【結婚の手続き・届け出マニュアル②】婚姻届を提出する前後の住所・名義変更やること一覧

【結婚の手続き・届け出マニュアル②】婚姻届を提出する前後の住所・名義変更やること一覧

結婚にともなって、さまざまな届け出・手続きが必要になります。「初めてのことだらけで何から手をつけていいか分からない」、「手続き漏れが心配」というみなさんに向けて、入籍前後の主な手続きをまとめてみました。

氏名(名義)変更・住所変更、保険・年金などの手続きに必要なもの、提出する場所やスケジュール、提出期限まで、気になることを解決していきましょう。

住民票を変更しておくと、よりスムーズ!

婚姻届提出から各種名義変更など手続きリスト

婚姻届

結婚をして苗字が変わることで、マイナンバーカードや免許証などの氏名(名義)変更が必要になります。各届出の期限や手続き場所は以下の通りです。

届け出・手続きいつまで届け出・手続き
マイナンバーカード婚姻届提出後14日以内市区町村の役所・役場
運転免許証期限はないものの、14日を目安に警察署、または運転免許センターなど
国民健康保険婚姻届提出後14日以内市区町村の役所・役場
国民年金・厚生年金国民年金は、婚姻届提出後14日以内年金事務所、または街角の年金相談センターなど
クレジットカード期限なしも、できるだけ早めに加入しているクレジット会社のホームページから書類を申請して郵送など
銀行口座期限なしも、できるだけ早めに銀行窓口
スマートフォン(携帯電話)期限なしも、できるだけ早めに契約している携帯会社のホームページ、店舗窓口など
パスポート期限なしも、できるだけ早めにパスポートセンター
生命保険期限なしも、できるだけ早めに契約している保険会社のホームページから書類を申請して郵送、店舗窓口など

結婚にともない引越しをする場合、上記リストの住所変更もしなければいけません。結婚と引越しにまつわる手続きの流れやスケジュールもあわせて確認しておきましょう。

婚姻届と住民票変更のタイミングについて

婚姻届と住民票はリンクしていて、婚姻届を提出することで、氏名と本籍地は自動的に変更されます。

もし、婚姻届提出よりも先に引越し(同居)する場合は、どちらかが世帯主、もう一方が同居人として手続きしておくと、婚姻届を提出することで同居人の住民票も自動的に変更されることになります。

婚姻届と住民票はリンクしている

ただし、それぞれが世帯主になっている場合は、同住所にある2つの世帯をひとつにする「世帯合併届」、世帯主が変わる場合は「世帯変更届」の手続きが必要です。

また、婚姻届を提出した役所と住民登録のある住所が一致している場合であれば、婚姻届の内容が住民票に即時反映されますが、以下の場合は反映に時間がかかります。

■反映に時間がかかる一例
・婚姻届を提出した役所と住民登録のある住所が一致していない場合
・婚姻届を時間外、または、休日(祝日含む)に提出した場合

これらの場合、住民票に反映されるまで7~10日ほどかかることがあります。すぐに新しい住民票が必要であれば、婚姻届提出時に受け取った「婚姻受理証明書」を持参して役所に行くことで新しい住民票を取得できます。

入籍前後の住所・名義変更の手続き方法

結婚で姓(氏)と住所が変わる方は、公的書類をはじめ、本人確認書類などの変更が必要になります。次に挙げたものは、できるだけ早く変更の手続きを行いましょう。

マイナンバーカード

結婚後の変更手続き(マイナンバーカード)
必要なもの マイナンバーカード、本人確認書類
場所 市区町村の役所・役場

婚姻届提出後14日以内に役所窓口で手続き。変更したものをその場で受け取れます。

マイナンバーカードをまだ作っていない方は、通知カードと本人確認書類を持って役所に行き、新しい氏名・住所でマイナンバーカードを作りましょう。

印鑑登録

結婚後の変更手続き(印鑑)
必要なもの 新姓の印鑑、本人確認書類
場所 市区町村の役所・役場

結婚で住民票の姓(苗字)が変わると、旧姓の印鑑登録が自動的に失効します。

婚姻届の押印も任意となっていますが、不動産購入やローン契約などで実印が必要になることもあるため、新姓であらためて印鑑登録をしておくと安心。役所窓口に行けば、即日で登録可能です。

ただし、照会書・回答書を用いる場合(本人が窓口に行くことができない、あるいは、代理人申請などの場合)は、数日~1週間程度かかります。

運転免許証

結婚後の変更手続き(運転免許証)
必要なもの 現在の運転免許証、住民票の写し
場所 警察署、または運転免許センターなど

現住所を管轄する警察署や運転免許更新センター、運転免許試験場で手続きします。一般的に警察署は平日のみ、運転免許センターや運転免許試験場は平日以外(日曜・祝日)も受付しているところもあるので、事前に確認を。

手続き後、変更したものをその場で受け取れます。結婚後の身分証明書として提出する場面も多いため、早めに手続きを済ませましょう。

パスポート

結婚後の変更手続き(パスポート)
必要なもの 戸籍謄本、パスポート用の写真、現在持っている有効なパスポート、手数料(6,000円)
場所 パスポートセンター

パスポートセンターの窓口に行き、変更を申請。所要日数は、土日・祝日、年末年始などを除いて6日です(各パスポートセンターによって異なる場合があります)。再び窓口に行き、手数料を払って受け取れます。

変更期限はありませんが、入籍後、海外出張や新婚旅行を予定している方は、新しいパスポートを受け取るまで日数がかかることも考えて早めに申請をしましょう。

銀行口座

結婚後の変更手続き(銀行の通帳)
必要なもの 改姓前と改姓後の名前が把握できる本人確認書類、届出印(旧姓と新生の印鑑)、キャッシュカード、通帳
場所 銀行窓口

銀行窓口に行き、手続き後、通帳は即日受け取り可能。キャッシュカードは後日郵送(1週間~2週間程度)で届きます。ただし、銀行によって必要なものとキャッシュカードが届くまでの日数は異なる場合があります。

インターネットバンキングの場合は、パソコンやスマートフォンで変更手続きを行います。本人確認書類が必要になるため、氏名が変更になった身分証明書を準備しましょう。

手続き後、会社に、給与振り込み口座の名義変更届を提出。あわせて、社会保険の変更手続きも行います。

保険&年金の変更はどこで・どう手続きする?

クレジットカード

結婚後の変更手続き(クレジットカード)
必要なもの クレジットカード、本人確認書類、新姓の印鑑
場所 加入しているクレジットカード会社のホームページから書類を申請して郵送など

一般的に、ホームページから変更手続きに関する書類を申請し、郵送で届いた書類に必要事項を記入して返送。約1~2週間後、郵送で新しいカードが届きます。

ただし、会社によって必要なものや手続きの仕方が異なるため、しっかり確認を。

生命保険

結婚後の変更手続き(生命保険)
必要なもの 保険証券、本人確認書類、旧姓と新姓の印鑑
場所 契約している保険会社のホームページ、店舗窓口など

一般的に、ホームページから変更手続きに関する書類を申請し、郵送で届いた書類に必要事項を記入して返送します。店舗がある場合は窓口で変更手続きを。

会社によって必要なものや手続きの仕方が異なるため、ホームページなどで確認しましょう。

結婚後も働くかどうかで手続きに違いあり!

保険&年金の変更はどこで・どう手続きする?

結婚したらどうする?入籍前後の手続き・届け出マニュアル【氏名(名義)変更・住所変更編&保険・年金編】

結婚したら必要な手続き・届け出のなかで、おそらく一番気になるのによく分からないのが、【保険】と【年金】のこと。

会社勤めであれば会社側がやってくれていたことも、結婚を機に退職すると自分で手続きをするものが出てきます。

保険と年金は、結婚後の働き方によって手続きの仕方が変わってきます。

同じ職場で変わらずに働き続けるという方は、会社に住所や氏名変更届を提出するだけでOKです。では、退職する場合は…?そこで、いくつかのパターンに分けて、それぞれの主な手続きをご紹介していきます。

結婚後、あなたはどのタイプ?

働き方別・保険&年金の手続きチャート

結婚後の保険と年金の手続きを調べるチャート

結婚後の働き方はもう決まっていますか?以下の【A】~【D】からあてはまるものを選んで、保険&年金の届け出・手続きをチェックしていきましょう。

【A】結婚後も今の職場で働く →[手続き1]

【B】結婚を機に退職する(配偶者が会社員の場合) →[手続き2]

【C】結婚を機に退職する(配偶者が自営業の場合) →[手続き3]

【D】今の職場は退職し、求職後、再就職をする予定 →[手続き4]

[手続き1]結婚後も今の職場で働く

結婚後の保険と年金の手続き

結婚した後も変わらず今の仕事を続ける場合、主な届け出・手続きは、氏名や住所、扶養家族の変更などになります。

以降すべての届け出・手続きに関して、会社によって様式が異なるため、ごく一般的なものを挙げていきます。これらを参考に、ご自身の会社上司や総務部に確認をしましょう。

①結婚届を提出する

婚姻届を提出後、会社に「結婚届」を出します。その際、戸籍謄本や住民票など、続柄が確認できる書類が必要な場合もあります。 

②氏名・住所変更の手続きを行う

先述した通り、銀行口座の名義変更をした後、会社には給与振込口座の名義変更をします。引越しする場合は住所の変更もあわせて行いましょう。

ほかに、健康保険・年金、配偶者控除などの所得控除、住宅手当なども必要手続きは、会社が代行してくれます。

[手続き2]結婚を機に退職する(配偶者が会社員の場合)

結婚後の保険と年金の手続き

結婚を機に退職後して専業主婦(夫)になる、かつ「配偶者が会社員」の場合はこちらをチェック。

配偶者が厚生年金に加入していて、退職後、扶養されるのであれば、配偶者は勤務先で「扶養家族の手続き」をし、会社を経由して、健康保険と国民年金(3号)に加入します。

必要なもの 健康保険 被扶養者(異動)届(国民年金第3号被保険者関係届)、マイナンバーカード(またはマイナンバー確認書類のコピー)、本人確認書類のコピー、新姓の印鑑、年金手帳
場所 配偶者の勤務先に提出
手続き 配偶者の勤務先から必要書類をもらい、記入後、すぐに提出します
期日 退職日から5日以内に手続きを行います

[手続き3]結婚を機に退職する(配偶者が自営業の場合)

結婚後の保険と年金の手続き

結婚を機に退職して専業主婦(夫)になる場合、「配偶者が自営業や個人事業主」であれば、国民健康保険・国民年金に切り替わります。

この場合、自ら手続きして保険料などを納付する必要があります。主な手続きは以下になります。

[国民健康保険]で必要なもの 健康保険資格喪失証明書・離職票・退職証明書のいずれか1点、マイナンバーカード、新姓の印鑑
[国民年金]で必要なもの 年金手帳、国民年金第3号被保険者関係届、退職日がわかる書類、本人確認書類、新姓の印鑑
場所 市区町村の役所・役場
手続き 退職した会社から必要書類をもらっておいて必要書類とともに役所に提出、その後に保険料を納付します
期限 退職後14日以内に手続きを行います

※離職票は、退職日から10~14日ほどで会社から自宅に届きます。

[手続き4]今の職場は退職し、求職後、再就職をする予定

結婚後の保険と年金の手続き

今の会社を退職後、転職先は決まっておらず、求職して再就職する予定の方は、いったん国民健康保険・国民年金に切り替わるための手続きを。あわせて「失業給付の手続き」も行いましょう。

失業給付は原則として、離職の日までの2年間、被保険者期間が通算12ヶ月以上ある場合のみが対象となります。

必要なもの 離職票、雇用保険被保険者証、マイナンバーカードなど個人番号確認書類、本人確認書類、本人名義の通帳かキャッシュカード、証明写真(2枚)、印鑑(旧姓と新姓どちらでもOK)
場所 住居地を管轄するハローワーク
手続き 会社から離職票を受け取り、窓口で給付の申し込み⇒ 待機期間を経て雇用保険説明会に参加⇒ 失業認定申告書を提出後、求職活動をしながら4週間ごとに失業手当振り込み
期限 失業保険(失業手当)の受給期間は原則、離職日の翌日から90~330日(年齢や就労期間、退職理由によって期間は異なります)

※自己都合の場合、受給資格が認定された日から7日間(待機期間)があります。さらに、期間満了翌日から2ヶ月間は給付制限もあるため、2ヶ月以降からの給付となります。妊娠でしばらく再就職できないなどの場合は受給期間の延長申請ができるため、お近くのハローワークで確認を。

※失業給付は求職活動ができるように支給される手当なので、専業主婦/主夫になる方は申請できません。

結婚にともなう手続き・届け出を効率よく済ませるためには、どんな手続きがあって、どのような順序で行えばいいかを事前にチェックし、おふたりで協力し合いながら、ひとつずつクリアしていくことが大切です。

お住まいの市区町村によって手続きなどに多少違いがある場合もあるため、事前に必ず役所の窓口、またはWEBで確認をしておきましょう。

\入籍したら結婚式場見学へ/

▼ブライダルフェアに関する疑問や知りたいことは、アニヴェルセル公式LINEからお気軽にご相談ください。

この記事を書いた人
ライター 佐藤

ライター 佐藤

女性誌WEBサイトのエディター&ライターを経て、フリーに。現在は、美容やライフスタイルを中心に女性向けの記事やエンタメ系グラビア誌のインタビューも担当。

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