
婚約指輪で失敗しない!選び方や購入までの流れ、おすすめブランドを紹介
「婚約指輪」は「エンゲージメントリング」や「エンゲージリング」とも呼ばれ、結婚に向けたおふたりの決意を表す大切なものです。プロポーズのタイミングで渡すものとして知られていますが、「どんなデザインがいいの?」「自分たちに似合うブランドが知りたい!」と、婚約指輪の選び方に悩んでいるカップルも多いのではないでしょうか。
そこで今回は、婚約指輪の相場から人気のブランド、デザインや選び方のポイントを押さえながら、婚約指輪を購入するまでの流れをご紹介します。
- 目次
-
- 婚約指輪とは
- 婚約指輪の由来
- 婚約指輪と結婚指輪の違い
- 婚約指輪をもらった割合
- 婚約指輪の平均購入価格と相場
- 人気の婚約指輪のブランド
- 国内ブランド
- 海外ブランド
- 婚約指輪を購入するまでの流れ
- 婚約指輪は一緒に選びに行く?サプライズ?
- デザインや刻印のイメージを固める
- 購入方法を決める
- お店でサイズを測る
- 婚約指輪の購入と納期の注意点
- 婚約指輪のデザインについて
- ダイヤモンドの4Cとは
- 婚約指輪の基本デザインを知ろう
- 婚約指輪の選び方のポイント
- 着け心地やサイズ感
- 婚約指輪で一生の想い出を作ろう
婚約指輪とは
結婚の申し込みをする「プロポーズ」といえば、「婚約指輪とともに」というイメージが強いのではないでしょうか。一般的に、婚約指輪は男性から女性に贈られ、女性は左手の薬指に身に着けます。
まずは、プロポーズで婚約指輪を贈る意味や薬指にする理由、さらにほかの指輪との違いといった基礎知識を知っておきましょう。
婚約指輪の由来

プロポーズの前後に贈る「婚約指輪」の由来は、古代ローマ時代にまでさかのぼります。古代ローマでは、結婚を誓った証として「鉄の輪」を贈る習慣がありました。これが婚約指輪の原点だといわれています。
さらに、婚約指輪を左手の薬指にすることには、古代エジプトが関係しています。古代エジプトでは、心臓には心や魂があると考えられていました。さらに左薬指は心臓に直接つながる血管が通っているとされていたため、心や愛情をつなぎとめるという意味から、左手薬指に指輪をするようになったとされています。
婚約指輪と結婚指輪の違い

「婚約指輪」は、プロポーズの前後に婚約の記念として男性から女性へ贈る指輪です。宝石があしらわれている指輪を贈るのが一般的で、定番のダイヤモンドをはじめさまざまな選択肢があります。
一方で、「結婚指輪」は、結婚式で永遠の愛を誓う際に、ご新郎ご新婦がお互いに贈り合うものです。伴侶がいる(既婚者である)証として、日常生活の中で左手の薬指に身につけます。使い勝手のよさから、華美なデザインのものよりも、シンプルなデザインの指輪が選ばれることも少なくありません。また、「婚約指輪」と「結婚指輪」をセットで購入し、重ねづけを楽しむ人もいます。
婚約指輪を受け取るのは「女性」だけなのに対し、結婚指輪は「男性と女性」の両方が贈り合うのが大きな違いだといえるでしょう。
結婚指輪と婚約指輪の違いについて詳しく知りたい方は、以下の記事もチェックしてください。
婚約指輪をもらった割合

婚約指輪をもらった人、または渡したという人はどのくらいいるのか、アンケートの結果をチェックしてみましょう。「Q.婚約指輪を渡しましたか。あるいは、もらいましたか。」という質問に対し、「渡した、もらった」という回答は81.9%と、かなり高い割合となりました。
一方で、2割近くの人は「婚約指輪なし」を選択しています。婚約指輪の代わりに別のプレゼントを贈る、婚約指輪の購入費用を新居の準備費用や引っ越し費用、結婚式の費用にあてるといった選択肢もあります。
婚約指輪の平均購入価格と相場

株式会社リクルートの「ゼクシィ 結婚トレンド調査2023調べ」によると、婚約指輪の平均購入金額は約38.2万円です。購入した婚約指輪の価格は10万円未満から100万円を超えるものまで幅広いものの、価格帯別の割合では「30~40万円未満」が30.9%、「20~30万円未満」が20.6%と、20~40万円未満がほぼ半数を占めています。
婚約指輪の定番として人気のあるデザインは、1粒のダイヤモンドを爪で留めた「ソリティア」と呼ばれるタイプで、素材にはプラチナやゴールドなどが使われているものです。とはいえ指輪に使われる宝石や素材は非常に多彩で、好みやライフスタイルによってさまざまなデザインが選ばれています。一生の想い出になるものですから、こだわって選びましょう。
婚約指輪の選び方や身に着けるタイミングについては、こちらの記事も参考にしてください。
人気の婚約指輪のブランド

婚約指輪と一口に言っても、ブランドにより相場やコンセプトはさまざま。定番から最新のトレンドまでデザインが豊富にあるので、おふたりにぴったりの婚約指輪を選ぶためにも人気のブランドをチェックしておきましょう。
国内ブランド
ここでは、国内で人気のブランドを4つご紹介します。
【I-PRIMO(アイプリモ)】
アジア最大級の展開エリアを誇るブライダルリング専門店。シンプルな王道デザイン「Sirius」をはじめ、220種類1300通り以上のあらゆるテイストを網羅したリングが揃っています。独自メソッドの「パーソナルハンド診断®」で、マッチする指輪を選べるのも特徴です。
【銀座ダイヤモンドシライシ】
1994年創業の日本初のブライダルジュエリー専門店。「セットリング」など、多彩なリングデザインを開発したパイオニアです。カットの最高品質である「エクセレント」以上のみを扱う品質の高さにも定評があります。
【EXELCO DIAMOND (エクセルコ ダイヤモンド)】
3,300店舗以上で供給・販売を行うダイヤモンドブランドNo.1(米国ダイヤモンドトレーディング調査会社IDEX社のブランド評価による)の実力派ブランド。扱うダイヤモンドは最高位の輝きの評価を得ており、世界最高峰と謳われる「アイディアルラウンドブリリアントカット」を誕生させました。
【LAZARE DIAMOND(ラザールダイヤモンド)】
世界三大カッターズブランドと称され、こだわり抜かれたダイヤモンドの品質と輝きは世界的な評価を得ています。理想の輝きを追求した「アイディアルメイク」や、ダイヤモンドそのものにメッセージを刻印する「メッセージ イン ダイヤモンド」など、技術力も随一。セミオーダーにも細やかに対応しており、カップルの理想を叶える豊富なラインナップも魅力です。
海外ブランド
続いて、海外で人気のブランドも見ていきましょう。
【Cartier(カルティエ)】
1847年の創業以来、ヨーロッパを中心に王室御用達ブランドとして人々を魅了。世界初のプラチナジュエリーを手掛けたことでも知られています。4本爪のバスケットセッティングが特徴の「ソリテール 1895」は、カルティエを代表するエンゲージメントリングです。
【CHANEL(シャネル)】
1910年にガブリエル シャネル(通称ココ・シャネル)が創業したフランスのラグジュアリーブランド。人気の「カメリア」やリボンモチーフの「リュバン ドゥ シャネル」、キルティングモチーフの「ココ クラッシュ」など、エレガントなデザインが魅力。ダイヤモンドの品質やリングデザイン、指のサイズを総合した完璧な組み合わせを提案してくれるマリアージュユニークというサービスも提供しています。
【Tiffany & Co.(ティファニー)】
NY発の5大ジュエラーの中で最も歴史を持つ老舗ジュエリーブランド。ディティールにもこだわりが込められ、多様なスタイルやセッティングから自分らしいお気に入りが選べます。高度な技術でダイヤモンドをリング上の光の中に浮かび上がらせる「ティファニー セッティング」は不動の人気です。
婚約指輪を購入するまでの流れ
婚約指輪はジュエリーショップやデパートなどで購入できますが、相手に知らせずにサプライズで渡すのであれば、あらかじめ好みやサイズをチェックしておきましょう。おふたりで一緒に選びに行く場合は、候補のショップをあらかじめリストアップしておくと効率的に見て回れます。
お店の人にじっくり相談したいのであれば、来店予約を入れておくと時間を気にせず選べるのでおすすめです。どこのショップで購入するかを決めるときは、候補の店舗を比較するためにも、店内の雰囲気や取り扱っている指輪の種類などをチェックしておきましょう。
婚約指輪は一緒に選びに行く?サプライズ?

アンケートの「Q. (婚約指輪を)誰と選びましたか。」という質問では、「おふたりで」という回答が1位で、割合としては62.3%にのぼりました。その次が「ひとりで」の30.1%となっています。また、「親御様と」は1.7%、「その他」は5.9%でした。
この結果から、婚約指輪はおふたりで選ぶのが主流ではあるものの、サプライズで用意したり第三者に相談したりして決めるケースもあることが分かります。皆さん誰と選んでいるのでしょうか…?アニヴェルセルの卒花嫁さんの声をご紹介します!
・主人が友達と買いに行きました
・友達
・夫が一人で作りに行った手作りの物でした
・従姉妹
・夫とのちの義母と3人で
婚約指輪の購入には、デザインや指のサイズなど購入までに調べておきたい項目がいくつかあります。サプライズでも一緒に買いに行く場合でも重要なポイントなので、以下でチェックしていきましょう。
デザインや刻印のイメージを固める

実際にショップに選びに行く前に、どんなデザインにするか、刻印は入れるかなどイメージのすり合わせをしましょう。まずはブランドショップのサイトやSNSなどで情報収集をし、どんな婚約指輪があるかをチェックします。刻印にはイニシャルや数字を入れられるので、入れたいものをあらかじめ決めておくとスムーズでしょう。
ただしネット上で見るのと現物では印象が異なる場合も多いので、気に入ったものがあったら実際にショップで見て試着もしておくのがおすすめです。
購入方法を決める

婚約指輪はショップで既製品を購入する以外にも、あらかじめ決められたデザインや素材、ダイヤモンドの中から好みのものを組み合わせて作製するセミオーダーや、リングの原型からデザインするフルオーダーなどさまざまな方法があります。オーダー方法により納期や価格も変動するため、予算を考慮して検討しましょう。
また、婚約指輪をネット購入するという選択肢もあります。実物を見て購入ができないものの、自分たちのペースで検討できる、実店舗より安価で購入できるなどのメリットもあるので、おふたりに合った購入方法を選択してください。
お店でサイズを測る

指輪選びで大切なのは、正確な指のサイズを知って自分にぴったりの指輪を選ぶことです。お店でリングゲージやサイズ棒のようなサイズ測定器を使って測定すると、簡単に正確なサイズがわかるのでおすすめです。指輪が回らない程度かつ窮屈さのないサイズであるかを、試着の際にしっかり確認しておきましょう。
サプライズで婚約指輪を渡す場合に気をつけたいのがサイズ間違いの失敗。店舗によってはお直しできないこともあるので、購入前の確認が必要です。
こっそり花嫁さんの指のサイズを知りたい場合は、以下の記事も参考にしてください。
婚約指輪の購入と納期の注意点

婚約指輪はほとんどの場合、購入してすぐには持ち帰れません。既製品だとしても刻印の印字などに時間を要しますし、セミオーダーは納期まで1ヶ月、フルオーダーだと2~3ヶ月程度かかるのが一般的です。婚約指輪をプロポーズなどで渡す場合は、日にちを逆算して余裕を持って購入するようにしましょう。
婚約指輪のデザインについて
婚約指輪といえば、1粒のダイヤモンドをあしらった「ソリティア」のイメージが強いですが、ダイヤモンドの品質やリングデザインの組み合わせ次第で何パターンものバリエーションが選択できます。選び方によって価格や見た目も大きく変わってくるため、ここではダイヤモンドの品質基準と婚約指輪の代表的なデザインを押さえておきましょう。
ダイヤモンドの4Cとは

ダイヤモンドには、4Cと呼ばれる品質基準が定められています。
【Carat(カラット):重さ】
カラットは重さを表す単位で、1カラットが0.2gです。カラット数が大きければその分価値も高まります。
【Cut(カット):輝き】
ダイヤモンドの輝きに重要な役割を果たすのがカットです。婚約指輪・結婚指輪で多いのは「ラウンドブリリアントカット」で、カットの中で唯一評価基準が定められています。
【Clarity(クラリティ):透明度】
キズや不純物など交じりのない透明度を示す基準です。グレードは11段階に分けられ、透明度が高いほど評価も高くなります。
【Color(カラー):色】
ダイヤモンドは無色透明なものほど希少性が上がり、黄色味が増すほど価値が下がります。D~Zの23段階で区分されていて、最高位が無色のDカラーです。
4Cは専門家が鑑定をし、4つの要素を総合的に見て価値が評価されます。
婚約指輪の基本デザインを知ろう

婚約指輪の代表的なデザインは、主に以下の4つです。選ぶ際は着用シーンや自分らしさを考慮してお気に入りのひとつを見つけましょう。
【ソリティア】
センターに1粒のダイヤモンドをあしらった婚約指輪の定番デザイン。シンプルなので世代やシーンを問わず身につけられます。アームデザインや爪の有無など、シンプルながら印象を変える工夫もほどこせます。
【メレ】
メインのダイヤモンドの脇に小粒のメレダイヤを添えた華やかなデザイン。可愛らしさとエレガントさを兼ね備えており、組み合わせの自由度の高さも魅力です。
【パヴェ】
パヴェはフランス語で「敷石」の意味を持ち、その名の通りアームにぎっしりとダイヤが敷き詰められたボリュームあるデザイン。センターストーンがより引き立ち、ゴージャスな雰囲気を演出できます。
【エタニティ】
アーム上に宝石を並べるデザインで、1周あしらうエタニティと半周あしらうハーフエタニティが選べます。普段使いもしやすいデザインで、結婚指輪との重ね付けにも最適です。
婚約指輪の選び方のポイント

婚約指輪の素材はプラチナとゴールドの2種類あります。ゴールドは銀や銅を混ぜたイエローゴールドやピンクゴールドなど、カラーバリエーションも豊富です。
おふたりのオリジナリティを出したいなら、プロポーズの日や誕生日などの数字と同じカラットダイヤを選ぶと特別感が増しますね。カットの形も一般的なブリリアンカットではなく、楕円形のオーバルカットやハートシェイプカットなど形を変えると、一味違った美しさに仕上がります。
着け心地やサイズ感

せっかくプレゼントされるなら、毎日でも身につけられるよう着け心地やフィット感も重視しましょう。ダイヤモンドの引っかかりがないか、ずっとつけていると窮屈ではないかなど試着の際のチェックが重要です。
また、指のタイプによっても似合うデザインや着け心地は異なります。細めの指には華奢なリング、短めの指にはスラっと長く見せてくれるV字リングなど、手や指の形に合ったリングを選ぶことでより美しく手元を演出できます。
婚約指輪で一生の想い出を作ろう
婚約指輪は、プロポーズの際に男性から女性へと贈るものです。好みのデザインやサイズが選べるようにおふたりで選ぶカップルや、男性側がサプライズで用意するケースなど、贈り方や選び方は人それぞれです。サプライズで贈る場合は、プロポーズ専用のプロポーズリングを用意する、後日交換やお直しをしてもらえる店舗で購入するなど、女性側も納得のいく形をとるとスムーズです。贈る側も贈られる側も一生の宝物になるものを選びましょう。
- この記事を書いた人
-
ライター Ayako
専門誌編集を経て、制作会社で結婚式用オリジナルペーパーアイテムの制作サポート、お客様インタビューなどを担当。現在はフリーでエンタメやビジネスの記事を中心に執筆中。趣味はご朱印集め。