生後100日のお祝い「お食い初め」の準備と進め方

生後100日のお祝い「お食い初め」の準備と進め方

赤ちゃんが産まれたら、1歳の誕生日までさまざまな行事が待っています。生後7日に行う「お七夜」、約30日後の「お宮参り」に続き、赤ちゃんの成長を大きく感じる100日のお祝い「お食い初め」は、少し特別な儀式。

「100日を祝うのは知っていたけど、何をすればいいの?」というパパ・ママのために、「お食い初め」のルーツから、用意すること、楽しむコツなどをご紹介します!

生後100日にお食い初めを行う意味は?

生後100日にお食い初めを行う意味は?

お食い初めは、赤ちゃんが産まれて100日経った頃、赤ちゃんに料理を食べさせる真似をする儀式です。それまでの成長を祝い、「この先、一生食べ物に困らないように」という願いが込められているのだとか。

地域差もあり、百日(ももか)祝い、真魚(まな)始め、箸揃え、箸初めなどと呼ぶところも。お食い初めを行う生後約100日は、歯が生え始め、大人の言葉に反応して笑うなど表情も豊かになる時期。

昔ながらのしきたりなどにあまりこだわりたくないという方も、大人たちに愛らしい笑顔を見せてくれる赤ちゃんを、自然とお祝いしたい気持ちになるはず!

お食い初めは生後100~120日の間に

お食い初めは生後100~120日の間に

生後100日をお祝いする「お食い初め」ですが、生後100日ぴったりに行わなくても大丈夫! 生後100~120日の間が一般的です。最近は、生後1ヶ月を目安に行う「お宮参り」を少しずらし、お食い初めとあわせて行う方も増えているようです。

大事なのは、お母様と赤ちゃんの体調、そして天候を見ながら行う日を決めること。可能であれば、赤ちゃんのお披露目も含め、祖父母や親戚などたくさんの方にお祝いをしていただきましょう。

お食い初めで用意する料理は“5品”

お食い初めで用意する料理は“5品”

お食い初めで用意する料理は、赤飯(白米)鯛などの焼魚お吸い物煮物香の物(漬物)といった、一汁三菜が基本。そして忘れていけないのが「歯固め石(はがためいし)」!

歯固め石は、丈夫な歯が生えるよう願いを込めて使用するもの。正式な儀式にこだわるのであれば、料理を盛り付ける器や箸も必要になるので、儀式を行う日に合わせて準備をしておきましょう。

[用意する料理]
赤飯(または白米)、尾頭付きの焼き魚(鯛、キンキなど)、煮物、香の物(漬物)、お吸い物 ※地域によっては、このほかに、歯固め石の代わりとなる、タコ、アワビ、梅干しなどを用意する場合もあります。

[歯固め石]
3cm程度の丸みを帯びた石を1~2個用意します。石は、お宮参りをした神社で借りるのが一番! あるいは、近所の氏神様の境内にある小石を借りる、通販で購入するという手も。ただし、借りてきた場合は、お食い初めが終わった後、きれいに洗って乾かし、元の場所にお返しすることも忘れずに。

[使用する器]
最近では、この儀式のために離乳食用の食器を用意しておき、そのまま日常使いするというご夫婦も多いようです。昔ながらの方法で漆器のお祝い膳を使う場合は、男の子用は朱塗り、女の子用は器の外側が黒塗りのものを用意します。ただし、地域によって逆の場合もあるので、ご両親に事前確認を。

[使用する箸]
お食い初めでは「祝い箸」と呼ばれる、柳の木で作った、両端が細くなっている箸を使います。両端が細くなっている理由は、片方は人が食べるため、もう片方は神様が使うためなんだそう。しなやかで折れにくいのも特徴です。

お食い初めの流れは?歯固めの儀式も

お食い初めの流れは?歯固めの儀式も

お食い初めに必要なものが準備できたら、儀式スタート! 赤ちゃんはまだ料理が食べられないので、箸を使って料理を口元に運ぶしぐさをするだけで大丈夫です。

赤ちゃんに料理を食べさせる真似をする人は、その場にいる年長者がベター。男の子の場合は男性の年長者が、女の子の場合は女性の年長者が赤ちゃんを抱き、料理を順番に食べさせる真似をしていきます。

■料理の順番の目安
赤飯→お吸い物→赤飯→焼き物→赤飯→お吸い物→赤飯→煮物→赤飯→お吸い物→赤飯→香の物→【歯固めの儀式】

※順番は地域によって多少違いがあるため、お食い初めを行う地域に合わせるか、ご両親に確認して行いましょう。

最後に行う「歯固めの儀式」は、箸の先で石を触り、箸先を赤ちゃんの歯茎にちょんちょんと優しく触れるだけ。これで、お食い初めの儀式は完了! 終わった後、用意した料理は大人たちでいただきます。

使い終わった箸はすぐに捨てず、洗って乾かして神棚へ。神棚がない場合は、忘れない場所に保管を。普通のゴミとして捨てず、神社のお焚き上げで燃やしてもらうのが最善です。

ご両親を呼ぶ場合は事前に服装の確認を

ご両親を呼ぶ場合は事前に服装の確認を

生後3ヶ月の赤ちゃんを連れて、慣れない場所へ出向くのは何かと大変。お食い初めで準備するものは手に入りやすく、儀式も簡単なので、ご自宅で行うのが気楽でいいという意見も。

ご両親を呼ぶ場合、伝統行事ということでフォーマルな格好でいらっしゃるかもしれません。家族だけで気軽に…と考えて、自分たちだけラフな格好では大変! 事前にどんな服装で行うか確認し合っておくと安心ですね。もし、ホテルやレストランなどで行う場合は、やはりフォーマルな格好が無難です。

いずれの場合も赤ちゃんは、普段のベビー服でOK。他に、儀式の時だけ、袴ロンパースや着物、ドレスなどに着替えて、そのまま写真を撮るパターンも。これでさらに記念に残る写真が撮れそうですよね。

部屋を飾ればお食い初めがもっと楽しく!

部屋を飾ればお食い初めがもっと楽しく!

ご自宅で儀式を行う予定なら、インスタで、ハッシュタグ「#お食い初め」「#百日祝い」の投稿を探してみましょう。お祝いの雰囲気が伝わる寝相アートや、壁に“100”などのバルーンを飾ってウォールデコを楽しむご夫婦がたくさん! これなら、厳かなイメージのある儀式も、赤ちゃんを含め、出席した皆さんがリラックスしてお食い初めの時間を楽しめるはず。

表情豊かに、初々しい笑顔を見せてくれる生後100日の赤ちゃんは、ご家族を無条件で幸せにしてくれます。この笑顔を囲み、お食い初めに集まったご家族でぜひ想い出の一日を過ごしましょう!

この記事を書いた人
ライター 佐藤

ライター 佐藤

女性誌WEBサイトのエディター&ライターを経て、フリーに。現在は、美容やライフスタイルを中心に女性向けの記事やエンタメ系グラビア誌のインタビューも担当。

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