結婚式の場所のおすすめの決め方は?場所決めでもめることがないように

結婚式の場所のおすすめの決め方は?場所決めでもめることがないように

結婚式を行うことが決まり、まず最初に決めることは結婚式場の場所です。しかし、招待するゲストの人数や親御様の意向、さらに経済的な面などさまざまな事情があり、なかなか決められないという新郎新婦もいるでしょう。

そこで今回は、失敗しない結婚式の場所の決め方について解説。結婚式の場所決めでもめることがないように、事前にしっかりと決め方のポイントを押さえ、スムーズに結婚式の準備を進めていきましょう。

目次

結婚式を挙げた場所を選んだ理由

まず、結婚式を挙げた場所を選んだ理由について、ゼクシィが行った調査「披露宴・ウエディングパーティを実施した地域を選んだ理由」のアンケート結果をランキング形式で紹介します。

1位…親・親族のアクセスが良いから
2位…友人のアクセスが良いから
3位…実施したい会場があったから
4位…ふたりの新居の近くだから
5位…景色が良いから

以上の結果から、交通の利便性を重視している新郎新婦が多いことが分かります。特に親族の中には祖父母など高齢の方がいる場合もあるため、長距離の移動で身体に負担をかけないよう配慮していることもうかがえます。とはいえ、3位の「実施したい会場があったから」や4位の「ご新郎ご新婦の新居の近くだから」といった理由からは、新郎新婦の意向やこだわりも場所決めに反映されていることが予測できます。

結婚式を挙げる場所の決め方と注意点

結婚式場には、ホテル・ゲストハウス・専門式場・レストランといった種類があり、場所は街中やリゾート地などさまざま。ふたりの地元が違っている、今住んでいる場所とおふたりの地元が離れている、場所によって招待できるゲストが変わってくるといった理由から、結婚式を挙げる場所をなかなか決められないカップルもいるでしょう。

そこで、先輩花嫁たちは結婚式を挙げる場所をどのようにして決めたのか、5つの決め方を紹介します。決め方によっては注意すべき点もあるので、あわせて確認してくださいね。

ふたりが住んでいる近くの結婚式場

地元が離れている新郎新婦の多くが、今住んでいるエリアの近くにある結婚式を選んでいます。おふたりが住んでいるエリアで結婚式を挙げるメリットは、職場の人や近くの友人を招待しやすいこと。特に職場が同じおふたりの場合、会社関係のゲストが多いため、職場に近い場所にある結婚式場がよく選ばれるようです。今後の人間関係を良好に保つためにも、居住地域近くの結婚式場はおすすめの選択だといえるでしょう

また、この場合は打合せに行きやすいといったメリットもあります。結婚式の準備には段階があり、一般的に行われる打合せの回数は5回~7回ほど。仕事などで忙しい場合は、その合間を縫って打合せにいかなければならず、結婚式場が遠いと余計に時間が割かれてしまいます。住んでいるエリアに近い結婚式場の方が、効率良く準備を進めることができるでしょう。

想い出や憧れの場所

おふたりが出会った場所やプロポーズされた場所、学生時代に住んでいた街、おふたりのお気に入りのレストランなど、想い入れのある場所で結婚式を挙げるケースもあります

おふたりが結ばれた縁深い場所で挙げる結婚式は、感動もひとしお。なかには初デートの場所やテーマパーク、有名な建築物などで結婚式を挙げるカップルもいます。一般的ではない場所での挙式や披露宴はインパクトも大きいですし、より想い出に残る結婚式になるでしょう。

おふたりの地元や今住んでいるエリアに気に入った結婚式場がない場合は、おふたりの想い出の場所を選んでみてはいかがでしょうか。特別なロケーションでの結婚式は、ゲストを楽しくもてなすことができるでしょう。

遠距離カップルなら中間地点

例えば、東京と大阪なら名古屋で挙げるなど、おふたりの地元が異なる場合は、その中間地点で結婚式を挙げるという選択肢もあります。これなら移動距離は平等なので、どちらの親族も顔が立ちます。

ただしこの場合は、どちらの親族にとっても土地勘のない地域に来てもらうことになるため、事前に会場までのルートを伝えておくことが必要です。自家用車で来るなら高速道路のルート、新幹線なら最寄り駅から会場までのルートなど、当日迷うことのないよう分かりやすく伝えておきましょう。

実際に、お互いの中間地点で結婚式を挙げたカップルは距離よりも来やすさを重視しており、初めての場所でも迷わないよう、駅から近い会場を選んでいるようです。多少距離が遠くても、交通アクセスが良いところであれば集まりやすいでしょう。

新郎または新婦の出身地や地元

おふたりの地元が離れている場合は、どちらかの地元で結婚式を挙げるケースもあります。この場合、ゲスト人数の多い方の地元を選ぶカップルが多いようです。また、遠方では出席が難しい高齢者がいる方を優先させることも。さらに、衣裳やヘアメイクなどの打合せで結婚式場に行く頻度が高い新婦側の地元にした、という理由もあります。

どちらかの地元で結婚式を挙げる場合は、親や親戚、昔の友人に来てもらいやすいといったメリットがあります。しかし、今住んでいる場所と会場が離れていれば、打合せに通うのが大変というデメリットもあるので、オンライン打合せなどで対応してくれる結婚式場を選ぶと良いでしょう。

また、片方のゲストは遠方から来ることになるので、その分時間とお金を要します。特に親族のオンライン打合せは、事前にきちんと話し合い、お互いの親族に角が立たないようにしましょう。交通費や宿泊費を負担するなどの配慮も必要です。

国内・海外のリゾート

新婚旅行を兼ねたい場合や、両親をはじめ親しい人だけを招待して小規模な式にしたい場合は、リゾートウェディングがおすすめ。少人数なので両家でゆっくりと親睦を深められるほか、式後は観光も楽しんでもらえるといったメリットがあります。招待しないゲストには、改めてパーティや二次会を開くのもありでしょう。

実際にリゾートウェディングを行った新郎新婦からは、「旅費を自己負担してもらう代わりに、ご祝儀はなしにした」、「ゲスト全員に喜んでもらえて、特別な想い出を作ることができた」といった声が寄せられているようです。

ただしこの場合は遠方になるので、両家の親とよく相談し、承諾を得てから準備を進めましょう。また、ゲストの交通費や宿泊費を負担する場合もあるので、予算についてもよく考慮する必要があります。特に海外で行う場合は日本国内で行う一般的な結婚式よりも費用が高くなるので、資金計画を入念に立てることが大切です。

国内のリゾートウェディングでおすすめの場所
・沖縄
・軽井沢(長野県)
・北海道

海外のリゾートウェディングで人気の場所
・ハワイ
・バリ・プーケット・セブ島(東南アジア)
・イタリア・スペイン・フランス(ヨーロッパ)

親や親族などゲストが参加しやすい場所

結婚式に招待するゲストが多い場合は、親族や会社の上司、同僚、友人などが参加しやすい場所であるかも重要です。特に高齢者や妊婦、体調に不安のある方などは長距離の移動が困難なため、場所選びの際は立地条件やアクセスを考慮しましょう。

ただし式場エリアをゲスト寄りにしすぎると、打ち合わせに出向く手間などが多くかかるため、オンラインを活用するなど負担を軽減する工夫が必要です。

人気ランキングや口コミなども参考に

結婚式場の決め方に迷った場合は、結婚式場の情報を画像や口コミ、人気ランキングなどでチェックできるネットやSNSも活用してみましょう。実際に利用したカップルのリアルな声が聞けるので、挙式のイメージも湧きやすくなります。

しかし気をつけたいのが、ネットでの情報を鵜呑みにしないこと。感想にも個人差があるので、場所決めの際はブライダルフェアなどに参加して最終的には自分の目で見て決めることが大切です。

結婚式場の種類

結婚式を挙げるといっても、スタイルはさまざま。式場により特徴やロケーションなどが異なるので、主な5つの会場タイプをチェックし、自分たちの希望に合うスタイルを選びましょう。

良質なサービスでゲストをもてなすホテルウェディング

ゲストへのおもてなしや質の高いサービスを重視するなら、ホテルウェディングがおすすめです。高級感のある外観や格式高いインテリアも魅力で、幅広いスタイルの式場を扱っていることが多いため、新郎新婦の好みに沿った結婚式や披露宴が叶います。

また、立地条件やアクセスも良いため、遠方からのゲストを招く際にも安心です。式場とホテルが同じ敷地であれば移動も少なく、宿泊も可能なのでゲストの負担を減らせます。ただし、日程によっては同日に何組も結婚式が行われることがある点に注意が必要です。特別感が薄れることが心配であれば、事前にスタッフに相談しておきましょう。

チャペルの挙式など充実したロケーションの専門式場

結婚式に特化された専門式場は、チャペルや神殿、宴会場、控室など必要な施設や設備が充実しており、正統派の結婚式を希望するカップルに向いています。演出の種類も豊富で、結婚式の幅広い知識やノウハウを持つ専門スタッフが対応するため、きめ細やかな配慮や要望に沿った提案をしてくれるのも強みです。プロのスタッフによる万全なサポートがあるため、年配者の多い結婚式でもお任せできます。

注意点はホテルウェディングと同様に一日の挙式数が多いことです。また、春や秋などの人気シーズンは予約が取りづらくなるため、候補日の選択肢を広げておくとよいでしょう。

貸切空間で演出豊富なゲストハウス

演出や装飾にこだわり、おふたりらしい結婚式を挙げられるのがゲストハウスの魅力です。オシャレな一軒家を貸し切り、アットホームな雰囲気の中でゲストとの交流を楽しめます。開放的なガーデンやプール、海外のリゾート地のような外観など非日常感の味わえるロケーションも充実しており、自由度が高いのもメリットです。また演出のバリエーションも豊富で、バルーンリリースやデザートビュッフェ、ペットと一緒に過ごすなど屋内外のスペースを有効に使っておふたりらしいスタイルを実現できます。

素敵な料理とドリンクが楽しめるレストラン

料理やドリンクにこだわりたい、アットホームな結婚式にしたいカップルに向いているのがレストランウェディングです。会場は貸切なので人目を気にすることなく、素敵な料理やゲストとの交流を堪能できます。シェフの料理説明や盛り付けなど、他の会場にはない特別な演出も趣があり、少人数の結婚式にもぴったりです。

なお、衣装や会場装飾などは持ち込みのところも多いため、準備や費用がその分多くかかる点は考慮しましょう。

和装が叶う格調高い神社

神社で行う結婚式は、神前式と呼ばれる日本の伝統的な結婚式スタイル。紋付羽織袴や白無垢などを着て、厳かな雰囲気の中で行われます。緑豊かで開放的な神社も多く、新郎新婦の和装が美しく映えるのも神社ならではです。

ただし神前式は家同士の結びつきを重んじるため、原則参列できるのは両親や親族のみとなる点に留意しましょう。

結婚式の場所決めでもめることと解決策

結婚式の場所を決める際は、おふたりだけでなく親御様やゲストの事情も考慮する必要があります。しかしそれゆえに、意見がまとまらないこともあるでしょう。結婚式に対する考え方は地域の慣習や世代によっても変わるので、相互理解を心がけることも大切です。

ここでは、結婚式の場所決めでよくもめることと、その防止策について紹介します。事前に把握しておけば、わだかまりなく準備を進めることができるでしょう。

新郎新婦の両親や家族の反対意見

結婚式は、両家の絆を深める大切な場。おふたりだけでなく両家の親御様にとっても特別な日なので、親御様の意向も考慮しながら準備を進めましょう。自分たちの希望だけで先に結婚式場を決めてしまうと、後で親御さんに提案したときに反対されることがあります。結婚式場を決める前に先に親御様に相談しておき、懸念点は払拭しておきましょう。

相談するときは、あらかじめ親御様に自分たちの意向を伝えながら、希望する結婚式場の情報を示しておくと、その後の話し合いがスムーズに進みます。両家顔合わせのときに、おふたりの考えを話すのも良いでしょう。親御様の意向を尊重する姿勢を見せながら話せば、おふたりの理想をきっと理解してくれるはずです。

費用の総額や分担について

結婚式に要する費用は、場所によって変わります。土地柄にも費用差がありますし、新郎新婦それぞれのこだわりでもめることもあります。

例えば、多少高い結婚式場でも結婚式にはこだわりたいという新婦もいれば、なるべく安く済むところで済ませたいという新郎も。きちんと話し合いお互いが納得したうえで、資金計画を立てることが大切です。

また、結婚式の費用は親御様からの援助で賄えることもあります。援助の有無によっては結婚式の内容も変わる可能性があるので、この点もしっかり確認しておきましょう。

打ち合わせ方法や回数

結婚式場が自宅から遠い場所にある場合、打合せに行くのが大変というデメリットがあります。特に、仕事などで忙しくおふたりでの打合せが難しいと、どちらが行くのかでもめてしまうことが。

遠距離での打合せをスムーズに進めるには、直接結婚式場に行かずとも遠隔で打合せができる方法を活用することです。結婚式場のスタッフに電話やメールなどで打合せができないか、あらかじめ確認しておきましょう。最近では、オンラインでの打合せに対応している結婚式場も増えているようです。

ただし、衣装合わせに関しては実際に行く必要があるでしょう。結婚式場によっては系列店で対応してくれるので、この点も確認しておきましょう。自宅近くの系列店で衣装合わせができるかもしれません。

結婚式や披露宴の日程や時間

結婚式場の場所によっては、日程や開始時間など遠方のゲストへの配慮が必要です。例えば関東の結婚式場で午前中にスタートとすると、関西から来るゲストの場合、前泊が必要になるかもしれません。宿泊が必要な距離ではない場合は、遠方からでも間に合うように開始時間を遅くしてほしいなど、場所によりゲストの希望も異なるでしょう。

結婚式場の場所と開始時間は親や親族などに早めに伝え、スケジュールを確認しておくことが大切です。

遠距離のゲストの交通費や宿泊費

遠距離のゲストの交通費を誰が負担するかも、もめる原因のひとつです。交通費や宿泊費をどちらが負担するかは、招待状を送る前にしっかり決めておきます。もしゲストに費用を負担してもらう場合は、ご祝儀は辞退するようにしましょう。

新郎新婦のうち、どちらかが遠いため宿泊費や交通費に偏りが生じる場合には、負担額のバランスをどうするか家族で話し合うことが重要です。

ゲストの人数や選び方

ゲストの人数や選び方も、結婚式場の場所により左右されます。例えば結婚式場の場所が遠く、宿泊や交通費が必要なゲストが増えれば、おふたりの負担額も増えて予算オーバーになるかもしれません。他にも、新郎側または新婦側の地元にした場合に参加できるゲストの人数が偏り、バランスが悪くなる可能性もあります。

費用やバランスにより招待ゲストを絞る必要も生じるため、誰をどこまで呼ぶかよく話し合い、双方のゲストのアクセスを考慮して選ぶようにしましょう。

ゲストのことも考えて結婚式場の場所選びをしよう

人生の晴れ舞台である結婚式。場所もこだわって選びたいものですが、おふたりだけで決めてしまうとわだかまりが残ってしまう可能性があるので、ゲストの都合も考慮したうえで決めましょう。両家の親御様の意向や費用負担などについても十分に話し合い、双方が納得したうえで場所を決めることも大切なポイント。

地元が同じ、職場が同じなど、共通の友人や知人が多い場合は、今住んでいる地域で挙げるケースが多いようです。おふたりの地元が異なる場合は、どちらかの地元で挙げるか中間地点で挙げるといった選択肢も。想い出の場所やリゾート地など特別な場所で挙げ、より想い出に残る結婚式を挙げるケースもあります。

いずれにしても、結婚式は両家にとっても大切な日。親御様やゲストの方々に気持ちよく出席していただけるよう決めていきたいですね。

\立地やアクセスも相談会で解決!/

この記事を書いた人
ライター 瀬上友里恵

ライター 瀬上友里恵

地方在住のフリーライター。詩人として創作活動も嗜む。2児の母として子育て奮闘中。

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