結婚挨拶の手土産はどう選ぶ?おすすめ品や相場、渡し方のマナーを解説

結婚挨拶の手土産はどう選ぶ?おすすめ品や相場、渡し方のマナーを解説

結婚挨拶は、これから家族となる相手の親と対面する大切な機会。そんな改まった場に欠かせないのが手土産です。手土産は相手への感謝や敬意を示すほか、好印象を与えたり話のきっかけになったりする重要なアイテムのため、選び方や渡し方のマナーには気を配らなければなりません。

そこで本記事では、アニヴェルセル会員の男女775名のアンケートを参考に、手土産のおすすめ品や選び方、渡す際の注意点などを解説します。手土産を選んだ理由についても紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。

目次

結婚挨拶の手土産の金額相場はいくら?

アニヴェルセルで結婚式をされた男女775名の方に「結婚挨拶の際に手土産を持参したか」をうかがったところ、86.3%が「はい」と回答しました。9割近くのカップルが持参した手土産ですが、相場はいくらくらいなのでしょうか。

アンケートの結果では、「3,000円~3,999円」(39.4%)が最も多く、「2,000円~2,999円」(21.0%)、「5,000円~5,999円」(16.9%)と続きました。一般的にも、手土産の相場は3,000円~5,000円程度が適切と言われています。

これ以上高価なものを渡してしまうと、かえって相手に気を遣わせてしまう可能性があるので注意が必要です。手土産はあくまで感謝や敬意を伝えるものであるため、金額を重視するのではなく、気配りや心遣いが伝わるような品物を選ぶようにしましょう。

親への結婚挨拶で渡す手土産の選び方

結婚挨拶の手土産を選ぶ際には、相手の家族構成や好みを考慮するのはもちろん、そこから広がる会話など、想いを込めて選ぶとより喜ばれるでしょう。

ここでは、手土産を選ぶ際に押さえておきたい4つのポイントを紹介します。

消えもので日持ちするものを選ぶ

結婚挨拶の手土産には「消えもの」がおすすめです。消えものとは、食べ物や飲み物など、消費することで形が残らないものを指します。親への挨拶という特別な場では特に、相手に負担をかけさせないための配慮が大切です。形に残るものの場合、処分や保管に手間をかけてしまう可能性があるため、余計な気遣いをさせないためにも消えものがベターでしょう。

さらに、日持ちするものを選べば急いで消費する必要もなく、好きな時間にゆっくり楽しんでもらうことができます。

相手の家族構成や好みで選ぶ

手土産選びに失敗しないためには、事前に相手の家族構成や好みをリサーチしておくことが重要です。例えば、相手の家族が甘党であればお菓子類、お酒好きであれば地元の日本酒やワインなどを選ぶと喜ばれます。

食べ物の場合は、アレルギーの有無や苦手なものがないかも確認しておくと安心です。もし好みがわからない場合は、有名店のものなど万人受けするものを選ぶと良いでしょう。

また、個包装されているものだと、配りやすく切り分ける手間なども省けます。こうした細かな気遣いが、相手の親に好印象を与えるきっかけとなるでしょう。

地元の名産品など会話のきっかけになるものを選ぶ

結婚挨拶のようなかしこまった場では、誰でも緊張して上手く話せなくなってしまうもの。そんなとき、話のきっかけになるような手土産を選ぶと、リラックスした雰囲気をつくる助けとなります。

例えば地元の名産品や有名店の銘菓などは、話題づくりに役立ちます。贈り物の説明から自然と地元や自分のことを知ってもらう機会も生まれ、相手に親しみを感じてもらえるかもしれません。

また、地域性のある品物は見た目に特徴のあるものが多く、特別感を演出することができます。その由来や歴史を話題にすれば、さらに会話を広げることもできるでしょう。

縁起ものを選ぶ

結婚挨拶はおめでたい席なので、縁起が良いとされる「縁起もの」を選ぶのもひとつの方法です。例えば、ふたつ合わさった形状が「円満」などの意味を持つ最中やどら焼き、年輪のように層になったフォルムが「幸せを重ねる」意を表すバウムクーヘンなど、祝いの場の手土産として向いています。

反対に、「切れる」「壊れる」などの忌み言葉を連想させる手土産は控えるのが無難です。「切る」という行為が「縁を切る」という意味合いを持つため、切り分けが必要な食べ物も避けるようにしましょう。

結婚の挨拶で渡すと喜ばれる手土産ランキング

では実際に、先輩カップルたちは結婚挨拶の手土産に何を選んでいるのでしょうか。ここからは、アニヴェルセル会員の男女775名が選んだ手土産を、選んだ理由とともにランキング形式で紹介していきます。

1位 地元の名産品や銘菓

1位に選ばれたのは、「地元の名産品や銘菓」(38.0%)です。地元で有名な特産品やお菓子類は、相手にとっても新鮮で興味深いものであることが多く、会話のきっかけとしても役立ちます。また、名産品は品質が保証されていることが多いため、安心して贈ることができる点もポイントです。

特に地元でしか手に入らない限定品や歴史ある銘菓は希少価値があり、相手に「自分たちを特別に思ってくれている」と感じてもらえるでしょう。地元の名産品であれば、自己紹介の一部としてアピールすることができる点もメリットです。

【選んだ理由】

行列ができるほど人気で美味しいため

万人受けしやすく、自身の紹介を込めて選びました

2位 相手の両親の好きなもの(お酒など)

2位は「相手の両親の好きなもの」(32.9%)です。相手の両親の好みに合わせた手土産は、「リサーチしてくれたんだな」という気遣いを示すことができ、好印象を与えられます。

手土産と言えば箱菓子のイメージがあるかもしれませんが、相手の両親が甘いものが苦手な場合などは、菓子類にこだわる必要はありません。例えばお酒好きの家庭なら、地元の酒蔵で作られた日本酒や好みに合わせたワインなど、パートナーから意見を聞きながら選ぶと良いでしょう。

【選んだ理由】

お母様が甘い物が苦手なのでおせんべいを

姉家族の子どもと同居していると妻から聞いて、その子達も好きだったお菓子を選びました

3位 洋菓子(バウムクーヘン・クッキーなど)

僅差で3位に選ばれたのは、「洋菓子」(31.3%)です。洋菓子は結婚挨拶の手土産として定番のアイテムと言われ、特にバウムクーヘンは「円満」「永遠」を象徴する縁起の良いお菓子として人気があります。

また、クッキーやフィナンシェなどの焼き菓子も個包装されているため食べやすく、家族で分けて楽しむことができるため、選ばれることが多いです。

【選んだ理由】

日持ちのするように個装されたものを選びました

万人受けするようにデパ地下にあるような銘菓にしました

4位 和菓子(せんべい・最中など)

4位は、年配の方にも喜ばれる手土産として人気のある「和菓子」(21.1%)です。せんべいや最中、羊羹など、日本の伝統的な甘味は落ち着いた味わいがあり、甘さも控えめなのでどの世代にも喜ばれやすい傾向にあります。和菓子は見た目にも美しく、季節感を感じられるものが多いのもメリットでしょう。

【選んだ理由】

小さめで小分けにされているので、相手のご両親が食べるのに苦労しないから

お茶に合うものを選びたくて

5位 ドリンク類(日本酒・お茶・コーヒーなど)

5位に選ばれたのは、「ドリンク類」(6.5%)です。アルコール好きなご家庭は意外と多く、日本酒や焼酎、ワインなどが選ばれています。

アルコールが苦手なご家庭や小さな子どもがいる場合は、お茶やコーヒー、ジュース などのソフトドリンクが好まれます。少し特別感のある商品が喜ばれるため、有名ブランドの茶葉や、希少な産地のコーヒー豆などを選ぶと良いでしょう。洋菓子と紅茶、和菓子と日本茶など、お菓子と飲み物を組み合わせて贈るのも心遣いですね。

【選んだ理由】

冷蔵品じゃないから持ち運びしやすい

親の嗜好品のため、コーヒーにしました

6位 縁起ものの品

6位には「縁起ものの品」(4.6%)が選ばれました。前述のバウムクーヘンやどら焼きのほか、いちご大福などの紅白のお菓子や二枚貝を模して作られたマドレーヌなども縁起が良いと言われています。縁起の良い数字として、8個入りのものを選ぶのも良いですね。

縁起ものの品を手土産にすると、相手と「幸せを分かち合いたい」という気持ちを伝えることができ、結婚という人生の大きな節目を共に祝う姿勢が伝わります。

【選んだ理由】

末長いお付き合いをという意味を込めてカステラを選びました

縁起がいいものの代表格で、見栄えも良いためバームクーヘンにしました

手土産の渡し方と気をつけたい結婚挨拶のマナー

手土産選びだけでなく、その渡し方やマナーにも十分気を配る必要があります。いくら喜ばれる手土産を用意しても、渡し方やタイミングが悪ければ、相手に失礼な印象を与えてしまうことがあるからです。

ここでは、結婚挨拶における手土産の渡し方やマナーについて具体的に解説します。結婚挨拶までの流れや挨拶のマナーについては、以下の記事で詳しく紹介しているので併せてチェックしてください。

手土産は当日に購入しない

手土産を挨拶当日に準備するのはNGです。当日購入する場合、目当ての商品が売り切れていたり、お店が休業だったりと思わぬアクシデントに見舞われる可能性があります。相手にも慌ただしい印象を与えてしまう恐れがあるため、手土産は余裕をもって準備するようにしましょう。

また、購入する場所は贈る相手の近くの店は選ばないのが無難です。相手の近所だと、家に行くついでに購入した感じが出てしまい、「有り合わせで済ませた」という印象を与えかねません。手土産は相手を思って選んだという姿勢が大切なので、その想いが伝わるように渡したいですね。

熨斗はつけなくてOK

結婚挨拶の手土産に、熨斗をつける必要はありません。熨斗は主にお祝い事などの贈り物に用いられることが多いですが、結婚挨拶は結婚の前段階であるため、慶事にはまだ当てはまらないのです。

熨斗をつけるのがマナー違反とまでは言えませんが、相手に「気が早い」という印象を与えてしまいかねないので、包装だけに留めておくのがベターでしょう。

とはいえ、手土産の見栄えは大切にしたいという場合は「紅白結びきり」を用いるのが無難です。清潔感のある上品な包装紙を選ぶだけでも、見栄えがよくなります。

渡すタイミング

顔合わせ食事会の手土産

手土産を早く渡したいからといって、玄関先で渡すのはやめましょう。一般的に、和室の場合は部屋に通されて着席をしてから、洋室の場合は入室後、席に座る前に渡すのがベストなタイミングとなります。

渡す際は「私の地元の名産品です」「〇〇がお好きだとうかがって」など、一言添えて渡すと丁寧な印象を持たれます。こうした少しの会話を交わすことで、より自然な流れで手土産を渡すことができ、その後の会話も広がりやすくなります。

紙袋や包みの向きにも気をつける

手土産を渡す際には、紙袋や包みの向きにも注意します。手土産は相手が受け取りやすいように、正しい向きで渡すのが礼儀です。相手の顔を見るのも忘れずに、両手で丁寧に渡しましょう。

また、紙袋に入れたまま渡すのは失礼にあたるため、必ず袋から取り出してから手渡すようにします。紙袋はほこりよけのために使用しているため、袋から取り出した後は相手に渡すのではなく畳んで持ち帰りましょう。風呂敷の際も紙袋同様、包みをほどいて中身だけを渡します。風呂敷をラッピングとしてそのままお渡ししたい場合は、必ずその説明を添えて渡すことが重要です。

「つまらないもの」と謙遜しない

かつては「つまらないものですが」と謙遜して手土産を渡すことが一般的でしたが、現在は必要以上にへりくだった表現は避けるべきとされています。

代わりに、「心ばかりの品ですが」や「ささやかですが」など、相手に対して謙虚でありつつも、丁寧な印象を与える表現を使うようにしましょう。他にも「とても美味しいのでぜひ召し上がっていただきたくて」「〇〇さんに焼き菓子が好きだと伺って」など、ポジティブな印象を与える言葉も良いですね。

また、手土産を渡す相手を迷うこともあるかと思います。その場合は、女性が渡す場合は母親、男性が渡す場合は父親に渡すのが無難です。家柄を気にする家庭の場合は家主である父親、席の配置的に近いほうが渡しやすい場合は席順に従ってなど、その時々の状況に合わせて臨機応変に対応するのも良いでしょう。

結婚挨拶の手土産は相手の親への気遣いが大切

結婚挨拶の手土産は、相手の親に対する気遣いや渡し方のマナーにより、与える印象が大きく変わってきます。手土産を選ぶ際は金額だけでなく、相手の好みや家族構成、品物が持つ意味なども意識して選ぶと喜ばれるでしょう

相手の親に良い印象を与えるためには、手土産の渡し方も大切です。言葉遣いや包装など細やかなところにまで気を配り、マナーを守って渡せるよう心掛けましょう。今後の家族関係を円滑に進めるための第一歩として、おふたりでしっかりと準備して結婚挨拶に臨んでくださいね。

\挨拶の後は式場見学スタート♡/

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