職場の結婚報告はいつ?会社に報告の順番やタイミング・例文を紹介

職場の結婚報告はいつ?会社に報告の順番やタイミング・例文を紹介

結婚が決まったら、家族や友人だけでなく会社でも報告が必要です。職場での結婚報告は、報告範囲やタイミング、報告の順番などのマナーを間違えると、相手に失礼になることもあります。

本記事では、会社の結婚報告について、いつ、誰に、どの順番で行えばいいのか、ケース別のメール例文とあわせてご紹介します。結婚報告を控えている方はぜひ参考にしてくださいね。

目次

会社への報告タイミングはいつ?

結婚報告の順番は一般的に、「親→職場関係→友人関係」の流れで行います。ただし、基本的には相手との関係性を考えて、ケースバイケースで決めて良いでしょう。例えば、職場の人よりも付き合いの長い親友に知らせたい!と思う場合は、先に親友へ報告しても問題ありません。

ただし、上司や同僚など、職場の中で報告する順番は、思いついた順に適当に伝えるのは要注意。職場での関係性を考慮して、相手に失礼にならないよう気を付ける必要があります。

遅くとも結婚式の3~4ヶ月前までに報告を

結婚報告のタイミングは、結婚式の有無によって異なります。結婚式をする場合は式の3~4ヶ月以上前に、結婚式の前に入籍をする場合は入籍の1ヶ月前に報告をしましょう。

人気シーズンは結婚式の日程が重なることもあるため、招待してスピーチもお願いする予定であれば、なおさら早めの報告がおすすめです。

また、入籍のみの場合は入籍の1ヶ月前を目安に報告をします。ハネムーンなどによる長期休暇(結婚休暇)の取得や引越しの有無、名前の変更や扶養手続きなどさまざまな確認事項が発生するので、「入籍したあとに、落ち着いてから報告しよう」と考えず、前もって報告をするのがマナーです。

会社での結婚報告の順番

職場内の相手との関係性や立場により、報告の順番は変わります。上司・先輩・同期・後輩など、さまざまな立場の人がいますが、まずは直属の上司に報告を行いましょう

上司への結婚報告例文

直属の上司へ結婚報告をする際は、次の例文を参考にしてみてください。結婚式の乾杯や挨拶を上司に頼む場合は、このタイミングで伝えると良いでしょう。

「私事で恐れ入りますが、この度、旧来の知人と結婚をすることになりました。〇月〇日に入籍し、〇月〇日に結婚式を挙げる予定です。ご都合よろしければ、〇〇部長にも結婚式にご出席いただきたいと思っております。また、可能であれば乾杯の挨拶もお願いしたいと考えています。後日改めて招待状をお渡しするので、よろしくお願いいたします。

結婚後の新姓は田中花子ですが、職場では旧姓の鈴木のままで働きたいと思います。このあと、社内のどなたにご報告をすればいいか、必要な手続きなどを教えていただけますでしょうか。

結婚準備でご迷惑おかけするかもしれませんが、家庭と仕事の両立に努めてまいります。今後ともよろしくお願いいたします。」

なお、派遣社員として働いている方は、派遣先の上司ではなく、先に雇用主である派遣会社の担当者に結婚報告を行いましょう。

報告する順番は上司と相談

職場内で報告の順番に迷ったら、仕事への影響が大きい順番に報告をすると良いでしょう。報告の順番は直属の上司と相談するのがベストです。人によっては、「来週の朝礼時にみんなの前で報告してもらおう」「社長に報告に行くから一緒に行こう」「手続きがあるから総務部(人事・労務など)に先に連絡をしよう」など、具体的な指示が入るケースもあります。

同期やその他の同僚へ報告

直属の上司への報告が終わったあとは、同じ部署や同じチーム、プロジェクトをともにする同僚(先輩・同期・後輩)に報告をします。同期や社内で親しい社員など、その他の社員への報告も忘れずに行いましょう。

総務・人事担当者へ報告も忘れずに

報告の順番は最後でも問題ありませんが、職場での結婚報告の際は、総務や人事担当者への報告を忘れずに行いましょう。

結婚はプライベートなことではありますが、入籍すれば名字が変わるので、改姓届や年末調整など社内ではさまざまな手続きが必要になります。結婚のときに必要な提出書類についても確認しておきましょう。

社外の取引先には必要に応じて入籍後に報告

基本的に、社外の取引先には結婚報告する必要はありません。しかし、結婚後に新しい名字で仕事を続ける場合は、混乱を避けるためにも連絡したほうがスムーズです。

結婚式(入籍)が済んだら、速やかに新しい名字やメールアドレスを伝えましょう。取引先への結婚報告は、結婚する本人だけの問題ではないので、事前に上司に確認して指示を仰ぐようにします。場合によっては、上司や先輩が本人に代わって取引先に伝えるケースもあります。

上司に伝える結婚報告の内容は?

結婚報告の内容に含めるべき項目を紹介します。

結婚式の有無

結婚報告の際、「結婚式は行うのかな」「そもそも結婚式に招待されるのかな」と気になる方も多いでしょう。あらかじめ、結婚式の実施有無と日取り、誰を招待するかをまとめてから報告できるとスムーズです。

長期休暇(結婚休暇)の取得希望

結婚休暇や長期の有給取得を希望する人は、結婚報告のときに伝えましょう。会社によっては独自の結婚休暇制度として、「結婚式から半年以内に休みを取得する」「入籍から1年以内に申請をする」などルールが決まっています。就業規則を確認しつつ、上司や人事などに希望を伝えると良いでしょう。

また、結婚休暇の制度がなくても、結婚準備の際にどのくらい有給を取得したいのか、休む可能性はあるかなども伝えるとスムーズです。

働き方の意向

結婚をしたあとは、フルタイム勤務で続けるのか、結婚を機に退職をするのかなど、働き方の意向も伝えましょう。正社員からパート社員に切り替えたい、結婚準備中は可能な限り残業をしないように努めたいなど、具体的な希望があれば必ず結婚報告時に相談をしておくと安心です。

結婚前後で妊娠・出産が控えている方は、会社で必要な手続きも増えるので、後回しにせず報告を行いましょう。

住所変更・名前や扶養加入の有無

会社勤めの方は、各種保険手続きを行わなければならないため、結婚報告の際は次の項目を整理しておきましょう。

・住所(結婚前と変更がある場合)

・名前(旧姓のまま仕事する場合でも、社会保険の手続きは必要です)

・扶養加入(パートナーの扶養に入る、相手の連れ子を扶養に入れる、自分の連れ子を相手の扶養に入れるなども該当します。)

これらの情報と、入籍日、引越し日などの変更した日時をあわせて報告をしましょう。

結婚報告の方法や時間帯の注意点

結婚報告の方法や、報告を行う時間帯などの細かい注意点をご紹介します。

結婚報告は「直接」するのが一般的

アニヴェルセルでは、過去に全国の20代から30代の既婚男女412名の方を対象として、「結婚報告はどのようにされましたか?」というアンケート調査を行いました。

総合的に見てみると、1位が直接、2位が電話、3位がLINE、4位がメールという結果になりました。一般的なマナーとしては、結婚報告は直接会って行うのが基本とされていますが、実際の結婚報告もほとんどの方が実際に会って報告したという結果になっています。

遠方の場合や、お互いの事情などで会えない場合は、電話やメールという方法を取るようです。ただし、メールでの結婚報告は、文字として残るため、気を付けなければならないポイントがあるので注意しましょう。

業務時間外に報告するのがおすすめ

結婚報告はプライベートな話題のため、可能な限り始業前・終業後や休憩時間など、業務が忙しくない時間帯に報告すると良いでしょう。会社によって特定の曜日が忙しかったり、月末月初が慌ただしかったりします。忙しい時期をなるべく避けられるよう、社内事情を確認したうえで報告日を決めるとスムーズです。

また、社内で定期面談がある場合は、その時間で伝えるのもOKです。

「直接報告」が難しい場合は事前にメールでもOK

出張や会議が多い上司だと、会って結婚報告をするのが難しい…ということもあるでしょう。上司に結婚報告をするのであれば直接会ってするというのが一般的ですが、会えないからと報告のタイミングを逃し、伝えるのがギリギリになってしまった!というのでは大変です。

遅くとも結婚式の3ヶ月前までには報告をすることを考えて逆算し、上司に会えないような場合は、「直接会ってお話したいことがあります。ご都合の良い日にちを教えていただけないでしょうか」という旨のメールを事前に送っておくのがおすすめです。

【例文】職場への結婚報告メール

最後に、結婚式の有無や結婚式の招待の有無など、ケース別の結婚報告メールの例文を紹介します。

結婚式はせず婚姻届の提出のみ

結婚式に招待する予定

退職をするが結婚式には招待したい

結婚式には招待しない予定

結婚式はするが招待せずに退職する場合

それぞれの例文をぜひ参考にしてください。

結婚式はせず婚姻届の提出のみ

結婚式を行わずに、婚姻届の提出のみの結婚報告です。友人に対しては、婚姻届を提出する前に「今度、結婚することになった」という報告を行います。職場の人に対しては、婚姻届を提出した後に「結婚した」という内容を伝えましょう。以下のような構成がおすすめです。

・結婚の報告
・結婚式を行わず婚姻届のみで済ませること
・メールで結婚報告を行うことへのお詫び
・今後の挨拶

上司・先輩宛

お疲れ様です。
お忙しいところ、失礼いたします。
私事で恐縮ですが、この度、結婚することになりました。
挙式の予定はなく、〇月〇日に入籍を済ませました。

本来であれば、直接ご報告すべきところですが、
いち早くお知らせしたく、まずはメールにてご報告させていただきます。
次回お会いする際に、改めてご挨拶させてください。
結婚後も家庭との両立をしていく所存です。
今後とも、変わらぬご指導ご鞭撻のほどお願いいたします。

同僚・後輩宛

お疲れ様です。
お仕事中に失礼いたします。
本日はご報告させていただきたいことがあり、ご連絡いたしました。
私事で恐縮ですが、この度ご縁があり○月○日に結婚しました。
入籍のみとなるので、結婚式や披露宴などは行わない予定です。

新居は会社近くの○○駅なので、ぜひみなさんで遊びにきてください。
なかなか会うことができず、メールでのご連絡となりました失礼をお許しください。
ぜひ今度、ゆっくりお話しさせてください。
結婚準備などでご迷惑をおかけするかもしれませんが、
これからもよろしくお願いいたします。

結婚式に招待する予定

結婚式を行う場合は、結婚報告をする相手を結婚式に招待するかしないかによってメールに書く内容が変わります。結婚式に招待するかどうか、はっきり決まってからメールをすることが大切です。また、改めて招待状を渡すことを知らせておきましょう。以下のような構成がおすすめです。

・結婚の報告
・結婚式を行う予定(招待する予定)
・改めて招待状を渡すというお知らせ
・メールで結婚報告を行うことへのお詫び
・今後の挨拶

上司・先輩宛

お疲れ様です。
お忙しいところ、失礼いたします。
私事で恐縮ですが、この度、○月○日に結婚することになりました。
結婚式は○月○日に行う予定です。
○○部長にも、ぜひご列席いただきたいと思っております。
詳細につきましては、後日改めて招待状をお渡ししますので、よろしくお願いいたします。

本来であれば、直接お会いしてご報告すべきところですが、
メールでのご連絡となりました失礼をお許しください。
近いうちに改めてご挨拶に伺います。
今後とも、変わらぬご指導をお願いいたします。

同僚・後輩宛

お疲れ様です。お仕事中に失礼いたします。
私事ですが、この度、○月○日に結婚することになりました。
結婚式は〇月〇日に、〇〇にて挙げる予定です。
〇〇さんにもご出席いただけるとうれしいです。
詳細は改めて、招待状でご連絡します。

本来であれば、直接会って報告したかったのですが、
なかなか会うことができず、メールでのご連絡となりました失礼をお許しください。
近いうちにゆっくりご挨拶させてください。
結婚準備などでご迷惑をおかけするかもしれませんが、
今後ともよろしくお願いいたします。

退職をするが結婚式には招待したい

結婚後は、退職する道を選ぶという方もいるでしょう。退職予定はあるけれど、結婚報告を行う相手を結婚式に招待する場合には、以下のような構成がおすすめです。

・結婚の報告
・結婚式を行う予定(招待する予定)
・改めて招待状を渡すというお知らせ
・メールで結婚報告を行うことへのお詫び
・退職の挨拶

上司・先輩宛

お疲れ様です。
お忙しいところ、失礼いたします。
私事で恐縮ですが、○月○日に結婚することになりました。
結婚式は○月○日に○○で行う予定です。
○○部長にも、ご都合が合えばぜひご列席いただければ幸いです。
詳細につきましては、招待状で改めてご連絡させていただきます。

本来であれば、直接お会いしてご報告すべきところですが、
いち早くお伝えしたかったので、メールでのご報告となり申し訳ございません。
近いうちに改めてご挨拶させていただきます。

なお、結婚後は退職させていただく運びとなりました。
ご迷惑をお掛けしてしまいますが、最後まで精一杯務めます。
何卒よろしくお願い申し上げます。

同僚・後輩宛

お疲れ様です。
お忙しい時間に失礼いたします。
私事で大変恐縮ですが、この度、〇月〇日に入籍します。

結婚披露宴を○月○日に○○で行う予定です。
〇〇さんには、ぜひご列席いただけたらうれしく思います。
招待状は後日改めてお渡しするので、ご確認をお願いします。

本来であれば、直接会って報告したかったのですが、
いち早く伝えたかったのでメールでご連絡いたしました。
なお、結婚後は〇月末で退職する予定です。
〇〇さんには、何かとご迷惑をお掛けするかと思いますが、よろしくお願いします。

結婚式には招待しない予定

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結婚式は行うけれど、結婚報告する相手を招待しない場合は、結婚式に招待しないことがはっきり決まった時点で結婚報告を行います。結婚した、あるいは結婚することと、結婚式は身内だけで行う予定であることなどを伝えましょう。以下のような構成がおすすめです。

・結婚の報告
・結婚式は行うが親族のみで行う予定
・メールで結婚報告を行うことへのお詫び
・今後の挨拶

上司・先輩宛

お疲れ様です。
お仕事中に申し訳ございません。
私事で恐縮ですが、この度〇月〇日に結婚することになりました。
結婚式は親族のみで行う予定です。
本来であれば、直接ご報告すべきところですが、
いち早くお伝えしたかったのでメールでご報告いたします。
近いうちに改めてご挨拶に伺います。

結婚後も、仕事と家庭を両立できるよう、精進して参ります。
今後ともご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。

同僚・後輩宛

お疲れ様です。
お忙しい時間に失礼いたします。
プライベートなことで申し訳ないのですが、
この度、ご縁があり○月○日に結婚します。
式は行わず、親族で食事会を開くことにしました。

直接会ってご報告したかったのですが、
なかなか会うことができず、メールでのご報告となり申し訳ありません。
ぜひ今度、ゆっくりご挨拶させてくださいね。
準備などでご迷惑をおかけすることもあるかもしれませんが、
今後ともよろしくお願いいたします。

結婚式はするが招待せずに退職する場合

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結婚後に退職して結婚式に招待しない場合は、結婚式を行うかどうかについて、触れなくても構いません。結婚報告と退職の挨拶をメインに行いましょう。以下のような構成がおすすめです。

・結婚の報告
・退職の挨拶
・メールで結婚報告を行うことへのお詫び

上司・先輩宛

お疲れ様です。
お忙しいところ、失礼いたします。
私事で大変恐縮ではございますが、 〇月に結婚することになりました。
また、結婚後は退職させていただく所存です。
ご迷惑をおかけすることになり、誠に申し訳ございません。

本来であれば、直接ご報告差しあげるべきですが、
いち早くお伝えしたいと思い、メールでのご報告となりました失礼をお許しください。

同僚・後輩宛

お疲れ様です。
お仕事中に失礼いたします。
本日はご報告したいことがありまして、ご連絡いたしました。
この度○月に結婚することになり、結婚後は〇月末日で退職させていただきます。

直接お伝えすべきことなのに、メールでのご報告となり申し訳ありません。
近いうちに改めてご挨拶させてください。

マナーを守って結婚報告をメールで送ろう

結婚報告は直接会って行うのが一般的です。しかし、距離的な問題や情勢的に難しい場合は、結婚報告をメールで行うケースもあります。本来であれば、直接会って報告したかったという気持ちを込め、マナーを守って送信することが大切です。直接会えない場合は、失礼にあたる部分や表現がないかを必ず確認してからメールを送りましょう。

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この記事を書いた人
cyan

cyan

美容やライフスタイルを中心にマーケティングや法律など幅広いジャンルを執筆するフリーライター。海外ドラマとコーヒーと猫をこよなく愛す1児の母。

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