【挨拶文例】親への結婚挨拶。当日の流れとその後は?訪問マナーの注意点も

【挨拶文例】親への結婚挨拶。当日の流れとその後は?訪問マナーの注意点も

おふたりの結婚の意思が固まったら、両家の親御様に報告し、結婚の許しを得るための挨拶に行きます。そこで、親御様への結婚の挨拶の方法やマナーについて解説します。挨拶するときの切り出し方や挨拶の言葉の文例もあわせてご紹介します。ぜひ参考にしてください。

目次

結婚挨拶のタイミングはいつ?日程や順番について

話をするカップル

まずは、両家の親御様に挨拶に行く日程を決めなければなりません。こちらでは、日程の具体的な決め方をはじめ、男性と女性、どちらの家に先に挨拶に行けば良いかなどの順番について解説します。どちらも一般的な決め方なので、事情がある場合はこの限りではありません。

【日程】結婚挨拶をするタイミングは?

カレンダー

親御様に挨拶するタイミングは、おふたりの結婚の意思が固まったとき。といっても、「数年後には…」や「3年後ぐらいには…」など、時期が決まってない場合は現実的ではありません。例えば、「今年の〇月頃」「来年の春には」など、具体的な時期が決まってから、結婚の挨拶の日程を決定します。

【場所&時間】自宅訪問なら14時がベター

相手の親御様に結婚の許しを得るための挨拶なので、場所や時間は親御様の希望にあわせるのが良いでしょう。挨拶は自宅にうかがうのが一般的ですが、レストランやカフェなど、お互いに気をつかわない場所が良い場合も。基本的には親御様の指定した場所や日時にあわせましょう

日にちだけが決まっていて、時間はいつでも良いと言われた場合は、食事や後片付けなどの時間を避け、昼食が終わって一段落した14時くらいがおすすめです。

【訪問の順番】男性と女性どっちが先?

かつては、「結婚を機に女性が男性の家に入る」という考えがあり、結婚の挨拶に行く順番は、女性側の親御様の気持ちを考え、女性側の許しを得てから男性側の親御様へ挨拶することがマナーとされていました。

現在はこのような考えも薄まり、それぞれの事情や予定にあわせて臨機応変に順番を決めるおふたりが増えています。そのため、両家の親御様の都合やおふたりの都合にあわせて日程を決めても問題ありません

ただし、親御様によっては順番を気にする場合もあります。両家の親御様にそれぞれが報告するタイミングで具体的な日程を聞く際に、順番に対する考え方を聞いておくのも良いでしょう。

順番に関して気にしているようであれば、相手に断りを入れたうえで、スケジュール調整するのがおすすめです。親御様が順番を気にしていることには触れず、「スケジュール上の都合で先になってしまいますが」など、相手の親御様にも一言断りを入れておくとスムーズに進むはずです。

親への結婚挨拶の前に準備しておくこと

相手の親御様に会ったことがある場合でも、結婚の挨拶という節目の日にはマナーを守ることが大切です。服装や行動で相手に対する真剣な気持ちが伝わりやすくなります。服装・手土産・話す内容などは事前に決めておくと、当日の緊張も和らぐでしょう。そこで、良い印象を与えられるよう、それぞれのポイントについて解説します。

男性の服装で気をつけること

挨拶に行く際の男性の服装は、ビジネスで使用するようなダークカラーのスーツが一般的です。「堅苦しい挨拶でなくても良い」と先方に指定された場合は、ジャケットに襟付きのシャツ、パンツというカジュアルなオフィスファッションを参考にすると良いでしょう。

女性の服装やメイクで気をつけること

服や靴

女性の場合は、明るくてやさしい色合いの服装がおすすめです。ブラウスとスカートの組み合わせや無地のワンピースなどの装いが一般的です。本人よりも服装の印象が強くなってしまうため、目立つ柄物、原色系の服装、黒一色の服装は避けた方が無難でしょう。

濃いメイク、派手な印象を与えるネイル、長い爪、きつい香水なども良い印象を与えないので、控えるのがおすすめです。糸のほつれやストッキングの伝線など、細かな部分にも気をつけておきましょう。

訪問時の手土産(おすすめ・避けるもの)

カヌレ、コーヒー

結婚の挨拶に行くときは、手土産を持参するのがマナーです。万が一、好みにあわない場合に保管や処分に困らないためにも、食べ物などの消え物にするのが良いでしょう。

事前にパートナーに親御様の好み・苦手なもの・健康上口にできないものなどを聞いておき、好みの食べ物やよく利用するメーカーを確認しておくのもおすすめです。

また、お祝いの席なので、壊れる・割れる・切れるなど、縁起が悪いことを連想する食べ物は避けます。例えば、せんべいなどは「割れる」を連想させるので、避けた方が無難です。

予定のものが売り切れていたなどのトラブルを避けるため、手土産は挨拶当日ではなく、前もって準備しましょう。間にあわせで購入したと捉えられないように、相手の近所で買わないのもマナーのひとつ。自分の地元の名産品や老舗ブランドのお菓子などは、話も広げやすいのでおすすめです。

賞味期限が短いものは、相手も急いで食べなければなりません。生菓子や生ものは避け、賞味期限に余裕のある品をセレクトします。

切り分ける必要がないものは、相手の負担にならないので、小分けにされているお菓子や個包装されたお菓子などがおすすめです。相手の家族の人数分が入っているかどうかも忘れずチェックしましょう。

高級な品物は相手に気をつかわせることもあるので、予算は3,000円前後がおすすめです。

訪問時の手土産(おすすめ)
●苦手なもの・健康上口にできないものを除いた食べ物などの消え物
●相手の好みの食べ物やよく利用するメーカーから選ぶ
●食べ物は賞味期限に余裕があるものから選ぶ
●切り分ける必要がないもの、小分けにされているor個包装されたお菓子など

訪問時の手土産(避けるもの)
●壊れる・割れる・切れるなど、縁起が悪いことを連想する食べ物
●訪問する相手の近所の店で買ったもの
●生菓子や生ものなど賞味期限が短いもの
●高級な品物

挨拶の言葉や話題について考えておく

ネクタイをしめている男性

結婚の挨拶にうかがう前に、事前に面識がある場合とない場合では、挨拶の仕方も変わってきます。はじめにどのような言葉で切り出せば良いか、あらかじめセリフを考えておくとスムーズに挨拶できるでしょう。

相手の親御様と初めて会う場合も面識がある場合も、時間を取っていただいたことへの感謝を伝えることも大切です。

挨拶以外にも、自己紹介、結婚の挨拶、話題になりやすい今後のことなどは事前にふたりで話し合っておくと良いでしょう。また、お互いの家族の趣味や嗜好についての情報交換をしておくと、話が広がりやすくなるのでおすすめです。

挨拶文例:相手の親御様と初めて会う場合
「初めまして。〇〇と申します。本日はお忙しいなか、お時間をいただきありがとうございます。どうぞよろしくお願いします」

挨拶文例:相手の親御様と面識がある場合
「ご無沙汰しております。本日はお時間を割いていただきありがとうございます」

【親への結婚の挨拶】挨拶の流れと訪問マナー

結婚の挨拶が和やかにスムーズに進むために、こちらでは挨拶の流れや訪問マナーを解説します。頭では分かっていても、実際は緊張して思わぬ行動を取ってしまうものです。緊張を和らげるためにも、おふたりでシミュレーションしておくと良いでしょう。

結婚挨拶で訪問した際の大まかな流れ

①玄関に到着したらやること5分前に到着。身だしなみのチェックをして、約束した時間から2~3分後にチャイムを鳴らす
②部屋に通されたらやること着席を勧められたら席に着きます。上座に勧められても、下座に着席(和室も洋室も入口に最も近い席が下座になります)。着席後、手土産を渡します。

①玄関に到着したらやること

靴

到着する時間が早すぎると、迎える側もまだ準備を終えていないかもしれません。かといって、遅れると失礼にあたります。交通の乱れなども予測し、5分前には玄関に到着するようにしましょう。

服装や髪の乱れがないかなど、身だしなみの最終チェックをおふたりで行い、約束の時間から2~3分経ったころチャイムを鳴らします。5分以上遅れてしまう場合は、必ず連絡を入れ、遅れてしまうことを詫びることが大切です。

玄関先でのマナー

「中へどうぞ」と声をかけられたら、「ありがとうございます。失礼します」と言い、前向きのまま靴を脱いであがります。次に、背中を相手の親御様に向けるのは失礼にあたるため、しゃがんで靴のつま先を玄関のドアの方に向けて揃えます。

②部屋に通されたらやること

和室

部屋に通され、着席を勧められたら席に着きましょう。上座を勧められることがありますが、下座に座るのがマナーです。「本日はご挨拶にうかがいましたので」と丁重に上座を断り、下座に座ります。

ちなみに、和室の場合、床の間に最も近い席が上座です。和室の場合、座布団は勧められてから座りましょう。洋室には床の間がありませんが、上座の位置には絵画や飾り棚などがあり、長椅子を置いているケースが多いようです。

和室も洋室も入口に最も近い席が下座ですが、迷ったときは日本の伝統礼法である「左上右下」にならって、左を上位と考えると良いでしょう。事前にパートナーに部屋の間取りを聞いておくと、スムーズに着席できます。

手土産を渡す際のマナー

手土産は部屋に通されて、着席したら渡します。まず、相手の正面に当たらない位置で、持参した袋から手土産を出し、渡す際は、相手の正面から渡しましょう。

「〇〇さんから〇〇がお好きだとうかがいました」「私の地元の名産である〇〇です」など、一言添えると話が広がります。「つまらないものですが」という言葉は、違和感を持つ方もいるので、無理に謙遜する必要はありません。相手のことを考えて選んできたという気持ちを伝えることが大切です。

結婚を申し込む流れは?注意したい挨拶のマナー

正座で挨拶をする女性

簡単な挨拶や手土産を渡したら、いよいよ本題に入ります。自己紹介や結婚の申し込みなどがスムーズに進むように、全体的な流れや注意点、マナーについて解説します。緊張して内容を忘れてしまいそうな場合は、事前にパートナーと流れやセリフを確認しあい、練習するのも良いでしょう。

結婚を申し込む流れ
①自己紹介&歓談
②結婚の申込み
③結婚承諾後の歓談

①席に着いたら自己紹介と歓談から

全員が着席した時点で、改めて挨拶や自己紹介を行います。いきなり本題に入らず、まずは和やかに歓談することを心掛けましょう。

お茶やお菓子は、相手に勧められてからいただくのがマナーです。「ありがとうございます。いただきます」など、お礼を言ってからいただきます。

歓談の際は、仕事や趣味の話など、自己紹介も兼ねた話題がおすすめです。季節や天候の話、家族や自分のエピソードなども当たり障りがありません。

宗教・政治などの話題は避けた方が無難です。相手の親御様の趣味や嗜好を事前に聞いておくと話もスムーズに進みます。

相手の親の呼び方は「〇〇さんのお父様、お母様」

相手の親御様を呼ぶときは「お父さん」「お母さん」ではなく、「〇〇さんのお父様」「〇〇さんのお母様」と呼ぶのが基本です。

また、パートナーのことを普段はあだ名や呼び捨てで呼んでいても、相手の親御様にとっては不快に感じることがあります。パートナーの名前はさん付けで「〇〇さん」と呼ぶのが良いでしょう。

②雑談が途切れ頃に「結婚の申込み」を

自己紹介が終わり簡単な雑談を済ませたら、雑談が途切れた頃を見計らっていよいよ本題に入ります。あくまでも「結婚を申し込む」というスタンスなので、結婚を許していただきたいという方向で話を進めるのがおすすめです。

「結婚が決まりました」「結婚します」など事後報告をイメージさせる言葉はNGです。また「〇〇さんをください」という言葉は、子どもが物扱いされているようで嫌という方もいるので、避けた方が良いでしょう。

結婚の申込みの切り出し方

歓談が途切れた頃を見計らって本題に入りますが、話に花が咲いてなかなか切り出せないこともあるでしょう。話を途中で無理に切り上げるのも失礼にあたります。

訪問先にあわせて、男性と女性のどちらが結婚の話を切り出すかを事前に話し合っておくと、スムーズに話題を切り変えられるでしょう。

本題に入ることができたら、「結婚を申し込む」というフレーズで話を切り出します。結婚の承諾を得た後は、感謝の言葉を述べましょう。

文例:結婚申込みの言葉
「ふたりの結婚を許していただけますでしょうか」
「〇〇さんとの結婚のお許しをいただきたく、本日はうかがいました」

文例:結婚承諾を得た後の言葉
「結婚を許していただきありがとうございます」
「今後ともどうぞよろしくお願いします」

③結婚の許しがもらえた後の歓談

結婚の承諾を得たら、今後の流れについて報告や相談をします。両家の顔あわせの日程や結婚式の時期や場所などについて話しましょう。ここで具体的にすべてを決めなくても構いません。

あらかじめ、おふたりで話しあって大まかに決めていたとしても、あくまで報告・相談という姿勢がベター。「〇〇と考えていますがいかがでしょうか」と切り出すのがおすすめです。具体的には以下のような内容を提案します。

▶両家の顔合わせについて:日程・場所・結納をするかしないかなど

▶結婚式について:おふたりの希望・親御様の意向・時期・ゲストの範囲など

結婚挨拶後、訪問先を退出する時間の目安は?

一般的に、訪問から1時間半~2時間を目安に退出するのがマナーとされています。長居はせず、話が一段落したころを見計らって「そろそろ失礼します」と帰る旨を申し出ましょう。

もし、引き留められたときは「まずはご挨拶にうかがいましたので」と言って一度は断りますが、相手の親御様が夕食を一緒に…と考えてくれている場合は、素直に応じてOK。ただし、食事が済んだら、あまり遅くならない時間に帰るようにします。

部屋を退出する際のマナー

帰宅の際に退出するときは、自分の席を整えてから立ちましょう。和室の場合は座布団を外して、洋室の場合は椅子から立ち上がって「本日はありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします」などのお礼を伝えます。

帰りはつい気を抜きやすいところですが、履いていたスリッパを揃える、コートは外に出てから着るなど最後までマナーに注意を払うのも大切です。

帰宅後のお礼状は手紙かハガキで

帰宅した当日、遅くない時間であれば、無事に到着したことを伝えるための電話を掛けたという先輩カップルも。メールやLINEなどを交換していて、すでにやり取りしている間柄であれば、電話でなくても構いません。

「本日はお忙しいところ、お時間をいただきありがとうございました。今後とも相談させていただきたいので、よろしくお願いします」など、お礼をしっかりと伝えます。

また、相手の親御様に会った2〜3日以内に手紙やハガキでお礼状を出すと、より丁寧な印象を与えられます

女性側の自宅を訪問した後は男性から、男性側の自宅を訪問した後は女性から…など、それぞれを訪問した際に盛り上がった話題に触れつつ、お礼と今後の決意を書いて送りましょう。

結婚の挨拶をする前にマナーをしっかり確認しよう

座るカップル

両家のご両親に挨拶をし、結婚の許しを得るというのは、とても緊張します。普段わきまえているマナーであっても、緊張のあまり忘れてしまうことも…。

そのため、事前におふたりでお互いの親御様の話や全体的な流れをよく話し合っておくことで、緊張も和らぎ、相手がカバーしてくれることもあります。お互いのご両親に挨拶する前におふたりでマナーをしっかり確認し、今後のためにも好印象に繋がる一日にしましょう。

\結婚が決まったらブライダルフェア♡/

※記事内容を最新情報に更新しました(2023.12.13)

この記事を書いた人
cyan

cyan

美容やライフスタイルを中心にマーケティングや法律など幅広いジャンルを執筆するフリーライター。海外ドラマとコーヒーと猫をこよなく愛す1児の母。

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