年賀状での結婚報告。マナーや文例を確認!

年賀状での結婚報告。マナーや文例を確認!

結婚報告の手段として年賀状を選ぶ方も少なくありません。しかし、年賀状で結婚報告をするのはマナー違反にならないか知りたい方もいるでしょう。今回は、年賀状で結婚報告をするのは社会人のマナーとしてどうなのかを詳しく解説します。年賀状で結婚報告をする際に気をつけたいポイントや文例、年賀状のテンプレートの選び方なども紹介しているので、結婚報告を控えている方はあわせて参考にしてみてください。

目次

年賀状で結婚報告をするのはOK?マナーは?

一般的には年賀状で結婚報告をしてもマナー違反にはならないといわれています。年賀状は新年の挨拶をするためのものであるため、結婚報告を入れてよいのか悩む方もいるでしょう。年賀状は個人的に親交のある人と送りあうものであるため、私的な報告やメッセージを入れても問題ありません。ただし、年賀状を送る時期や相手には気をつける必要があるため注意しましょう。

年賀状で結婚報告をしてよい時期

年賀状で結婚報告をする場合、送るタイミングに気をつける必要があります。結婚報告はがきは入籍または結婚式のあと、1~3ヶ月以内を目安に送りましょう。例えば、10月~年末にかけて入籍や結婚式を行うのであれば年賀状を送る時期と重なるため、年賀状で結婚報告をしても問題ありません。一方で、春や夏など新年を迎えるまで期間が空く時期に結婚報告をする場合は、年賀状ではなく普通のはがきや暑中見舞い、残暑見舞いを送るとよいでしょう。

結婚報告はがきを送るべき相手

結婚報告はがきは、基本的に結婚報告をしたい相手に送ります。送る相手の範囲に特別なルールはないため、これまでお世話になった人や今後もお付き合いを続けていきたい人に結婚報告はがきを送りましょう。結婚報告はがきを送る相手をどの範囲までにするのか悩む場合は、以下を参考に決めるとよいでしょう。

  • 結婚式に出席してくれた人
  • 友人
  • 上司、同僚
  • 親戚、親御様の関係者
  • 結婚式に招待できなかった人
  • 結婚祝いをもらった人

婚報告はがきは、結婚式に出席してくれた人や結婚祝いを贈ってくれた人に対して、感謝の気持ちを伝える場合に適しています。他には、結婚式に招待できなかった人や仕事関係者、友人など結婚の報告を伝えたい相手に送りましょう。

喪中の場合

ご新郎ご新婦の身内が喪中の場合は、喪中はがきを12月15日までにポストへ投函します。喪中はがきは、身内の不幸を知らせると共に、新年の挨拶と翌年の年賀状の受け取りをお断りするために送ります。喪中はがきを出したら年賀状は送らないのが原則のため、結婚報告は喪中はがきと年賀状以外の方法を選びましょう。

喪中の場合は、年明けの1月8日~2月4日を目安に、寒中見舞いで結婚したことを報告するのが一般的です。12月16日以降に喪中になった場合や、喪中はがきの投函が間に合わなかった場合は、相手から年賀状が届いてもこちらからは年賀状を送らず、寒中見舞いを出します。寒中見舞いを作成する際は、喪中のため新年のご挨拶は控えさせていただきましたという一文を添えて、年賀状を送らなかった理由を伝えましょう。

年賀状で結婚報告をするときに気をつけたいポイント

年賀状で結婚報告をする際は、すべて同じ内容で送ったり縁起が悪い言葉を使ったりしないことが大切です。

新年のお祝いを優先する

年賀状は、いつもお世話になっている人に対する年始の挨拶と新年をお祝いする気持ちを伝えるためのものです。結婚報告をする場合でも、年賀状は新年のお祝いをメインにした内容にして、本来の目的から外れないように注意して作成しましょう。いつもお世話になっている人と良好な関係を保ち続けるための秘訣は、日頃の感謝の気持ちを忘れずに記載することです。

感謝の気持ちを脇に置いて結婚報告をメインにした内容にすると、年賀状の目的から外れるだけでなく、受け取った相手が幸せを見せびらかされていると感じてしまうかもしれません。結婚式の様子や写真などを詳しく報告したい場合は、年賀状ではなく結婚報告はがきとして普通のはがきで作成して送るとよいでしょう。

差出人は連名で旧姓も記載

結婚報告を兼ねて年賀状を出す場合の差出人は、おふたりの連名で出すのが基本です。入籍を済ませて名字が変わった場合は、結婚後の名前のあとに(旧姓〇〇)と記載すれば送る相手に親切です。受け取る側からすると、結婚後の名字を知らない人から年賀状が届くと、誰からの年賀状なのか分からず返信に困る人もいるかもしれません。年賀状の差出人は以下のように記載しましょう。

【例】
山田 太郎 
   花子(旧姓 鈴木)

おふたりと面識がある人に年賀状を送る場合は、上記のように記載すれば問題ありません。ただし、学生時代の友人や趣味仲間など、個人的な付き合いがある人に送る場合は、連名ではなく個人名のあとに旧姓を記載しましょう。

送る相手に合わせて内容を変える

年賀状は、送る相手との関係性によって内容や表現を変えて作成しましょう。友人に送る場合は、少しくだけた表現の方が親しみを込めた内容になります。一方で、上司や親戚など目上の方に送る場合は失礼にあたらないよう、かしこまった文章を用いることが大切です。また、結婚式に出席してくれた人と結婚式に招待できなかった人では内容を変えましょう。

例えば、結婚式に出席してくれた人には「結婚式にご出席いただきましてありがとうございました」とお礼の一言を入れます。結婚式に招待できなかった人には「無事に結婚式を済ませることができました」、結婚祝いを送ってくれた人には「結婚祝いにいただいたペアグラスとっても気に入っています」などの一言を添えると相手に喜んでもらえるでしょう。

縁起が悪い言葉を使わない

年賀状で結婚の報告をする場合は、忌み言葉や重ね言葉のようにお祝いごとに使うと縁起が悪いとされる言葉の使用を避けましょう。忌み言葉とは、「枯れる」「倒れる」「失う」など後ろ向きな印象を与える言葉のことです。重ね言葉は、「重ね重ね」「度々」など再婚を連想させる言葉を指します。

また、年賀状では、一般的に使用される言葉でも使ってはいけない言葉もあります。例えば、去年のことを表現するなら、昨年や旧年を使用するのがマナーです。さらに、賀詞や年号を記載する際は表現が重複していないか、しっかり確認しましょう。

年賀状で結婚報告をするときの文例

年賀状で結婚の報告をする際に、どのような文章を記載すればよいのか悩む方もいるかもしれません。年賀状は送る相手にあわせて内容を変える必要があるため、作成する際は以下に挙げる文例を参考にしてみてください。なお、結婚報告において、句読点は「区切る」という意味合いから避けるものとされています。

結婚式に出席してもらった人向け

結婚式に出席してくれた人に年賀状を送る場合は、出席してくれたことへの感謝の言葉を忘れずに添えましょう。年賀状に記載する内容は、相手との関係性にあわせて文章や表現を工夫するとよいでしょう。

上司・目上の人

【文例】
謹んで新年のお慶びを申し上げます
旧年は私どもの結婚式にご出席いただきありがとうございました
未熟なふたりではありますが力をあわせて笑顔あふれる家庭を築いてまいります
今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます
令和△年 元旦

友人

結婚式に出席してくれた友人に送る年賀状は、柔らかい表現を意識して作成すると親しみのある文章になります。

【文例】
明けましておめでとうございます
昨年は私たちの結婚式にご出席いただきましたこと深く感謝申し上げます
また結婚式では素敵な余興を披露していただきありがとうございました
いつまでも皆様の温かい祝福を忘れることなくふたりで笑顔いっぱいの家庭を築いていきたいと思います
本年もどうぞよろしくお願いいたします
令和△年 元旦

親戚

親戚に年賀状を送る場合は、結婚式に出席してくれたお礼の言葉以外に、家族全員に向けた一言を添えると印象がよくなります。

【文例】
謹んで新年のご祝辞を申し上げます
皆様お変わりなくよき新年をお迎えのことと存じます
旧年は私どもの結婚式にご出席いただきありがとうございました
新生活にも慣れふたりで初めての新年を迎えることができました
未熟なふたりですが今後ともどうぞよろしくお願いいたします
令和△年 元旦

結婚式に出席していない人向け

招待状を送ったものの結婚式に出席できなかった人や、結婚式に招待できなかった人に送る年賀状は、新年の挨拶と共に結婚後の近況を報告する内容にします。また、結婚祝いやプレゼントなどをいただいた相手には、忘れずにお礼の一言を添えましょう。

【文例】
新年おめでとうございます
ご報告が遅れましたが私たちは昨年〇月〇日に結婚式を挙げ新しい人生の一歩を踏み出しました
慣れないことばかりですがふたりで力をあわせて温かい家庭を築いてまいります
お祝いにいただいた夫婦箸は毎日大切に使わせていただいています
お近くにお越しの際にはぜひ新居へお越しください
美味しいスイーツをご用意してお待ちしております
本年もどうぞよろしくお願いいたします
令和△年 元旦

結婚式前、または挙げない場合

結婚式を挙げる前や、入籍だけで済ませる場合の年賀状には、入籍と近況を報告したあとに新居の住所を記載しておきましょう。結婚式の招待状を送付する前に年賀状を送る場合は、招待状を送る旨を一言添えておくのもよいでしょう。

【文例】
明けましておめでとうございます
昨年は大変お世話になりました
この度私たちは昨年〇月〇日に入籍し初めてのお正月を迎えました
(結婚式は本年□月□日に執り行なう予定です またあらためて招待状を送らせていただきます)
これからはふたりで力をあわせて明るく笑顔であふれる家庭を築いていきます

下記住所に新居を構えました
(〒〇〇〇-〇〇〇〇 新居の住所)
お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください
令和△年 元旦

結婚報告をする年賀状のデザイン

結婚報告をする年賀状を作成する場合はデザイン選びも大切です。年賀状に記載する文章と同様に、送る相手にあわせて年賀状のテンプレートや写真を変えるとよいでしょう。

テンプレートの選び方

年賀状のテンプレートは、友人や同僚など親しい人にはカジュアルなデザイン、上司や親戚など目上の人にはフォーマルなデザインなど、いくつかのパターンのテンプレートを考えておくと手間をかけずに年賀状を作成できます。年賀状を送る相手の年齢層が幅広い場合は、できるだけシンプルなデザインで落ち着きのあるテンプレートを選びましょう。

写真の選び方

年賀状で結婚の報告をする場合に、写真を入れるべきか悩まれる方もいるかもしれません。写真は、送る相手によって写真を入れるかどうかを決めるとよいでしょう。年賀状に入れる写真は、結婚式や前撮り、新婚旅行先で撮影したおふたりの2ショット写真を使うのが定番です。おふたりの爽やかな雰囲気が伝わる明るい印象の写真を選びましょう。また、コントラストがはっきりしている写真を選ぶことで、きれいに仕上がります。

写真なしはOK?

結婚の報告のために年賀状を送る場合、必ずしも写真を入れる必要はありません。なぜなら、送る相手によっては、写真なしの年賀状を送る方がよい場合があるからです。例えば、結婚式に招待できなかった人や出席しなかった人に結婚式の写真を入れても、同じ時間を過ごしたわけではないため共感を得にくいでしょう。また、上司や取引先の人など仕事関係者に送る場合は、仕事とプライベートを分けるためにも写真なしの年賀状を送ることをおすすめします。

素敵な年賀状で夫婦初めての新年を迎えよう

年賀状で結婚の報告をする際には、年賀状の本来の目的である新年のお祝いや挨拶をメインにした内容にしましょう。年賀状は複数のテンプレートを作成しておけば、送る相手によって異なるデザインのものを送れます。上司や取引先、親戚に贈る場合は落ち着きのあるシンプルなデザインにし、友人や親しい人にはカジュアルで親しみのあるデザインを選ぶと喜ばれるでしょう。時間に余裕を持って素敵な年賀状を作成し、想い出に残る初めての新年を迎えましょう。

結婚の報告をはがきで送る場合のマナーやメッセージ文例、おしゃれなデザイン例を知りたい方はこちらの記事も参考にしてみてください。

 

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