【例文付き】結婚式の「花嫁の手紙」書き方や長さの目安・文字数のポイント
結婚式のクライマックスを飾る「花嫁の手紙」。いざ書こうと思っても、何から書いたらいいのか迷ってしまって、なかなか筆が進まない…という女性も多いようです。そこで今回は、文章が苦手な女性でも、とびきり感動的に仕上がる「花嫁の手紙」の書き方をご紹介します。
- 目次
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- 「前置き」「書き出し」「エピソード」「結び」で全文を考える
- [全文]花嫁の手紙例文
- 花嫁の手紙に書くエピソードの決め方
- 手紙の長さは何分?便箋の枚数や文字数の目安
- 花嫁の手紙のNGワード。忌み言葉をチェック
- 不幸・不吉を連想させる【忌み言葉】
- 別れを連想する【忌み言葉】
- 再婚などを連想させる【重ね言葉】・【繰り返し】
- 自分たちらしい言葉で伝えることでより感動的に
- 両親に感謝を伝えるおすすめBGM・演出
- アニヴェルセルだからできる家族とのセレモニー
花嫁の手紙の基本構成は?
「前置き」「書き出し」「エピソード」「結び」で全文を考える
手紙の基本は、【前置き】・【書き出し】・【エピソード】・【結び】の「四部構成」です。
前置き | ゲストへの挨拶とお礼 |
---|---|
書き出し | 誰にあてた手紙かを書く |
エピソード | 結びに繋がるような具体的なエピソードを書く |
結び | 結婚式を通して何を伝えたいかを書く |
いかがでしょうか。実際の例文もご紹介します。それを見て、各構成にそれぞれどんなことを書けばいいかイメージしていきましょう。
[全文]花嫁の手紙例文
【前置き】
みなさん、今日はお忙しい中、私たちの結婚式へご列席いただき、ありがとうございます。これまで伝えられなかった感謝の想いを手紙にしましたので聞いてください。
【書き出し】
お父さん、お母さん、これまで〇年間、大切に育ててくれて、本当にありがとう。たくさんの方に祝福されて、今日を迎えることができたのは、ふたりのおかげです。
【エピソード】
3人きょうだいの末っ子の私は、とてもワガママな娘だったと思います。いつもお母さんにくっついて、嫌なことがあると大泣きして、お母さんを困らせていました。中学生になると、ものすごく反抗的になり、ひどい言葉を投げつけたこともありました。でも内心では、お父さんとお母さんがいつも通りの態度でいてくれることにホッとしていました。
部活でケガをした時、お父さんは会社から飛んで帰ってきてくれましたよね。照れくさくて、何も言えなかったけど、本当は嬉しかったです。社会人になると改めて、お父さんがしてくれたことの偉大さがわかりました。大切に育ててくれてありがとう。
私は好き嫌いが多くて、お母さんが準備してくれていたおかずを、まったく食べない日がありましたよね。だけど、3人子育てしながらパートで働いて、私たちの好きなおかずを作ることが、どれだけ大変だったか…。お母さんの愛情の深さを、結婚が決まってから感じるようになりました。いつもやさしいふたりは私の誇りです。ふたりの子ども生まれて、本当によかったです。
【結び】
私もふたりのように、尊重しあい、家族を一番に考えて行動できる夫婦になりたいと思っています。〇〇さんは、お父さんのようにやさしく、頼れる人です。お母さんのように家族を支えていきたいので、これからも温かく見守ってください。
最後に、私を温かく迎えてくださった、〇〇さんのお父さん、お母さん、これからも末永くよろしくお願いします。
いかがでしょうか。それぞれのポイントも書いておきましたので、ご自身で手紙を書く際の参考にしてみてくださいね。
●前置き:結婚式に列席してくれたゲストへのお礼を簡潔に
●書き出し:親への感謝の気持ちを堅苦しくなく伝えます
●エピソード:親(もしくはゲスト)との想い出を具体的に
●結び:新しい家族をつくり大切にしたいこと、彼の親へのお礼も
花嫁の手紙に書くエピソードの決め方
「手紙がうまく書けない」という女性は、すぐにペンと紙を持って書き始めていませんか?花嫁の手紙で伝えることは、生まれてから今まで、数十年のことを振り返って書くのですから、すぐに書こうと思ってもうまくいかないのも当然なのです。
まずは心の中にあるものを棚卸し!メモを準備して、【誰に】【何を】伝えたいのか整理整頓していきましょう。
●家族の想い出で一番印象に残っていることは?
●褒められて嬉しかったことは?
●叱られて悲しかったこと、悔しかったことは?
●迷惑をかけたことは?
●つらい時にそばにいてくれた人は?
●父親は、母親は幼い頃どんな存在だった?
●大人になって、親のありがたみを感じたことは?
●なぜこんなに感謝しているのか? ……etc.
いかがですか?こういったことをメモ用紙に書き出してみましょう。
見直してみて、一番感謝を伝えたいのは誰か─。お父さん?お母さん?または、祖父母や彼の家族かもしれません。
誰に伝えるのかを決めて、その相手に何を伝えたいか。そして、その相手との想い出に残っている「結婚式にふさわしいエピソード」も選んでみましょう。
次に、彼とふたりで考えることもあります。それは、“おふたりの未来”のこと。
具体的には、「彼とどんな家族を作っていきたいか」、です。これは、一日や数時間で決めるというより、何度かゆっくり話して、じっくり決めることがおすすめです。
手紙の長さは何分?便箋の枚数や文字数の目安
手紙の文字数は、600~800字程度を目安にまとめてみましょう。便箋のデザインにもよりますが、枚数にすると、だいたい3枚くらいにおさまるはずです。
書き終わったら、内容がしっかり伝わるよう、ゆっくり読んで2~3分程の内容にまとめるのがベストです。
花嫁の手紙のNGワード。忌み言葉をチェック
結婚式というお祝いの席で避けた方がいいとされるのが「重ね言葉」と「忌み言葉」。ほかに、「別れを連想する言葉」も避けた方がいいとされています。
結婚式の場では気にされる方も多いため、これらの言葉を使っていないか、しっかり確認が必要です。エピソードを語るうえで、どうしても必要な場合は、やわらかい表現に変える、ほかの言葉に置き換えましょう。
不幸・不吉を連想させる【忌み言葉】
例:苦しい、悲しい、忘れる、負ける、衰える、色あせる、病気、亡くなる、涙、泣く、滅びる、しめやかに、悪い など
別れを連想する【忌み言葉】
例:別れる、離れる、終わる、切れる、割れる、破れる、壊れる、捨てる、去る、消える、なくす、流れる、ほどける など
再婚などを連想させる【重ね言葉】・【繰り返し】
【重ね言葉】重ね重ね/重々/次々/たびたび/しばしば/くれぐれも など
【繰り返し】繰り返し/再び/戻る など
自分たちらしい言葉で伝えることでより感動的に
フォーマルな場なので、きちんと上手にキレイな表現で…と考えがちですが、あまり堅苦しくなってしまうのは逆にNG。
花嫁の手紙は、普段なかなか言えない「感謝の気持ち」を親やゲストに伝えるためのもの。特に、娘の成長を願ってきた親にとって、結婚とは“子育てからの卒業”とも言えます。照れくさくて言えなかった感謝を素直な言葉で伝え、無事に子育てを終えられた喜びと感動を実感してもらいましょう。
そして、ゲストにとっては、新郎新婦のバックボーンとなる「家族との繋がり」を肌で感じられる、感動的なひととき。楽しいだけでなく、本物の涙と感動がある点が、「結婚式」と単なるパーティの違いなのです。
また、「花嫁から父親や母親へ」だけにとらわれず、「新郎から父親や母親へ」や「おふたりからゲストへ」、そして、「新郎新婦同士で贈り合う」というのでもOK。
結婚式という人生の節目で、おふたりらしい言葉で心からの感謝を伝えるから、ゲストもこれからの新生活を応援したくなるのです。きちんと・上手に・キレイに…にこだわりすぎず、等身大で飾らない言葉で伝えることで、深い感動につながります。
どうしても人前で読むのが恥ずかしい時は、親に花束やギフトを渡す時に、司会からエピソードと共に紹介してもらっても。ただ、「短くても本人の言葉で伝えてほしい」と思っている親もいらっしゃるので、さりげなくリサーチしてみましょう。
両親に感謝を伝えるおすすめBGM・演出
花嫁の手紙を読む際、欠かせないのがBGM!披露宴では各シーンにあったBGMを使用しますが、花嫁の手紙のシーンでは、アーティストの歌声が入らないオルゴールやピアノバージョンなどのアレンジ楽曲を選ばれる方も多いようです。
結婚式BGMランキングでは、メロディだけでも曲名が思い浮かぶ名曲が数多くランクインしていますが、なかでも、花嫁から圧倒的な支持を得ているのが、Kiroroの『未来へ』。
ほかにも時代を超えて愛される名曲がたくさんランクインしています。BGM選びに迷ったら、こちらのランキングをぜひ参考に。
おふたりの想いを伝える
アニヴェルセルだからできる家族とのセレモニー
花嫁の手紙以外にも、家族におふたりの想いを届ける方法はたくさんあります。そんなおふたりのために、アニヴェルセルでは“家族の絆”を深められるセレモニーをいくつもご用意しています。
挙式前、新郎と新婦、それぞれの部屋で親子だけで過ごす「家族の時間」、親への感謝の気持ちを映像にのせてゲストにご覧いただく「チャペルムービー」など、人生の節目となる結婚式で、これらのセレモニーがより家族の絆を深め、新郎新婦の想いや決意を届ける“特別な時間”となるはずです。
結婚式で深まった家族の絆が、おふたりが新たに築いていく家族に繋がっていく…。親とのセレモニーを通して、幸せの結びつきをより実感いただけるよう、アニヴェルセルスタッフもおふたりのハレの日を全力でお手伝いさせていただきます。
※記事内容を最新情報に更新しました(2024.10.12)
- この記事を書いた人
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ライター 山中
ウェディングライター。結婚情報誌制作ディレクター・ライター歴15年、ホテル・式場・ゲストハウス・ジュエリー・フラワーなど結婚にまつわるあらゆる業種を担当。