
彼氏の両親に初めて挨拶する際の会話マナー|服装・手土産・手紙文例も
彼氏の両親に初めて挨拶へ行くときは、誰でも緊張するものです。「どんな服装がいい?」「手土産は何を選べば?」「会話で失礼にならないかな…」と不安を感じている方も多いでしょう。
この記事では、挨拶当日を安心して迎えるために押さえておきたいマナーや会話例、手紙の文例まで詳しく解説します。事前準備をしっかりして、素敵な第一印象を目指しましょう。
- 目次
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- 両親への挨拶で好印象を与える基本マナー
- 身だしなみや服装
- 髪型・メイク・ネイルのルール
- 手土産の選び方と渡し方
- 言葉遣いや表情
- 両親の呼び方のポイント
- 初対面での自己紹介の流れ&例文
- 結婚前の挨拶を兼ねている場合
- 彼氏の両親の好感度をアップする会話術
- 共通の話題を用意しておく
- 会話を膨らませる質問をする
- 聞き上手になるリアクションを極める
- 彼氏の両親に挨拶する際の注意点
- 沈黙で焦らない
- 答えにくい質問がきても慌てない
- タブーな話題には触れない
- 慣れてきても敬語をくずさない
- 緊張して上手く話せないときの対処法
- 彼女の情報を彼の両親に伝えてもらう
- クッションフレーズを活用する
- 挨拶後のLINE・手紙のお礼文例集
- お礼のタイミングと手段の選び方
- LINEやメールでのお礼メッセージ文例
- 手紙で感謝を伝える場合の文例
- 彼氏の両親へのご挨拶は「準備と気遣い」が成功のカギ
両親への挨拶で好印象を与える基本マナー
彼氏の両親に初めて挨拶へうかがう日は、ふたりの「結婚」や「これからの付き合い方」を意識する大切な場面。ここでは、第一印象を良くするために押さえておきたいマナーとポイントを紹介します。
身だしなみや服装

第一印象を大きく左右するのが「服装」です。彼氏の両親に初めて挨拶にうかがう場面では、清潔感と上品さを意識しましょう。落ち着いた色味のワンピースやシャツにスカートなどを選び、控えめなデザインでまとめると好印象です。カジュアルすぎる服や露出の多いスタイル、派手な柄物は避けるようにしましょう。
髪型・メイク・ネイルのルール

髪型やメイク、ネイルは、清潔感や品の良さをさりげなく演出できる重要なポイント。髪はきちんと整え、顔まわりがすっきり見えるスタイルがおすすめです。ダウンスタイルでも軽く巻く、耳にかけるなど清潔感を意識しましょう。メイクは派手すぎないナチュラルメイクが基本です。血色感のあるチークやリップを取り入れると、明るく親しみやすい印象になります。ネイルは短めに整え、シンプルなデザインか肌なじみの良いカラーを選ぶのが◎。
ストーンやラメが多すぎるデザインは控えるのが無難です。細部まできちんと整えることで、誠実な印象につながります。
手土産の選び方と渡し方
手土産は、感謝とご挨拶の気持ちを伝える大切なアイテム。彼氏の両親の好みや家族構成を事前にリサーチし、季節感のあるお菓子や地域の名産品など、日持ちして皆さんで楽しめるものを選びましょう。価格帯は3,000〜5,000円程度が一般的で、渡すタイミングは玄関先ではなく、部屋に通されたあとが自然です。紙袋から出して「本日はお時間をいただきありがとうございます。よろしければで召し上がってください」と笑顔で渡しましょう。
結婚の挨拶を兼ねる場合は、より丁寧なマナーが求められます。詳しくはこちらの記事も併せてご覧ください。
言葉遣いや表情
初対面の挨拶時は、ハキハキとした声と明るい笑顔を心掛けましょう。「本日はお時間をいただき、ありがとうございます」といった前向きな言葉を添えると、柔らかな雰囲気になります。会話中も「はい」「そうなんですね」など相槌を入れ、自然なリアクションを忘れないこともポイントです。敬語は正しく使うことが大切ですが、堅苦しくなりすぎず、親しみやすさも意識すると良いでしょう。
言い回しに迷ったときは、シンプルな表現で構いません。表情豊かに相手の話に耳を傾ける姿勢が、信頼感と好意的な印象を与えます。
両親の呼び方のポイント

彼氏の両親をどう呼ぶか迷う方も多いはず。初対面のうちは、いきなり「お父さん」「お母さん」と親しげに呼ぶのは避け、「○○さんのお父さま、お母さま」といった呼び方が無難です。彼のことも会話の中では呼び捨てやあだ名ではなく、「○○さん」と呼ぶと丁寧な印象に。結婚前の挨拶であっても距離を縮めすぎず、少しずつ関係を深めていく姿勢が大切です。呼び方ひとつで場の雰囲気が変わることもあるため、心配な場合は事前に彼に相談しておくと良いでしょう。
初対面での自己紹介の流れ&例文
初対面の場では、最初の自己紹介が重要です。まず玄関で笑顔で挨拶しましょう。
部屋に通されたら「失礼します」と一言添えてから入室します。座る位置などを決める場面では上座を進められるかもしれませんが、「今回はご挨拶でうかがっておりますので」と断りを入れて下座に座ります。それでも上座を進められる場合は、しつこく断らずにご厚意に甘えましょう。
改めて自己紹介の機会があれば、少し丁寧に伝えられると良いですね。

「改めまして、○○と申します。○○さんとお付き合いさせていただいております。本日はご挨拶にうかがいました。お忙しいところお時間いただき、誠にありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします」
自己紹介では無理に話を盛り上げようとせず、落ち着いた態度で一つひとつの言葉を丁寧に伝えることが、好印象につながります。
結婚前の挨拶を兼ねている場合
結婚を意識したタイミングでの挨拶の場合は、切り出すのは男性側からが一般的。彼から報告してもらい、女性はその後に自分の言葉で挨拶をします。

「〇〇さんとは以前からお付き合いをさせていただいており、先日プロポーズもしていただきました。本日は〇〇さんのお父さま、お母さまにも結婚のお許しをいただきたくご挨拶にうかがいました。至らぬところも多いかと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします」
このように、通常の自己紹介よりもさらに丁寧にし、結婚の意思があることもしっかりと伝えましょう。結婚挨拶の場では、服装や手土産などの訪問マナーもより一層意識すると安心です。
詳しい流れやポイントについては、こちらの記事も参考にしてくださいね。
彼氏の両親の好感度をアップする会話術
彼氏の両親と何を話せばよいか迷うこともあるでしょう。ここでは、彼の両親に好印象を与える会話の工夫を具体例とともに紹介します。
共通の話題を用意しておく

初対面では緊張してしまいがちですが、事前に「共通の話題」を準備しておくと会話がスムーズに進みます。彼から両親の趣味や好きな食べ物、最近の出来事などを聞いておくと良いでしょう。

「○○さんから釣りがお好きだとうかがいました。最近はどこか行かれましたか?」
「お庭のお花がとてもきれいですね。お手入れはご趣味なんですか?」
「○○さんから、お母さまの手作り料理がとても美味しいと聞いています」
また、「○○の桜がそろそろ見頃みたいですね」「○○の新しいお店が評判だそうですね」といった季節や地域の話題も、和やかな雰囲気づくりに役立ちます。緊張しても会話のネタをいくつか用意しておけば、安心して会話を進められますよ。
会話を膨らませる質問をする

初対面の会話では、つい受け身になりがちですが、相手に興味を持って質問することで自然と会話が膨らみます。

「○○さん(彼)が子どもの頃は、どんなお子さんだったんですか?」
「ご家族でよく行かれるお気に入りのお店などありますか?」
さらに話が進んだら「最近ハマっていることはありますか?」「休日はどんなふうに過ごされることが多いですか?」といった趣味を問う質問もおすすめです。質問は一度で終わらず「それは素敵ですね。いつ頃から始められたんですか?」など、会話を深掘りしていく意識を持つと、より親しみやすい雰囲気になります。
聞き上手になるリアクションを極める

会話の中で好印象を与えるためには「聞き上手」になることもポイントです。相手の話にうなずきながら「はい」「そうなんですね」と相槌を入れるだけでも、自然なやりとりになります。たとえばご両親が趣味について話してくれたときなど、共感や深堀りするようなリアクションが取れると会話も弾むでしょう。話の内容に合わせて笑顔や驚いた顔など、表情のリアクションも意識するとより好印象になります。

「すごいですね!そんなに続けられるなんて尊敬します」
「それは楽しそうですね。○○さん(彼)もご一緒されるんですか?」
また、「それは初めて知りました!」「もっと聞かせていただけますか?」といった前向きな一言を添えると、ご両親も気持ちよくお話ししてくれます。聞き上手になることで場の雰囲気も和らぎ、自然と好感度アップにもつながるでしょう。
彼氏の両親に挨拶する際の注意点
その場の雰囲気に慣れてきたころほど気を抜いて油断し、失敗してしまいやすいタイミング。ご両親との会話をより楽しく、心地よいものにするために、事前に意識しておきたい注意点を押さえておきましょう。
沈黙で焦らない

会話の途中でふと「沈黙」の時間が訪れることは自然なことです。そんなときに焦って無理に話題を探したり、早口になってしまったりすると、かえって落ち着きのない印象を与えてしまいます。沈黙の場面こそ落ち着いて深呼吸し、にこやかに余裕のある表情を意識しましょう。どうしても会話に詰まりそうなときは、彼氏にアイコンタクトで「助け舟」を出してもらうのもひとつの方法です。沈黙を恐れすぎず、自然体でいることが失敗を防ぐことにもつながります。
答えにくい質問がきても慌てない

ご挨拶の場では、思いがけず答えにくい質問が出ることもあります。そんなときこそ慌てず、落ち着いて対応することが大切です。すぐに答えが浮かばない場合は「少し考えてからお答えしてもよろしいでしょうか」「まだはっきりと決まっていなくて…」など、クッション言葉を添えると、その場しのぎの返答にならずに済みます。事前に答えづらい話題がある場合には、彼から両親に伝えておいてもらうのもおすすめです。
タブーな話題には触れない

和やかな雰囲気で会話を楽しむためにも、避けた方がよい話題があります。たとえば「政治・宗教・健康・収入・出世」などはプライベートに深く関わるため控えましょう。また、誰かの悪口や噂話、下ネタなどももちろんNGです。反対に「趣味」「季節の話題」「最近のニュース」「家族とのエピソード」など、明るい内容を中心に会話を広げていけば自然と楽しい雰囲気が作れますよ。
慣れてきても敬語をくずさない

会話が盛り上がり、ご両親との距離が少し縮まってきたときこそ礼儀を欠かさないことが大切です。そうしたタイミングでつい親しみを込めた口調や、砕けた言い回しが出てしまいがちですが、初対面の場では丁寧な言葉遣いを意識しましょう。若者言葉やカジュアルな言い回しは控え、終始きちんとした敬語を保つことで誠実な印象が伝わります。緊張していても丁寧に言おうとする気持ちは必ず伝わるので、焦らずゆったりとした話し方を心掛けましょう。
緊張して上手く話せないときの対処法
緊張して言葉が出にくいときは、彼氏に「橋渡し役」をお願いしておくと心強い味方になります。事前に「もし会話が詰まったらフォローしてね」と伝えておき、困った時を伝える簡単なサインを決めておくと安心です。例えば会話のきっかけとして「○○(彼女)は料理が得意なんだよ」「最近一緒に△△にハマってるんだよね」など彼が話題を振ってくれると、自然に会話へ入りやすくなります。
彼女の情報を彼の両親に伝えてもらう
初対面の場でいきなり自己開示するのは難しいもの。そんなときは事前に彼氏から「彼女の情報」を伝えておいてもらうと、話題のきっかけが生まれ会話もスムーズになります。趣味や特技、出身など、ちょっとしたエピソードやプロフィールを共有しておくと、当日も「○○のこと、息子から聞いていますよ」と話題を振ってもらえるかもしれません。
クッションフレーズを活用する

緊張して会話に詰まりそうなときは「クッションフレーズ」を使うと、場の空気が和らぎます。たとえば「少し考えてもいいですか?」とひと言挟むだけで、マイルドな印象に。質問をするときも「もしよろしければ教えていただけますか?」など、前置きを加えると丁寧です。
挨拶後のLINE・手紙のお礼文例集
挨拶後は、改めて「お礼」の気持ちを伝えることが大切です。お礼のLINEや手紙が届くと、ご両親もきっと嬉しい気持ちになるでしょう。ここでは、お礼メッセージに使える文例を紹介します。
お礼のタイミングと手段の選び方

お礼のタイミングは当日から翌日までに送るのがマナーです。早めに感謝の気持ちを伝えることで、誠実な印象を与えます。カジュアルな場であればLINEやメールでも構いませんが、結婚前の挨拶などの場合は手紙の方が誠意が伝わります。いずれにしても、シンプルで心のこもった文章を意識すると良いでしょう。
LINEやメールでのお礼メッセージ文例

LINEやメールでお礼を伝える場合は、以下のように丁寧な言葉で簡潔にまとめましょう。

「本日はお忙しい中、お時間をいただきありがとうございました。○○さん(彼)のお話やご家族のお話をうかがえて、とても楽しい時間を過ごすことができました。これからもどうぞよろしくお願いいたします。」
また、食事をごちそうになった場合は「美味しいお料理までご用意いただき、ありがとうございました」と一言添えると喜ばれます。スタンプは多用せず、句読点や改行で読みやすさを意識した文章を心掛けましょう。
手紙で感謝を伝える場合の文例

手紙でお礼を伝える場合は、正しい言葉遣いと心のこもった文章が重要です。

「拝啓 先日はご多忙のところ、お時間をいただき誠にありがとうございました。○○さん(彼)のお話やご家族のお話をうかがい、温かいおもてなしに感謝しております。まだまだ至らぬ点もございますが、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。季節の変わり目ですので、ご自愛くださいませ。敬具」
手紙の場合は1週間以内に届くよう準備するようにしましょう。
彼氏の両親へのご挨拶は「準備と気遣い」が成功のカギ
彼氏の両親に初めて挨拶にうかがうときは、気遣いのある会話を意識しましょう。基本のマナーを押さえ、会話を工夫すると好印象に映るはずです。緊張しても誠意ある態度が伝われば、素敵な時間を過ごせるでしょう。挨拶前に彼と当日の流れなどを確認し、準備万端で挨拶に臨んでくださいね。
\挨拶後は式場見学も!/
- この記事を書いた人
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ライターくま なかこ
編プロ出身のフリーランスエディター。月間120本以上、編集・執筆・校閲担当として、ライフスタイル・金融・ブライダル・エンタメメディアのコンテンツ制作に携わっています。
「初めまして、○○と申します。本日はお時間をいただき、ありがとうございます」