親からの結婚祝いの金額の相場|平均でいくらもらってるの?

親からの結婚祝いの金額の相場|平均でいくらもらってるの?

結婚が決まると、親族や親戚、友人・知人などから結婚のお祝いをもらうことがあります。結婚を誰よりも喜んでくれる親御様から、現金や品物を贈られることも少なくありません。

そこで今回は、親御様からの結婚祝いを受け取っているカップルがどのくらいいるのか、その場合の相場金額についてご紹介します。さらに、親からもらった結婚祝いに対してお返しを贈る必要があるのかも解説。身内だからこそ知っておきたいポイントを押さえておきましょう。

目次

親から贈る結婚祝いの相場

親御様からご新郎ご新婦への結婚祝いは、現金を贈るのが主流です。結婚式や新婚旅行をはじめ、新居の契約や家具・家電の購入、引っ越しなどには何かと費用がかかるため、親御様からお祝いをもらえると助かりますよね。子どもが結婚するときに親御様がどのくらいの金額をお祝いとして贈っているのか、一般的な相場をチェックしてみましょう。

親から結婚費用を援助してもらっている割合

親御様からの結婚祝いは、結婚に関する費用の援助という形で贈られることがあります。そこでまずは、結婚費用を援助してもらったカップルがどのくらいの割合にのぼるのかをチェックしてみましょう。

結婚費用に対する親・親族からの援助の有無

ゼクシィ結婚トレンド調査2021の調査結果によると、「結婚費用(結納、挙式、披露宴・ウェディングパーティ、二次会、新婚旅行)に対する親・親族からの援助があった」と回答した人は、75.5%でした。

このアンケートでは援助する側が「親・親族」となっているため、「あった」と答えた人全員が親御様からの援助を受けているとは限りません。しかし、親御様からの援助が高い割合を占めていることは予測できます。

結婚式費用の親の負担相場は100万〜200万

結婚にかかる費用の中でも高額になりがちなのが「結婚式の費用」です。

結婚式費用の親・親族からの援助額

ゼクシィ結婚トレンド調査2021の調査結果によると、「挙式、披露宴・ウェディングパーティの費用としての親・親族からの援助があった」と回答したのは、全体の69.4%にのぼります。具体的な援助金額としては、第1位が「100〜200万円」で41.2%、第2位が「200〜300万円」の25.2%でした。

そもそも結婚式を挙げるには、平均して350万~400万円ほどの費用がかかります。つまり、調査結果からは、結婚式費用の3分の1から2分の1程度を援助してもらっているカップルが多いことが分かります。ただし親御様に挙式費用を全額負担してもらうケースもあり、一概にいくらと決まっているわけではありません。

結婚式のご祝儀としてもらう場合の相場

結婚式の費用はご新郎ご新婦おふたりがまかない、親御様からのお祝いは結婚式当日や後日に「ご祝儀」として渡すパターンもあります。

この場合の金額は10万~30万円ほどが多いものの、地域性や親御様の考え方などによっても大きく変動します。ご新郎ご新婦の年齢や、親御様が現役世代なのかそうでないのかによっても違ってくることが多いため、個々の事情をふまえたうえで親御様が最終的に金額を決めることになるでしょう。

入籍のみで式を挙げないときの相場

結婚式や披露宴を執り行わず、入籍のみで済ませる場合は、「新婚旅行にかかる費用の補助」や「新生活の援助」といった形でお祝いを受け取るケースもあります。この場合の金額は結婚式を挙げるカップルよりも少なめになるのが一般的で、相場は10万円ほどです。

もちろん、親御様が積極的に援助したいという考えを持っているのであれば、多めに受け取っても問題ありません。親御様の考え方や親戚間のしきたりなどによって相場が変わってくると考えておきましょう。

品物でもらう場合

インテリア

お祝いを現金ではなく、品物で受け取るパターンもあります。ダイニングテーブルセットなどの値が張りがちな家具や家電を購入してもらえれば、新生活の助けになりますよね。

品物で受け取る場合の相場は、平均すると10万~30万円ほどです。ただこちらも家庭ごとの考え方や地域によって違いがあります。たとえば日常生活に自動車が必須の地域では、自家用車を購入してもらうこともさほど珍しくありません。そのほかにも、新居の購入費用や建築費用を援助してもらうケースもあります。

両家で金額を揃えるべき?

金額

結婚祝いは一般的に、ご新郎ご新婦それぞれの家庭からもらうことになります。「差が出ないように金額を合わせたほうがいいのでは」と考えてしまいがちですが、両家で足並みを揃える必要はありません。これはお互いの家庭の経済状況や、子育てに対する考え方の違いが多かれ少なかれあるからです。

もちろん両家が事前に話し合いをし、ご新郎ご新婦を援助する金額を決めて両家で折半するようなケースもあります。こういった特別な場合を除き、実の親御様に「相手の親からはこれだけの金額を援助してもらった」という話をすることは控えたほうがいいでしょう。

結婚祝いをもらうタイミング

親御様からの結婚祝いは、友人や知人からもらうご祝儀よりも高額になることがほとんどです。10万円を超えるような現金をやりとりするとなると、「いつもらえばいいのか」「どんな方法で受け取ればいいのか」という点も気になりますよね。親御様から結婚祝いをもらうタイミングについて解説します。

結婚式費用の援助金としてもらう場合

結婚式にかかる費用の一部または全額を援助してもらう場合はまず、打ち合わせをしながら「最終的な金額は大体このくらい」というめどをつけましょう。そのうえでおふたりでタイミングを見計らい、実際に支払いを済ませる前に親御様へ金額を伝えるなり、受け取っておくなりして早めに準備することをおすすめします。

ただし結婚式場への支払いタイミングは、式場によって異なります。事前に支払いを済ませる前払いや、ご祝儀が入ってから支払うことができる当日払いが採用されていることも。支払いタイミングを確認することも忘れないようにしましょう。一般的には前払いの式場が多いため、挙式の2ヶ月から数週間前には費用を準備しておくのがおすすめです。

ご祝儀として渡される場合

お祝い

結婚式のご祝儀として親御様から結婚祝いを受け取る場合、結婚式当日に式場でやりとりすることはあまりおすすめしません。そもそも親御様は結婚式当日にゲストを出迎える立場ですので、受付を通さずに渡すことになり、バタバタしがちです。しかし、しきたりとしてご祝儀は結婚式当日に渡したいという親御様もいらっしゃるでしょう。その際は、受け取るタイミングや誰に預かっていてもらうのかといった点を事前に確認しておきましょう。

結婚式当日よりも前に受け取る場合は、入籍した後の吉日に手渡しでもらったり、振り込んでもらったりすることがほとんどです。結婚式後の場合は、新婚旅行を終えて落ち着いてからがおすすめです。

結婚式を挙げない「ナシ婚」の場合

カレンダー

結婚式を挙げず、入籍のみの「ナシ婚」を選択した場合に多いのは、入籍後の吉日に結婚祝いを受け取るケースです。吉日とは縁起がいい日のことで、「大安」や語呂合わせがいい日のことなどを指します。とはいえそうするのが一般的というだけですので、明確なルールとして決まっているわけではありません。結婚祝いを新居の準備に充てるのであれば引っ越し前、家具や家電の購入を援助してもらうのであれば新居が決まった後など、スケジュールに合わせつつタイミングを決めましょう。

子どもから親へのお返しは必要?

プレゼント

お祝いを受け取ったときに気になることといえば、「お返し」ではないでしょうか。親戚や友人・知人から結婚祝いを贈られたときは、お返しとして内祝いを贈ります。その一方で、「親にも結婚祝いのお返しはすべきなのか」「お返しが必要なら相場はどのくらいなのか」といった疑問も出てきますよね。ここでは、親から結婚祝いをもらったときのお返しについて解説します。

親にもお返しは渡す方がベター

親戚や友人・知人から結婚祝いをもらったとき、結婚内祝いを用意してお返しするというのは多くの人が知っていることですよね。これは相手が親や祖父母でも例外ではありません。

内祝いはそもそも、「身内の幸せを分け合う」という意味を込めて贈るもの。親や祖父母にも渡すのが一般的です。ただ、親御様のほうから「内祝い(お返し)はいらない」と断られることもあります。その場合はお返しをすることでよそよそしいと思われてしまうこともあり、お礼の手紙を送ったり、好物のグルメやお酒をプレゼントしたりするのがおすすめです。

親への内祝いの相場

内祝いの相場は一般的に「半返し」といわれています。これはいただいた金額の2分の1から3分の1程度のお返しをするという意味です。とはいえ両親からは高額な結婚祝いをもらうことも多いため、金額的にはそこまでこだわらなくとも問題ありません。おふたりの負担にならない金額、親御様に余計な気を遣わせない金額を見極め、気持ちよく受け取ってもらえることを重視しましょう。品物にメッセージを添えたり、食事や旅行に招待したりと、お礼の気持ちが伝わることを考えるのもいい方法です。

結婚祝いを親にお願いするタイミング

親からの結婚祝いについて、親御様から「結婚祝いの希望を教えてほしい」と言われることもあります。その場合はまずおふたりでどのような形で援助してもらいたいかを決め、それから話を切り出しましょう。結婚祝いを親御様にお願いするとき、どうやって話を進めればいいのかを解説します。

両家の食事会の席

結婚祝いとして両家から援助を受けることがすでに決定していて、なおかつおおよその援助金額が決まっている場合は、全員が一堂に会するときがおすすめです。結納を行う場や両家顔合わせでの食事会などの際に切り出しましょう。こうすることで両家の間でのすれ違いが起こりにくく、おふたりが伝言役を務める手間も省けます。

ただ、両家の結婚祝いに対する考え方が異なり、個別に結婚祝いを用意する場合はこの限りではありません。おふたりがそれぞれ自分の実家と相談し、別々に用意してもらう方向で進めるとよいでしょう。

見積をもらった時

新居の契約や引っ越し、家具・家電の購入、結婚式、新婚旅行などの見積書があると、親御様にどのくらい援助してもらいたいのかを話しやすくなります。見積を提示しつつ、「新生活に必要なもののうち、この分を援助してほしい」と切り出しましょう。物品の購入費という形で援助してもらいたいときは、親御様と一緒に下見や購入に行くのもいい方法です。

親から結婚祝いをもらったら感謝を伝えよう

親御様からもらう結婚祝いは、結婚式や新生活を助けてくれるという意味も含んでいるものです。お祝いの形はさまざまで、ご祝儀として現金を包むこともあれば、結婚式の費用を負担したり、家具や家電の購入を援助したりすることもあります。

お祝いがどんな形であっても、おふたりの結婚を祝う気持ちが込められていることに違いありません。親御様から結婚祝いを贈られたときは、きちんと内祝いを渡して感謝の気持ちを伝えることを忘れないようにしましょう。

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この記事を書いた人
ライター Ayako

ライター Ayako

専門誌編集を経て、制作会社で結婚式用オリジナルペーパーアイテムの制作サポート、お客様インタビューなどを担当。現在はフリーでエンタメやビジネスの記事を中心に執筆中。趣味はご朱印集め。

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