定番マナーからデザインのアイデアまで。失敗しない「席次表」の作り方

定番マナーからデザインのアイデアまで。失敗しない「席次表」の作り方

結婚式では、招待状をはじめとする“ペーパーアイテム”がゲストへのお知らせに一役買ってくれます。なかでも、「席次表」は、参列してくれたゲストの席順をお知らせするもので、会場内のテーブルレイアウトだけでなく、どの席に誰が座り、その人はどんな人か分かるよう、名前と肩書が記されています。

最近では、ご新郎ご新婦のことがしっかり分かるプロフィールを載せて、メニュー表も一緒にしたプロフィールブックという形で準備するカップルも。式が始まるまでの時間を繋ぐ、ちょっとした読み物としてゲストの皆様に楽しんでもらえると人気です。

でも、卒花さんによると、「席次表を作るのは意外と大変だった!」という声が。ゲストの方の出欠が分かるまで席次が決められない、または、正しい名前や肩書が分からない…など、絶対に間違えてはいけない情報が詰まっているため、苦労することも多いようです。そこで、仕上がりまでのスケジュール、そして、席次表を作る上でのマナーをしっかり確認しておきましょう。

席次表には「ご新郎ご新婦の情報」「ゲストの席順」を

席次表には「ご新郎ご新婦の情報」「ゲストの席順」を

席次表に載せる内容は、基本的に「ご新郎ご新婦の情報(名前、生年月日、ゲストへのあいさつ文など)」と「ゲストの席順(会場のテーブルレイアウト)」が入っていればOK。当日のメニュー表、当日の進行プログラムも入れておくと親切です。家族婚など少数の場合は、ゲストのほとんどがご新郎ご新婦と顔見知りということもあるので、席次表の代わりにエスコートカード(テーブルに誘導するための番号が書かれた紙)を受付で渡すという方法もあります。

席次表は、一枚の紙を三つ折にしたものが定番ですが、紙のサイズを変えて正方形にしたり、くるくると巻いて紐で結んだりと、さまざま。デザインに合わせて折り方を変えるだけで、個性が出ますね。

また、前撮り写真などをたくさん使いながら、ご新郎ご新婦の情報をいろいろ載せた「プロフィールブック」もおすすめです。結婚式の準備に余裕があれば、ぜひトライしてみてください。

【関連記事】おしゃれな「プロフィールブック」を手作りしたい!作り方のポイントは?

席次表が完成するまでのおおよそのスケジュールは?

席次表の準備スタートは、早くて挙式から約3ヶ月前。招待状とデザインを統一したいという人も多く、必然的に、このタイミングで席次表のデザインも決まることになります。招待状とデザインを統一しない場合は、ゲストからの出欠の返事がすべてそろった後からでも大丈夫。

いずれにしても、席次部分の作成はゲストが決まってから始まるので、それ以外の箇所(ご新郎ご新婦のプロフィールなど)は、空いた時間を見つけて少しずつ取りかかっておくと余裕を持って完成させられます。

【約3~2ヶ月前】準備スタート!「デザイン・レイアウトを決める」
【約2~1ヶ月前】席次以外の部分を進める/ゲストの肩書の情報を集める
【約1.5~1ヶ月前】ゲストの出欠確認が終わったら「席次決め」
【約1ヶ月~2週間前】席次が決まったら、その他の部分も仕上げを
【約2~1週間前】印刷・完成!

ところで、「ゲストの肩書集め」に苦労した卒花さんがチラホラいる様子。会社の上司などは、時期によって結婚式の直前で部署が変わることもあるため、正確な情報を入れるとなると、完成がギリギリになることもあるようです。そういった修正があることも踏まえて、余裕がある時期に、ゲストの名前と肩書の情報は、ご両家でひとつにまとめてデータ化しておくと慌てずにすみます。

席次表を作る方法は、「会場や会場の提携店」のほか、「外部ショップ」「自分たちで手作り」と大きく分けて3パターンあります。ゲストからの出欠の返事が遅れる、あるいは、直前にキャンセルが出るなどで、席次がなかなか決まらず…ということもあるため、手作りに慣れていない方は注意が必要です。

「まだ時間があるから」と思っていても、花嫁さんは他にも準備することがたくさん!スケジュールや作業に無理がないよう、どの方法で席次表を作るか、結婚式までの準備期間から逆算してスケジューリングしましょう。

席次表を作る上で気をつけること・マナーはあるの?

席次表を作る時、特に気をつけることは、「言葉遣い」と「敬称」、そして、「ゲストのお名前や肩書に間違いがないか」ということ。それ以外の項目は、できれば気をつけたい点。可能であれば避けておいたほうがベターですが、必ず守らなければいないわけではないので覚えておくだけで大丈夫です。

□忌み言葉・重ね言葉は使わない
□句読点(「、」と「。」)を使わない
□ゲストの敬称は同居している家族と未婚の兄弟姉妹以外すべてに“様”をつける
□ゲストの名前は正しい漢字を使う(旧字体などに注意)
□ゲストの会社名など肩書は省略しない
□老若男女問わず分かりやすいデザインにする
□席次表の名前に折り目がつかないように注意する

ちなみに、ご新郎ご新婦が座る高砂席に一番近い席から上席(上座)となり、上席を基準にして、そこから遠くなるほど末席(下座)となります。一般的な席次は、主賓や職場の上司が上席に、親族は末席になりますが、北海道や一部の東北では、親族席が上席になる場合も。その地域で結婚式を挙げる方は事前に確認してから、席次表を作成することをおすすめします。

参考にしたい!アニスタグラムで見つけたおしゃれな席次表

アニスタグラムには、招待状などペーパーアイテムとデザインを統一したり、会場のコーディネートにあわせてデザインを考えたり、または、写真をたくさん使ってプロフィールブックタイプにしたりと、こだわりのアイデアが満載!そのなかからいくつかご紹介します。

真っ白なウェルカムドールのうしろには、くるくると巻いた席次表が入ったバスケットが。シンプルでおしゃれなコーディネートはぜひ真似したいですね。

シンプルな作りに、ゴールドの文字が映えるデザイン。会場もゴールドを効かせたコーディネートになっているので、テーブルに置いても統一感が出ます。

よりたくさんの写真や情報をまとめて冊子にすることで、おふたりが生まれた時から今までの想い出がギュッと詰め込むことができ、ゲストへの素敵な贈り物に。

プロフィールブックタイプにして、前撮りした写真をたくさん見ていただく方法も。読み応えも見応えも十分な一冊は、ゲストの想い出のアイテムになるはずです。

席次表は、ご新郎ご新婦のことはもちろん、ゲストのことも一目で分かるペーパーアイテムです。ご新郎ご新婦を祝福するために、どんな人が集まり、どんな披露宴が行われるのか、参列したゲストの方はワクワクした気持ちで席次表を手にするはず。準備することが多く、あまり手をかけられないというカップルもいると思いますが、感謝の気持ちを込めて、ゲストに少しでも楽しんでもらえるよう、おふたりらしい席次表を準備しましょう!

この記事を書いた人
ライター 佐藤

ライター 佐藤

女性誌WEBサイトのエディター&ライターを経て、フリーに。現在は、美容やライフスタイルを中心に女性向けの記事やエンタメ系グラビア誌のインタビューも担当。

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