挙式とは?披露宴との違いや挙式のスタイルの選び方を紹介
結婚が決まったら、多くのカップルが結婚式の準備にとりかかります。挙式とは具体的に何をするのか、また挙式や披露宴の違いについて、曖昧なご新郎ご新婦もいるでしょう。
そこで今回は、挙式について、スタイルの種類や披露宴との違い、選び方などを詳しく解説します。挙式について理解を深めれば、より想い出に残る結婚式になるでしょう。これから結婚式に向け準備をはじめる予定のご新郎ご新婦は、ぜひ参考にしてください。
- 目次
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- 挙式の意味
- 家族で挙式のみもあり ?
- 披露宴との違い
- 結婚式の流れ
- 挙式の流れ
- 披露宴の流れ
- 挙式スタイルの種類
- 教会式
- 神前式
- 人前式
- 仏前式
- 挙式スタイルの選び方
- 信仰する宗教で選ぶ
- 挙式会場の雰囲気で選ぶ
- 挙式の演出で選ぶ
- 心に響く音楽で選ぶ
- 衣裳で選ぶ
- 参列可能な人数で選ぶ
- みんなのスタイルから選ぶ
- 挙式の意味を理解して憧れの結婚式を叶えよう
挙式の意味
挙式とは、ご新郎ご新婦が結婚を誓いあう儀式のこと。日本における挙式では、キリスト教や神道など、各宗教における神の前、または立会人の前で夫婦になることを誓うことが一般的です。
よく知られている挙式のシーンに、バージンロードを歩くシーンや誓いのキスをするシーンがありますが、これらはキリスト教に沿った教会式。神社で神職に祝詞を読み上げてもらうのは、神道に沿った神前式です。
挙式と似た言葉に、結婚式があります。どちらも「結婚の誓いを立てる」ということを示しますが、現在では「挙式+披露宴」のことを総じて結婚式と呼んでいます。
家族で挙式のみもあり ?
挙式には、ご新郎ご新婦の家族や親族など、身内のみで行うスタイルもあります。挙式のみの場合は費用を抑えられるなどのメリットがありますが、そのあとどこかで食事会を開催したり、一軒ずつ挨拶に回ったりすることがあります。そのため、同じ結婚式場で挙式と披露宴をまとめて行う方がおすすめです。
また、挙式の列席者を家族・親族のみにし、披露宴や二次会(1.5次会)から友人などを招くパターンもあります。
披露宴との違い
披露宴とは、自分たちが結婚したことを、親族・友人・同僚など、大切な人やお世話になった人にお披露目するために行う宴(パーティ)です。ご新郎ご新婦は、今まで見守ってくれたことに対する感謝の気持ちを伝えるとともに、「今後は夫婦として宜しくお願いします」という挨拶をします。
披露宴は基本的に、挙式のあとに行います。ご新郎ご新婦は、ゲストにお料理やお酒をふるまったり、想い出のムービーを流したりし、楽しく感動的な演出でおもてなしします。
披露宴の時間はだいたい2~3時間程度で、一般的にはゲストからご祝儀をいただきます。
結婚式の流れ
ここでは、一般的な結婚式の大まかな流れを説明します。
1.新郎ご新婦の会場入り/お支度開始
ご新郎ご新婦が挙式会場に入り、衣裳に着替えたりメイクをしたりして支度します。
2.ファーストミート
結婚式当日、別々の部屋で支度を終えたご新郎ご新婦が、お互いの姿を初めて見せ合います。
3.挙式リハーサル
会場のセッティングが整った段階で、挙式の進行を確認します。
4.親族紹介
両家の家族や親戚が一堂に会し、ご新郎ご新婦との間柄を紹介しながら、挨拶を交わします。
5.挙式
教会式・神前式などそれぞれのスタイルで挙式を行います。
6.披露宴
披露宴会場に移動し、披露パーティを行います。
7.二次会
友人や同僚など親しい人を集め、レストランやホテルの宴会場などで二次会を行います(ただし二次会の開催は自由なので、省くこともあります)。
挙式の流れ
挙式には教会式や神前式などがあり、流れはスタイルによって異なりますが、多くの結婚式場では挙式前にリハーサルを行ってくれるので、心配しなくても大丈夫。入退場の歩き方や速度、宣誓の声出し、お辞儀の角度や長さなどの所作についても細かくスタッフが教えてくれます。当日までに大まかな流れを把握しておくことで、リハーサルもスムーズに進むでしょう。
披露宴の流れ
披露宴の一般的な流れは以下のとおりです。ただし、必ずしもこの流れに沿わなければならないということはなく、おふたりの意向に沿ったオリジナルの流れにすることもできます。その際は、ウェディングプランナーと打合せしながら決めていきます。
1.ご新郎ご新婦入場
会場の出入り口から、ご新郎ご新婦がスポットライトを浴びたりオープニングムービーにあわせたりしながら入場します。ゲストたちの拍手で一気に場が盛り上がります。
2.祝辞
祝辞は、ご新郎側の主賓、ご新婦側の主賓の順に行います。この際ご新郎ご新婦は起立し、主賓の方にすすめられてから着席します。
3.乾杯の挨拶
来賓の代表が挨拶をし、乾杯の音頭をとります。ご新郎ご新婦、ゲスト全員が起立して乾杯します。
4.会食スタート・歓談
司会者の合図で食事をしながら歓談します。ご新郎ご新婦はゲストと一緒に写真を撮ったり、親御様はゲストにお酌しながら挨拶をしたりし、それぞれ楽しく過ごします。
5.ケーキ入刀
おふたりで一緒にウェディングケーキに入刀します。ケーキカットのあとは最初の一切れをご新郎ご新婦が食べさせるファーストバイトを行うことが主流です。
6.お色直し
一般的に、先にご新婦が退場したあと少し間をおいてご新郎が退場し、それぞれ衣裳を着替えます。退場や再入場のエスコートを親御様やご兄弟、親しい友人にサプライズで指名すると会場が盛り上がります。
7.余興
ご新郎ご新婦の友人や同僚による歌やダンス、ゲームを楽しんだりムービーを流したりします。
8.花嫁の手紙
ご新婦が、親御様に宛てた手紙を読みます。親御様は下座に並んで立ち、ご新郎がご新婦にマイクを向けます。
▶花嫁の手紙の書き方
9.花束贈呈
手紙を読み終えたら、花束などの記念品を親御様に渡し、感謝の気持ちを伝えます。
10.代表謝辞
一般的には両家を代表して、ご新郎のお父様が謝辞を述べます。親御様やゲストに改めて結婚を報告し、感謝を伝える新郎謝辞も行われます。
▶謝辞の作り方
11.ご新郎ご新婦退場
司会者が披露宴のお開きを告げ、ご新郎ご新婦が退場します。
挙式スタイルの種類
日本で行われる主な挙式のスタイルは、教会式・神前式・人前式・仏前式の4つです。ここでは、それぞれの挙式について簡単に紹介します。
教会式
教会式は、日本で最もポピュラーな挙式スタイルです。教会式は大きく分けるとカトリックとプロテスタントがあり、カトリックは神父、プロテスタントは牧師が執り行います。会場は、教会もしくは結婚式場のチャペルです。
キリスト教徒でなくても教会式を挙げることは可能ですが、カトリックの教会では信者でなければできない場合があります。衣裳は、新郎がタキシード、新婦はウェディングドレスを着ることが一般的です。
教会式についてはこちらの記事も参考に!
▶大聖堂と教会とチャペルの違いは?知っておきたいメリット・デメリット
神前式
神前式は神職が執り行う式で、会場は神社や神殿が併設されている結婚式場・ホテルなどです。神前式は、神道のしきたりに沿って行う挙式なので、日本の伝統ならではの厳粛な雰囲気を感じられます。格式の高い結婚式を挙げたい場合におすすめ。
衣裳は、新郎が紋付き袴で、新婦は白無垢や色打掛などを着ます。
人前式
人前式は宗教に関係なく、参列者が立会人となってご新郎ご新婦が結婚の誓いを立てるスタイルです。進行や誓いの言葉などにもルールはなく、基本的にご新郎ご新婦が自由に作り上げることができるため、オリジナルの式を挙げたい場合におすすめ。
服装にもルールはなく、洋装でも和装でもかまいません。なかには、自分たちらしいカジュアルな衣裳を選ぶご新郎ご新婦もいます。
仏前式
仏前式は、寺院(どちらかの家の菩提寺)の本殿、または自宅の仏壇の前などで行う挙式です。執り行うのは僧侶で、仏様に感謝するとともに祖先に結婚を報告し、来世までの巡りあわせを誓います。なお、仏前式では参列者を親族のみとする場合が多く、挙式可能な結婚式場やホテルはそう多くありません。
衣裳は、新郎が紋付き袴、新婦は白無垢や色打掛などを着ます。
挙式スタイルの選び方
挙式スタイルの種類について分かったものの、どれを選べば良いのか分からないご新郎ご新婦もいるでしょう。ここでは、挙式スタイルの選び方について、さまざまな観点から紹介します。
信仰する宗教で選ぶ
特定の宗教の信者ではなかったり、日頃の信仰はそんなに強くなかったりしても、指針となる宗教があればそれにならうと良いでしょう。人前式以外の挙式は、神の前で結婚の誓いを立てます。キリスト教に傾倒しているなら教会式、神道を重んじているなら神前式など、自分の信心に従って選ぶことが大切です。
信仰している宗教がお互い異なっている、あるいはどちらか一方のみが宗教を信仰している場合は、相手の親御様の意向も考慮したうえでよく話しあってから決めましょう。
挙式会場の雰囲気で選ぶ
宗教にこだわらない場合は、雰囲気で選ぶのもおすすめです。厳粛な雰囲気のなかで挙げたいなら教会式や神前式が、カジュアルな雰囲気のなかで挙げたいなら人前式が良いでしょう。
Webサイトや雑誌などを見ただけで雰囲気を掴めない場合は、実際にチャペルや神殿の見学会に参加し、雰囲気を感じてみてください。その場にいる自分がイメージできたり、模擬挙式に共感できたりしたスタイルが、きっと見つかるでしょう。
バージンロードについてはこちらの記事も参考に!
▶結婚式のバージンロードにはどんな意味がある?青色がおすすめの理由とは
挙式の演出で選ぶ
「この演出に憧れている」というこだわりがある場合は、それを基準に選ぶのも良いでしょう。例えば、「親と一緒にバージンロードを歩きたい」という憧れがあるなら、教会式または人前式がおすすめです。白無垢を着て境内を歩く神前式の「参進の儀」に憧れているなら、神前式を第一候補に。
「挙式は神前式がいいけれど、お父さんと腕を組んでの入場やベールダウンもしたい」という希望がある場合は、親御様と腕を組んで入場できる「宴内人前式」を披露宴に取り入れてみるのもおすすめです。
心に響く音楽で選ぶ
挙式のときに流れる音楽は、おふたりやゲストの気分を盛り上げてくれる大切な演出。教会式ではパイプオルガンやバイオリン、讃美歌が流れ、神前式では雅楽が流れます。いずれも挙式の雰囲気をいっそう醸し出してくれるので、重視しているご新郎ご新婦もいるでしょう。「この音楽が流れる中を歩きたい!」という希望に沿って選ぶのもひとつの手です。
宗教色を入れず、オリジナルの音楽にこだわりたければ人前式がおすすめです。人前式なら、選曲も自由に設定することができます。
衣裳で選ぶ
ご新郎ご新婦の衣裳は挙式スタイルによって大きく異なります。教会式の場合はウェディングドレス、神前式や仏前式の場合は紋付き袴や白無垢を着ます。「この衣裳が着たい!」という憧れがあれば、それを基準に選ぶのも良いでしょう。
挙式スタイルに関係なく、堅苦しくない雰囲気の中で挙式がしたい場合は、カジュアルな雰囲気で行える人前式がおすすめです。また、洋装・和装、どちらも着たい場合は、披露宴や前撮りも含めて考えると良いでしょう。
参列可能な人数で選ぶ
参列者の数に応じて選ぶ方法もあります。挙式スタイルや挙式会場によって、参列できる人数は異なり、一般的に神前式や仏前式は参列者が限られています(ただし、結婚式場の神殿では大人数収納可能なところもあります)。
よって、親族だけでなく友人や同僚など、たくさんのゲストを招待したい場合は、教会式や人前式がおすすめです。
みんなのスタイルから選ぶ
多くのご新郎ご新婦が選んだ人気の挙式スタイル、もしくは人と被らないオリジナリティのある挙式スタイルを選ぶのも良いでしょう。
ゼクシィが全国のご新郎ご新婦に行った挙式形式の調査では、教会式51.5%、神前式17%、人前式29.4%、仏前式0.7%という結果が出ています。
教会式が最も人気である理由は、ウェディングドレスやチャペルなど、ロマンティックな雰囲気に憧れを抱いているご新婦が多いからでしょう。また近年では、型にはまらないスタイルの人前式を選ぶカップルが増えてきています。
挙式の意味を理解して憧れの結婚式を叶えよう
挙式は、ご新郎ご新婦が立会人の前で結婚を誓いあう儀式のことで、主にキリスト教に沿った教会式、宗教に捉われない人前式、神道に沿った神前式、仏教に沿った仏前式の、4つのスタイルがあります。挙式の衣裳、演出などは宗教によってそれぞれ異なり、流れも儀式的です。
挙式を選ぶときのポイントは、信仰している宗教や、「この衣裳が着たい」「この演出で行いたい」というこだわり、あるいは人気のスタイルを基準にすることです。宗教に関係なくオリジナルの挙式にしたい場合は人前式がおすすめ。自分たちで調べてもピンとこない場合は、実際に見学に行き、雰囲気を感じてみるのも良いでしょう。
チャペル見学はブライダルフェアで!
- この記事を書いた人
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ライター 瀬上友里恵
地方在住のフリーライター。詩人として創作活動も嗜む。2児の母として子育て奮闘中。