結婚式の主賓や乾杯の挨拶は誰に依頼する?お礼のマナーから金額相場・御礼の包み方まで

結婚式の主賓や乾杯の挨拶は誰に依頼する?お礼のマナーから金額相場・御礼の包み方まで

主賓の挨拶や乾杯の挨拶、そして、友人挨拶。結婚式の挨拶は誰に頼もうか?と、悩ましいものですよね。お世話になったあの人にお願いしようか、それとも仲の良いあの人にお願いしようか…。悩み過ぎてなかなか決めきれないケースも多いのではないでしょうか?

今回は、披露宴中の挨拶の種類、それぞれの違い、そしてお願いする人の選び方、スマートなお礼の仕方まで、ゲスト挨拶に関することについてお届けしていきます。

目次

結婚式披露宴のゲスト挨拶とは?どんな種類がある?

まずは、結婚式の挨拶について。結婚式で行われる挨拶にはいくつかあり、披露宴の流れに沿って、一般的に次の6つが挙げられます。

・新郎 or 新婦ウェルカムスピーチ
・主賓挨拶
・乾杯挨拶
・新郎&新婦の友人挨拶
・親族謝辞
・新郎挨拶

この中で依頼が必要なのは、「主賓挨拶」、「乾杯挨拶」、そして新郎及び、新婦の「友人挨拶」です。

主賓・乾杯・友人の挨拶。お願いする人の選び方

結婚式

新郎新婦がお願いするゲスト挨拶がわかったところで、では、お願いする相手をどのように選ぶのがよいのでしょうか。「主賓挨拶」、「乾杯挨拶」、「友人挨拶」それぞれの選び方をご紹介します。

【主賓挨拶】会社の上司や学生時代の恩師などに

結婚式の主賓挨拶を選ぶ

主賓とは、「ゲストの中で最も格の高い人」を意味します。お願いする人は、会社の上司や学生時代の恩師などが多いですが、身内や友人だけを招く披露宴の場合は、親戚に主賓をお願いすることもあります。その場合は親戚事情をよく知る親に相談して決めるのが良いでしょう。

また一般的には、新郎側、新婦側それぞれにひとりずつお願いしますが、新郎側の関係者に主賓挨拶を、新婦側の関係者に乾杯の挨拶をお願いする、というケースもあります。

【乾杯挨拶】主賓に続く立場の人や恩師など年上に

結婚式の乾杯挨拶を選ぶ

乾杯の挨拶をお願いする人は、主賓に続く立場の人や学生時代の恩師など、年上の人が一般的ですが、同年輩の人でも構いません。おふたりの共通の知り合い、もしくは新郎側のゲストからひとり選ぶことが多いようです。

【友人挨拶】新郎新婦からそれぞれひとりずつ

結婚式の友人挨拶を選ぶ

一般的には、新郎新婦からそれぞれひとりずつが基本。その際には学生時代からの友人や、おふたりのことをよく知っている人にお願いしましょう。

ただし、どうしてもお願いしたいと思っていても、人前で話すのが苦手な方もいます。ゲストの性格なども考え、お願いする相手の方がストレスにならないよう配慮しながら人選しましょう。

乾杯の挨拶を依頼する時に注意するポイントは?

挨拶

一番大切なのは、「あなたから言葉をいただきたい」という気持ちをきちんと伝えること。誰しも自分を慕ってくれる人から、挨拶を依頼されるのは嬉しいものです。決して自分たち本位ではなく、依頼される側の立場で考えながら、気持ちよく受けていただけるよう真摯にお願いしてみましょう。

もうひとつ大切にしたいのは、できるだけ会って依頼すること。

遠方で会いに行くのが難しい場合は、電話や手紙でもOK。メールで依頼を投げっぱなし…というのは避けましょう。相手がうまく受信できていない可能性も大いにあります。

また、事前相談もせず、突然招待状で依頼するのはNG。依頼のタイミングは招待状を送るよりも1ヶ月前位が目安です。返事はすぐに求めず、少し時間をあけてから相手に確認しましょう。

乾杯の挨拶をお願いする時に伝えておきたい6つのこと

ゲストに乾杯の挨拶などをお願いする時は、次のことをしっかりと伝えることも大切です。

①結婚の報告
②結婚式への出席依頼
③当日の段取り(いつ頃挨拶をお願いするのか)
④話してほしいエピソード、NGワード
⑤ゲストの人数や会場の雰囲気
⑥スピーチの尺

スピーチの長さは3~5分が目安

結婚式の挨拶の長さ

スピーチの時間は、3〜5分程度でお願いします。これなら挨拶をする本人も内容がまとめやすいはず。スピーチをする相手も話す内容を考えやすくなり、話が間延びして他のゲストが退屈するのも防げます。

主賓となる人に結婚相手の紹介をする

主賓は職場の上司である場合が多いもの。依頼したい人へ正式にお願いをしたあと、おふたり揃って挨拶できる機会をつくれたら、事前に相手も紹介でき、主賓となる人もおふたりのことを知ったうえで挨拶を考えられるのでいいですよね。おふたりでタイミングをあわせてぜひ機会をうかがってみましょう。

結婚式の招待状にも追記して念入りに

口頭でお願いした場合でも、挨拶をお願いする旨はあらためて付箋に記すなどして、招待状に同封しましょう。

主賓挨拶や乾杯挨拶へのベストなお礼は?

主賓挨拶と乾杯挨拶、友人挨拶をお願いしたゲストには、「お車代」として“御礼”を渡すのが一般的です。また、渡すタイミングなど渡し方にもマナーがあるため、覚えておきましょう。

主賓挨拶や乾杯挨拶へのお車代(御礼)の相場

主賓と乾杯挨拶をお願いした人には、お車代(御礼)として1万円以上をご祝儀袋に包みます。友人挨拶の場合は3,000〜5,000円ほど。友人には、お金ではなくプレゼントでもかまいません。ただし、お金の場合はいずれも新札で。事前に準備しておきましょう。

渡す相手金額の相場
主賓挨拶・乾杯挨拶を依頼するゲスト1~3万円
スピーチをしてくれた友人ゲスト3,000~5,000円

お車代のご祝儀(お金)の包み方

お車代は、主賓挨拶・乾杯挨拶を依頼するゲストの場合は「ご祝儀」、友人ゲストの場合は「ポチ袋」など、包む金額に見合った袋を使います。

ご祝儀袋によっては「外包みのみ」と、「外包」と「中袋」がセットになったものがあります。そして、水引は紅白の「結び切り」や「あわじ結び」、「梅結び」を。

また、交通費などを含めた御礼が5万円以上になる場合は「水引がついたもの」を選び、1~3万円であれば「水引が印刷されたもの」でもOKです。

■金額にあわせてご祝儀袋とポチ袋(封筒)で分ける
お車代(御礼)の金額使用する袋・表書きの上段
3,000~5,000円の場合【袋】ポチ袋、【表書き】御礼、寿など
1~3万の場合【袋】水引(印刷可)がついたご祝儀袋、【表書き】御車代、御車料、御礼など
5万円以上の場合【袋】水引がついたご祝儀袋、【表書き】御車代、御車料、御礼など

※表書きの下段には、新郎側のゲストには新郎の苗字を、新婦側のゲストには新婦側の苗字を書きます。

\詳しく知りたい方はこちら/

主賓への御礼(お車代)は新郎新婦の親から渡す

主賓挨拶と乾杯挨拶をお願いした人には、新郎新婦の親から直接、挨拶も兼ねて御礼を渡すのが良いでしょう。

なかには、親から受け取ることを遠慮して辞退される方もいるので、御礼は受付の係から渡し、親からは挨拶のみというケースもあるようです。友人挨拶をお願いした人には、親や受付の係でも良いですが、新郎新婦から直接渡すのがおすすめです。

御礼を渡すタイミングは受付時から開宴までに

主賓挨拶や乾杯挨拶のゲストに御礼を渡すタイミングですが、一般的には、受付から開宴までの間がベストと言われています。他のゲストから目立たないよう渡してもらいます。

友人には、思いきり結婚式を楽しんでもらったあとに、「今日はありがとう」と感謝の言葉を添えて、新郎新婦から直接渡すのがおすすめです。難しい場合は、友人の席にこっそりプレゼントを用意しておくというアイデアもあります。

結婚式後にお礼状や電話で直接お礼の言葉を伝える

結婚式の乾杯挨拶のお礼

主賓挨拶や乾杯挨拶をしてくれたゲストには、後日、あらためてお礼を伝えましょう。御礼の伝え方は、直接会う、電話をかける、お礼状を出すなどがあります。

新郎新婦がそろってお礼にうかがうのが一番ていねいですが、訪問が難しい場合は、式後、1週間以内にお礼状を出しましょう。

友人は、結婚式で御礼を渡した際に直接伝えていれば、式後は電話やメールでもOK。結婚式で伝えられていない場合は、式後あらためて直接会う機会をつくって、想い出話をしながら「ありがとう」を伝えてみましょう。

依頼する相手にはていねいな配慮が大切

結婚式での挨拶はゲストにとっても晴れ舞台!

結婚式

大切なのは「お祝いの言葉をいただきたい」という気持ちと、誠意ある対応。ついおふたりの目線でだけ考えがちですが、依頼された人にすればかなりの大役。

「大切な人の晴れ舞台で失礼のないように」と、しっかり事前準備をしてくださる場合が大半のため、とても大きな労力を伴うことになるのです。

心理的にも時間的にもパワーのかかることをお願いするだけに、ご友人ならもちろんのこと、上司や目上の方にはなおさら配慮が必要です。挨拶をしてくださる人にとっても素敵な晴れ舞台となるように、さりげなく心遣いしたいものですね。

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※記事内容を最新情報に更新しました(2024.10.16)

この記事を書いた人
ライター 山中

ライター 山中

ウェディングライター。結婚情報誌制作ディレクター・ライター歴15年、ホテル・式場・ゲストハウス・ジュエリー・フラワーなど結婚にまつわるあらゆる業種を担当。

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