【結婚式ご祝儀袋】中袋の書き方(表裏)を徹底解説!お札の入れ方と包み方のマナーも

【結婚式ご祝儀袋】中袋の書き方(表裏)を徹底解説!お札の入れ方と包み方のマナーも

結婚式に招待されたゲストが、お祝いの気持ちを込めて準備する「ご祝儀」。一般的に、飾りなどのついた上包みの中には「中袋」と呼ばれる白い封筒が入っていますが、表面と裏面に何を書けばいいか迷ってしまう人も多いようです。

そこで、中袋の書き方を徹底解説!あわせて、お札の入れ方、ご祝儀袋の包み方や水引の選び方、連名で書く時の注意点など、ご祝儀袋の基本マナーをまとめてみました。

目次

ご祝儀袋の「中袋」とは?各名称を確認

ご祝儀袋

ご祝儀袋は、のしや水引が付いている「上包み」と、上包みの中に入っている白い封筒「中袋(中包み)」がセットになって販売されている場合がほとんどです。お金は「中袋」に入れます。

ご祝儀袋は、文房具店、雑貨店、百貨店、書店、コンビニ、スーパーなどで購入でき、デザインや仕様もさまざま。まずは、一般的なご祝儀袋を参考に各名称を覚えておくと便利です。

上包み(外包み) 一枚の紙を折りたたんで袋状にしたものと封筒タイプがあります
水引 ご祝儀袋の水引は、結びきりをアレンジした「あわじ結び」や「和結び」「梅結び」を。「蝶結び」はNG
熨斗(のし) 右上に熨斗があるものを。ご祝儀袋のデザインにあわせてさまざまな形のものがあります
短冊 名目が印刷された短冊(細長い紙)がついている場合、下部分に、贈り主(自分)の名前を書きます
名目 「寿(壽)」や「御結婚御祝」が一般的。印字がない場合は手書きしますが、四文字(御結婚祝など)にならないよう注意が必要
中袋/中包み お金を入れる(包む)もので、色は白。封筒タイプを中袋、一枚の紙を折ったものを中包みと呼びます

Q ご祝儀袋の “短冊”が2枚あるのはなぜ?

A 短冊はほとんどが2枚組になっています。書き損じた時にも使えますが、本来は“二重の喜び”という意味で2枚重ねて渡すためのもの。名目が書かれたものの後ろに無地のものを重ねて渡しましょう。

ご祝儀袋の書き方① 用意するもの 編

ご祝儀袋に名前などを書く前に、まずは用意しておくものをチェック!次の4つを準備しておきましょう。

□ご祝儀袋(上包み)
□ご祝儀袋(中袋/中包み)
□新札
□黒いペン

筆記は、筆ペンや太めの黒いペンがおすすめ。ボールペンや万年筆で書く文字は細すぎるため避けます。また、薄墨の筆ペンは弔事で使用されるペンのためNGです。

ご祝儀袋の書き方② 中袋・中包みの表面 編

中袋・中包みともに、表(中央)には「金〇萬円(円、もしくは圓)」と金額を書きます。これは、外包みを外しても、新郎新婦が「誰からいくらいただいたか」というのが分かるようにするため。金額は漢数字で書きましょう。

ご祝儀袋の中袋に書く金額は“漢数字”が一般的

中袋に書く金額は基本的に「漢数字」を使用します。旧字体が使用されているのは、線を加えることで数字が簡単に書き換えられてしまうのを防ぐという、昔からの習わしです。「一、二、三」でも間違いではありません。

金額旧字体新字体
1万円壱萬円一萬円
2万円弐萬円二萬円
3万円参萬円三萬円
5万円伍萬円五萬円
6万円六萬円六萬円
7万円七萬円七萬円
8万円八萬円八萬円
10万円拾萬円十萬円

ご祝儀袋の書き方③ 中袋・中包みの裏面 編

裏(左側)には、自分の郵便番号と住所、名前を書いておきます。書く位置は普通の手紙と同様、左側です。

ご祝儀袋の書き方④ 上包み(表書き)編

ご祝儀袋の書き方

続いては、上包みの表書きについて。ご祝儀袋には名目が印刷してある場合がほとんどですが、ない場合は、「寿」や「壽」、もしくは「御結婚御祝」と書きます。この時、四文字(御結婚祝など)にならないよう注意しましょう。

名目の下には、贈り主(自分)の名前を書きます。名前の大きさは、名目よりも少し小さめに。

ご祝儀の贈り主がひとりの場合は中央に、もし2人以上になる場合は代表者を中央に書き、2人目以降は左側に向かって順番に書いていくのが正式な書き方です。

ただし、贈る相手や状況などにあわせて書き方を変えてもOK。シチュエーションにあわせた連名の書き方は以下を参考に書いてみてください。

◆夫婦連名で贈る場合の書き方

夫婦で招待された場合、一般的には夫の名前だけでよいとされていますが、最近は、妻の名前を書く方も増えています。

おふたりの名前を書く時は、中央に名字を書き、名字の右下に夫の名前、左下に妻の名前を続けます。名字はひとつだけ書く、それぞれにつける、どちらでもOK。家族(3名以上)で招待された時は、代表として夫の名前だけ書くというのでも問題ありません。

◆職場の連名で贈る場合の書き方

会社の部署でまとめてご祝儀を出す場合、3名までは表書きに名前を書くのが一般的。

順番は、中央から左に向かって、年齢や地位が高い方から並べて書きますが、書ききれない場合は、代表者のみ書いて左側に「外一同」とします。会社名を書く場合は、代表者の名前の右上に小さく書きます。

◆会社以外の連名で贈る場合の書き方

連名の場合は中央から左側に名前を書いていくのが正式なマナーですが、最近ではバランスよく名前が並ぶようにと、中央から左に…ではなく、右側にずらして書く方も増えていて、これでも間違いではありません。

会社の連名は一般的なマナーに沿って書き、友人の連名などであれば、この書き方にするとしてもOK!

短冊に名前が書ききれない場合の書き方

短冊、もしくは表書きに書く名前は3名まで。それ以上であれば短冊を外し、上包みに直接書くという方法も。また、4名以上であれば、代表者名のみ書き、残りは別紙に書いて中袋に同封します。

短冊があるなしに関わらず、連名が4名より多くなるようであれば、代表者(年長者)のみ表に書き、左側に「外一同」として、全員分の名前と住所を書いた白い紙を、お札とともに中袋に入れておくようにしましょう。

ご祝儀袋は包む金額で選ぶ種類が変わる

ご祝儀袋の種類

近年、いろいろなデザインのご祝儀袋がお店に並んでいますが、「おめでたいことだから豪華なご祝儀袋にしよう!」という考えで選ぶと失敗することも。なぜなら、贈る相手、包む金額によって、選ぶご祝儀袋が変わってくるためです。

ご祝儀袋の種類

たとえば、1~2万円、3万円、5万円、10万円以上…と、金額が高くなるにつれて、ご祝儀袋の装飾も豪華で華やかになります。

ご祝儀袋の種類

基本的に、1~2万円のご祝儀を豪華なデザインのご祝儀袋に包むことがないよう、「包む金額」と「袋の装飾の豪華さ」のバランスをあわせる必要があるということを覚えておきましょう。

水引は「結び切り」や「あわじ結び」

ご祝儀袋の種類とともに気をつけたいのが、「水引(みずひき)」。水引は、ご祝儀袋の中央で結ばれている紅白や金銀の飾り紐のこと。

結婚式は“一度きりのお祝い”という意味から、一度結んだらほどけない「結び切り」、結び切りをアレンジした「あわじ結び」を選びます。ほかに、「輪結び」や「松結び」、「梅結び」の結び方もおすすめです。

一方で「蝶結び」は何度でも結び直せるため、結婚式では使わないよう注意しましょう(出産や一般的なお祝い事なら蝶結びでもOKです)。

ご祝儀の相場は親族以外なら「3万円」

ご祝儀袋に入れる金額

次にご祝儀の相場について説明します。時代によって変化しますが、最近では「3万円」が目安と言われています。新郎新婦の上司や恩師であれば、3万に多少プラスした金額になります。

ご祝儀は、死(4)や苦(9)をイメージさせる数字を避けた、「奇数」の金額を包むというのがいいとされていますが、偶数でも、「8」は末広がりで縁起が良い数字のためOKという声もあります。

また、ペアや夫婦をイメージさせるという理由から2万円を渡す方も。地域のしきたりやルールがある場合は、親に相談してみましょう。

包むお金は新札がマナー!銀行で準備を

新郎新婦に祝福の気持ちを伝え、おふたりの新たな門出をお祝いするため、ご祝儀袋には「新札」を包むのがマナーと言われています。直前に慌てないよう余裕を持って、銀行の窓口(あるいは新札に両替できるATM)に行き、新札を用意しておきましょう。

ご祝儀袋のお札の向き・包み方のマナー

中袋にお札を入れる時は「お札を入れる向き」にも注意を。中袋の表(金額を書いた面)にお札の表(人物の肖像画が描かれている面)をあわせ、お札の人物が描かれている側が上になるように入れます。中袋は、のりなどで封をしなくても大丈夫です。

上包みは「たとう折り」で包み直す

中袋にお札を入れたことをきちんと確認したら、上包みで包み直します。包んだ時に、中袋の表と上包みの表(名前を書いた面)の向きがそろうようにしましょう。

折り方には順番があり、開いた上包みの真ん中くらいに中袋を置き、元々ついている折り目にあわせて、①左側→②右側→③上側→④下側の順でたたむ「たとう折り」(一枚の紙を折って袋を作る折り方)が正しいマナーです。

上下を折り返す順番には、「幸せを受け取る・落とさずためる」という意味があるため、上側が下側に重なるよう、必ず上→下の順番に折りたたむのがポイントです。

ご祝儀袋はふくさで包む!渡し方のマナー

ご祝儀袋とふくさ

ご祝儀袋は直接バッグに入れると、知らない間に汚れがついたり、折れたり、しわがついてしまうことも。キレイな状態で渡すためにも、ふくさ(袱紗)に包んで持ち歩きましょう。

ふくさの色は、結婚式の場合、暖色系や明るい色、もしくはどのシーンでも使える紫がおすすめです。

ふくさは、ケースタイプ(挟んで使える二つ折りのもの)と包むタイプ(正方形の布状のもの)があり、使いやすいほうを選びましょう。

包むタイプを使用したご祝儀袋の包み方は、①左→②上→③下→④右の順になります。

ご祝儀袋のスマートな渡し方と挨拶

渡す時は、ご祝儀袋をふくさから取り出し、「本日は誠におめでとうございます。新婦友人の〇〇〇〇です」など、新郎新婦との関係と名前を伝えて、受付の方からご祝儀袋に書いた名前が読める向きで手渡します。

ご祝儀袋の渡し方

いかがですか?結婚式はいろいろな年代の方がいらっしゃる場でもあるため、一般的な常識や大人のマナーを覚えておくと失礼や失敗を回避できます。

ただし、形式にとらわれず、新郎新婦との関係性にあわせてお祝いのカタチも変わることはあるはず。大切なのは、おふたりをお祝いする気持ち。その想いをご祝儀に込めつつ、ステキな大人のマナーでの振る舞いを心掛けましょう!

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※記事内容を最新情報に更新しました(2025.8.28)

この記事を書いた人
ライター さとう

ライター さとう

女性誌WEBサイトのエディター&ライターを経て、フリーに。現在は、美容やライフスタイルを中心に女性向けの記事のインタビューも担当。

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