
結婚指輪と婚約指輪の違い。両方必要?意味や相場を比較!
婚約や結婚の証として選ばれる指輪は、それぞれ異なるデザインを選ぶのが一般的です。婚約指輪と結婚指輪が別々に必要になるのはなぜなのか理由を知りたい方もいるでしょう。今回は、婚約指輪と結婚指輪の違いについて解説します。指輪選びや購入後に後悔しないためにも、それぞれの指輪に込められた意味や、指輪の購入費用の相場を確認しておきましょう。婚約指輪と結婚指輪は両方必要なのかについても、あわせて解説します。
- 目次
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- 婚約指輪と結婚指輪の違い
- 意味の違い
- 婚約指輪(エンゲージリング)の意味
- 結婚指輪(マリッジリング)の意味
- どの指につける?着用シーンは?
- 婚約指輪をつける指、着用シーン
- 結婚指輪をつける指、着用シーン
- 重ね付けには、セットリング
- デザインや選び方の違い
- 婚約指輪のデザイン
- 結婚指輪のデザイン
- 宝石の違い
- 婚約指輪の宝石
- 結婚指輪の宝石
- 値段・価格相場の違い
- 婚約指輪の相場
- 結婚指輪の相場
- 用意するタイミングの違い
- 婚約指輪を用意するタイミング
- 結婚指輪を用意するタイミング
- 婚約指輪は必要?兼用はあり?
- 婚約指輪を買ったらプロポーズ!
婚約指輪と結婚指輪の違い

一般的に婚約指輪は、男性が好きな女性に対してプロポーズを行い、婚約の証としてプレゼントする指輪です。男性が、サプライズでプロポーズをする前に婚約指輪を購入するケースもあれば、プロポーズ後にカップルで婚約指輪を選びに行くケースもあります。結婚指輪は、結婚を約束したカップルが結婚の印として準備する指輪です。結婚指輪は結婚式の前におふたりで購入し、指輪交換の儀式の際にお互いの薬指に指輪をはめます。
意味の違い
婚約の証として準備される婚約指輪と、結婚の印としておふたりで用意する結婚指輪のそれぞれには、古くから伝わる歴史があります。さっそく、それぞれの指輪の意味について解説します。
婚約指輪(エンゲージリング)の意味

婚約指輪は結婚の約束を交わした証として、男性から女性に贈られる指輪です。婚約指輪の歴史は古代ローマ時代に遡り、妻を娶った契約の印として、男性から女性の父親に対して婚約指輪が贈られるのが一般的でした。
日本に婚約指輪を贈る習慣が広まったのは戦後の高度成長期で、そのあと、結納の儀式の一環として定着し、現在に至ります。
結婚指輪(マリッジリング)の意味
結婚指輪は、結婚の印におふたりで用意する指輪です。「結婚しました」とわざわざ自分から言葉で伝えなくても、薬指に結婚指輪があれば周囲の人に結婚したことが伝わります。
結婚指輪の歴史は諸説ありますが、一般的に知られているのは13世紀頃のヨーロッパから始まったといわれる説です。日本に結婚指輪の存在が伝わったのは明治時代の後期とされており、大正時代には、結婚の印として結婚指輪を準備することが一般化しました。
どの指につける?着用シーンは?
婚約指輪と結婚指輪のどちらも左手の薬指に着けるのが一般的ですが、正式な決まりがなく、どの指にはめるのかは自由です。左手の薬指以外の指にはめても問題ありません。
婚約指輪をつける指、着用シーン

婚約指輪を着ける定番の指は、左手の薬指ですが、左手の薬指は結婚指輪のために空けておき、あえて右手の薬指に婚約指輪を身に着ける人も少なくありません。たとえば、婚約後に左手の薬指に婚約指輪を着けておき、結婚式の当日のみ右手の薬指にはめておくという人もいます。婚約指輪は婚約期間中だけでなく、結婚後に着用し続けることも可能です。
近年は、婚約指輪と結婚指輪を一緒に身に着けられるようにデザインを統一した指輪も販売されています。婚約指輪と結婚指輪をセットで購入し、結婚後も日常的に身に着けている人も多く見られます。
婚約指輪をつけるタイミングについては、こちらの記事も参考にしてください。
▶ 婚約指輪をつけるタイミングは?婚約中や結婚後も毎日つける?
結婚指輪をつける指、着用シーン
身に着ける指が明確でない婚約指輪に対し、結婚指輪は左手の薬指にはめるのが一般的とされています。なぜなら、古代ギリシャ時代の伝説に由来があるからです。その伝説とは、左手の薬指には「愛情の静脈」と呼ばれる心臓につながる太い血管があるというものです。現在でも、心臓は「ハート」や「心」を意味付けた考え方があり、左手の薬指は結婚指輪をはめる指として広く知られています。
ただし、婚約指輪と同じで、結婚指輪も左手の薬指にはめなければならないといった正式なルールはないため、自分の好きな指に指輪を身に着けても問題ありません。
結婚指輪を身に着けるタイミングや購入時のポイントなどを詳しく知りたい場合は、こちらの記事も参考にしてください。
▶結婚指輪はいつまでに買うのが正解?つけるタイミング&気をつけるポイント
重ね付けには、セットリング

婚約指輪と結婚指輪を同時に購入する人の中には、ふたつの指輪を重ね着けして楽しむ人も増えています。セットリングは、結婚後に婚約指輪と結婚指輪を同じ指に重ねて着けることを前提に作られている指輪です。それぞれの指輪は異なるデザインでも、重ね着けしたときにバランスが取れた見た目になるようにボリューム感やフォルムが工夫されています。セットリングは手元が華やかになり、使用場面や服装にあわせて組み合わせを変えられます。
デザインや選び方の違い
婚約指輪と結婚指輪には、デザインや選び方にも違いがあります。婚約指輪はダイヤモンドが飾られたデザインが多い一方で、結婚指輪は日常的に身に着けることを前提にしているためシンプルなデザインが人気です。
婚約指輪のデザイン

婚約指輪はダイヤモンドを飾ったデザインが一般的です。さまざまなデザインがある中で、ソリティアリングと呼ばれる指輪が定番となっています。ソリティアリングは、リングに一粒のダイヤモンドを爪で留めたシンプルなデザインで、ダイヤモンドの存在感が際立つ指輪です。ただし、ダイヤモンドを留める爪が衣類の繊維に引っ掛かることもあり、爪で留めるタイプではなくリングに埋め込むタイプのデザインも人気が高まっています。
婚約指輪に飾る宝石はダイヤモンドが主流ですが、それぞれの誕生石を入れた指輪をオーダーする人も少なくありません。
結婚指輪のデザイン

結婚指輪は結婚後の生活で日常的に身に着けることを想定し、宝石が控えめのデザインの指輪を選ぶ人が多い傾向にあります。さまざまなフォルムの指輪の中で、男性でも抵抗なく身に着けやすいストレートラインが人気です。結婚指輪は両方の指輪の裏側に刻印を入れるのが一般的です。何を刻印するかは人によってさまざまです。
たとえば、お互いのイニシャルや挙式や入籍の日付、「Forever Love(永遠の愛)」や「I love you(愛してる)」などの愛を誓うメッセージ、ふたつの指輪を重ねるとひとつのモチーフ・フレーズが完成するといった刻印や、想い出の映画・曲のフレーズが刻印されることもあります。
結婚指輪におしゃれな刻印メッセージを入れたい場合は、こちらの記事を参考にしてください。
▶結婚指輪のデザインは男女で違う種類はあり?おしゃれな刻印メッセージ例10選
人気のデザインや素材の結婚指輪を選ぶなら、こちらの記事が参考になります。
▶結婚指輪で人気のデザインや素材|ハイブランド派、専門店派、手作り派の人気の理由は?
宝石の違い
婚約指輪も結婚指輪も、ダイヤモンドが主流です。婚約指輪は、0.3カラット前後のダイヤモンドが人気。結婚指輪は、小粒のダイヤモンドを飾ることが多いようです。それぞれの宝石の違いについて紹介します。
婚約指輪の宝石

婚約指輪の定番といえば、ダイヤモンド。それは、ダイヤモンドは地球上で最も堅く、希少性の高い鉱物だからです。傷がつかず、その輝きは永遠であることから、石言葉は「永遠の絆」「純潔」とロマンティック。永遠の愛の誓いを表す婚約指輪にぴったりですね。なお、ダイヤモンドには無色透明のもの以外にもさまざまな色があり、ピンクダイヤモンドも人気です。
結婚指輪の宝石

結婚指輪は日常的に身に着けることが多いため、宝石の大きさや色は控えめにする人が多いようです。宝石を飾らずシンプルにする人や、リングの裏側に宝石を嵌めて目立たなくする人も。
使用する宝石も定番のダイヤモンドだけでなく、自分の好きな宝石やお互いの誕生石など、こだわりや個性を出すこともできます。
値段・価格相場の違い

婚約指輪と結婚指輪は価格面でも違いが見られます。「ゼクシィ 結婚トレンド調査2024調べ」をもとに、それぞれの相場を紹介します。
婚約指輪の相場

「ゼクシィ 結婚トレンド調査2024調べ」によると、婚約指輪の平均価格の全国推計値は39.0万円でした。婚約指輪は一粒のダイヤモンドを飾ったデザインが定番なため、結婚指輪に比べて購入費用が高額になりやすいです。指輪に飾る宝石の大きさや種類、指輪のデザインなどによって価格は変動しますが、婚約指輪の費用相場は20~40万円程度とされています。
一般的に、婚約指輪の価格は男性の給料の3ヶ月分といわれていますが、実際は給料の1ヶ月分を指輪の購入費用に充てる場合が多いようです。
結婚指輪の相場

「ゼクシィ 結婚トレンド調査2024調べ」によると、結婚指輪の平均価格の全国推計値は夫用と妻用のペアで29.7万円です。宝石をあしらわず、日常的に使いやすいシンプルなデザインの結婚指輪は、ダイヤモンドを飾るのが定番の婚約指輪よりも価格は安くなる傾向があります。結婚指輪の費用相場は20~30万円未満とされています。
夫用の結婚指輪の平均価格は13万7,000円で、妻用の結婚指輪の平均価格は16万1,000円です。妻用の結婚指輪は宝石が飾られることも多いため、夫用の指輪よりも購入費用が高くなっています。
用意するタイミングの違い

婚約指輪と結婚指輪は、用意するタイミングも異なります。一般的に、婚約指輪はプロポーズの前後に用意しますが、結婚指輪の購入はいつでも問題ありません。
それぞれのタイミングについて詳しくみていきましょう。
婚約指輪を用意するタイミング
婚約指輪を用意するタイミングは、基本的にプロポーズの前です。
既製品の場合、希望するサイズのものが店舗にあれば当日持ち帰ることができます。しかし、サイズを直したい場合や刻印をしたい場合などは、注文してから受け取るまでに時間を要するので、早めに準備しましょう。
最近は、プロポーズをしたあとにふたりで婚約指輪を購入するケースも増えています。プロポーズしたあとに婚約指輪を贈りたい場合は、あとからふたりで選べるサービスを利用するとよいでしょう。
結婚指輪を用意するタイミング
結婚指輪を準備するタイミングは、いつでもOKです。いつ購入するか、おふたりで話し合って決めましょう。
ただし、結婚式を挙げる場合は、結婚式までに用意しておく必要があります。結婚指輪も婚約指輪と同じく、注文から受け取りまでに時間がかかるため、早めに準備しておくと安心です。
婚約指輪は必要?兼用はあり?
婚約指輪と結婚指輪は、必ずしも両方を用意しなければならないわけではありません。結婚式で指輪を交換する儀式を行う場合は結婚指輪を購入する必要がありますが、結婚式をしない場合や、おふたりが指輪を希望しない場合は購入する必要はないでしょう。婚約指輪と結婚指輪の両方を購入するカップルもいますが、「婚約指輪の購入費用を節約したい」「指輪を身に着ける機会が少ないので買うのはもったいない」という考えを持つカップルも増えています。婚約指輪と結婚指輪の両方を用意するかはおふたりで話し合って決めることが大切です。
婚約指輪の代わりにもらって嬉しい贈り物は、こちらの記事も参考にしてください。
▶プロポーズのプレゼントは指輪以外でもOK!指輪の代わりにもらって嬉しい贈り物
婚約指輪を買ったらプロポーズ!
結婚指輪は結婚の印におふたりが交換し合う指輪で、普段使いしやすいように宝石などの装飾を控えたデザインが人気です。一方で、婚約指輪は婚約の証として男性が女性に贈る指輪で、一粒のダイヤモンドを爪で留めるデザインが定番とされています。婚約指輪を用意してサプライズのプロポーズを成功させたい場合は、プロに相談するのもひとつの方法です。
アニヴェルセルのプロポーズプランナーは、想い出に残るプロポーズを成功させたいと考えている方に、要望に沿ったプロポーズプランを提案します。チャペルや映画館を貸切にしたり、花火の演出をしたりと、さまざまな演出でプロポーズプランナーがあなたのプロポーズをサポートします。サプライズのプロポーズを検討している方は、ぜひ気軽にご相談ください。
- この記事を書いた人
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ライター myway
ライフスタイルから保険・転職・法律などまで幅広いジャンルを執筆。未経験のジャンルにも積極的にチャレンジ中。一番の癒しは、仕事の合間に愛犬とじゃれ合う時間。