
婚姻届の書き方をチェック!見本とともに徹底解説【動画付き】
おふたりがご夫婦として公的に認められるための「婚姻届」。
役所に提出するのは婚姻届1枚だけでしょ?と思っていたら、実際は、他にも必要なものがあった、思ったより準備に時間がかかったという声が。さらには、「婚姻届を完成させるために何枚か書き損じてしまった」という先輩カップルも。
そこで、スムーズに婚姻届を完成させるための書き方のポイントをまとめてみました!
- 目次
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- 【準備リスト】婚姻届を書く前に必要なもの
- 婚姻届
- 印鑑
- 戸籍謄本
- 本人確認書類
- 黒のペン
- 【婚姻届の書き方】見本付きでポイントも紹介
- ①届出日・届先
- ②氏名・生年月日
- ③住所・世帯主の氏名
- ④本籍・筆頭者の氏名
- ⑤父母の氏名・続き柄
- ⑥婚姻後の夫妻の氏・新しい本籍
- ⑦同居を始めたとき/初婚・再婚の別
- ⑧同居を始める前の夫妻のそれぞれの世帯のおもな仕事と夫妻の職業
- ⑨届出人署名押印
- ⑩連絡先
- 【証人と訂正印】婚姻届、こんな時どうする?
- 「証人」は20歳以上の成人2人が自筆で署名
- 記入枠外にある「訂正印」の欄に“捨印”を
- 婚姻届の提出先は日本全国どの役所でもOK
- 婚姻届の書き方を動画でチェック
【準備リスト】婚姻届を書く前に必要なもの
婚姻届を書く前に、準備しておくものがあります。すぐに手に入るものもあれば、手元に取り寄せるまで時間がかかるものも。おふたりで決めた入籍日に婚姻届を提出したいカップルの皆さんは、余裕をもって準備を始めましょう。
婚姻届
婚姻届は全国どの役所でも手に入ります。また、WEBでダウンロードできる婚姻届もたくさん!紙に印刷する時は「A3」サイズがマスト。それ以外のサイズでは受理されません。
また、役所でもらう場合も自分で印刷する場合も、予備として1~2枚多めに準備しておくと安心です。
印鑑
ご新郎ご新婦の「旧姓」の印鑑を準備。スタンプ印やゴム印ではなく、必ず実印か認印を。婚姻届を役所に提出する際も、婚姻届に不備があった場合の訂正印となるため、忘れずに持参しましょう。
戸籍謄本
本籍がある市区町村と違う役所に婚姻届を出す場合、必要に応じて、ご新郎ご新婦それぞれで準備しておきます。ただし、おふたりとも婚姻届の提出先が本籍のある市区町村と同じ場合は提出不要です。
戸籍謄本をもらうには、申請書、本人確認書類、印鑑、手数料(450円)が必要になります。
\注意ポイント/
戸籍謄本を郵送で取り寄せる場合は2週間程度
本籍がある市区町村の役所が近ければ、必要な書類などを窓口に出せばすぐにもらえますが、離れて暮らしている場合は、必要書類を郵送して、戸籍謄本を取り寄せることになるため、2週間程度かかります。
本人確認書類
本人確認の身分証明書として、マイナンバーカード、パスポート、運転免許証など、顔写真が貼付された書類が必要です。証明書によっては、1枚で済むものと2枚以上の提示が必要なものがあるので注意しましょう。
【1枚でOK】マイナンバーカード、運転免許証、パスポート、国または地方公共団体の機関が発行した身分証明書、身体障害者手帳
※上記以外の証明書は2枚以上の提示が必要になります。事前に確認を。
黒のペン
婚姻届はボールペンや万年筆で書きます。消えるペンや鉛筆は不可です。
【婚姻届の書き方】見本付きでポイントも紹介
婚姻届の各項目をご紹介します。また、実際に婚姻届を書く時、いくつか“つまずきポイント”も。そこで、婚姻届の書き方で注意しておく部分もピックアップしてみました。

【婚姻届の見本】大きく表示
①届出日・届先
「届出日」は婚姻届を提出する日を記入します。書類に不備がなければ、これが“入籍日”となります。届先には、婚姻届を提出する市区町村を。

届出日・届先
\注意ポイント/
受付時間外に提出する際は不備がないように
役所は、365日24時間受付けていますが、窓口が閉まっている時間帯(土日祝日や夜間など)の受付時間外に提出し、記載に誤りがあると「届出日」に受理されません。
届出日=結婚記念日とするおふたりにとって、こだわって選んだ日に受理されないのは悲しいですよね。心配な方は窓口が開いている日時を選ぶことをおすすめします。
②氏名・生年月日
③住所・世帯主の氏名
「氏名」の漢字、「本籍」の住所は戸籍に記載されているものを正しく書きます。「生年月日」の年は西暦ではなく、元号(昭和や平成など)で記入。「住所」は、おふたりの住民票が置いてある住所になります。

氏名・生年月日

住所・世帯主の氏名
\注意ポイント/
アパートやマンションは住民票の記載通りに
婚姻届の住所欄のスペースが小さいため、アパートやマンションの名前が入りきらない…という問題も。省略してしまいがちですが、住民票通りに書き写すのが正解。番地や番号もハイフンで省略せず、住民票に記載してある通りに書きましょう。
④本籍・筆頭者の氏名
本籍の欄には、おふたりが結婚する前の本籍地を戸籍謄本通りに書き写します。

本籍・筆頭者の氏名
\ポイント/
本籍「筆頭者の氏名」は戸籍謄本で確認
本籍の欄にある「筆頭者の氏名」。聞き慣れないため戸惑ってしまいますが、戸籍謄本の最初に書かれている人の名前を書きます。筆頭者が亡くなっている場合でも、最初に書かれている人が筆頭者になります。
⑤父母の氏名・続き柄
父母が婚姻中であれば、母は名のみ記入でOK。離婚されている場合は、現在の氏(姓)も書きます。

父母の氏名・続き柄
\ポイント/
父母の氏名「続き柄」、次女ではなく“二女”
「続き柄」ですが、長男長女は「長」を、二男二女、三男三女は「二」「三」と漢数字で書きます(三男三女以降も漢数字で)。「次男」「次女」は間違いなのでご注意を。
OK:二男、二女
NG:次男、次女
⑥婚姻後の夫妻の氏・新しい本籍
夫の氏、または妻の氏か、結婚した後に名乗る苗字のどちらかにチェックを入れます。選んだ方の氏が新しい戸籍の筆頭者となります。筆頭者は後から変更することができないので、提出する前によく話し合いましょう。

婚姻後の夫妻の氏・新しい本籍
⑦同居を始めたとき/初婚・再婚の別
「同居を始めたとき」の欄には、結婚式を挙げた時、または、同居を始めた時のどちらか早い方を記入します。こちらも年は元号で。提出時、結婚も同居もしていない時は空欄にして、「その他」の欄に【同居も結婚式もしていない】と書いておきます。
「初婚・再婚の別」も忘れないようにチェックしましょう。

同居を始めたとき
⑧同居を始める前の夫妻のそれぞれの世帯のおもな仕事と夫妻の職業
結婚前の世帯の職業を書きます。一人暮らしだった場合は「自分の職業」を、ご家族と同居をしていた場合は「その世帯主の職業」の該当箇所にチェックを。「夫妻の職業」の欄は、国勢調査のある年にだけ記入します。

同居を始める前の夫妻のそれぞれの世帯のおもな仕事と夫妻の職業
⑨届出人署名押印
それぞれの旧姓の氏名を、戸籍謄本通りに記入。印鑑は実印、もしくは認印を。

届出人署名押印
⑩連絡先
提出した書類に不備があった場合の連絡先となるため、日中につながる電話番号(携帯番号など)を記入します。

連絡先
【証人と訂正印】婚姻届、こんな時どうする?
ご新郎ご新婦となるおふたりが記入する欄は、先に紹介した①~⑩まで。「証人」の欄は、おふたりの婚姻の証人となってくれる方(2名)にそれぞれ書いていただくことになります。
ここでは証人欄に関する注意点、さらに、おふたりが記入した箇所に間違いがあった時にどうしたらよいか、婚姻届の提出先についてご紹介します。
「証人」は20歳以上の成人2人が自筆で署名

証人欄
「証人」は、親御さんや親せき、ご友人など、20歳以上であればどなたでもOK。
①~⑩まではご新郎ご新婦、どちらかおひとりで書いても問題ありませんが、証人欄だけは、必ずそれぞれ自筆で署名を。証人がご夫婦の場合、同じ印鑑ではなく、それぞれの印鑑を押してもらいます。
記入枠外にある「訂正印」の欄に“捨印”を

訂正印
婚姻届の枠外に「訂正印(届出印)」と書かれた欄があります。そこには、ご新郎ご新婦の旧姓の印鑑を押印します(婚姻届の署名として押印している印鑑と同じものを使います)。
これを“捨印”と言い、記載した文書に誤りが見つかった時に訂正印として利用します。
本来は記入した本人が訂正するのですが、捨印をしておくことで、提出した書類の軽微な修正を役所のほうで訂正してもらうことができます。
枠内で誤って記入した部分は、二重線で消し、欄内の余白に正しいものを書きます。この時、二重線のうえから押印しなくても、欄外の訂正印に押印しておけば大丈夫です。
婚姻届の提出先は日本全国どの役所でもOK

婚姻届を完成させたら、あとは役所に提出をするだけ!
おふたりで住む市区町村、あるいは、どちらかの本籍がある市区町村の役所に提出されるという方が多いと思いますが、婚姻届は、日本全国どこの役所でも受け付けてくれます。
おふたりの想い出の街、旅行先、または、結婚式を挙げたあとに近くの役所へ…など、おふたりで婚姻届の提出先を探してみるのもおすすめです。
役所に婚姻届を提出した後、おふたりがご夫婦になったことを証明する「婚姻届受理証明書」が申請すればもらえます。
これは、新しい戸籍ができるまで、数日から1週間程度かかるため、その間の戸籍謄本の代わりになる公文書。入籍後、住民票の名義変更や会社への届出で必要な場合に使用できるので、必要な場合は申請をしましょう。
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※記事内容を最新情報に更新しました(2023.5.3)
- この記事を書いた人
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ライター 佐藤
女性誌WEBサイトのエディター&ライターを経て、フリーに。現在は、美容やライフスタイルを中心に女性向けの記事やエンタメ系グラビア誌のインタビューも担当。