入居審査はやや厳しい
- 住民票の手続きが必要
- 親御様への挨拶を忘れずに!
- 同棲に最適な物件探し ポイントと流れ
- 住宅情報サイトでお部屋選び
- 不動産会社へ来店して内見・入居申し込み
- 入居審査・賃貸契約
- 鍵の受け取り・入居
- お部屋探しを楽しんで素敵な同棲をスタートしよう!
同棲に最適な部屋探し コツ
同棲とは、おふたりで生活をともにすることです。生活の拠点となる物件選びでは、お互いに理想や意見が違ってくることもあるでしょう。まずはお互いに納得できる物件を探すためのコツについて解説します。
理想的な生活をイメージして話し合う
同棲が決まったら、まずはおふたりでどんなふうに暮らしていきたいのかをイメージして意見を出し合い、理想的な間取りや譲れない条件について話し合いましょう。
たとえば、お互いにひとりになれるプライベートな空間がほしいのか、それとも必要ないのかといったことも、暮らしに適した間取りが変わってきます。自宅でテレワークをする予定がある場合は、ワークスペースも確保しなくてはなりません。
また、部屋に関することだけでなく同棲をする目的や期間、将来設計についても話し合っておくと安心です。結婚を前提として同棲する場合は、妊娠や出産を見越して広めの部屋を借りておくという選択肢もあります。
同棲の目的やメリットについて知りたいときは、先輩カップルの意見を参考にしましょう。
▶同棲のきっかけは「結婚前提」が多数!先輩カップルから学ぶ、同棲のメリットやルール
同棲カップルにおすすめの間取りについては、こちらの記事でご紹介しています。
▶同棲カップルにおすすめの間取りは?引っ越し費用やスケジュールもチェック!【二人暮らしの部屋編】
家賃目安と分担方法を確認
毎月支払う家賃については、「共益費や管理費込みで◯万円まで」のように大体の予算を決めておきましょう。おふたりの収入や同棲する目的を考慮しつつ、無理のない金額を設定することが大切です。無理なく支払える目安の家賃は、「おふたりの手取り合計額の3分の1以下」と言われています。
また、家賃以外の生活費の分担についてもあらかじめ話し合っておきましょう。どちらがどの程度の金額を負担するのかは、おふたりの状況に応じて柔軟に決めることが大切です。よくある分担方法をご紹介します。
・ 共用財布を作り、お互いに毎月決まった額を入れたうえで家賃と生活費をやりくりする
・ 家賃は男性、水道光熱費は女性が支払い、家でかかる食費は折半する
費用分担の最適解はそれぞれ違います。自分たちにあった方法を見つけましょう。
部屋探しはふたりで協力して行う
賃貸物件を探すときは、おふたりで協力しつつ情報を集めるようにします。どちらか一方に任せきりにすると「自分だけ大変な思いをしている」とストレスが溜まり、けんかの原因になりかねません。
おふたりで検討や内見をし、お互いに納得したうえで決めた物件であれば、住み始めてからのトラブルを減らせるうえ、お部屋への愛着もわきます。積極的に意見を出し合いながら、「ここに住みたい」と思える部屋を見つけましょう。
もし、仕事の都合などでどちらか一方に物件探しを任せざるを得ないのであれば、あとから「こっちの部屋のほうがよかった」「ここが気に入らない」といった話をしないことが大切です。
同棲の物件探し 時期は?
物件探しは、引っ越し予定日の2ヶ月前を目安に取りかかるのが理想です。仕事をしながらおふたりで不動産屋を巡ったり現地の内見をしたりするとなると、それなりに時間がかかります。スケジュールがギリギリだと、「見たい物件をすべて見られなかった」など、妥協せざるを得ないことも考えられるでしょう。
特に1月から3月にかけては不動産屋の繁忙期にあたるため注意が必要です。3月から4月にかけては引っ越し会社の料金も高く、希望の日時に予約が取れない可能性もあります。引っ越し時期に融通が利く場合は、繁忙期を避けるのもひとつの方法です。
「いい物件が見つかったら同棲しよう」と焦らずに進めるのもよいですが、どちらかの賃貸の更新前までなどデッドラインが決まっている場合には余裕を持ったスケジュールを組むようにしましょう。
同棲に最適な物件 選び方
おふたりでどんな暮らしがしたいのか、どのくらいの予算をかけられるのかが決まったら、実際に賃貸物件を選びましょう。同棲にぴったりの物件の選び方について解説します。
同棲に最適な立地
同棲に最適な物件選びにおいて、まず考えるべき点は、物件の立地や環境です。立地は引っ越し後に気になることが出てきても変えられない部分ですので、入念に下調べしておく必要があります。主なチェックポイントは次の通りです。
・ お互いの通勤のしやすさ(通勤時間や乗り換えの有無など)
・ 最寄り駅やバス停までの距離や電車・バスの本数
・ スーパーやコンビニ、ドラッグストアなど、日常的に利用する店の数
・ 周辺の治安
・ 建物の日照時間や日当たり
・ 大きな音が出る周辺施設の有無
・ 近隣の街灯設置状況
・ 病院までの距離
・ スマホの電波状況
・ 道路の歩きやすさ、整備状態(急な坂がないか、歩道が狭くないかなど)
さらにマンションやアパートでは、廊下やエレベーター、駐輪場といった共用部の清掃状況も確認しておきましょう。物件がきちんと管理されているかどうかが分かります。
同棲にあったらいい設備
おふたりで快適に暮らすには、住宅設備も重要なポイントです。ひとり暮らしの感覚で物件を選んでしまうと、ユニットバスの物件では片方がお風呂に入っているときにトイレが使えないなど、困ることが出てきます。
同棲する際にあったほうがいい設備の一例はこちらです。
・ 2口コンロ
・ 独立洗面台
・ バス・トイレ別
・ バスルームの追い焚き機能
・ シューズボックスや納戸などの収納スペース
・ 宅配ボックス
・ オートロック
これらの設備が絶対に必要というわけではありません。あまり料理をしないのであれば2口コンロの重要性は低くなり、普段から湯船に浸からないのであれば追い焚き機能はなくてもよいでしょう。おふたりのライフスタイルを考え、優先度の高い設備をピックアップしておくとスムーズです。
同棲のお部屋探し 注意点
同棲を始めるとなると、家族で引っ越すときやひとり暮らしを始めるときとは勝手が違うこともあります。同棲前のお部屋探しや入居時の注意点をご紹介します。
同棲時の入居審査はやや厳しい
賃貸住宅を契約する際は入居審査がありますが、同棲の場合、ひとり暮らしや夫婦での入居よりも審査が厳しくなる傾向があります。同棲は結婚とは違い、すぐに解消できることから、「短期間で出ていってしまうのでは」「どちらかが退去したら家賃を支払ってもらえないのでは」と考える大家さんがいるからです。
入居審査を問題なくパスするには、物件探しの段階で不動産屋に「同棲するための物件を探している」ときちんと伝えましょう。同棲カップルが入居できる物件を探してもらえます。
ひとり暮らしだと偽って契約し、無断で同棲を始めることは契約違反となります。契約違反が発覚すれば契約更新ができなかったり、退去を命じられたりすることもあるため注意が必要です。
おふたりのうちどちらかが暮らしていた部屋で同棲を始める場合は、管理会社に同居人が増える旨を連絡して許可を取りましょう。
住民票の手続きが必要
引っ越しをするときは、新居がある自治体へ住民票を移すことが法律で義務づけられています。住民票を移さないのは法律違反であり、行政サービスを利用できないなどデメリットも多いため、忘れないように手続きをしましょう。
役所での手続きは「同じ市町村のなかで引っ越す場合」と「違う市町村へ引っ越す場合」で異なります。
同じ市町村のなかで引っ越す場合は役所で「転居届」を出すだけです。違う市町村へ引っ越す場合は、引っ越し前の自治体の役所で「転出届」を出して「転出証明書」を受け取り、引っ越し先の役所に「転出証明書」と「転入届」を出します。
おふたりとも仕事を持っていてどちらかの扶養に入る必要がない場合は、それぞれが世帯主になるとよいでしょう。
親御様への挨拶を忘れずに!
お互いの親御様に心配を掛けないためにも、大人のマナーとして、同棲することを報告しておきましょう。結婚を前提に同棲を始めるのであれば、その旨をきちんと伝えることも大切です。場合によっては賃貸借契約を結ぶときの保証人になってもらえたり、トラブルが起きたときに助けてもらえたりします。
親御様に伝えておくことで、おふたりのどちらかが急病やケガなどに見舞われたときも実家へ連絡が取りやすくなります。
同棲に最適な物件探し ポイントと流れ
ここでは、同棲用の物件探しから入居までの流れと、それぞれのプロセスで押さえておきたいポイントについて解説します。
住宅情報サイトでお部屋選び
まずはインターネットの住宅情報サイトや住宅情報誌で、住みたいエリアにある「ふたり入居可」の物件をチェックしましょう。欲しい設備や広さ、間取りなどで絞り込むことで、どの程度の選択肢があるのかが見えてきます。おふたりで賃貸情報を見ながら「この部屋で暮らしたらこんな感じ」と話し合えば、同棲後の生活がイメージしやすくなります。
この時点で家賃相場と予算に相違がある場合は、予算や対象エリアの見直しが必要です。予算とエリアについてどの程度譲歩できるのかもおふたりで相談しておきましょう。
不動産会社へ来店して内見・入居申し込み
気になるお部屋を見つけたら、物件情報を掲載している不動産会社に問い合わせて内見の申し込みをします。異動先の物件を探すなど、遠方での物件探しの場合を除き、現地の内見は必ず行うようにしましょう。住宅情報サイトや住宅情報誌の写真は、実際の印象と異なる場合があるからです。
内見を済ませ、周囲の環境などもチェックして物件を決めたら、おふたりのどちらかが契約者となって入居の申し込みをします。家賃や初期費用などのお金に関することは、この時点でしっかりと確認しておきましょう。
こちらの記事では、内見のチェックポイントを解説しています。
▶同棲や結婚が決まったらお部屋さがし!内見時チェックリスト
同棲を始める前に準備するものは、こちらの記事でご紹介しています。
▶同棲カップル・新婚さんにおすすめの家具家電はこれ!新生活で準備するものリスト【家具家電編】
入居審査・賃貸契約
入居の申し込みを済ませると、入居審査が行われます。入居申し込みから審査通過までの期間は、平均で1週間前後です。
入居審査では家賃の支払い能力が重要視されるため、おふたりのうち年収が高いほう、もしくは正社員として働いているほうを契約者にするとよいでしょう。審査が通れば、賃貸借契約を結べます。重要事項を確認し、契約書にサインと押印をすれば契約完了です。
鍵の受け取り・入居
契約が済んでお部屋の鍵を受け取れば、いつでも入居が可能です。物件引き渡しの日付けにあわせて引っ越しの準備をしておきましょう。おふたりで新しい家具を買ったり、家電を揃えたりすれば、新生活に向けて気持ちも高まります。
また、入居日にあわせて電気やガス、水道、インターネット回線などライフラインの開通手続きも済ませる必要があります。退去にともなう解約や住民票の移動、住所変更なども忘れないようにしましょう。
お部屋探しを楽しんで素敵な同棲をスタートしよう!
同棲のための物件探しでは、「こんなふうに仲良く暮らしたい」「このポイントだけは譲れない」などと話し合い、イメージを共有しておくことが大切です。そのうえで現地へおふたりで足を運んで物件の状態や環境をチェックし、お互いに納得したうえで決めましょう。また、親御様への挨拶や住民票の移動など、同棲を始めるにあたってやることをリストアップしておくとスムーズです。
気に入った物件が見つかったら、お気に入りのインテリアを飾っておふたりの新しい暮らしをスタートさせましょう。
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- この記事を書いた人
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ライター Ayako
専門誌編集を経て、制作会社で結婚式用オリジナルペーパーアイテムの制作サポート、お客様インタビューなどを担当。現在はフリーでエンタメやビジネスの記事を中心に執筆中。趣味はご朱印集め。