披露宴とは?結婚式との違いや流れ、ドレス選びのポイントと人気の演出をチェック

披露宴とは?結婚式との違いや流れ、ドレス選びのポイントと人気の演出をチェック

結婚式の計画を立てる際、「結婚式と披露宴ってどう違うの?」「披露宴にかかる費用やおすすめの演出について知りたい!」といった疑問を抱いているカップルもいるのではないでしょうか。披露宴とひとことで言ってもスタイルはさまざまで、定番の演出もありますが、自分たちのテーマに沿った演出で披露宴を盛り上げるカップルもいます。

今回は披露宴について、結婚式・挙式との違いや費用相場、今人気の演出について紹介します。この記事を読めば、おふたりの理想の結婚式がきっとイメージできるでしょう。ぜひチェックしてくださいね。

目次

披露宴とは? 結婚式との違い

披露宴とは、ゲストを招いて結婚をお披露目するセレモニーです。一般的に、新郎と新婦が結婚の誓いを述べ、指輪の交換などを行う挙式のあとに行われ、現在では「挙式+披露宴」のことを総じて、結婚式と呼んでいます。

家族や友人、会社の同僚などを招き、食事や歓談、余興などを楽しみながら祝いの宴を行う披露宴。新郎新婦は、ウェディングケーキ入刀やキャンドルサービス、想い出のムービー、両親への感謝の手紙など、さまざまな演出でゲストをもてなします。また、ゲストからはお祝いのスピーチや余興を披露してもらったりすることもあり、披露宴では笑いあり涙ありの楽しいひとときを過ごします。

披露宴に要する時間はだいたい2〜3時間ですが、時間が押すことも考えて余裕を持ったプログラムにしておくと安心です。

「ゼクシィトレンド調査2024」によると、披露宴・ウェディングパーティの招待客人数は、60~70名未満が最も多く14.1%、次いで50~60名未満が11.9%です。10~20名未満の少人数で行うカップルも全体の9.5%という結果になっています。

披露宴に招待したゲストの内訳として最も多いのが、親族です。次いで、恩師・友人、勤務先の上司・同僚、親の友人・知人と続きます。

結婚式の平均時間の目安は、以下の記事で詳しく紹介しています。併せてチェックしてください。

披露宴が行える会場

披露宴を行う会場は、結婚式場やホテルの中にあるチャペルや神殿で挙式を行った場合、そのまま館内の披露宴会場を利用することが一般的です。中には教会や神社で挙式を行ったあと、披露宴のみ結婚式場やホテルに移動し実施するケースもあります。披露宴会場として選ばれている人気の場所を4つ紹介します。会場の特徴を知り、おふたりの希望にあった場所を選びましょう。

ゲストハウス

ゲストハウスとは、一軒家の邸宅を貸切で使える専門式場のこと。自宅に招いたかのようなアットホームな結婚式を挙げたいカップルにおすすめです。挙式や披露宴に必要な設備はもちろん、ゲストの控室やブライズルームなども充実しています。

ガーデンなどがある会場も多く、ゲストと近い距離で過ごせることや、自分たちのテーマにあわせた多彩な演出が可能です。

貸切なので他のカップルやゲストと鉢あわせることがなく、のびのびと過ごすことができるのも大きなメリットでしょう。

ホテル

披露宴 ホテル 

ホテルは、衣裳室や美容室など、結婚式に必要な設備が揃っていることに加え、宿泊できることが大きなメリット。立地やアクセスの良いホテルなら、遠方から来るゲストの移動負担が軽減されます。便利で快適な結婚式になるでしょう。

また、ホテルには大小さまざまな会場があるため、披露宴の規模に応じて選ぶことができます。準備から挙式、披露宴まですべてホテルで完結するので、スムーズにプランニングできるでしょう。

専門式場

披露宴 専門式場

専門式場とは、結婚式のためだけに作られた結婚式専用の施設です。結婚式に特化した会場なので、披露宴に必要な設備はもちろん、ゲストの控室やブライズルームなども充実しています。さらに会場の種類も豊富で、海外リゾートのような会場や伝統的な和風の会場など、さまざまな趣向が凝らされています。イメージ通りの結婚式が実現するでしょう。

チャペルや豪華な装飾の神殿など、さまざまなスタイルの挙式を挙げれるのも専門式場ならではです。

レストラン

披露宴 レストラン

レストランで結婚式を行うレストランウェディングは、カジュアルな雰囲気で披露宴を楽しみたいカップルにおすすめです。最大の魅力は、やはりお料理。ウェディング用の彩り豊かな盛り付けにしたり、お酒にこだわったりと、お料理そのものが演出になります。丸ごと貸し切れば、希望のコーディネートも実現するでしょう。

ただし、余興や映像演出が可能なレストランもありますが、レストランは結婚式専門ではないので、会場によっては演出の場が制限されることがあります。事前に音響・映像の機器の有無や最大収容人数などを確認しておくと安心です。

披露宴のスタイル

披露宴とひとことで言っても、スタイルはさまざま。もっともポピュラーなスタイルは、ゲストハウスやホテルなど結婚式場の披露宴会場でお食事や演出を楽しんでもらうスタイルです。最近は、親族のみを招待したり二部制にしたりという人も。さまざまなスタイルをご紹介します。

大人数を招待した披露宴

披露宴と聞いて真っ先に思い浮かぶ華やかなスタイルです。家族や親戚、恩師、友人、職場関係(上司や同僚)など大人数のゲストを招き、さまざまな演出でおもてなしします。人数が多いぶん、笑いや感動の場面で会場も盛り上がるでしょう。

家族・親族のみの披露宴

新郎新婦の両親や、両親と親族のみなど、少人数で行う食事会に近い披露宴です。家族や親戚のみを招待するので、和気あいあいとした楽しい時間を過ごすことができるでしょう。演出などは最小限にし、ゆったりとした雰囲気でおもてなししたいカップルにおすすめのスタイルです。

二部制の披露宴

二部制とは、同じ日に同じ会場で披露宴を一部と二部に分けて行うスタイルです。たとえば、一部の披露宴では親族や職場の人を招待し、二部では友人を招待するなど、ゲストにあわせて雰囲気を変えることができます。一部では親族と落ち着いた雰囲気のなかで過ごしたり、二部では友人たちと賑やかな時間を過ごしたりと、より親交が深まる披露宴になるでしょう。

披露宴の流れと平均的な時間

披露宴の平均的な時間は2〜3時間と言われています。大まかな流れと、所要時間の目安は以下のとおりです。

1. 新郎新婦入場(約5分)
おふたりが披露宴会場に入場する。

2. 開宴の言葉(約5分)
司会者が自己紹介をし、開宴の辞を述べる。

3. 新郎新婦の紹介(約5分)
司会者がおふたりや両家を紹介する。

4. 主賓あいさつ(約10分)
新郎の主賓、新婦の主賓がそれぞれ1人ずつ挨拶する。

5. 乾杯(約5分)
準主賓の短いスピーチのあと、乾杯する。

6. 会食スタート
ゲストに歓談と食事を楽しんでもらう。

7. ケーキ入刀(約10分)
ウェディングケーキの入刀を行う。ファーストバイトの演出も人気。

8. 歓談(約10分)
ゲストに歓談と食事を楽しんでもらう。ミニライブやムービー上映はこの時間帯がベスト。

9. 新郎新婦中座(約30分)
お色直しのため中座する。時間を要する新婦が先に退出することが多い。家族や友人にエスコートをお願いすることもある。

10. 新郎新婦再入場・テーブルラウンド(約10~20分)
お色直しを終えたおふたりが再び披露宴会場へ入場し、各テーブルを回りながらキャンドル点火や記念撮影を楽しむ。

11. 演出・余興(約20分)
演出や ゲストによるスピーチや歌、演奏などを楽しむ。

12. 新婦の手紙・花束贈呈(約10~15分)
新婦から両親へ宛てた手紙を読む。それぞれの両親へ花束を贈呈する。

13. 代表謝辞(約5分)
一般的に新郎の両親が行い、続いて新郎が挨拶する。

14. 新郎新婦退場
おふたり、両家の両親は先に退場し、ゲストのお見送りに備える。

15. 閉宴の言葉(約5分)
司会者が閉宴の挨拶を述べ、ゲストに退場を促す。

16. 招待客退場・お見送り(約30分)
ゲストは新郎新婦らが並んで待つ出口へ進む。

披露宴にかかる費用相場・ご祝儀の相場

「ゼクシィトレンド調査2024」によると、結婚式(挙式+披露宴)にかかった費用の全国平均は、343.9万円です。「挙式料」の平均は40万円で、挙式・披露宴の平均費用から挙式料の平均費用を引いて導かれる披露宴の平均費用は、303.9万円です。

ご祝儀制にしたカップルは全国で89.6%に及び、ほとんどのカップルが結婚式にかかる費用の一部をご祝儀からまかなっていることがわかります。なお、ご祝儀総額は全国平均で205.6万円です。

披露宴のドレス選びのポイント

「ゼクシィトレンド調査2024」によると、新婦の衣装は「ウェディングドレス+カラードレス」が66.3%と、半数以上がウェディングドレスとカラードレスの2着を着用していることがわかります。

カラードレスの色はブルー系が19.9%と最も多く選ばれており、ピンク系が13.7%と続いています。カラードレスを決めるときは、「デザインがよいこと」「好みの色、自分に合う色であること」「色味が良いこと」「会場に映えること」などを重視している人が多いようです。

人気の披露宴のカラードレスやデザインの種類などは、以下の記事で詳しく紹介しています。ぜひ併せてご覧ください。

披露宴で人気の演出例

披露宴では、笑いを誘ったり感動して思わず涙したりと、場が盛り上がる演出で楽しんでもらいたいもの。最近では、「自分たちらしさを表現したい」と考えるカップルも多く、さまざまな演出を取り入れています。演出にこだわれば、より想い出に残る結婚式になるでしょう。

最後に、今人気の披露宴の演出を紹介します。

披露宴のウェルカム演出

披露宴が始まる前の待ち時間に、ゲストを退屈させないためにおすすめなのがウェルカム演出です。ウェルカム演出のアイデアを2つ紹介します。

エスコートカード

エスコートカードとは、ゲストに自分の席をお知らせするためのもの。席次表よりもフランクな形で、ゲストを席までエスコートできます。エスコートカードには主に、ゲスト名や座るテーブル番号が記載されています。受付やウェルカムスペースに置く際に装飾を加えて置けば、見た目も華やかにゲストを迎えられます。

ウェルカムドリンク

ウェルカムドリンクは、結婚式がはじまる前にゲストに飲んでもらうおもてなしの演出です。ゲストの控室などに置き、出席してくれたことへの感謝の気持ちを伝えます。

音楽や映像を使った披露宴演出

新郎新婦の入場の際に使われる映像や音楽は、会場を盛り上げるのにとても効果的です。披露宴によく使われるムービーは以下の3つがあります。

オープニングムービー

披露宴がはじまる前に、入場の直前に流すムービーです。出席してくれたことへの感謝の気持ちを伝えるとともに、「まもなく入場です!」というワクワク感で会場を盛り上げます。入場前なので1〜2分で短くまとめるのがよいでしょう。

プロフィールムービー

おふたりの自己紹介やなれそめなどをまとめたプロフィールムービーは、おふたりが中座している間、ゲストに退屈さを感じさせないよう余興として上映することが多いムービーです。使用する写真はゲストと一緒に写っているものをチョイスすると喜ばれるでしょう。

エンディングムービー(エンドロールムービー)

おふたりが退場し、扉の外でお見送りの準備をしている間に流すムービーです。ゲストの写真や感謝のメッセージを添えるのが一般的ですが、当日の映像をその場で編集して流す「撮って出しムービー」も人気です。

披露宴のムービーに関しては以下の記事もチェック!

披露宴のテーブルラウンド演出

テーブルラウンドとは、新郎新婦が各テーブルを回り、ゲスト一人ひとりと会話を楽しんだり写真を撮ったりする演出です。

親族を含め出席者全員と直接ふれあうことができる演出なので、「来てくれてありがとう」「いつもお世話になっています」など、感謝の気持ちをしっかり伝えることができるでしょう。

テーブルラウンドには、以下の演出があります。

フォトラウンド

各テーブルで写真撮影を楽しむフォトラウンドは、テーブルラウンドの中でも一番人気。より楽しむために、フォトプロップス(撮影小物)を用意したり、テーブルごとにテーマを決めてポーズをとったりすると盛り上がります。

ビールサーブ

新郎新婦が大きなビールサーバーを背負って各テーブルを回り、ゲストのグラスにビールを注いでいくテーブルラウンドです。お酒が好きなゲストが多い披露宴におすすめです。野球が好きな新郎新婦は、ユニフォームを着て回ればより盛り上がるでしょう。

披露宴の料理演出

料理を使った演出はゲストの満足度が高いため、取り入れたい演出のひとつです。味だけでなく見た目も楽しめるお料理なら、写真映えもするでしょう。料理を使った演出の例は以下のとおり。

サンクスバイト

新郎新婦が、感謝の気持ちを伝えたいゲストにウェディングケーキを食べさせる演出。「幸せのおすそ分け」という意味があります。定番は、新郎新婦の親御様へのサンクスバイトです。

シェフズライブ

シェフズライブとは、お料理やデザートの調理・盛り付けをゲストの前で行うショー形式の演出です。ステーキを焼いたりクレープの仕上げにフランベしたりと、披露宴の食事内容にあわせて調理します。

デザートビュッフェ

オシャレなスイーツをお腹いっぱい食べられるデザートビュッフェは、披露宴の中でも特に人気の演出です。披露宴のテーマにあわせたアレンジやデコレーションをしてくれる結婚式場もあるようです。

家族参加型の披露宴演出

ファミリー演出は家族の想い出にも残るおすすめの演出。今まで育ててくれた両親などにフォーカスし、感謝の気持ちを伝える場としても最適です。家族参加型の演出例は、次の2つです。

中座エスコート

お色直しのために新郎新婦が中座する際に、家族にエスコート役をお願いします。大人になると子どもの頃のように手をつないで歩く機会がなくなるため、中座エスコートは昔懐かしい想い出のひとときとなるでしょう。

エスコート役は、両親以外にも祖父母や兄弟、親族などから選んでもOKです。

記念品贈呈

披露宴のラストに、両親に感謝の気持ちを込めてプレゼントを贈る演出。花束や感動を誘う手紙、ムービーなどは王道ですが、新郎新婦が生まれた体重と同じ重さのウェイトドールや時計なども定番アイテムです。

ゲスト参加型の披露宴演出

ゲストを巻き込んで行う演出も人気です。共同作業をすることで会場にも一体感が生まれ、盛り上がるでしょう。ゲスト参加型の演出の例としては、次の3つがあります。

結婚証明書へのサイン

結婚証明書は、おふたりの結婚を証明するもので一般的には挙式でサインをします。最近では、新郎新婦だけではなく、ゲストにサインをしてもらう演出が人気です。

ブーケトス/ブーケプルズ

花嫁がゲストに背中を向けてブーケを投げるブーケトス。キャッチできた独身の女性は、次に結婚できると言われています。ブーケプルズは、ブーケに複数のリボンをつけ、くじ引きのようにゲストに引いてもらう演出です。どちらも「幸せのおすそ分け」という意味があり、盛り上がる演出です。

ドレスの色当てクイズ

新婦がどんな色のドレスを着るかゲストに当ててもらい、正解したゲストにはギフトをプレゼントする演出です。子どもから大人まで楽しめる演出として人気です。

人気の演出は先輩カップルの事例を参考に。

披露宴はおもてなしの気持ちを大切に!

おふたりが結婚したことをさまざまな演出でお披露目する披露宴。近年では、ゲストハウスやホテルで60名前後のゲストを招いて行う華やかなパーティや家族・親族のみを招待する少人数制のもの、二部制の披露宴など、多様なスタイルで行われています。
予算や招待人数に応じて場所や演出を自由にカスタマイズし、オリジナルの披露宴でおもてなしするカップルもいます。人気の演出を取り入れれば、ゲストの満足度もアップするでしょう。おふたりのこだわりが詰まった演出にして、想い出に残る最高の披露宴にしてくださいね。

披露宴について詳しく知りたいカップルはこちらの記事も参考に!

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この記事を書いた人
ライター 瀬上友里恵

ライター 瀬上友里恵

地方在住のフリーライター。詩人として創作活動も嗜む。2児の母として子育て奮闘中。

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