結婚式の音楽選びはいつから?必ず覚えておきたい「著作権」もあわせてチェック!

結婚式の音楽選びはいつから?必ず覚えておきたい「著作権」もあわせてチェック!

結婚式の盛り上がるシーンや感動シーンで、ご新郎ご新婦やゲストの感情に寄り添い、その場の雰囲気づくりに欠かせない音楽の演出。なかには、結婚式のテーマをもとに、時間をかけてが曲を選んだ先輩カップルも。

だけど、「結婚式のBGM選びは何から手をつけたらいいの?」と悩む声も。そこで、BGMの選び方や楽曲選びを始めるタイミングをまとめてみました。さらに、結婚式の会場で音楽を流す時に覚えておきたい「著作権」についてもご紹介します。

目次

いつまでに準備をすればOK?結婚式BGMの選び方

結婚式場や結婚式のテーマが決まったら、結婚指輪やドレス選びがスタート!結婚式BGMにこだわりたいというおふたりは、これらが落ち着いたあとに楽曲選びを始めましょう。ここでは、具体的に始めるタイミングをご紹介していきます。

結婚式の楽曲選びは“3ヶ月前”から始めると安心

結婚式で使用する楽曲は、「選ぶ時間」と「申請期間」がかかります。そのため、遅くとも3ヶ月前には準備をスタートさせるのが理想です。

さまざまな音楽に精通しているおふたりであれば、披露宴のプログラムにあわせて楽曲選びをしていってもよいのですが、そうでない場合、膨大な数からプログラムにあわせた楽曲をひとつずつ選ぶのは容易ではありません。

さらに、おふたりが好きな楽曲、あるいは使いたい楽曲があったとしても、式場で使用できるかどうかの申請や確認が必要な場合も

結婚式の打合せが始まるのは、3~4ヶ月前ぐらいが一般的です。忙しさがピークになる前に、いろんな音楽を聴いたり、調べたりして、気になる曲のタイトルとアーティスト名はどんどん控えておきましょう。

結婚式BGMはテーマにあわせて“メリハリ”ある選び方を

結婚式の挙式や披露宴で流すシーンは主に、以下のようなものがあります。

フラワーシャワー / 入場 / 乾杯 / ケーキ入刀 / 中座 / プロフィールムービー / 再入場 / 手紙 / 退場 / エンディングムービー(エンドロール)

結婚式BGMは、プログラムのシーンや雰囲気にあわせて変える場合がほとんど。つまり、ブログラムが増える=選ぶ楽曲数も多くなります

「音楽の選び方が知りたい!」「どの順番で流すのがベスト?」と悩んでいるカップルのみなさんに、BGMの選び方の流れをご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。

①メインとなる楽曲を2~3曲決める

メイン楽曲は、いわば“結婚式のテーマソング”となるもの!

「みんなが笑顔になれる結婚式にしたいから、HAPPYな気持ちになれる曲にしよう」「結婚式ではゲストに感謝を一番伝えたい!そんな気持ちを代弁できる曲がいいな」など、結婚式のテーマにあわせてメインの数曲を選んでみましょう

テーマ以外にも、おふたりの想い出の曲や好きなアーティストの曲から選ぶのもおすすめです。

②メインは「入場」か「再入場」で流す

メインとなる楽曲を流すシーンのおすすめは、「入場」や「再入場」シーン

ゲストが待つ会場におふたりそろって登場する「入場」、そして、各テーブルを回ってキャンドルサービスを行うなど、一番長く曲を流せる「再入場」は、ご新郎ご新婦にゲストの視線が集中します。

おふたりの姿を見ながら耳にする音楽になるため、メイン楽曲は入場や再入場のシーンで使うのが効果的です。

③シーンにあわせてメリハリをつける

メイン曲を選び、流すタイミングを決めたら、ほかのブログラムの曲を決めていきます

たとえば、結婚式BGMは、入場から再入場に向けて徐々に音楽が盛り上がっていくイメージで選び、再入場から手紙のシーンに向けて穏やかでやさしいメロディの曲にしていく…という構成で考えるとうまくまとまります。

構成や選曲に悩んだら、式場スタッフに相談をしてみましょう。

「歌詞」に注意!結婚式BGMの意外な“落とし穴”

音楽を選ぶ際、想い出の曲や好きな曲であっても「歌詞」を確認しましょう。“泣ける”恋愛ソングには、「別れ」や「片想い」というワードが入っていることも。

特に、サビ部分の大きな盛り上がりにそれらのワードがあると、たとえハッピーエンドの内容だとしても、幅広いゲストが集まる結婚式では、少し意識して選曲するのがよさそうです。

式場で流す音楽について、覚えておきたい「著作権」のこと

実は、選んだ楽曲を会場で自由に流すことはできず、楽曲には「著作権」が発生するというのはご存知ですか?そのため、結婚式で流す音楽には“注意点”があります。

自分で購入した市販のCD(もしくは音源)は、個人で楽しむ分には問題ありませんが、たくさんのゲストが集まる結婚式で流す場合、さまざまな“権利”が発生します。

主なものが「著作権」と「著作隣接権」、「複製権」、「演奏権」です。

まずは、これらの権利がどのようなものか、そして、結婚式で使用するにはどうすればよいかもあわせて確認していきましょう。

結婚式BGM使用には「著作権」と「著作隣接権」の許諾が必要

楽曲使用に対して働く権利複数の楽曲を1枚に編集して流すことで働く権利
楽曲の作詞家作曲家がもつ「著作権」1枚のCD-Rに複数の楽曲をコピーする「複製権」
レコード会社などがもつ「著作隣接権」複製したCD-Rを会場で流すことで著作権の「演奏権」

楽曲使用に対して働く権利=「著作権」や「著作隣接権」の許諾を得るためには、手続きが必要になります。

ただ、ほとんどの結婚式場やホテルはJASRACと契約しており、基本的には問題はありません。アニヴェルもJASRACを契約しているため、ご安心ください。

もしも、JASRACと契約していない会場で音楽を流す場合は、個人で手続きが必要になるため、会場に確認をしておきましょう。

基本的に「CDの原盤を頭から流す」ことであれば、著作権範囲内の行為です。

ただし、音源をCDにコピーする複数の音源を1枚のCDにコピーしてまとめる曲のある一部分だけを使うといった行為には「複製権」が発生します。なお、著作権フリーの楽曲は、ほとんどの場合がこれらの許諾は不要です。

結婚式で使う音楽の手続きは「ISUM(アイサム)」が便利

結婚式で使用する音楽の著作権

結婚式では、音楽をどのように使用するかで、それにともなう権利の手続きや申請が必要ですが、それらの利用手続きを代行してくれる団体があります。

それが、「ISUM(アイサム)」(一般社団法人音楽特定利用促進機構)!

ISUMでは、先に挙げた権利(「複製権」と「演奏権」も含む)をクリアした利用可能な楽曲(CD・配信音源)を登録。そのため、ISUMに登録している式場を通して、著作権や複製権などの面倒な手続きをすべて代行してくれます

アニヴェルセルもISUMで申請代行が可能なので、「結婚式BGMにこだわりたいけど、手続きが面倒なのはいやだな…」と思っているカップルのみなさんは安心してご利用ください。

ちなみに、結婚式場で音楽を流す場合、著作権などをクリアすることに加え、CDの原盤が必要な場合がほとんど。レンタルCD、ダウンロード音源は不可のため注意しましょう。

結婚式で流す映像の制作は、使用楽曲の許諾を得てから

オープニングムービーやエンディングムービーなどで楽曲を使用する場合、CDの音源をコピーして使うため、著作隣接権の「複製権」が働きます。

また、会場で上映するとなると著作権の「演奏権」も働くため、ムービーを制作する前に、使用する楽曲の申請手続きが必要になります。うっかり手続きを忘れていた…なんてことがないように気をつけましょう。

ご友人などが余興で使う楽曲についても、同様に事前の手続きが必要です。「結婚式で流す音楽(著作権フリーは除く)はすべてに著作権などの権利が発生する」と覚えておくと、安心です。

いかがですか?結婚式BGMの選び方から、著作権などのさまざまな権利についてご紹介しました。少し難しい部分もありますが、「結婚式で流す音楽には権利が発生し、それを代行してくれる団体がある」とだけ覚えておき、会場スタッフとの打合せで確認しましょう。

実際に結婚式BGMを選ぶ時は、先輩カップルの結婚式BGMの実例や、シーン別の最新人気ランキングを参考にしながら、おふたりで楽しく楽曲選びを進めましょう!

\お気に入りの音楽とぴったりの会場探しを/

※記事内容を最新情報に更新しました(2024.5.2)

この記事を書いた人
ライター 佐藤

ライター 佐藤

女性誌WEBサイトのエディター&ライターを経て、フリーに。現在は、美容やライフスタイルを中心に女性向けの記事やエンタメ系グラビア誌のインタビューも担当。

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