結婚報告ハガキは送るべき?文例や作り方とおしゃれなデザインをご紹介

結婚報告ハガキは送るべき?文例や作り方とおしゃれなデザインをご紹介

結婚したことを、想い出の写真と共に知らせる結婚報告ハガキ。新しい名字や新居の住所を知らせることもできるので、今後もお付き合いがある人へは忘れずに送っておきたいハガキです。しかし、「誰にいつ送ればいいの?」「どんな文面にすればいいの?」などの疑問を抱く人もいるのではないでしょうか。

今回は結婚報告ハガキについて、基礎知識やマナー、送るタイミングを解説します。あわせて、文例やデザイン例、作り方なども紹介しますので、これから結婚を控えている人は、ぜひ参考にしてくださいね。

目次

結婚報告ハガキとは?送るのがマナー?

HAPPY WEDDING記念画像

結婚報告ハガキは一般的に「挙式」あるいは「婚姻届の提出」によって結婚したことを報告するものです。結婚式に出席してくれた人や、お祝いを送ってくれた人への礼状でもあり、式の前後に出産した場合は出産の報告を兼ねることも。式を挙げず婚姻届を提出して結婚した場合は、周囲への報告手段として大いに役立つでしょう。ゼクシィのアンケートによると、3組に1組の夫婦が結婚報告ハガキを出しています。

結婚報告ハガキは、結婚の報告と共に「これからもよろしくお願いします」という気持ちを伝えるもの。結婚報告はSNSやメールですることもできますが、一人ひとりにあてて写真を載せたり手書きのメッセージを加えたりしたハガキを送ることで、おふたりの気持ちをよりしっかりと伝えられるでしょう。

結婚報告ハガキはいつ送る?

結婚報告ハガキを送るベストなタイミングは、婚姻届の提出あるいは結婚式後の1〜2ヶ月以内です。この期間に送ることが基本的なマナーではありますが、タイミングを逃してしまったら出してはいけないということはなく、そのあと暑中見舞いや年賀状、結婚内祝いのお礼状代わりとして送っても問題ありません。 ゼクシィのアンケートによると、86%の夫婦が結婚式後に結婚報告ハガキを出しています。形式としては翌年の年賀状が断然多く、結婚報告ハガキの形式で送る夫婦は少ない傾向にあります。

喪中の場合は?

喪中を兼ねて結婚報告ハガキを送るのは禁物です。年末以外に身内に不幸があった場合は、仏教の忌明けである四十九日を過ぎてから送りましょう。年末に身内に不幸があった場合は、1月8日から立春までの間に、寒中見舞いとして結婚報告ハガキを送ります。ただし、暦の風習は地域や家庭によって異なるので、失礼のないようあらかじめ確認しておきましょう。

【相手別】結婚報告ハガキメッセージ文例

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次に結婚報告ハガキを送る相手とそれぞれの文例を紹介します。

まず、結婚報告ハガキに添える文章で気を付けたいのは、結婚式の招待状と同じく、句読点を付けないことです。句読点で文を句切ることは「めでたいことに終止符を打つ」と考えられており、縁起が悪いといわれているからです。また、「去る」などの忌み言葉も避けましょう。例えば「去年」という言葉を使う場合は、「昨年」と書くようにします。文面は送る相手によって変えても良いですし、以下のような例であれば共通の文例としてすべての相手に送ることができます。

この度 私たちは結婚いたしました
これからは互いを尊重しあいながら
新しい人生を歩んでいきます
未熟なふたりですが
これからもご指導ご鞭撻のほど
よろしくお願いいたします

結婚式に参列してくれた方

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まずは、結婚式に来てくれたお礼の言葉からスタートします。定番のタイトルは「Thank you(for coming)」です。

<文例>
先日は私たちの結婚式にお越しいただき
誠にありがとうございました
皆様のおかげで
素晴らしい一日になりました
深く感謝いたします

余裕があれば、「遠方からお越しくださり」や「披露宴ではご祝辞を賜り」など相手に応じて文面を変えるとより気持ちが伝わります。また、披露宴での集合写真やおふたりと一緒に写っている写真を使うと想い出が詰まった結婚報告ハガキとなり、相手もより喜んでくれるでしょう。

結婚式に参列できずお祝いをいただいた方

HAPPY WEDDING記念画像

結婚式に招待していない人や式に出席できなかった人からお祝いをいただいた場合は、お返しの品物を「内祝い」として送ることが一般的です。その際、結婚報告ハガキを品物に同封するか別便で送りましょう。

結婚報告ハガキには、お祝いをいただいたお礼の言葉を添えます。お祝いがお金だった場合は、「新婚旅行で使わせていただきます」などと使い道を示しても良いですし、品物だった場合は「大切に使わせていただきます」と添えても良いでしょう。

<文例>
この度は私どもの結婚に際し
過分なお祝いを賜わり
誠にありがとうございました
お心遣いに心より感謝申し上げます
新婚旅行で使わせていただきます

この度は私たちの結婚にあたり
素敵なお品物をいただきまして
誠にありがとうございました
新居に飾らせていただきます
お礼の印に心ばかりの品をお贈りいたします

遠い親戚、父母の友人など

HAPPY WEDDING記念カード

普段からお世話になっている親戚に送る結婚報告ハガキの文面はあまりかしこまらず、少し砕けた言葉でも気持ちが伝われば問題ありません。一方、遠方に住んでいてあまり会うことのない親戚に対しては、丁寧な言葉遣いで文をつづりましょう。使用する写真は、結婚式や前撮りの写真も良いですが、あまり会うことのない親戚には家族が写っている写真を使うと喜ばれます。

<文例>
この度 私たちは◯月◯日に結婚し
新たな人生をスタートさせました
未熟なふたりですが
助け合いながら頑張っていきたいと思いますので
今後ともよろしくお願いします
今度ふたりでご挨拶にうかがいます

会社の上司や同僚

HAPPY WEDDING記念画像

会社の上司や同僚へは、今後もより良い関係を築くために結婚報告のハガキを送っておくのが無難です。上司の場合はシンプルで落ち着いたデザインを選び、文面も丁寧に。同僚の場合はカジュアルなデザインで、文面は少し砕けても問題ありません。

<文例>
私たちふたりは◯月◯日に結婚いたしました
この度は多大なるお心遣いや励ましのお言葉などをいただきまして
誠にありがとうございました
今後ともふたりで力をあわせて
幸せな家庭を築いていきたいと思っております
未熟なふたりではございますが
今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます

【シーン別】結婚報告ハガキメッセージ文例

昨今では、式を挙げず記念写真の撮影のみを行う「フォトウェディング」や、そもそも式自体を挙げない「ナシ婚」を選ぶカップルが増えています。また、社会情勢によりやむなく断念するカップルも。結婚報告をメールやSNSで済ませるケースもありますが、結婚報告ハガキの形式で送ると、温もりや親しみがより伝わります。シーン別に、結婚式を挙げなかった場合や年賀状として送る場合の文例を紹介します。

結婚式を挙げなかった場合

結婚記念画像

結婚式は挙げなかったけれど、ドレスや和装で写真を撮った場合は、結婚報告ハガキにその写真を使うと良いでしょう。写真を撮っていない場合は、日常的なふたりのツーショット写真でも大丈夫。特に頻繁には会えない親戚や友人には、写真入りのハガキを送ると喜ばれます。

結婚報告では「入籍いたしました」という文例がよく使われますが、初婚同士の場合は新しい戸籍を作るので、入籍とはいいません。また、「結婚しました」と書くと「結婚式を挙げたの?」と思う人もいるので、式を挙げずに結婚報告をする場合は「婚姻届を出して結婚いたしました」と書くのがおすすめです。文面は相手によって変えても良いですが、以下のような文面は、共通した文例としてすべての相手に送ることができます。

<文例>
私たちは◯月◯日に
婚姻届を出して結婚いたしました
下記住所にて新生活を始めましたので
お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください

式は挙げなかったけれども、親族で食事会を行った場合は、以下を付記するとより丁寧な印象を与えます。

挙式・披露宴は行わず
親族のみで食事会をいたしました
ご報告が遅れてしまい申し訳ございません

年賀状として送る場合

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結婚報告を年賀状に兼ねる場合はまず新年の挨拶をし、そのあと結婚報告をします。新年の挨拶は、「あけましておめでとうございます」が一般的ですが、相手によって変えても良いでしょう。友人や同僚など親しい相手には「A Happy New Year」など砕けた感じでも問題ありません。

<文例>
あけましておめでとうございます
私たちは昨年○月○日に
婚姻届を出して結婚いたしました
ふたりで迎える初めての新年となります
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます

結婚報告ハガキにおすすめのデザイン例

結婚報告ハガキは、形式に応じてデザインを変えたり、フォントやイラストに工夫を加えたりすることで、より完成度が高く想いでに残るものとなります。受け取った相手にも、見て楽しんでもらったり、感動してもらったりするような結婚報告ハガキにしたいですよね。 ここからは、結婚報告ハガキの代表的なデザインを紹介します。「どんな感じにしようかな…」と迷っている人は、ぜひ参考にしてくださいね。

結婚式や前撮りの写真を使って華やかに

夫婦の撮影記念画像

結婚報告ハガキで使う写真は、ふたりの晴れ姿がベスト。前撮り写真や結婚式当日の写真を使えば華やかさが増します。式出席者との集合写真を使えば、楽しさもプラスされるでしょう。最近では、結婚報告ハガキ用の構図で前撮り写真を撮る人も増えているようです。

最高の1枚を全面プリントにして文字を入れれば、シンプルで印象に残る結婚報告ハガキになります。複数のショットを入れれば、式の賑やかさが伝わるものに。ラグジュアリーな雰囲気やカジュアルな雰囲気など、デザイン次第で仕上がりが変わります。色味や文字の装飾なども工夫することで、ふたりの個性も引き出されるでしょう。厳選した写真とこだわりのデザインで、特別感あふれる結婚報告ハガキになりますね。

普段の写真を使ってナチュラルに

夫婦の記念ポストカード

婚姻届を出してから式までの期間が長い場合は、先に結婚報告ハガキを出しても差し支えありません。その場合は、ドレスやタキシードを着た晴れ姿でなくても、ふたりが写った旅行写真などでOKです。

結婚報告ハガキに使えそうな写真がない場合は、天気のいい日の公園で撮影してみるのもおすすめです。木々の緑や青空をバックに撮れば、新婚にふさわしい新鮮な雰囲気に仕上がります。その際ふたりの服装は、清潔感がありシンプルなものがベスト。寄り添ったり手をつないだりすれば、幸せいっぱいの写真になりますね。受け取った相手にも愛が伝わることでしょう。

写真はなしでシンプルに

結婚式に関するポストカード

会社の上司などや目上の人への結婚報告ハガキは、落ち着いたデザインを選ぶ人が多いようです。この場合は写真を使わず、文面だけでも問題ありません。離婚歴のある独身の人や仕事上しか付き合いがない人に対しても、写真なしが無難でしょう。

結婚報告ハガキは、写真がなくてもデザイン次第ではいろいろな雰囲気を作り出すことができます。送る相手によって変えても良いでしょう。上司や目上の人なら、派手過ぎない色合いでシンプルなものに。写真を使わない分、素朴な仕上がりになります。

POINT!手書きメッセージを一言加えよう

印刷された文字だけが並んでいる結婚報告ハガキは、なんだか寂しいもの。より感謝の気持ちを伝えるためには、一言手書きでメッセージを添えるのがおすすめです。関係性に応じて文面を変え、温かさが伝わるようにしましょう。

結婚式で祝辞を賜った人や遠路はるばる結婚式に来てくれた人には、お礼の一言を。親しい友人には、「来てくれてありがとう」や「最高の余興をありがとう!」「新居に遊びに来てね」など、フランクな感じでOK。上司や目上の人には「おかげさまで素敵な式となりました。ありがとうございます」や「今後ともご指導のほど宜しくお願いいたします」など、丁寧な言葉を添えましょう。

結婚報告ハガキの作り方

結婚報告ハガキの作り方は2通り。自分で作るパターンと業者に頼むパターンです。自分で作る場合は、デザインや仕上がりの雰囲気を自由に選ぶことができ、さらにコストを抑えられるというメリットがあります。業者に頼む場合は、自分で作るよりもコストはかかりますが、一からすべてお願いできるので手作りをしている時間がない人におすすめです。

アプリや無料のテンプレートを使う

ウエディング開催者のポストカード

最近では、おしゃれなデザインが豊富にある年賀状やポストカード制作のアプリを使って結婚報告ハガキを作る人が増えています。なかには無料のアプリもあり、気に入ったテンプレートに写真や文字を入れるだけで完成。印刷して送ってくれるだけでなく、宛名印刷までしてくれるアプリもあります(はがき代・切手代・送料が別途必要)。自宅にプリンターがある場合は、完成したデザインをダウンロードできるアプリを利用することで、コストを抑えられます。ハガキ制作アプリは、ハガキ制作に慣れていない人でも簡単に本格的な結婚報告ハガキを作ることができるため、人気が高まっています。

アプリ以外では、イラストレーターやパワーポイントなどパソコンに入っている制作ソフトで作ることも可能です。アプリよりも難易度は高めですが、より完成度の高い結婚報告ハガキを作ることができます。

印刷会社に頼む

デザインから印刷まで、すべての工程を印刷業者に依頼することもできます。この場合はデザインのプロが制作するので、仕上がりはハイクオリティ。自作よりもコストはかかりますが、結婚報告ハガキを作る余裕がない人や、ハガキ制作が苦手な人におすすめです。

自宅にプリンターがない人や、発色の良さなど印刷の質にこだわる人は、プリントショップなどで印刷してもらうと良いでしょう。印刷のみの依頼も、スマホやパソコンで簡単にできます。専門店による印刷は届くまでに多少時間がかかる場合がありますが、紙質を選択できたり、見栄え良く修正してくれたりといったメリットがあります。ぜひ活用してみてください。

おしゃれな結婚報告ハガキで結婚の報告を

ウエディングイメージ画像

結婚報告ハガキは結婚の報告だけでなく、結婚式に出席してくれた人やお祝いを送ってくれた人に感謝の気持ちを伝えるハガキです。出すタイミングは挙式後1〜2ヶ月以内がベストですが、暑中見舞いや内祝い代わりに送っても問題ありません。最近では年賀状代わりに送る夫婦が多いようです。

結婚報告ハガキの文面は、送る相手によって異なります。デザインは、前撮りの写真や結婚式当日の写真を使って式の雰囲気が伝わるようなものにするほか、上司や目上の人に対しては写真を使わず、文面のみにする場合があります。

いずれにしても印刷された文字だけが並ぶのは寂しい印象を与えるので、一言手書きでメッセージを添え、より気持ちが伝わる温かみのあるものにしましょう。構図やフォント、写真の雰囲気などにも工夫を加え、世界にひとつだけの素敵な結婚報告ハガキを作ってくださいね。

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この記事を書いた人
ライター 瀬上友里恵

ライター 瀬上友里恵

地方在住のフリーライター。詩人として創作活動も嗜む。2児の母として子育て奮闘中。

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