結婚するのにいくらかかる?お金のことは結婚前に確認して不安が残らないように!

結婚するのにいくらかかる?お金のことは結婚前に確認して不安が残らないように!

結婚の予定があるカップルのなかには、お金のことが心配になる方も多いでしょう。結婚式や新婚旅行、新生活などにはまとまった費用が発生しますが、それぞれにどのくらい必要なのかを把握しておくことで安心して結婚に向けた準備を進めることができます。 今回は、結婚前に知っておきたい結婚資金や結婚後に必要な費用についてご紹介します。結婚前にカップルで話し合っておくべきお金のことや結婚資金を貯める方法なども紹介するので、ぜひ参考にしてください。

目次

結婚前と結婚後に必要な費用はどれくらい?

リクルートのブライダル総研が2022年4~5月に実施したゼクシィ結婚トレンド調査によると、結納金を除き、婚約から新婚旅行までにかかった費用平均は全国で約400万円でした。項目ごとの平均費用をご紹介します。

結婚前と結婚後に必要な費用

引用:リクルート ブライダル総研|ゼクシィ結婚トレンド調査 2022 首都圏

プロポーズ|0〜10万円

プロポーズにかかる費用は、贈るものや演出により異なります。例えば、花束を用意するなら5,000円~1万円程度、ホテルの一室でプロポーズするなら宿泊料は5~10万円程度、婚約指輪以外のプレゼントも贈るのであれば数万円が予算の目安です。結婚したい気持ちを伝えるシンプルなプロポーズでは、多くの費用は発生しないでしょう。ただし、高級レストランで食事をしながらプロポーズをしたり、旅行先の眺めがよい場所で愛を誓う言葉を交わしたり、特別なシチュエーションを用意する場合は食事や旅行費用がかかります。

婚約指輪・結婚指輪|平均61.9万円

婚約指輪・結婚指輪

婚約指輪や結婚指輪の平均購入額は、婚約指輪が35.8万円、結婚指輪は26.1万円で、あわせると約60万円です。結婚指輪が婚約指輪よりも購入額が低い理由は、結婚指輪のほうがシンプルなデザインが多いためです。ただし、指輪の値段はブランドや宝石によって大きく異なります。特に、フルオーダーの指輪を選んだり装飾する宝石の種類・数を追加したりする場合は、追加料金がかかるため平均購入額より高くなる可能性があります。

婚約指輪を購入する時期はカップルによって異なりますが、プロポーズをするときや結納、家族との顔合わせのタイミングにあわせて準備するケースが多く見られます。結婚指輪は、入籍や結婚式のタイミングにあわせて購入するのが一般的です。

結納・両家顔合わせ|平均16.6万円(顔合わせのみ平均6.6万円)

結納・両家顔合わせ

日本の伝統的な婚約の儀式である結納を行った夫婦の割合は9.4%で、全体の1割程度とあまり多くありません。食事代など、結納式でかかった費用の平均額は16.6万円です。また、結納金の平均額は98.8万円となっています。

結納を行わず食事会などで両家の顔合わせを済ませるカップルも増えています。顔合わせのみを行った夫婦の割合は80.2%で、かかった平均費用は食事代込みで6.6万円でした。

結婚式|平均303.8万円

挙式・披露宴・ウェディングパーティにかかる費用の平均は303.8万円でした。コロナ禍前の2020年の費用平均は362.3万円となっており、ゲストの数を減らすなどしたため、この2年間で結婚式費用が減少したことがわかります。結婚式は結婚費用に占める割合がもっとも高額であるため、親御様や親族から援助を受ける方も少なくありません。結婚式の費用には挙式料や披露宴の会場費、ゲストをおもてなしするためのお料理・ドリンク、ウェディングケーキ、ウェディングドレスなどが含まれます。

新婚旅行|平均29.6万円

新婚旅行

新婚旅行の費用は行き先や日程により大きく異なります。新婚旅行にかかる費用の平均はお土産代を除くと29.6万円でした。2020年の調査の旅行費用の平均は65.1万円となっています。2020年と2022年の新婚旅行の費用平均に差が出ている要因は、社会情勢の変化によって国外への渡航制限が設けられて海外に新婚旅行へ行くのを控える傾向があったことが挙げられます。

一般的に、新婚旅行は1週間の日程を設ける方が多いようです。海外挙式を選択する場合は、新婚旅行を兼ねて滞在期間を増やすのもよいでしょう。

新生活にかかる費用

結婚後の新生活を新居で始める場合は引っ越し費用がかかります。新居が賃貸物件なら、初期費用の相場として家賃の4~5倍程度の金額を用意することが一般的 です。引っ越しのタイミングで家具や家電を新しくそろえる場合は、ソファ・ダイニングセット・冷蔵庫・洗濯機などの購入費用として数十万円程度の予算が必要になります。

結婚前から同棲しているカップルが同じ場所に住み続けたり、どちらか一方の家に引っ越したりする場合は初期費用が発生しないため、新生活にかかる費用を安く抑えられるでしょう。

結婚前の平均貯金額

結婚

「ゼクシィ結婚トレンド調査2022」によると、結婚を間近に控えた夫婦の貯蓄額は平均296.9万円です。夫婦の貯金総額の分布を確認すると、もっとも多かった金額は200~300万円で全体に占める割合は23.7%でした。

結婚前に「結婚に必要なお金を貯金していた」と回答した夫婦が87.5%であることからも、多くのカップルが結婚前から結婚に向けた貯金を意識していたことがわかります。

引用:リクルート ブライダル総研|ゼクシィ結婚トレンド調査 2022 首都圏

結婚前に費用はすべて貯めておくべき?

貯金

「結婚に必要なお金が貯まるまで結婚できないの?」と不安に思われる方も多いでしょう。しかし、結婚式にかかるすべての費用を結婚前に貯めておく必要はないといわれています。親御様や親族から結婚式の費用として援助を受けた平均額は178.4万円。援助を受けた人の割合は全国で76.9% となっており、全体の約8割のカップルが身内から資金援助を受けていることがわかります。

結婚式に招待したゲストからいただくご祝儀も結婚費用として充当できます。ただし結婚式の費用を支払うタイミングは式場によって異なるため、ご祝儀を結婚式費用として支払うことはできない可能性があります。予約する際に確認しておきましょう。

結婚資金を賢く貯める方法

婚約から結婚するまでの準備期間は、およそ半年から1年以上かかるのが一般的です。結婚にかかる費用の支払いはその都度になるため、必ずしもまとまった資金が必要になるわけではありません。また、やみくもに貯めようとするとゴールが見えず、辛くなってしまうこともあるでしょう。理想の結婚式や新婚旅行をおふたりで話し合い、概算を出したうえで計画的に準備しましょう。

目標を決める

目標

結婚資金を賢く貯めるためには、いつまでにいくら貯めるのか目標を明確にすることが大切です。まずは結婚にかかる費用の概算を計算します。婚約から新婚旅行までには婚約指輪・結婚指輪や結納・両家顔合わせ、結婚式、新婚旅行の費用がかかります。おふたりで話し合いながら、何にいくらの費用をかけるのかを相談しましょう。

次に、結婚資金を貯めるゴールとして結婚式や入籍の時期を決め、毎月いくら貯めればいいのかを考えます。毎月の貯金額を引いた金額で生活するのが現実的に難しい場合は、結婚にかかる費用で削れるところはないか見直してみましょう。結婚式や入籍の時期をずらすことを検討するのもひとつの方法です。また、親御様に相談し、結婚資金の援助を期待できるか、確認してみるとよいかもしれません。

結婚資金用の口座を作る

結婚資金用の口座

結婚資金を貯める際は、生活資金と別に結婚資金用の口座を開設するのがおすすめです。生活資金と別の口座に毎月の貯金額を積み立てることで、生活費として消費する心配がなく効率的に結婚資金を貯められます。毎月少しずつ貯金が増えていくことを感じられ、楽しくお金を貯められるでしょう。

ただし、貯めた資金を途中で引き出してしまうと目標にする金額が貯まるまでに時間がかかってしまいます。途中で貯金を引き出さないように対策するなら、口座を開設する際にキャッシュカードを作らないようにするとよいでしょう。キャッシュカードを作らなければ通帳と印鑑を金融機関の窓口に持って行かない限りお金を引き出せないため、余計な引き出しを避けられます。

荷造り

先取り貯蓄をする

「余ったら貯金しよう」と思っているとなかなか貯まらないこともあります。その際は、先取り貯蓄をおすすめします。先取り貯蓄とは、毎月の給料が入金されたタイミングで結婚資金の貯金額分を引き出して結婚資金用の口座へ入れる貯蓄方法です。先に貯金額を給料から差し引いて残った金額が生活費になるため、シンプルに家計の管理を行えます。

先取り貯金のために毎月お金の出し入れをするのが面倒な場合は、給与天引きや自動積立などの利用がおすすめです。給料の振り込みを複数口座に分ける給与天引き制度が利用ができれば、自身で入金する手間が省けます。自動積立は、指定した日に給料が振り込まれた口座から一定額を自動的に差し引いて別の口座に積み立てるシステムです。勤務先が給与天引きに対応していない場合は、自動積立を利用しましょう。

節約して支出を見直す

節約して支出を見直す

賢く貯金をするためには、無駄な支出を見つけて節約することが重要です。貯金を始める前と同じ支出をしていては先取り貯蓄をしても、生活費が足りなくなって口座からお金を引き出す必要があるかもしれません。結婚資金を効率よく貯めるためにも、生活費を節約して支出を見直す習慣をつけましょう。節約をするうえで毎月の支出を家計簿に記録することをおすすめします。

家計簿を作成することで毎月の支出を可視化でき、どの品目で無駄遣いが多いのかを一目で確認できるようになります。スマートフォンを格安SIMに乗り換えたり、食費や水道光熱費を削ったりするのもひとつの方法です。

結婚前にカップルで話し合いをしておくべきお金のこと

お金に対する価値観は、育った環境の違いによって大きく異なります。結婚前にカップルでお金のことについて話し合っておくと、新生活を始めたあとに価値観のずれによってすれ違いになることを避けられるでしょう。結婚前にカップルで話し合いをしておくとよいお金のことは以下の4つです。

・それぞれの給料、収入
・現在の貯金額
・ローンや奨学金の返済について
・結婚後のお金の管理方法

それぞれの給料・収入

給料・収入

結婚後もお財布を分ける夫婦も増えていますが、お互いの給料や収入を概算でも知っておくとよいでしょう。おふたりの給料・収入を確認しあうことで、新生活を始める新居の家賃や毎月の生活費、結婚までの貯金額などを計算しやすくなるうえに、結婚後のお金の管理方法に関する話し合いの糸口をつかみやすくなります。結婚後もお互いに仕事を続けるのかによって世帯収入額は大きく変わります。たとえば、子育てのために、専業主婦(主夫)になる場合は、一人分の収入で家計を支える必要があります。

現在の貯金額

結婚資金を貯める計画を立てるうえで、現時点の貯金額を把握しておくことも大切です。結婚資金以外の目的で貯金をしている人もいるでしょう。おふたりの貯金額から結婚費用の貯蓄にいくら回せるのかによって貯金する期間や毎月貯める金額は変わってきます。カップルが結婚資金に貯めた金額の分布は以下の表のとおりです。

貯金額

参考:リクルート ブライダル総研|ゼクシィ結婚トレンド調査 2022 首都圏

もっとも多い貯金額は200~300万円未満(23.7%)で、次いで100~200万円未満(22.0%)、300~400万円未満(19.0%)となっています。

ローンや奨学金の返済について

ローンや奨学金の返済

自動車ローンや大学の奨学金などの返済すべきお金がある場合は、相手を不安にさせないためにも事前に伝えておくことをおすすめします。特に、結婚後も返済が続く場合は、返済額の残高や毎月の返済額の合計、完済までのスケジュールを伝えておくと安心です。返済が済んでから結婚の準備を始めたいと考えている場合もあるかもしれません。

そのため、返済の残額と返済スケジュールを伝えておくことで、結婚資金の貯蓄計画や結婚後の家計のやりくりなどの話し合いを進めやすくなるでしょう。

結婚後のお金の管理方法

結婚後の家計の管理方法についても具体的な話し合いをしておくと安心です。たとえば、家計の管理はひとりがすべてを負担する方法とふたりで分担する方法があります。結婚後も共働きにするのか、専業主婦(主夫)になるのかによって管理方法は変わってくるでしょう。どちらかが専業主婦(主夫)になる場合は、生活費以外に自由に使えるお金をいくらにするのか、どこから支出するのかも相談しておくことも大切です。

おふたりで分担して家計をやりくりする場合はどちらがどの費用を負担するのか、最終的なお金の管理はどちらがするのかも含めて話し合いを進めておきましょう。

お金のことは結婚前によく話し合っておこう

結婚前に用意しておくべきお金は、結納を行うのか、結婚式に何名招待するのか、また新婚旅行はどうするのかによって大きく変わってきます。結婚資金を賢く貯めるためには、いつまでにいくら貯金するのか目標を決めたうえで、結婚資金用の口座を開設して先取り貯蓄で計画的に進めましょう。また、結婚前におふたりのお金に対する考え方や結婚後のお金の管理について話しあっておけば、結婚生活もスムーズに始められるでしょう。結婚式について具体的に検討を始めることで話が進むこともあります。貯蓄も楽しみながら結婚の準備を進めてくださいね。

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この記事を書いた人
ライター myway

ライター myway

ライフスタイルから保険・転職・法律などまで幅広いジャンルを執筆。未経験のジャンルにも積極的にチャレンジ中。一番の癒しは、仕事の合間に愛犬とじゃれ合う時間。

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