【顔合わせ徹底ガイド】当日の流れ・進行から挨拶の例文まで
結婚が決まって次にすることのひとつが、両家の顔合わせです。最近では結納の代わりに、顔合わせ食事会を行うのがスタンダードになりつつあります。
顔合わせ食事会は結納よりもカジュアルで、和やかな雰囲気で歓談しながら両家が近づける食事会として人気です。とはいえ、顔合わせ食事会にも基本的な流れや必要な物があります。
「まず何から始めたらいいの?」「準備する物と予算は?」など疑問を抱いているご新郎ご新婦は、この記事を参考に、想い出に残る顔合わせ食事会にしましょう!
- 目次
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- 結納の代わりに行う「両家顔合わせ食事会」とは
- 両家顔合わせ食事会【当日までの準備・段取り】
- ●両親と相談して「日取り」を決める
- ●両家が集まりやすい「場所」を決める
- ●当日の「服装」を事前に確認しておく
- ●両家に渡す「手土産」を準備する
- ●食事の支払いの「費用」はおふたりで
- 両家顔合わせ食事会当日の進行・流れやポイント
- 顔合わせ食事会当日の大まかなスケジュール
- ①待ち合わせ|お店の外で待ち、挨拶して入室
- ②入室・着席|手土産を渡すならこのタイミング
- ③はじまりの挨拶|新郎、または新郎の父親から
- ④両家の紹介|しおりなどがあるとスムーズ
- ⑤婚約記念品のお披露目・交換|省略する場合も
- ⑥乾杯の挨拶|簡単な言葉で手短に済ませよう
- ⑦食事・歓談|昔話などで両家の親睦を深めよう
- ⑧結びの挨拶|おふたりから両親にお礼を伝える
- ⑨写真撮影│両家そろった最初の記念の一枚を
- OK?NG?両家顔合わせ食事会でよくある質問
- Q.食事会の進行役は誰がやるの?
- Q.兄弟姉妹は招待した方がいい?
- Q.しおりは必ず作ったほうがいい?
- Q.顔合わせ食事会は、婚姻届提出の前?後?
- Q.自宅で食事会を行う場合に気をつけることは?
- カジュアルでもOK!楽しい顔合わせ食事会を
結納の代わりに行う「両家顔合わせ食事会」とは
両家顔合わせの食事会とは、結婚式や婚姻届提出の前に、あるいは婚約後に両家が集まり、食事を楽しみながら親睦を深めるカジュアルな会合のことです。
昔は両家の前で婚約を交わす「結納」が一般的でしたが、近年では結納の代わりに両家顔合わせの食事会を開く新郎新婦が増えてきました。
顔合わせ食事会には儀式的な要素はなく、結納ほど厳格なルールやマナーもありません。和やかな雰囲気の中で語り合いながら食事をするので、堅苦しさを感じずに両家の親睦が深められるでしょう。
しかし、地域ごとのしきたりや両家の意向も考慮しなければならない場合があるので、双方の家族に確認をよくとりながらプログラムを決めたり記念品の手配をしたりして、準備を進める必要があります。最低限のマナーも確認しておきましょう。
婚約が決まった後~結婚式前までに行う
両家顔合わせ食事会【当日までの準備・段取り】
顔合わせ食事会当日の流れを確認する前に、まずは事前に準備することをチェックしましょう。一般的に顔合わせ食事会では、開催前に新郎新婦が以下の段取りを行います。
●両親と相談して「日取り」を決める
お互いの家族と相談して、開催日時を決めます。結婚式を挙げる場合、顔合わせ食事会はだいたい式の5ヶ月~8ヶ月前に行うのが一般的ですが、特に決まりはありません。
ただし、新郎新婦と両家の家族全員の予定が合う日を調整することになるため、できるだけ早めに日程を確認しておきましょう。
●両家が集まりやすい「場所」を決める
場所を決める際は、両家が集まりやすいエリアにあるレストランや料亭を選びます。周囲が気にならず、ゆっくりと過ごせる個室がベストです。
食事は、レストランや料亭のコースメニューが安心。一人あたり¥10,000~¥15,000程度を目安に予算を考えましょう。
●当日の「服装」を事前に確認しておく
両家で差が出ないよう、事前に服装を確認しておくことも大切。新郎新婦、父親と母親ともに、服装は堅苦しすぎないセミフォーマルがおすすめです。清潔感のある色や素材の服を選びましょう。
●両家に渡す「手土産」を準備する
食事会に来てくれた両家の家族には手土産を準備しておくのが一般的です。
相場は¥3,000~¥5,000。新郎新婦を通じてお互いの家族の好みを聞き、縁起の良い品を選びましょう。手土産の選び方や渡し方については以下の記事も参考に。
●食事の支払いの「費用」はおふたりで
食事会をする店にもよりますが、食事会の主な費用は、飲食代。基本的に、料理単価×参加人数が総額となります。予算はひとり1万~1.5万円を目安というのが一般的です。
また、新郎新婦が食事会に招待するという理由から、おふたりで費用を折半するという場合が多いようです。
ちなみに、「ゼクシィ結婚トレンド調査 2023」によると、食事を含めた両家の顔合わせの費用(全国平均値)は6万7,000円です。会場代が必要な場合はその分の費用も加算されます。
両家顔合わせ食事会当日の進行・流れやポイント
準備がすべて整ったら、いよいよ本番です。ここからは顔合わせ食事会の一般的な流れと当日抑えておきたいポイントについて詳しく解説します。
当日慌てることがないよう、前日までにしっかり当日の流れを確認しておきましょう。大まかな流れをメモしたものを用意しておくと安心です。
顔合わせ食事会当日の大まかなスケジュール
①待ち合わせ | 予約時間の5分~10分前到着がベスト。お店の外やフロント(ロビー)で待ち合わせを。 |
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②入室・着席 | 両家一緒に入室。上座から両親が順に座り、出入り口に近い下座に新郎新婦が着席。 |
③はじまりの挨拶 | 新郎、もしくは新郎の父親が代表して挨拶。 |
④両家の紹介 | 新郎新婦を中心に、それぞれの家族を紹介。「しおり」を準備しておくのもおすすめ。 |
⑤婚約記念品のお披露目・交換 | 新郎新婦で記念品(婚約指輪や時計など)を贈り合う。 |
⑥乾杯の挨拶 | 新郎新婦、または、新郎の父親による、乾杯の挨拶。 |
⑦食事・歓談 | 新郎新婦の幼少期の想い出など、食事をしながらの歓談。時間は、1時間~1時間半程度を目安に。 |
⑧結びの挨拶 | 新郎新婦による結びの挨拶。お礼と感謝の気持ちを伝える。 |
⑨写真撮影 | 結びの挨拶後に記念撮影。アルコールが入る乾杯前の撮影でもOK。 |
①待ち合わせ|お店の外で待ち、挨拶して入室
お店に着いたら直接入室せず、お店の外で待ち合わせをします。料亭やレストランの場合は、フロントやロビーがおすすめ。
気を付けておきたいのは、父親や母親などの家族同士が先に着いて気まずくならないようにすることです。可能であれば、お店とは別の場所で、新郎新婦がそれぞれの家族と待ち合わせ、そこから各々お店に向かうように段取りしておきましょう。
到着時間は、予約時間の5分~10分前がベスト。両家が揃ったら軽く挨拶をかわし、スタッフの案内で会場に入室します。
②入室・着席|手土産を渡すならこのタイミング
結納の場合は、先に男性側が着席して待つのがマナーですが、顔合わせ食事会の場合は、両家一緒に入ります。
席順は、出入り口から一番遠い席(上座)から出入り口に近い席(下座)に向かって、父親・母親・本人の順に座り、両家が向かい合う形をとるのが一般的です。
円卓も同様ですが、厳密な決まりはありません。家族の間に本人たちが座るなど、話しやすい席順でOK。兄弟や祖父母が参加する場合は、父親母親と本人の間に入ることが多いようです。
手土産を渡すなら、着席前のタイミングがベスト。ここで渡しておくと食事前の緊張がほぐれ、場の雰囲気を和ませることができますし、会話のきっかけにもなります。渡しそびれてしまった場合は、お開きのときに渡しましょう。
③はじまりの挨拶|新郎、または新郎の父親から
全員が席に着いたら、はじまりの挨拶をします。挨拶は新郎、もしくは新郎の父親が代表して行うのが一般的です。新郎以外の家族に頼む場合は、事前にお願いしておきましょう。
はじまりの挨拶では、食事会の趣旨や集まってくれたことに対する感謝の気持ちを述べます。
新郎が挨拶する場合の例文
「本日はお忙しいところお集まりいただき、誠にありがとうございます。私と○○さん(新婦の下の名前)の婚約にあたり、お互いの家族を紹介し親睦を深めたいと思い、この場を設けさせていただきました。これを機に、両家の絆が深まれば幸いです。本日はよろしくお願いいたします」
親(新郎の父親など)が挨拶する場合の例文
「本日はお忙しいところお集まりいただき、誠にありがとうございます。○○(新郎の下の名前)と○○さん(新婦の下の名前)の婚約を祝福すると共に、このようなご縁に恵まれたことに心から感謝いたします。本日はよろしくお願いいたします」
④両家の紹介|しおりなどがあるとスムーズ
挨拶のあとは、両家の家族を紹介します。新郎新婦からそれぞれの家族を紹介してもよいですし、ひとりずつ自己紹介してもらってもよいでしょう。
紹介するときは、肩書き・名前だけでなく、出身地・趣味・好きな食べ物・就学中の場合は学年などを付け加えると場の空気も和みます。
参加する兄弟が多い場合や緊張してうまく話せるか心配な場合は、あらかじめ「しおり」や「家族紹介パンフレット」を作って渡しておくとスムーズに進み、楽しんでもらうこともできるためおすすめです。
家族を紹介するときの例文
「私から○○家を紹介します。父の○○(下の名前)です。△△が趣味です。母の○○です。出身は△△です。本日は参加できませんでしたが、兄弟の○○と○○もおります。宜しくお願いします」
⑤婚約記念品のお披露目・交換|省略する場合も
婚約記念品のお披露目と交換では、一般的に婚約記念品は、新郎から新婦へ婚約指輪を贈り、そのお返しとして新婦から新郎へ腕時計を贈る場合が多いようです。
両家の家族が見守るなか、新郎から新婦に婚約指輪をはめてあげると祝福ムードも一気に高まります。お互いの贈り物を身に付けたときのそれぞれの想いを述べるのも良いですね。
ただし、婚約記念品のお披露目と交換は必須ではありません。婚約記念品の代わりに「結納」を行ったり、婚約記念品の交換を省いたりする場合もあります。
⑥乾杯の挨拶|簡単な言葉で手短に済ませよう
乾杯の音頭をとるのは新郎、または新郎の父親が行うのが一般的ですが、決まりはありません。新郎新婦でそろって挨拶をしても良いでしょう。基本的に手短な挨拶のあと、「乾杯!」と添えるだけでOKです。
乾杯の挨拶の例文
・「それでは、美味しいお食事を存分にお楽しみください。乾杯!」
・「僭越ながら、音頭をとらせていただきます。乾杯!」
・「両家の親交が一層深まりますよう、楽しんでいただければ幸いです。乾杯!」
⑦食事・歓談|昔話などで両家の親睦を深めよう
挨拶や乾杯が終わったら、両家で会話を楽しみながら、食事を進めましょう。食事にかける時間は、1時間~1時間半程度。食事中は、新郎新婦の幼少期の想い出やエピソードを話題にすると場が盛り上がります。
お互いの話を切り出すのに緊張する場合は、運ばれてくる料理を話題にするなどし、少しずつ会話を広げてゆきましょう。ただし、宗教や政治、お金の話などデリケートな話題は避けます。お酒の飲みすぎにも注意を。
結婚式を控えている場合は、新郎新婦がリードしながら準備や予定について両家で話し合うと、その後の流れがスムーズに進みます。両家で会うことはなかなかないので、結婚式の話を進める良い機会にしましょう。
⑧結びの挨拶|おふたりから両親にお礼を伝える
すべての料理が運ばれ、歓談がある程度落ち着いたら、結びの挨拶へ。結びの挨拶は基本的に、新郎新婦が行います。集まってもらったお礼と感謝の気持ちを伝えましょう。おふたりからの挨拶の前に、どちらかの家族から言葉をもらうのもおすすめです。
新郎新婦の挨拶の例文
「本日は皆様のおかげで素晴らしい食事会となりました。あらめてお礼申し上げます。今後ともわたしたちを温かく見守ってくださいますよう、宜しくお願いいたします」
家族の挨拶の例文
「宴もたけなわではございますが、そろそろお開きの時間です。本日は皆様のおかげで、滞りなく食事会を済ませることができました。これからも末長くお付き合いいただきますよう、宜しくお願いいたします」
⑨写真撮影│両家そろった最初の記念の一枚を
結びの挨拶が終わったら、記念撮影をします。全員が写真に収まるよう、撮影は事前にお店の方にお願いしておくとスムーズです。
撮影の際は、新郎新婦を中心に両サイドにそれぞれの家族が並びます。人数が多く個室に収まらない場合は、お店の玄関前や中庭など広い所へ。お店を予約する段階で、写真撮影にベストな場所をあらかじめ聞いておくと良いでしょう。
出来上がった写真は、後日お礼状と共に渡せば良い記念になります。結婚式を挙げる場合は、想い出のムービーに入れても良いですね。アルコールが入って顔が赤くなってしまうのが気になる場合は、乾杯前に撮影してもOKです。
OK?NG?両家顔合わせ食事会でよくある質問
顔合わせ食事会についてよくある質問をご紹介します。迷いや不安は早めに解消し、準備万端で当日を迎えましょう。
Q.食事会の進行役は誰がやるの?
両家顔合わせ食事会の進行役は、新郎が務めるのが一般的ですが、新婦、もしくは家族に適役な方がいらっしゃればお願いしても構いません。事前によく話し合い、プログラムに応じて割り振りましょう。
Q.兄弟姉妹は招待した方がいい?
最初の顔合わせとなるため、まずは、新郎新婦と父親や母親だけで…という考えのおふたりが多いようですが、招待客に明確なルールはないので、両家で話し合ったうえで人数のバランスを調整しながら招待するか決めていきましょう。
Q.しおりは必ず作ったほうがいい?
顔合わせ食事会のしおりは必ず必要なものではありません。ただし、しおりに食事会の流れや両家のプロフィールをまとめ、用意しておくことで話題も増え、進行がスムーズになります。
おふたりの生い立ちや家族との想い出の写真などを貼っておくと、会話のきっかけにも。さまざまなデザインの無料テンプレートを活用すれば、簡単に作ることができるので、会話が盛り上がるか心配なおふたりは用意してみてはいかがですか?
Q.顔合わせ食事会は、婚姻届提出の前?後?
一般的に顔合わせ食事会は、婚姻届を提出する前に行います。ただし、スケジュールの都合などで、場合によっては婚姻届を提出してから顔合わせ食事会を開くことも。婚約の前後どちらにするか、両家の事情を確認し、家族に相談しながら臨機応変に対応しましょう。
Q.自宅で食事会を行う場合に気をつけることは?
アットホームな雰囲気で時間を気にせず行うことができること、そして、外出が困難な家族でも自宅なら参加できると、自宅での顔合わせを選ばれるおふたりも。
ただし、迎える側は部屋の中を整えたり、料理の準備をしたりする必要があり、出向く側が遠方であれば交通費や宿泊費がかかることもあります。これらの費用がいくらかかるのか、誰が負担するのかを新郎新婦は事前にしっかり話し合っておきましょう。
カジュアルでもOK!楽しい顔合わせ食事会を
顔合わせ食事会は、両家の家族を紹介するとともに、両家が末長くお付き合いできるよう親睦を深めるための場です。結納のように形式的はなく、厳密なルールはないので、両家ともカジュアルなスタイルがお好みであれば、それでもかまいません。
進行は両家の事情や時勢に応じて、前後したり省いたりすることも。そのため、事前におふたりでよく話し合っておきましょう。
両家が今後深い絆で結ばれるきっかけとなるよう、和やかで楽しい顔合わせ食事会にしてくださいね。
\顔合わせまでに結婚式場見学をしよう!/
※記事内容を最新情報に更新しました(2024.7.17)
- この記事を書いた人
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ライター 瀬上友里恵
地方在住のフリーライター。詩人として創作活動も嗜む。2児の母として子育て奮闘中。