【両家顔合わせの手土産】渡すときのマナーやおすすめの手土産を紹介

【両家顔合わせの手土産】渡すときのマナーやおすすめの手土産を紹介

「両家顔合わせ」は結婚へ向けた大切なステップです。お互いの家族が一堂に会する場ですので、マナーや作法が気になりますよね。
場所選びや服装のほか、「顔合わせの場では手土産を渡すべき?」「渡すとしたら何を用意すればいいの?」と悩んでしまう人も多いのではないでしょうか。

この記事では、顔合わせで渡す手土産について、渡す際のマナーや、おすすめのアイテムをご紹介します。素敵な贈り物を用意して、家族同士の親交を深めるきっかけにしましょう。

目次

両家顔合わせで手土産を渡す時のマナーを確認

顔合わせの際の手土産は、絶対に用意しなくてはならないものではありません。とはいえ、特別な事情がなければあらかじめ準備して、当日持参することをおすすめします。手土産を渡すことで、会話のきっかけにもなるからです。まずは、両家顔合わせで手土産を渡すときのマナーについて確認しておきましょう。

【のしはいる?】蝶結びより結び切りが基本

【のしはいる?】蝶結びより結び切りが基本

両家顔合わせの手土産は、挨拶やお近づきのしるしにお渡しするものです。この場合、「のし」は絶対に必要なものというわけではありません。すでに面識があるような場合は堅苦しくなってしまうこともあるので、顔合わせ前にお互いの認識をすり合わせ、それぞれの家族に共有しておきましょう。

両家共に結婚の承諾が済んでいる前提でのしを掛ける場合は、「紅白結び切りの水引」(蝶結びではないもの)が印刷されているのし紙を選びます。表書き(水引の上部に書き添える言葉)は「寿」または「ご挨拶(御挨拶)」としましょう。名入れ(水引の下部に記す送り主の名前)には送り主の姓(名字)を記入します。 一方、顔合わせの時点で結婚の承諾がはっきりしていない場合は、紅白で蝶結びののし紙にしておきましょう。

【いつ?】渡すタイミングは着席前に

実際に手土産を渡すタイミングは、顔合わせの会場で席に着く前です。両家が揃って挨拶を一通り済ませたら、風呂敷包みまたは紙袋から品物を取り出し、のしの文字が相手から読める向きで手渡して交換しましょう。顔合わせをどちらかの自宅で行う場合も同様に、部屋に案内されて挨拶を済ませ、着席する前に手渡します。もし、挨拶の際に渡すタイミングを逃してしまったときは、お開きのタイミングでも構いません。

顔合わせを料亭やレストランなどで行う場合は、お互いに手土産を持ち帰る必要があるので、持ち帰り用の紙袋も一緒に渡します。相手が手土産の品物を受け取ったら、「こちらをお使いください」というひと言を添えて紙袋を差し出しましょう。ただし相手の自宅を訪問する場合は渡す必要がないので、からになった紙袋はたたんで持って帰ります。

【誰が?】親同士が渡すのがよい

イメージ

両家顔合わせの手土産は、それぞれの家を代表して親御様が渡すのが一般的です。品物の用意も親御様がするというのであれば、お願いして構いません。自分たちで品物を用意し、それを親御様から渡してもらうのであれば、そのときになって困らないよう、誰が手渡すのかを事前に確認しておきましょう。

手土産を渡す際はひと言添えるのが一般的ですが、「つまらないものですが」のようにへりくだった言い回しは歓迎されないことも。特に、相手の好きな品物を贈る際に「つまらないもの」と言ってしまうと、不快感を与えてしまいかねません。「地元の名産品でして、お口に合うか分かりませんが」「心ばかりの品物ですが」など、ソフトな表現を心掛けましょう。

【金額は?】相場は3000〜5000円

両家顔合わせに持参する手土産の金額は、用意する側として贈りやすく、受け取る側として恐縮しない価格帯で選びます。一般的に手土産の相場は、3,000円から5,000円とされていますが、事前に両家で認識を揃え、価格帯に差が出ないようにしておきましょう。

どちらかの自宅で顔合わせを行う場合は、訪問する側が手土産を持参し、招待する側は気持ち程度の品物を渡すのがセオリーです。招待する側が高価なものを渡すと、相手を必要以上に恐縮させてしまいかねません。手土産は、高価であればいいというものではないので、贈る側も受け取る側もあまり気兼ねせずにいられるバランスを心掛けましょう。

顔合わせにおすすめの手土産6選

顔合わせは両家の親交を深める絶好の機会です。手土産を用意するときは、おめでたい場にふさわしいというだけでなく、相手に喜んでもらえるものを贈りたいですよね。両家顔合わせの手土産として定番のアイテムや、おすすめの品物についてご紹介します。

相手の好きなもの

チョコレート

相手の好きなお酒やお菓子が分かっている場合は、その品物を贈れば間違いありません。そのためにはあらかじめお互いに話し合って、双方の家族が好きなものを確認しておくことをおすすめします。具体的な銘柄まで分かっていれば、迷うことなく決められるのもメリットです。結婚をすると記念日やお礼などでお互いの実家に品物を贈る機会も出てくるので、好まれる品物や贈り物の傾向を知っておくと、結婚後にも役立ちます。

渡す際は、「お好きだとうかがったので」と相手の好みにあわせたことが分かる一言を添えましょう。誰でも自分の好みに合った品物を贈られればうれしいものですし、「喜んでもらいたい」という気持ちが伝わることで好印象にもつながります。

地元の名産や銘菓

和菓子

お互いの地元が離れている場合は、それぞれの土地を代表する名産品や銘菓がおすすめです。その地方ならではの品物には独自性がありますし、会話のきっかけにもなります。全国的に知られている有名な商品や定番品は、デパートや専門店で手に入れやすいのもメリットです。

とはいえ、誰もが知っているような品物でないといけない、ということはありません。お取り寄せができず現地に行かないと買えないお菓子、地元で知る人ぞ知る名店の品物、家族でいつも食べている定番品なども好感度の高いアイテムです。地元ではありふれているものが、ほかの地方の人にとっては新鮮に感じられることも珍しくありません。せっかくの機会ですから、両家にとってなじみのあるものを贈って親交を深めましょう。

縁起物

縁起物の和菓子

縁起物とは縁起(ものごとのスタート)をお祝いする品物のことです。結婚にまつわる縁起物としては、「紅白まんじゅう」など紅白の2色を取り入れたお菓子のほか、鯛や松竹梅、だるま、招き猫などおめでたいモチーフをかたどった品物が一般的。おめでたいことを祝う気持ちを込めて選びましょう。

このほか「夫婦円満」を連想させる丸い形のお菓子や、「まめなお付き合い」をあらわす豆菓子などもおすすめです。お菓子以外では、「よろこぶ」という意味を込めた昆布製品、「しわができるまで元気で」という意味の梅干しも縁起物として好まれます。ひと言で縁起物といっても幅広い品物があるため、日持ちのよさや持ち帰りのしやすさ、贈る相手の好みを考慮することも大切です。

お酒やお茶

お酒やお茶

お酒が好きな人には、好みの銘柄のお酒や地元で有名なお酒を贈ると喜ばれます。ただし、ときには、「お酒は好きだが医者から飲酒を止められている」「家族がお酒の量を減らしてほしいと思っている」などの理由で贈り物に適さない場合も。お酒を贈っても問題ないかどうか、さりげなく確認しておきましょう。

相手がお菓子やお酒をあまり口にしない場合や、好きなものが分からないときは、高級な「緑茶」や「紅茶」がおすすめです。普段使いが可能で、万人に受け入れられやすいというメリットがあります。特に緑茶は古くから手土産や贈答品の定番であり、かしこまった場にふさわしいギフト向けのパッケージが豊富なのも魅力的。数種類のお茶がセットになっているものなら、味や香りの違いを楽しめます。

もなかやどら焼きなどの和菓子

和菓子

和菓子は、子どもから大人まで幅広い年代に喜ばれる定番の品です。だるまや招き猫、ひょうたんなどの縁起物をかたどった品も多く、選択肢が豊富で選びやすいのがうれしいポイント。名のある老舗の商品を選べば、両家顔合わせというお祝いの席にふさわしい印象になります。

和菓子のなかでも「もなか」や「どら焼き」は、2枚の生地がひとつになった構造が「両家の結びつき」や「夫婦円満」を連想させることから、おめでたい席の手土産として好まれています。あんこが苦手な人がいる場合は、カスタードクリームやチョコレートクリーム入りの商品もおすすめ。個包装がしてあるタイプだと、みんなで分けたり、食べたいぶんだけ開封できたりするので便利です。

バウムクーヘンなどの洋菓子

バウムクーヘンなどの洋菓子

洋菓子も、顔合わせでの手土産の定番品です。洋菓子のなかでも「バウムクーヘン」は、切り口が木の「年輪」のように見えることから、夫婦ふたりで年月を重ねることを連想させます。

ただし、食べる際に切り分ける大きなタイプは「切れる」や「別れる」といったことを連想させるとして、好まない人もいます。また、あらかじめカットされたタイプも販売されていますが、「年輪が途切れている」「すでに切れている」という理由でよくないという人も。結婚式の引出物としても人気の品物ですが、縁起やしきたりを気にされる親御様の場合は気をつけましょう。

このほかにクッキーやチョコレートなど、家族で気軽につまめるお菓子も定番の品として人気です。洋菓子は用意しやすく、賞味期限が長めのものも多いので、何を贈ればいいのか分からないときの無難な選択肢だといえるでしょう。

顔合わせの手土産には避けるべき品物

顔合わせ用の手土産には、「縁起が良くない」「別れを連想させる」「贈られたお相手が困る」といった理由から避けたほうがよいものもあるため、チェックしておきましょう。ただし、贈る相手の好物だったり、両家にとって縁のあるものだったりする場合は例外です。ここでご紹介する品物でも「絶対にダメ」と決めつけるのではなく、時と場合に応じて選ぶようにしましょう。

ようかんやカステラなど切り分けて食べるお菓子

「ようかん」や「カステラ」は、手土産の定番。しかし、食べるときに包丁や菓子切りで切り分けるため、夫婦の別れをイメージさせることから顔合わせの手土産としてはふさわしくないといわれています。1本のものに切れ目が入っている切り分け不要なタイプも販売されていますが、「すでに切れている」「別れている」という意味にとらえる人もいるため、注意が必要です。

ようかんやカステラを「好物と聞いたので」「地元の銘菓だから」といった理由で贈りたいのなら、もともと一口サイズに作られている品物を選ぶといいでしょう。個包装されている品物だと保存もしやすく、一度に食べきれないときにも重宝します。一方で、長細い形状から「長いお付き合い」を意味するという説もあるので、両家ともに同じ認識であれば、選択肢の一つとして考えてもよいでしょう。

おせんべい

おせんべい

「おせんべい」は日持ちするうえに常温で保存できるため、お中元やお歳暮、ちょっとしたお礼などでは定番のギフトです。しかし結婚に関することでは、「ふたりの仲が割れる」というネガティブなイメージにつながってしまう可能性があります。

もし、相手が「甘いものが苦手」「おせんべいが大好物」という理由からおせんべいを贈りたいときは、割れる心配のない「おかき」や「あられ」がおすすめです。個包装の贈答品が多いうえに賞味期限も長めなので、さまざまな家庭で歓迎されます。

ただ米菓はかさばりがちで、5,000円の商品となるとかなり箱が大きくなることも。実際にお店で大きさを確認しておくといいでしょう。また、味噌味のものは「味噌がつく(失敗をする・しくじるなどの意味)」を連想させるとして避ける人もいます。

かさばるもの・日持ちがしないもの

マスカットパイ

持ち運ぶのが大変な重いものやかさばるもの、生鮮食品や生菓子などの日持ちしないものは、顔合わせの手土産としては避けましょう。定番の品物であるお酒も、重量があるため、気配りが必要です。ただし、相手の自宅に持参するときや、車で来ることが分かっている場合は、多少かさばるものでも負担をかけることは少ないでしょう。一方で、荷物の制約が多い飛行機移動す場合などは、持ち運びのことまで考えて選ぶことをおすすめします。

また、冷蔵庫や冷凍庫に入れなければならないものも、顔合わせの手土産には不向きです。たとえ相手の自宅へ持参するとしても、渡してすぐに冷蔵・冷凍しなければならないとバタバタさせてしまったり、収納できるスペースがなかったりすることも考えられます。両家顔合わせの手土産は、常温で置いておけるものや手軽に持ち運べるものを中心に考えましょう。

相手に喜ばれる手土産で和やかな顔合わせに

料亭のメニュー

両家の顔合わせは、お互いの家族が揃う大切なイベントです。挨拶やお近づきのしるしに手渡す手土産は、相手の好きなものや縁起の良いものから選びましょう。迷ったときは、賞味期限の長さや個包装されているかどうかなどを基準に、相手に合わせて絞り込んでいくことをおすすめします。地元の名産品なら会話のきっかけにもなり、場を和ませるのにも役立ってくれます。 両家顔合わせの事前準備や段取りは、以下の記事もチェックしてみてください。

\顔合わせ前に式場見学をしておきましょう!/

この記事を書いた人
ライター Ayako

ライター Ayako

専門誌編集を経て、制作会社で結婚式用オリジナルペーパーアイテムの制作サポート、お客様インタビューなどを担当。現在はフリーでエンタメやビジネスの記事を中心に執筆中。趣味はご朱印集め。

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