両家顔合わせのしおりは必要?入れる内容や作り方を紹介
顔合わせ食事会は結納ほど形式的ではなく、食事をしながら歓談し親睦を深めるために行われます。カジュアルな場とはいえ、両家が初めて顔を合わせる場であるため、進め方に悩むご新郎ご新婦もいらっしゃるのではないでしょうか。そんなとき役立つのが、両家顔合わせのしおりです。
この記事では、顔合わせのしおりについて、内容の決め方や手作りする方法について解説します。これから顔合わせ食事会を行う予定のご新郎ご新婦は、ぜひ参考にしてくださいね。
- 目次
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- 両家顔合わせのしおりとは
- 両家顔合わせのしおりに入れる内容
- 1.表紙
- 2.はじめの挨拶
- 3.プロフィール
- 4.家族紹介
- 5.結婚式の情報
- 6.今後の予定
- 7.連絡先
- 8.結びの挨拶
- 9.ふたりの写真
- 両家顔合わせしおりの作り方
- テンプレートやアプリを使用する
- 手書きする
- オリジナルのデザイン・イラストをオーダーする
- 印刷時の注意点
- おしゃれなしおりを作って両家顔合わせ食事会を盛り上げよう
両家顔合わせのしおりとは
両家顔合わせのしおりとは、ご新郎ご新婦が顔合わせ食事会のために準備するペーパーアイテムです。顔合わせ食事会は両家が初めて顔を合わせる場であるため緊張感が漂い、堅苦しい雰囲気になりがちです。このようなときしおりを用意しておくと、会をスムーズに進めることができます。
しおりは必ずしも必要ではありませんが、内容に工夫を凝らすことで話が弾み、会も盛り上がるでしょう。当日の想い出にもなり、顔合わせに出席していない祖父母などの親族にも渡せるので、コミュニケーションツールとしても活躍します。
両家顔合わせのしおりに入れる内容
しおりに記載する内容に、決まりはありません。一般的には、以下の項目を盛り込みます。
・食事会の日時・場所
・はじめの挨拶
・おふたりのプロフィール
・出席者(家族)紹介
・今後の予定
おふたりの馴れ初めや趣味、ちょっとしたエピソードなど盛り込むと、話題が広がり想い出にも残るしおりになります。会話の糸口にもなり場を和やかな雰囲気にもしてくれるので、内容にはこだわりたいもの。ここからは、しおりに記載する内容について詳しく説明します。
1.表紙
まずはしおりの顔である表紙から。
一番上には、両家の名前を記します。どちらかが先にならないよう、並列での記載がおすすめです。次に両家の名前の下に、会の名称を記します。「顔合わせ食事会」や「婚約食事会」など、ネーミングは状況に応じて変えて問題ありません。
そしてその下に、開催日時を記します。一般的には、令和〇年〇月〇日と書くことが多いようです。意図的に大安を選んだ場合は日付とあわせて記してもOKですが、必須ではありません。日付の下には、開催場所について「於 〇〇ホテル」と記します。於は、「どこの場所で」という意味です。
表紙のデザインも自由ですが、水引のデザインを入れる場合は、あわじ結びや結び切り、梅結びなど縁起の良いデザインを選ぶと良いでしょう。
2.はじめの挨拶
最初のページは、おふたりから両家の親への挨拶を入れます。ポイントは、顔合わせ食事会の目的や趣旨、そして感謝の気持ちを入れること。最後は、「楽しい時間を過ごしてください」や「今後とも宜しくお願いします」といった言葉で締めくくりましょう。
「、」や「。」など文を区切ったり終わらせたりする句読点は、「縁切り」を連想させるため用いない方がベターですが、あまり気にしなくても大丈夫です。
挨拶の文例
本日はおいそがしいところ
私たちのためにお越しいただき
ありがとうございます
美味しい料理と歓談を楽しみ
両家の親睦を深める機会になれば幸いです
本日はどうぞよろしくお願いいたします
3.プロフィール
おふたりのプロフィールは、当日の会話が最も弾む項目です。会話が盛り上がるきっかけとなるような内容にしましょう。
プロフィールの記入例
・氏名・年齢
・生年月日・星座
・血液型
・出身地
・勤務先
・趣味・特技
・好きな食べ物
・相手の好きなところ
・幼少期のエピソード
出身地や趣味、幼少期のエピソードなどは会話が盛り上がるきっかけとなるので、積極的に盛り込みましょう。小さい頃や中高生の頃の写真なども載せるとより話も弾みます。
項目はそれぞれ箇条書きにし、ひと言でまとめましょう。このほかにも、出会った日や交際のきっかけなどを盛り込むと、祝福ムードがアップします。ただしこの場合は、両家の親にとって微笑ましい内容に留めておきましょう。
4.家族紹介
家族紹介では、出席者のほかに兄弟姉妹やペットなども載せるとより親近感がアップします。写真付きの家系図にすると分かりやすいでしょう。共通項目があれば、両家の距離も縮まり、話も弾みます。
記入例
・氏名・年齢
・生年月日
・血液型
・出身地
・趣味
・好きな食べ物
ただし、写真や生年月日は大切な個人情報なので、載せる場合は本人の許可を取りましょう。写真がNGの場合は、似顔絵にすると親しみが伝わります。趣味や好きな食べ物は、それにまつわるエピソードを盛り込むなど面白みをプラスするのがポイントです。
5.結婚式の情報
結婚式の予定が決まっている場合は場所や日時などを記します。両家が一同に集まる機会は少なく、次に会うのは式当日になる可能性もあるので、連絡事項はしおりで伝えておくと安心です。
記入例
・会場の名称・写真
・会場の写真・地図
・会場の住所・電話番号
・式当日の集合時間
・挙式・披露宴の開始時間
・結婚式への想い
招待客リストの作成や発送などを控えている場合は、今後の予定としてその旨を上記に加えると良いでしょう。
6.今後の予定
顔合わせ食事会のあとに控えている予定のなかでも、特に両家の親が把握しておきたいと思われる情報を入れます。決まっている範囲で記載しましょう。
今後の予定の記入例
・新居への引っ越し日・新居の住所
・婚姻届の提出日
・前撮りの撮影日
・挙式日
・新婚旅行の日程
7.連絡先
今後のために、おふたりの連絡先を載せます。それぞれの両親の連絡先も付け加えれば、連絡先交換の良い機会となります。年賀状やお中元などのやりとりにも役立つでしょう。ただし個人情報となるので、作成前に許可をとることをお忘れなく。
記載する連絡先は電話番号のほか、メールアドレスやSNSのアカウントなどを載せると、さらに交流を深めるきっかけができます。SNSやLINEの場合は、QRコードを付け加えておくとすぐに連絡帳に追加できるので便利です。
8.結びの挨拶
しおりの最後には、おふたりからの結びの挨拶を記します。結びの挨拶も冒頭の挨拶同様、句読点なしがベター。また、縁起を担いで「終わり」と記さないのもひとつのマナーです。内容は、顔合わせ食事会ができたことへの感謝や、夫婦になるおふたりの決意など。最後は「これからもよろしくお願いします」と添えましょう。
例文
本日は両家の皆様のおかげで
楽しいひとときを過ごすことができました
心より感謝申し上げます
まだまだ未熟な私たちですが、お互い協力し合い
幸せな家庭を築いていこうと思います
どうか温かく見守っていただければ幸いです
これからもどうぞよろしくお願いいたします
9.ふたりの写真
おふたりの写真を入れると、より参加者の目を楽しませてくれるしおりになります。誕生から現在に至るまでの写真や、おふたりらしさがあふれる写真などを入れるとアルバムのようなしおりになり、後で見返す楽しみも増えるでしょう。両親と写っている家族写真やおふたりのツーショットを入れると、感動的な仕上がりに。両家の絆も一層深まります。
両家顔合わせしおりの作り方
顔合わせのしおりは、おふたりの結婚記念として出席者の想い出に残るもの。見て楽しんでもらうためにも、デザインにはこだわりたいところです。しかし、作り方が分からない人や作る時間がないという人もいるでしょう。
そこでここからは、しおりのおすすめの作り方について3つ紹介します。誰でも簡単に作ることができる方法ばかりなので、ぜひチェックしてくださいね。
テンプレートやアプリを使用する
時間とお金をかけず手軽に作りたい人は、テンプレートの利用がおすすめです。ウェブサイトから好きなテンプレートをダウンロードし、内容を書き換えるだけで即完成。デザインの種類が豊富なので、専門的なデザインソフトを持っていなくてもおしゃれなしおりを作ることができます。そのまま使える挨拶文もあるので、考える手間も省けますね。
最近では、スマホで編集できるものもあります。作成方法も簡単。スマホからWebウェブサイトにアクセスし、スマホで編集するだけです。完成したデータはスマホから直接コンビニ印刷に送ることもできるので、パソコンを持っていない人でも空いた時間にサクサクと作ることができますよ。
手書きする
パソコンやプリンターが自宅にない場合やイラストを描くのが得意な人は、手書きで作成するのもOK。手作りのしおりには、アプリや専用ソフトにはない素朴さがあります。世界にひとつだけの心のこもったしおりになり、より想い出に残るでしょう。おふたりや家族の似顔絵を描いて載せたり、フォントのデザインに工夫を凝らしたりと自由な発想で作成できるのも、手書きならではのメリットです。
作成の手順は、原本を1セット作り、コンビニなどのカラーコピー機で必要な部数を人数分コピーし、製本。お金をかけずオリジナリティあふれるしおりを作りたい人は、ぜひ手書きにチャレンジしてみてください。
オリジナルのデザイン・イラストをオーダーする
作る時間がない人や自分で作るのに自信がない人は、テンプレートではなくオリジナルのデザインを依頼して作ってもらうのもおすすめ。デザイナーに依頼すれば、ハイセンスでクオリティーの高いしおりに仕上がります。自分たちのこだわりも魅力的に表現してくれるでしょう。家族紹介用などイラストや文字の装飾、背景のデザインなど部分的に依頼するのもOK。
デザイナーに依頼するときは、自分たちのイメージするテイストに近い画像を参考例としてデザイナーに提示すると、やりとりがスムーズになります。しおりに記載する項目や使用したい写真・イラストなども事前に用意し、あわせて提示しましょう。
印刷時の注意点
しおりのデザインが完成したら、次は印刷です。自宅にプリンターがない場合はコンビニ印刷がおすすめ。方法も簡単で、しおりのデータをUSBメモリなどに出力し、コンビニのプリンターに直接差し込んで印刷するだけです。スマホから直接データを転送することもできますよ。A4サイズのカラー印刷なら1枚50円程度。手軽かつ高品質の仕上がりになります。
コンビニ印刷が不安であれば、キンコーズなどの印刷業者へ依頼するのも良い方法です。コンビニよりも費用はかかりますが、専門業者による印刷なので品質が良いことはもちろん、中綴じ製本や光沢紙印刷による高級感アップなど、専門業者にしかできない技術で本格的なしおりになります。
おしゃれなしおりを作って両家顔合わせ食事会を盛り上げよう
両家顔合わせ食事会のしおりは、会の進行をスムーズにするだけでなく、話題や会話の糸口を作ってくれます。場の緊張を解きほぐしたりコミュニケーションを促したりと、両家の親睦をより深めてくれるので、進め方に悩むご新郎ご新婦はおすすめのアイテムです。
しおりに記載する内容に決まりはありませんが、基本的には前後の挨拶の間に、おふたりと家族の基本情報や今後の予定、連絡先などを入れます。内容を決めるうえで大切なポイントは、場の雰囲気が盛り上がるような要素を盛り込むこと。幼少期の想い出や結婚に至るまでのエピソードなどは話が弾むでしょう。
しおりの作り方は主に3つあり、簡単に作りたい場合は、テンプレートの使用がおすすめです。オリジナリティを出したい場合は手書きが良いでしょう。よりハイクオリティーなものにしたい場合はデザイナーに依頼するのも良い方法です。
世界でひとつだけの素敵なしおりで、想い出に残る顔合わせ食事会にしてくださいね。
\式場見学も同時に進めよう!/
- この記事を書いた人
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ライター 瀬上友里恵
地方在住のフリーライター。詩人として創作活動も嗜む。2児の母として子育て奮闘中。